【 アカツキ電光戦記 】

アカツキ
レビュワー [ ES ]
ジャンル [ 2D格闘ゲーム ]
作者 [ SUBTLE STYLE(代表・SUBTLE さま) ]
必須ソフト [ 特になし ]
価格 [ 2,625円 ]
公式HP [ http://www.eonet.ne.jp/~subtle/ ]

ミュカレ 塞 鼎 不律 マリリン・スー 魏 アノニム ゾルダート

■ 始マリ 始マリ

アルカディア11月号に突如掲載された新作格闘ゲーム「アカツキ電光戦記」…皆様は、その前身たる作品のことをご存知だろうか?
…って、ご存知の方が多いか、流石に。

今回ご紹介するのは、その前身たる「アカツキ電光戦記」PC版です。
上の画像をご覧の通り、この作品は、決してキャラクター性を重視した作品ではありません。(※1)萌え要素なんて、ちっとも意識されていません。(※2)
それでも、この作品は、アーケード版発表前から大きな注目を集めています。そのままでは筐体に入らないにもかかわらず、PC版の大会まで行っているゲーセンまであるほどです。
この作品がここまで注目された理由は、ゲームシステムそのもの。駆け引きと読み合いを重視した、昔ながらの格闘ゲームを意識したシステムなのです。

■ 簡素ニシテ 至極

特攻技 「アカツキ電光戦記」の操作は、かなりシンプルです。波動・竜巻など、コマンド技の操作は極力シンプルにまとめられており、操作方法を覚える手間は、ほとんどありません。超必殺技に至っては、(設定によって)ボタン一発で出せます。
また、昨今のコンボ中心の格闘ゲームとは異なり、連続技は重視されません。一発一発が重く、ワンパンチで状況がひっくり返ることも珍しくありません。
初心者が抵抗を感じる要素を極力まで排除したその姿勢は見事です。しかし、これには理由がありまして…。
肝心の立ち回りが、ちっとも初心者向けじゃないんですな。コレが。

■ 刹那ノ 見切リ

攻性防禦 公式HPでうたわれている「アカツキ」の重要な要素は、「打撃投げ攻性防禦の三すくみ」です。
打撃・投げの関係は、他の格闘ゲームと全く変わりありません。投げは、打撃よりもリーチが短く発生が遅い分、硬いガードを崩せる最高の手段です。
注目すべきは、「攻性防禦」と言う聞き慣れない言葉。言ってみれば、ブロッキングとガードキャンセルを足し合わせた、打撃に対して有利になれるシステムです。
しかし、本作の立ち回りを難しくしているのも、この攻性防禦です。相手の打撃に読み勝てば、一気に形勢逆転できますが、果たして、筐体の向かいにいるプレイヤーやCPUの行動を完全に読める人が、どれだけいることか…。
全ての格闘ゲームで最もバリエーションの多い打撃…。ジャブからスライディング、飛び道具から連携技、登場キャラの全てを知り、それを読みきることは上級者でも難しいでしょう。ましてや初心者には…。
しかし、それは初心者にとってもチャンスです。操作や立ち回りに慣れた程度のプレイヤーならば、その操作パターンが固定されがちです。「アカツキ」は、コンボによって流れが一定化することも少ないため、攻性防禦を織り交ぜれば、あまり単調な攻めは仕掛けられません。
「攻性防禦」は、使い方が難しい分、上手く使えば戦闘のバリエーションが無限増する面白いシステムです。CPU戦などで腕を磨くことをオススメします。(※3)

■ 楽シキ 殴リ合イ

序文で言ったとおり、「アカツキ」のキャラクターたちは、二次創作のネタになりそうなキャラ性は、ほとんどありません。しかし、性能的なバリエーションとしてのキャラ性は豊富に取り揃えられております。
飛び道具・対空・突進技と揃ったスタンダードキャラ、一発が致命傷になる投げキャラ、接近して連続技で固めるキャラ、ソニックサマソなタメキャラ、通常技一発で大ダメージをもらっていくキャラ…。通常9名(+隠し数名)のキャラは、その性能に大きな違いがあります。「打撃投げ攻性防禦の三すくみ」の配分をキャラごとに考えて立ち回る必要があります。
まずは、体験版をDLしてみましょう。ハマったら是非、本品を購入してください。ネットを用いたガチ対戦は、それこそ素人には手が出せないほどハイレベルですが、幸い、CPU戦は私でも全キャラクリアできるほど簡単です。
アーケード版の予習としてだけではなく、格闘ゲームそのものへの登竜門として、私ことESは、「アカツキ電光戦記」をお勧めいたします。

フィニッシュ!
しからば御免!!


<ES的蛇足>

(※1)キャラゲーらしさ
「アカツキ」の登場キャラに設定されているプロフィールは、ごく限られています。なんてったって主人公からして本名すら不明なのですから!
好きな食べ物!? 誕生日!? 実年齢!? そんな物はない。
まあ、平和そうにメシ食ってる姿がとても想像できないのが、「アカツキ」クオリティなのですが。
(※2)萌え要素
乳揺れチャイナマリりんとか、黒ストかなえちんとか、眼鏡ツインテールミュカレ様とか、ヤンマーニアノニム様とか、女性キャラは描く人が描けばな萌え要素を持つ人ばかりです。しかし本体では、そういう要素は極力目立たないようにされています。
むしろ、女性キャラよりも、ウェイの大胸筋の方が、描き込みに心がこもっている気が…ゲフンゲフン。
(※3)攻性防禦の練習方法
CPU相手に攻性防禦の練習をしたいのならば、一番オススメは、「難易度NORMALでARCADE」です。
「PRACTICEでダミーキャラをCPU操作にすればいいじゃん!」とお思いの方、一度やってみろ。確実に練習どころではなくなるぞ。

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