■ 投稿レビュー アドベンチャー 61 | ||||
エイプリル探偵事務所 |
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ハイスピードマルチエンディング推理ゲーム ] 作者 [ 水季 さま ] 容量・圧縮形式 [ 121MB(ZIP圧縮時)・ZIP,ブラウザゲーム ] 製作ツール [ ティラノビルダー ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ スマホでもプレイ可能・R-15指定(殺人・流血表現) ] 配布元 ![]()
犯人が…わかったかもしれない!(何も分かっていない)
どうやら、レビューが載るのは3年ぶりだったようです。今後も、忘れた頃に書いていけたらと思います。
さて、「エイプリル探偵事務所」は推理ゲームです。最初は「これは本当に推理ゲーなのか?」と思うかもしれませんが、エンディングをコンプリートしようとすると、「ああ、これは間違いなく推理ゲームだな」と納得するタイプの作品です。無理もありません。序盤はサクサクと「これは明らかに犯人じゃない」「絶対に怪しいけど、これは犯人じゃないな」「これはヤッちゃってるねえ!?」と、即決即断で犯人か否かを当てていけますし、話を一切聞かずに「よし!お前が犯人だ!」と冤罪をふっかけるトンデモ探偵ルートを選ぶこともできます。
ですが、12種類あるエンディングをコンプリートするのは至難の業。というか、そもそも周回前提のストーリーとなっています(1周目では出てこない情報が後の周で明かされたりします)。「実はこの事件とこの事件は繋がっているのでは?」「この人は怪しいけど、明らかに矛盾しているな」と、しっかり推理する必要が出てきますし、点と点を結び合わせる必要が出てきます。推理のノイズになるような不要な情報は書かれておらず、フェアな情報がきちんと提示されているので、どんどんトライしていきましょう。
絵も非常に良いです(特にバニー助手に詰め込まれた作者の“ヘキ”が最高of the 最高)。シンプルなゲーム性ながら、かなり練り込まれたシステムなど、なかなかの良作です。
管理人コメント操作は「話を聞く/聞かない」「犯人だ/犯人じゃない」×9のシンプルな選択肢のみですが、その中に秘められた12個のENDを探り出すのは、かなりの周回数が必要です。
「記録」のヒントから分かる10個のEND条件を探り出すことですら、容疑者の特徴・人間関係を探り出す必要があり一苦労。残り2個…犯人を正確に当てるENDともなると、後の周で初めて出てくる情報が無いと決められない事件さえあります。
その「容疑者の特徴」「人間関係」「真実」が、周回を重ねるたびに、ENDを埋めていくたびに深まっていくのが、本作の楽しみでもあり「深い」箇所でもあります。
この後の周で初めて出てくる情報、何周しても出ないバグがあるらしく、ずっと「フフフ…」と不敵に笑うアイアンムッシュ警部を不思議に思いながらプレイしていました。
説明文に書いてある通り、最初に「記録」→「記録を消す」を実行してからプレイするようお願いいたします。
※ このバグは本日2025.04.27に修正されました。ただし、「記録」が残っている場合はセリフなどに揺らぎが出るとのことです。