■ 投稿レビュー アドベンチャー 7 | ||||
ANATHEMA | アクアノートキャンパス | Little, Big | 歌劇戦隊 ローゼンナイツ |
奥様は惨殺少女 |
品川魔人学園 | 送電塔のミメイ | TRUE REMEMBRANCE -remake- |
narcissu 2 | Shutter Chance 3/2 |
レビュワー [ セイリン ] ジャンル [ ホラーアドベンチャー ] 作者 [ かしわざきぱねき さま ] 容量・圧縮形式 [ DL不要 ] 備考 [ ブラウザゲーム・IE系ブラウザ推奨 ] ダウンロード 今回紹介するのは、ブラウザで遊ぶホラーアドベンチャー「ANATHEMA」です。
時期はずれ? そんな突っ込みは一切受け付けません。主人公ノリスは「アランクロウ信者連続殺人事件」の捜査のため、信者が集っていたという洋館に向かいます。
ところがヘリは墜落、洋館からは出られない、しかも謎の人物やら謎の怪物が徘徊しているというありさま。
捜査のためにも生還のためにも、洋館の仕掛けを解いていきましょう。
仕掛けは基本的にスイッチもしくはパスワードです。
適当に押したってもちろん開きませんし、後半になると入力ミス=死となるので、答えが分からない場合は無闇に触るのはやめましょう。
当然、答えについての情報を探すためにあちこちを探索することになります。
メモばかりが情報というわけではありませんし、あるイベントをこなすと反応が変わる場所もあります。とにかく、クリックできる場所はクリックしましょう。たまにクリック範囲が小さいところや一見何もない場所もありますが、ちゃんと探せば見つかるはずです。
まぁ、いざとなったら必殺Tabキー攻撃がありますが。なお、開始前にメモ帳がでてきますが、やはり手元に紙と鉛筆を置いておくことをオススメします。
こんなのがたまに出てきます。
- ハマリ度:9/10
- 作者いわく「難易度は低め」。とはいえ、「奴隷と兵士と死体」の謎解きや「裏切りの書物の断片」の在り処など、結構難しいところも。
特に後半のスリルあふれる謎解きはなかなか。なにせ、クリック箇所間違えただけで即ゲームオーバーですから。
ただ、メッセージ送りのカーソルの位置は一定にして欲しかった。ちょくちょくズレるので、追いかけるのが面倒でした。
- グラフィック:10/10
- おどろおどろしい雰囲気にピッタリと合った背景と立ち絵です。
ちなみに、人間の黒目がないのはわざとなんだそうです。こ、怖い・・・。
- サウンド:8/10
- 選曲はなかなか。曲の数が少ないのもそんなに気になりません。
ただ、もう少しSEのバリエーションが欲しかったかも。
補足
- 公式サイトに行けば分かりますが、このゲームはシリーズものです。続編4つとサイドシナリオ1つが既に公開されています。謎解きのグレードアップはもちろんのこと、探索・戦闘など新しい要素も増えています。
- 同サイトの「CAPTURE BBS」で、謎解きのヒントを聞くことができました。 作者さんが数年単位で行方不明になっている現在、その辺のフォローは諦めた方が賢明です。
- というか、サイトトップに2005年の企画が堂々とあるなど、更新の気配が全くありません。当然、最終章なんていつになるやら。
管理人コメントセーブの効かないブラウザゲームだけあり、プレイ時間は短めですが、その分、一発死の恐怖や謎解きを探し当てる楽しさが詰まった作品です。
ちなみに、謎解きが「簡単」と称されている「1」ですが、これは、あくまで以降の作品と比較しての物です。後半になるにつれ、謎解きはより難しく、よりデッドリーになって行きます。
ストーリーを進めるにつれ、増していく伏線は見事です。私も、完結編の公開が楽しみになってしまったのですが…。今現在の状況では、どうも無理みたいですね。
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レビュワー [ なみぞう ] ジャンル [ ラブコメディ・アドベンチャー ] 作者 [ pleiades company さま ] 容量・圧縮形式 [ 25.4MB・自己解凍EXE ] ダウンロード ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:9
昨今は、フリーゲーム界の主流となった感のある(恋愛)アドベンチャーゲームですが、数が出揃ってきただけに、
王道というか、ある程度のパターンが出来てきていると感じます。
例えば、多彩な登場人物、舞台は学園、多数の一枚絵、三択の分岐などなど、メーカー製品と遜色ないレベルまで
基準が上がっているとは思うんですが、それだけにこのジャンルに関しての初心者への敷居は高くなっているのではないでしょうか。容量の増加(えっテキストがメインのはずなのに・・100メガショーック!)とか、
ボリュームアップ(1プレイにX時間・・個人差は大きいとは思いますが)とか。
本格派の長編はもちろん素晴しい出来のものがたくさんありますが、
いきなり挑戦して挫折し食わず嫌いになる勿体無さの可能性を考えれば、
万人にオススメしたい、pcomp製、
「アクアノートキャンパス」。
公開は2002年でしたが、2007年10月にVISTA対応のVer2.00が公開されたのを機に、改めてレビューさせていただきます。
8月2日、16年振りに故郷の離島へと降り立った32才独身大学教授、島原涼一。
その目的は帰省や旅行ではなく、クビを賭けた勝負をしに来たのだ。
人気も実績もない彼のゼミは、1週間以内に海底遺跡を発見できなければリストラされてしまうのである。
助手は唯一のゼミ生、青海凪一人のみ。
幼馴染みの未亡人、浜野さやかが切り盛りする民宿を拠点に、わき目も振らず発掘調査を開始するのであった・・・
しかしながら。
この男、発掘に取り掛かる前に、文字通り自らの墓穴を掘るのに懸命です。
このゲーム、特筆したいのは、そのテンポのよさ。
1シーンごとが息のあった掛け合い漫才のようです。
メイン画面のキャラの移動、メッセージ画面のころころ変わる表情、
細かく切り替えられる音楽や効果音などの組み合わせ方の巧みさか、
ぐいぐい引き込んで、思わずニヤリとさせられます。
登場人物は主人公を含め、上記の3名。
あなたの選択する行動によって、3色紙片の万華鏡のように、7日間は違った姿を見せます。
既読率100%達成は、一仕事です。
初プレイでも、1時間程度かと思います。
充実したスキップ機能により、2週目以降もストレスフリーです。
未プレイの方は、損してますよ!ぜひどうぞ~
再生環境にもよるようなのですが、個人的には、
Vistaでなければ、サウンドはWMAよりMIDIが合っているのかなと思います。
管理人コメントこのゲームの製作者、「Pleiades Company」は、かのフリーADVの名作「時の故郷」の製作者でもあります。
メインキャラが2人の「時の故郷」と同様、1回のプレイ時間は短めで、キャラクターも3人と少な目です。しかし、道中の選択肢は豊富に存在しており、それによるエンディングパターンも10種類以上と、豊富に揃えられています。
これらを網羅するためには、やはり既読スキップは必須です。メインストーリーを読ませる力と、豊富な分岐点をストレスなく進めるシステムの作りこみは、さすが、フリーADVの大手だけあります。
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レビュワー [ ヴァ九段 ] ジャンル [ FCっぽい探索ADV ] 作者 [ エノハ さま ] 容量・圧縮形式 [ 1.19MB・ZIP ] ダウンロード
(「紅組」に掲載)ハマリ度:7 グラフィック:10 サウンド:6
美しい・・・
(某カードゲームの社長風に)
さて、今回レビューのLittle, Big。メタルギコソリッドと同じくモナー板ツクスレ発作品、
私がツクールゲームでツクスレ、一般を抜きにしても1,2を争うほど好きな作品です。
この作品は第3回紅白モナーRPG合戦の優勝作品で、雰囲気,グラフィック,台詞共に美しきゲームです。
ゲーム内容はかなり難易度が高く、作者自身もFCを意識して作ったと語っております。
ドット絵や音楽も極力FCっぽくしたそうです。そのため、FC世代はたまらない作品。
じゃあFC世代以外には受けないのかと言うとそうではありません。それすら忘れる美しさなのです。
この作品、個人的にはゲーム性よりは美しさを感じるゲーム。
ひとつづつ美しい所を上げます。
雰囲気:AAを使っているのに、人を使うよりもなぜか圧倒的な美しさを覚え、ずっとプレイしたくなる。
台詞:とても癒される。全ての台詞を見るまでは止めたくなくなる。そしてハマル。
絵&グラフィック:もはや癒しと美しさの塊+和み。ツクスレ産とは思えないほどの癒しを得る。
キャラ:独特のキャラクターが素晴らしく楽しい。プレイ中ゲーム性以外で楽しいと思ったのは初めてだ。
さっきから私は美しい美しい言い過ぎですが、この作品は本当に美しいので仕方ないと思ってください。
残念ながら私ではあまりの難易度に挫折し、最後まで行けませんでした
が、それでも1日一回はプレイし、見落としが無いかチェックしています。
その先をどうしてもみたくなるのです。
こういう事は普段つまづいたら止める最低ゲーマーである私にしてはかなり珍しいことです。
最近の鬱ADVや裏切りだらけのゲーム
これらに疲れた人はぜひプレイしてみてください。
ゲームという物の素晴らしさを再確認できるはずです。
作者であり私がもっとも素晴らしいと思うツクラーであるエノハ氏の作品はこれ以外にも沢山あります。
皆さん。全てプレイしても損はありませんよ。
管理人コメントノーヒントな部分も多く、難易度の高い謎解きがメインですが、ヴァ九段さまが言うとおり、このゲームで引き付けられる点は、ストーリーの美しさです。
ナーシャとモナムソンの幼なじみ以上・恋人未満な微妙な関係、謎を解き明かしていく中で語られる愛の物語、そして、こなしたサブイベントの個数によって、様々な展開を見せるヤリコミ要素が、寄り道大好きな私をハマらせてくれます。
エノハ氏の他の作品もプレイしたいのですが…「2ch作品」という特性上、色んな場所にちらばっているのか、すでにDLできなくなっているのか、なかなか見つかりません。
「他にも、こんな面白い作品がある」という方は、是非情報をお寄せください。
- (補足)
- 2013.02.06:エノハ さまのホームページは、http://motor.geocities.jp/enoha177/fishingpark.htmlになります。(こん さま、情報ありがとうございます。)
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レビュワー [ レニレニ ] ジャンル [ 乙女(百合)ゲー ] 作者 [ 煌月あや さま ] 容量・圧縮形式 [ 6.8MB・LZH ] ダウンロード ハマリ度:3 グラフィック:5 サウンド:7
乙女の園に薔薇の花咲く
ボンジョルノ!初めましてレニレニです。
不慣れな部分がもう目に付きまくりかもしれませんがどうぞレビューを見てってくださいお嬢さん。
えー、このゲーム、ジャンルは乙女(百合)ゲーです(本気)
このゲームは女学校に入学したごく普通の主人公(名前変更可)が、
ある日の帰り道、コンビニ強盗に襲われてピンチになった所を
『歌劇戦隊ローゼンナイツ』(なんとなくサ○ラ大戦が浮かんでくる…)
という名前からして怪しいが見た目も怪しい三人組に助けられた所から
物語は始まります。
えー注意して欲しいのは、攻略対象(三人プラス隠し一人、BAD?一人)全員、女性です。女学校ですから。
ですが内三人は男にしか見えず、また男らしい口調で接してきます。
ええ、乙女のように見えて百合です。マリア様もびっくり。
けれど乙女ゲーでも最近、友情エンドに見せかけて百合百合したり、
しょっぱなから百合百合しているゲームありますよね、ゲヘゲヘ。
ごほん。なので、百合が苦手な方はその三人だけ落とし、
百合もいける方は全攻略、幅広い層のゲーマーの心をキャッチキャッチさせてくれる、
お約束展開てんこもりですので、やってみて損はありません。
つか萌えます。百合萌え。ハァハァ。
攻略難易度も総当りでいけます。
私の我侭を挙げるとすれば、
・ボリュームが少なかったかなぁ?
手軽に乙女(百合)ゲーを楽しみたい人向け。
・グラフィック(キャラ画像)があっさり?
万人向けですがあっさりしているような…なんか物足りません><
音楽もタイトル画面から耽美な気配が濃厚です。
ぜひ男性の方にもやっていただきたいです。
もっとフリーの百合ゲー増えるようにお星様のおまじないしてこなきゃ!
てな訳で、レニレニでした!
管理人コメントいやぁ、百合ゲーじゃないでしょう、コレ。あえて言うならヅカ(宝塚)ゲーです。
男装の麗人、そして、自らのスタイルを決して崩さないストイックさ、まさに、長きに渡り伝統を守り抜いてきた「宝塚歌劇」そのものです。
そのすばらしさを知っている方も、全く知らない方も、是非プレイして欲しい作品です。「宝塚歌劇」という物が、どれだけ芸術的で、どれだけ麗しく、そして、どれだけ笑える物であるかが、よく分かります。
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レビュワー [ 赤松弥太郎 ] ジャンル [ なんちゃって瞬殺バカゲー ] 作者 [ 神波裕太(たぶんおそらくきっと)さま ] 容量・圧縮形式 [ 71.4MB・LHA ] ダウンロード 備考 無論、猟奇要素有り ハマリ度 : 7 グラフィック : 6 サウンド : 8
祈りを捧げよう 世界が終わる前に
ある日、手近にいた妹に
「ヤンデレってなんだ ?」
と聞いたところ、「……兄をこれ以上エロくさせないのは妹の務めなの」とかぶつぶついいながら拘束され、ひまし油を飲まされ、椅子ごとグルグル回された挙げ句実写系グロ動画を山盛り見させられました。
もし皆さんがこの疑問を、皆さんの妹、幼なじみ、先輩、先生、人妻、脳内、二次元等々に聞いたら、どうなるか……男にはしたくてもできない質問があるのです。
そんな皆さんのため、ヤンデレへの最初の一歩としてオススメするのが、本作であります。
主人公はやり手の商社エリート社員で、かわいい奥さんとラブラブです。
はい、金もなければ女もいない皆さん(あなたのことです ! )の敵意はもうMAXですね。
奥さんの名前はさゆりで、ピッチピチの現役中学生です。
いつもセーラー服で、いつも大きな包丁を握りしめています。
主人公曰く、小さなことにこだわってると大きな男になれないそうです。ふーん。
主人公が帰ると待ってるのが、いつものあの質問です。
「お風呂にする ?
ご飯にする ?
むしろ私 ?
それとも……みゆきにする ?」
ってーか、みゆきって誰 !? などと聞く暇はありません。
激辛読者たる皆さんなら、ここで選ぶ選択肢はただ1つ……そうでしょう ?
後悔する前に叫びましょう。
「折角だから、俺はこの赤い選択肢を選ぶぜ !」
ぽち。
ぷち。
あ、死んだ。
どうやらこの旦那、みゆきってのが命より大事らしい。
「この飯なら、みゆきの方がうま
ぷち。
「みゆきならピーマンくらいに食べ
ぷち。
「あー明日はみゆきの先約が
ぷち。
「ごめん、みゆきの方が好
ぷち。
一体何回死ねば気が済むと言うのか。
その死亡エンドの数、かの死神を上回る21種類。
体を張った主人公の死にっぷりには、呆れを通り越した、清々しささえあります。
……何 ? 斬殺ばっかりで飽きたぁ ?
だから言ってるじゃないですか、本作はバカゲーじゃないって。
次第に、このコントが悲劇であったことが明らかになります。
繰り返される死と愛憎は、すべて彼と彼女の背負った罰でした。
この狂ったイメクラごっこは、2人の刑務所であり、しかし同時に2人の楽園でもあったのです。
その外に待っているのは、地獄か、それとも茨の道か。
あなたが主人公達と苦楽を共にし、トゥルーエンドに辿り着いたなら、2人の新しい旅立ちを心から祝えるはずです。
最後に数点。
- 本作の前身とも言うべき作品「料理」も公開されています。こちらは純粋に猟奇です。
そういうジャンルに興味がある方は、本作プレイ前にやるもよし、終わってからやるも一興です。- 豪華オープニングムービー付きです。しかもかなりのクォリティ。
一回目のみ飛ばせない仕様になっています。大した時間でもありませんし、観ておいてください。- 本作は昔ながらの、好感度でエンディングのみ分岐する一本道シナリオです。
「脱出」できる2つのトゥルーエンドは、最良ないし最悪の選択をし続けないと出現しないため、条件が非常に厳しくなっています。
好感度を確認する手段はないので、カンかローラーで頑張ってください。- 選択肢が出ている間はセーブできません。これはかなり痛い。
スキップしてしまうと、選択肢が出るまで飛ばしてしまうので、選択肢直前のセーブができません。
選択肢が出るタイミングはわかりにくく、初見では直前セーブはかなり無理です。- なお、既読スキップについてですが、そんなものは無い。
本作のシナリオは良くできていますが、こうした不備を勘案すると、ハマリ度はもう少し厳しくせざるをえ
いえ……なんでもないです……
管理人コメント1年ほど前、「ツンデレ」と言う言葉が流行った時、私は、「どっちかと言えばライバルキャラに付きそうな性格に萌えを見出すなんて、最近のオタクはすごいもんだ。(例:飛影、ベジータ様、雄山先生)」と言う場違いな感想を抱いていました。
しかし、今や死亡エンドにすら萌えを見出す時代になったのですね!…ひょっとしたら、「私のこと、死んでも愛してくれる?」と言う殺し文句を具現化(=本当に殺人)しただけかもしれませんが。
しかし、この「さゆり」ちゃん、ヤンデレと言うより、地獄の渡し人の方が似合っている気がああゴメンナサイヤメテナガサナイデノトォーーーー!!!
- (補足)
- 2009.02.01:DL先を変更。
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レビュワー [ 狂暇 ] ジャンル [ アドベンチャーRPG ] 作者 [ 泉 和良 さま (まおうせい) ] 容量・圧縮形式 [ 7MB・LZH ] ダウンロード タイトルと本編の内容がまったく違うアンディー・メンテのアドベンチャーRPG。
仲間とともに、アンディー・メンテが行っているサークル活動を企画し開催していく、
一風変わった・・・というか歴史のあるアンディー・メンテでしか作れそうも無い
オリジナリティーあふれるストーリー展開。RPG部分に関しては珍しく低難易度で
運の要素もほとんど絡まない。
アンディー・メンテの作品は、ただクリックするだけ、操作方法は自分で探す、趣のある絵、
SFストーリー、高レベルのBGM、などありとあらゆる要素が複雑に絡まりあっていて受けは
あまり良くない。それでいて、なぜゲームを作り続けるのかが語られるラストエピソード
こそが本作品最大の山場。ファンならプレイするべし。
アンディー・メンテファンのために作られた、ファンのための作品。
管理人コメント他のRPGタイプのアンディー・メンテ作品とは異なり、「品川魔人学園」における戦闘シーンはオマケ同然です。実際の稼ぎは、特定の場所に行くことで取得・解決する「クエスト」を利用します。
その「クエスト」の中で、主人公自らが「アンディー・メンテ」として活躍し、ファンや友人たちと、時には遊びほうけ、時には作品を仕上げるために協力し合い、時には死闘を繰り広げ、時にはモニョモニョするストーリー展開となっております。
それもこれも、仲間たちが持っている「スピリット」や「アビリティ」を手に入れるため。そういったコレクター的要素は、今までのアンディーメンテ作品と何一つ変わることなく楽しめます。
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レビュワー [ 狂暇 ] ジャンル [ サウンドノベル ] 作者 [ 里見 しば さま ] 容量・圧縮形式 [ 77MB・LZH ] ダウンロード 送電塔がそびえ立つ小さな島に現れる化け物、コゴリ鬼。
未来を見る力を持つミメイはコゴリを食うという男・夜刀と共にコゴリ鬼を討つべく奮闘する。
主人公達が島の住民と関わりつつ、コゴリ鬼を倒していくことでストーリーが進んでいく。
話が進むにつれて、夜刀の正体や、なぜ島にコゴリ鬼が現れるのか、ミメイの未来を見る力の謎などが次第に明らかになってくる。
島に起きている事象や主人公の過去が終盤で綺麗に収束していくのは見事。
終盤に限らずあらゆる設定を全編においてうまく生かしている。
話はそんなに長くないものの、しっかりと旨みの凝縮された一品。
管理人コメント前作「TRUE REMEMBRANCE」では、淡々とした日常を描いていた里見氏ですが、この「送電塔のミメイ」では、コゴリ鬼相手に息をもつかせぬアクションを繰り広げる筆致の変化を見せています。この使い分けにまず驚きました。
次に驚いたのは、主人公の一人「ミメイ」の存在です。登場シーンではカッコいい殺陣を見せていたこの少女が、実はポップ(@ダイの大冒険)系キャラであることを知った私の驚きは、筆舌に尽くせない物がありました。
登場人物たちには、話が進むにつれて明かされる数々の謎がありますが、私自身は、その展開に感動やワクワクを感じても、アレ以上の意外性は感じられないだろうなぁと思います。最も、それは決してこの「送電塔のミメイ」の面白さを損ねる物ではありませんが。
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レビュワー [ 狂暇 ] ジャンル [ アドベンチャー ] 作者 [ 里見 しば さま ] 容量・圧縮形式 [ 47MB・LZH ] ダウンロード 人の悲しい記憶「錆色の記憶」を封印する「封士」という職についている
青年・黒目とそのお客さま・ラ。
その二人を中心に起こる、ある街でのさまざまな出来事を描いたノベルゲーム。
ストーリーは章じたてで、主人公である二人プラスその章のメインキャラクターで展開されていく。
そして終盤になると、主人公の抱える「錆色の記憶」が明らかになっていく。
各章とも十数分で終わるし、一本道なので手軽に読み進めることができる。
終盤における主人公の「錆色の記憶」に関する展開は、封士が住む街の秘密も
見事に絡めてあり、一気に読んでしまった。
魅力的なキャラクターと、彼らによって展開されるストーリーが光る作品。
管理人コメント死に至る病「セツナ病」と、それの原因となる「錆色の記憶」を巡る物語を、8章に分けて語る物語です。壮大さや多彩さとは無縁である、選択肢無しのノベルですが、物語自体の秀逸さは、私以外にも、各所のレビューサイトでも取り上げられている程です。
「黒目」と「ラ」…二人の視点が交互に繰り返される構成により、各章の登場人物のみならず、二人の秘密も徐々に明らかになっていくストーリー展開は、素直に「上手い」と感心させられます。
「-remake-」版では、主にOPムービーの追加など、演出面が強化されています。ストーリー自体は(追加シーンこそありますが)ほとんど変わらず、未プレイの方でも、初版を遊んだ方でも楽しめるようになっています。
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レビュワー [ 狂暇 ] ジャンル [ アドベンチャー ] 作者 [ 片岡とも さま(ステージなな) ] 容量・圧縮形式 [ 280MB・LZH ] 備考 [ 全年齢大人向 ] ダウンロード 作者様のホームページの紹介で「現代、暗い、主人公とヒロイン、どっちも死にます」
と、書いてあります。その通りです。
しかし、現在ブームの「不治の病で、大切な人が死んでしまって悲しい。」
とか、そんなマンネリ化しつつあるお話ではありません。
死んでしまった、しかし彼女は確かに生きていた。
そんなゲームです。
グラフィック、音楽ともにかなりの高レベルに加え、文章も作者本人が「削った」
と言っている通りかなり読みやすいものです。
この2には1も同梱されていてお得です、その分大容量ですが。
管理人コメント題名の「ナルキッソス」は、そのまま「
睡蓮 」と言う意味もありますが、もう一つ、「ナルシスト」の語源になったギリシャ神話の一登場人物の名前でもあります。
しかし、このトリビアは「narcissu」のストーリーとはほとんど関係ありません。
主人公たちを動かすのは下らない自己愛ではありません。「1」では、逃れられぬ死まで精一杯生きようとする主人公と「セツミ」の葛藤を、そして「2」では死にゆく主人公「姫子」と、残される主人公「セツミ」の触れ合いと別れを描いた感動作です。
シナリオライターは「ねこねこソフト」で腕を振るう実力派ですし、「2」のキャストには、後藤邑子・能登麻美子と言った有名声優が揃い踏みしております。しかし、そういった話題性を度外視して、シナリオ本編をピュアに楽しんで欲しい、そんな作品です。
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レビュワー [ 赤松弥太郎 ] ジャンル [ 探索ADV ] 作者 [ Hiroki さま ] 容量・圧縮形式 [ 7.83MB・LZH ] ダウンロード ハマリ度 : 8 グラフィック : 8 サウンド : 9
君と過ごした思い出をアルバムに残して
町の人に話しかける。そこに、新しい出会いがあります。
縁がなく、ただの通行人としての出会いになってしまうかもしれません。自分の役に立つ情報以外要らない、という人もいるでしょう。
でも私は、町の人に話しかける、その一瞬を楽しみたいのです。
旅人である私のそれとは違う、彼の時間と物語が垣間見えたとき、私の心は安らぎと悦びに満たされます。
そこには血の通った、彼だけの背負ってきた過去、生きている今、夢見る未来が、確かにあるからです。
けれど、私は旅人。多くの場合、町は旅の途中駅、通過地点でしかありません。
流れ者としてしか関われないまま、旅人は町を後にしなくてはなりません。
たまには、しばらく腰を落ち着けて町に暮らしてみる、そんな旅人の話はいかがですか ?
本作の主人公は、流れのカメラマン(シャッタラー)。
……いや、ただのカメラ小僧、かな。
森に包まれた静かな町、サンタクララの16人と彼が一緒に暮らした、ひとときの物語です。
彼は温かく迎え入れられますが、仕事は順風満帆とはいきません。
サンタクララは鄙びた片田舎。店先にカメラは置いてあっても、手に取る人はほとんどありません。
町の人々は最初、彼にどんな仕事を頼めばいいのかわからないのです。
しかし、誠意をもって人々に接し、仕事に取り組めば、やがて町の人々も、彼の仕事がわかってきます。
日頃の悩みとか、ささやかな願いとか、ちょっとしたことを変えるきっかけを、町の人々は彼に求めました。
それに応える彼自身もまた、自分の仕事の意味を見出します。
彼が町に完全に受け入れられたそのとき、
彼の仕事は終わり、彼は人知れず旅立つことでしょう。
サンタクララという町自体が生きている、そう感じたなら、それは作者の魂が込められているからです。
2001年11月のコンパクで落選した後、2006年秋コンパクで銀賞を受賞するまでの実に5年間、丹誠込めてリメイクした作者の愛の深さは、私などが語るまでもありません。
リメイク前と比べ、全ての点で改善しており、特にヤリコミ度の充実には目を見張るものがあります。
難易度は低く、クリアは誰でも可能なレベルですが、いざトゥルーエンドを見るとなると、タイミングを見逃さずサブイベントをこなす必要があり、なかなかシビアな楽しみ方になるでしょう。
プレイ時間は2~3時間ほど。
このやさしい町で、あなたも一緒に新しい朝の光を感じてみませんか ?
ま、中にはこんなヤツもいるけどね……
管理人コメント主人公は、シャッタラー(写真家)を目指すオバケ「トッカロピ」。彼を操り、街中のあらゆる被写体を撮り尽くすことが、このゲームの目的です。
しかし、その道のりは意外と険しい物です。被写体の中には、特定の時限イベントで発生する物、そもそも素早すぎて撮影自体が難しい物、色々含まれています。
そんな中でも、街を歩き回り、人々と触れ合うのは、純粋に楽しいものです。赤松様の言うとおり、「町自体が生きている」と言う感覚は、作者の細やかなフラグ管理とキャラ立てのおかげです。