■ ユンヤダム
作者 [ ローゼンクロイツ さま ] ジャンル [ ちょっとだけ見た目のカワイイRPG ] 容量・圧縮形式 [ 327MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールMV ] 言語 [ 日本語 ] 配布元
- (補足)
- 2023.01.26:現在の最新バージョンはv1.08です。
- 2023.06.28:ゲームアツマールのサービス終了に伴い、リンクを変更。※ 「ふりーむ!」からはダウンロード版のみプレイできます。
レビュワー ハマリ度 グラフィック サウンド 合計 総合判定 ES 9 /10 8 /10 9 /10 52/60 赤松弥太郎 8 /10 10/10 8 /10
夢の世界はチェンソーで開く
本作「ユンヤダム」に限らず、ローゼンクロイツ氏の作品は「ふるいにかける要素」が頭から大盛りに盛られている作風です。
エログロいオブジェを散りばめたマップ。最初の仲間である凱亞【がいあ】と潮波楽【しーぱら】が共に主人公の天空【すかい】をあからさまに性的な意味で狙っている点。メインヒロインにしてメインヒーラーの名前が「ひょうたんブサれいむ」…その上で名が体を表した見た目。
「キモカワイイ」なんてレベルには収まらない「気持ち悪さ」を、自作のグラフィックとテンション高めのストーリーをもって、十二分にモニターから放出しているのです。
そもそも、本作のキャラの元ネタであるアスキーアートですら(「ゆっくり」を含めて)、20年近く前の文化です。年若い人だと普通に知らないキャラの方が多いでしょう。ローゼンクロイツ氏の処女作「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」が2ch内で実施されていた「VIPRPG紅白」で発表されたが故のAAキャラなのです。そんな「プレイヤーをふるいにかける」要素が出だしから豊富な作風ながら、いや、ふるいにかけるほどアクの強い作風だからこそ、ローゼンクロイツ氏の作品は数多のプレイヤーを虜にしてきました。
事実、私は「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」の投稿レビューをいただいた時点では、そのグロテスクな世界観に悪印象を持っていました。しかし、そのグロテスクな世界が、主人公・マルクトの悩み壊れかけた心を体現した世界だと理解し始めたとき、私は「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」にすっかりハマっていました。気付いた時には最後までクリアしていました。そんな尖ったローゼンクロイツ氏の作風も、「ユンヤダム」に至る頃にはだいぶ食べやすくなった…と言う印象です。初見の皆様には「アレで!!???」とお思いでしょう。それほどに初期のローゼンクロイツ氏の作品はダークな世界観を直射していたのです。
作成ツールをRPGツクールMVに移した「モララーのもつ鍋」あたりから見た目が明るくなっていきました。これでも「見た目上のダーク要素」は減っているのです。
しかし、初作よりマイルドになったとはいえ、「年若き主人公の抱える鬱屈した悩み」に関しては、かなり真摯に直接的に描かれています。主人公・天空【すかい】のメインウェポンにして、「救世主の証」ともなる武器が「チェンソー」という暴力過剰な代物である点。中盤から天空【すかい】と同じ見た目・同じチェンソーをぶら下げた敵キャラが出現する点。そして、(END1の)終盤になって明かされる主人公と世界の秘密。
ありとあらゆる運命が主人公に向かって牙をむき、主人公がそれらを不器用ながら乗り越えていく美しさは、初作から違わぬローゼンクロイツ作品のメインテーマでもあるのです。そして、本作はそれら乗り越えるべき試練の難易度が高め…と言うより、戦闘時間がかかります。それというのも、本作では「チャージ」によって序盤は50%、中盤以降は75%ものMPを回復できる設計になっているのです。これは易化要素ではありません。この「チャージ」が「戦闘中のみ使用可」「1ターンを費やす」というデメリット込みでバランスをとっているのです。
本作は、そこらのザコ戦ですらスキルを積極的に使っていかないと火力負けするバランスです(当然、推奨レベル以上になってからの話です)。
ましてやボス戦は言わずもがな。白い丸の付いた技を使用不可にする「物理ブレイク」、黒い丸の技を使用不可にする「魔法ブレイク」、ボスのチャージに合わせて防御、MPスキルやTPスキルとして所持するバフ・デバフ、当然ながらの属性対策、全てをこなさないと笑えるほどに戦闘不能が続出します。場合によっては「戦闘不能を続出させ、回復にターンを回さざるを得ない状況」こそがメイン戦法であるボスキャラすら存在するのです。状況を見誤ってチャージやバフに回したターンが、敗北に繋がる場合すらあるのです。 「ボス戦前にゆっくり霊夢・魔理沙コンビなどからボスの戦法をアドバイスしてもらえる」という一見易化要素ですら、「アドバイスを前提にして装備で対策しないと、まず勝てない」バランスになっているためです。
当然ながら、ボスのご無体さは、ストーリーが終盤に行くにつれ指数関数的に増していきます。最終盤になるとわざわざ経験値稼ぎ用の施設を作り、「最強装備を整えただけでは勝てない、かなりのレベル上げが必要なバランス」にさえしているのです。そんな本作は、END1, END2, END3と段階的に良い結末を閲覧できる設計にしています。「より良い結末」だけに、それを達成するための試練も難しくなっていくのです。
エログロ満載な見た目、アドバイスに1から10まで従わないとまず勝てない難易度、「劣等者・社会不適合者の鬱屈」をストレートに出したダークなストーリー、本作「ユンヤダム」およびローゼンクロイツ作品は、かなり人を選ぶ作品です。だからこそ、上の画像を見て「響いた」方にはぜひプレイしてほしい、そんな「絶望を越えた先にある希望」の素晴らしさを味わせてくれる作品でもあるのです。
本作でローゼンクロイツ氏の作風に惚れた方は、過去作もぜひプレイしてください。「ユンヤダム」では心強い先輩格として登場する2人…フェイは「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」から、マドレーヌは「モララーのもつ鍋」からのカメオ出演者なのです。
過去作をプレイすると、本作で先輩風を吹かせている2人ともエログロ世界の人間なのだと分かるでしょう。色々な意味で。
《 赤松弥太郎 》 ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:8
キミが世界に存在してる 意味を知りたくない?
ボクは今回、ローゼンクロイツ作品は初プレイで、レビュー執筆時点で本作以外プレイしていません。
はい、噂はかねがね聞いていました。RPGとしての面白さについても、ストーリーの美しさについても、昔なつかしの虐待スレを思い出させるグロ描写についても、です。
過去作キャラのカメオ出演も頻繁にあるので、その意味でも、ローゼンクロイツ作品は一見さんにはハードルが高い印象を持たれやすいところがあります。
で、結論から申しますと。
本作は、そんな初見のボクから見ても、ローゼンクロイツ作品の入門としてオススメできる一品です。
他の作品をプレイしていないので比較しようがありませんが、本作にはRPGとしてのストレートな面白さが詰まっています。
そして噂に聞いたグロさや重さ、陰鬱さは比較的薄く、プレイ後はスッキリ爽やかな気分になれる作品です。
とはいえ、キツくないわけではないです。キツイものはキツイです。
これはアイデンティティに関わる問題です。香辛料の入っていないカレーはカレーと呼ばないでしょう?
どんな種類のキツさなのか、プレイしていない人にも伝わりやすい序盤、ホームアイランドの展開を追体験しましょうか。
見渡す限り目玉や顔が浮かぶ風景の中、グロ画像としか言いようのないバケモノどもを、手にしたチェンソーでバラバラにする……
どう取っても悪夢としか言いようのない凄惨な夢から目を覚ましてくれたのは、潮騒の音と、この「アンコくさい声」でした。
ここから主人公の冒険が始まります。
主人公、轟 大空くんは15歳。
RPG定番の無口系主人公ですが、それを差し引いても少し内向的で、没コミュなところがあります。
年相応に反抗的だったり、暴力的だったりもしますが、それでも根はとてもいい子です。
耳とか頬毛とかありますが、夢の中で「ニンゲンさん」と呼ばれてたし、多分ニンゲンなのでしょう、きっと。
青い空と青い海、目を覚ました少年、と、ここまでなら爽やかな成長物語が期待できそうじゃありませんか。
しかし、それだけでは済まない。済むはずがない。
ほらぁ、なんか来ちゃったよ。
うわあ……
この、「常闇の"おティンP"がダークファイガを放ちそうだっぺよォ♡」と、ネッチョリしたクソ野郎のホモ声でアピールする推定29歳・金色ビキニの変態ホモサーファーが、金剛寺 凱亞。
推定20歳・この世の終わりのような爆乳をぶら下げ、ゲロ女の黄色いエロ声で「重力さんがぱら子のおっぱいにいじわるするのォン♡」などとさえずっている痴女が、女々吹 潮波楽です。
極めて高い品位を誇るボクのレビューにあるまじき表現が複数ありましたが、これはすべて作中地の文の表現です。救いはどこにもありません。
なお悪いことに、この2人はどちらもすかいを性的に狙っています。
すかいは、凱亞の堂々たるセクハラに冷や汗をかいたり、ぱら子の痴態になぜか頬を赤らめたり。
そりゃそうだよな、同じDQNネームだからってこいつらと一緒にされたら恥ずかしいもんな!!
この環境が、すかいの健全な成長に長く暗い影を落としていることは、疑う余地がありません。
しかし、すかいにとって最大の問題は、こいつらではありません。
危険な「せいじんっの儀」にすかいを送り込み、この色々とやべぇ2人を呼び寄せた、元凶が身近にいるからです。
あの2人を一喝で黙らせ、「ごめんなサイコパス……」と言わしめる、あまりにも威圧感のある後ろ姿。
コレがすかいの保護者である、「まりさ」を名乗る巨大まんじゅう型生物です。
イヤですねえボクだって東方Projectの霧雨魔理沙くらい知ってますよ。バカにしないで頂きたい。
どこかで聞き覚えのある名前、既視感のある帽子と髪型をしていますが、明らかに無関係なので気のせいです。
ひとつ確実に言えるのは、こいつはニンゲンじゃない。
こんなボヨボヨとした、中身にあんこが詰まった何らかが、立派に保護者面して小言を言ってくるのですから、すかいが荒れる気持ちもわかります。
島という閉鎖環境で、人間とはかけ離れた容姿や人格の人外どもに囲まれて過ごす青春。
村へと出ても、人間らしき姿はどこにもありません。
モナー板でよく見るAAのような姿形をした住人たちに、地の文はひたすら辛辣です。
マウントクソ童貞・前歯が変色したブ男・ムラサキクソハグキ・息の臭ぇBBAと悪口雑言のオンパレード。
すかいの孤独がいっそう引き立つばかりですが、あれは何?
「私はヤシの木ですよ」みたいな顔をして、島のそこら中に生えてるこいつらは何?
ファンシーっぽく見せようったって、そうはいかないぞ。
冒険はまだ始まってさえいないのに、本作の世界観はテンプルを揺らしまくりです。
せいじんっの儀のため山へと向かえば、相変わらず地獄のような見た目の「野生生物」が襲いかかってきます。
何一つ、マターリともゆっくりともできません。
そして山頂、18禁の2人と別れ、すかいが1人向かった祠の奥に現れたのが、
またお前か。
すかいの夢の中にまで侵入してきた、この紫色のクリームまんじゅう。
どことなく、なんとなくですが、東方Projectのパチュそこまでよ!!
「導いてあげる」だの「あなたになら正しく扱える」だのと、相変わらず上から目線の、思わせぶりなことばっかり言いやがって、こいつが諸悪の根源なんじゃないの?
と、すかいよりプレイヤーの方が反抗心を抱きたくなってきたところで、突如奇声を上げる乱入者にかっ飛ばされ、
あえなく壁のシミとなりました。合掌。
この後終盤になるまで、こいつが何を狙っていたのかは宙ぶらりんのまま、プレイヤーから忘れ去られていくことになるのです。
でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。
これは、なんだ?
生き物……なのか?
まんじゅう……ですら、ないぞ……?
クリームまんじゅうをかっ飛ばして早々、こいつは初対面のすかいを臆面もなく盾にして、バケモノ退治を押しつけてくる始末。
すかいは巻き込まれるまま、手にしたチェンソーで戦わされるハメになるのでした。
これで、少しは庇護欲をそそられる容姿をしていれば、多少は話は変わった……のでしょうか?
ともかくプレイヤーの第一印象はとっても悪いです。
こいつが本作のヒロインであるという事実から目を背けたい未プレイの皆さん。諦めろ。
ここまでオープニングの流れを書けば、もう誰にでもわかることとは思いますが。
本作は「キングダムハーツ」をオマージュした作品です。
……なにを呆けた顔をしているんですか。
物語のスタート地点といい、主人公の服装といい名前といい、手にした得物で世界を渡り、危機を救うというストーリーといい。
ね? どこからどう見てもキンハー。
まあ、ボクのようにキンハーをプレイしていない人は、キンハーシリーズのことを一生誤解したまま生きていけばいいんじゃないでしょうか。
「この出だしからどうやって、スッキリ爽快なんてオチが出てくるんだよ?」
今までのローゼンクロイツさんの所業を知らない人からすれば、そう思うのも無理はありません。
でもボクは、ローゼンクロイツ作品を知っている人にも伝えたい。
本作は、かなり奇跡的なバランスで、正道のヤングアダルト作品として成立しているんですよ。
もちろん、この種のどぎつさは終始一貫変わりませんよ。エログロは標準装備です。
この後も、年増のフーゾク嬢に監禁されたり、そこで出てくる敵がまたアレだったり、まんじゅうが潰れたり半分になったり。ずっと変わりゃしません。
しかし一方で、これ以上悪化することもないんですよ。
その点はとても良心的です。合わないと思ったら、序盤で投げ捨てればいいんですから。
本作がそこまでダークにならなかった理由について、ローゼンクロイツさんもおまけ部屋で色々と触れていますが。
やはりヒロインたる「ひょうたんブサれいむ」の存在が、本当に大きいです。
上述の展開の直後、彼女のそれまでの経緯について、プレイヤーが操作して体験するんですが、これが実にひどい。
「見た目が悪いから」以外の理由が見当たらない、彼女の理不尽な境遇は、どうにも身に覚えのある光景で、普通に心が痛いんです。
「この子にはこれ以上ひどい目に遭ってほしくないなあ」って、思っちゃうんですよね。
第一印象が悪い件も、あとは上がるだけ、とも言えます。
終盤になるほど、彼女のヒロイン力は青天井で上昇し続けるのですから、とんでもないポテンシャルですよ。
「そういう心が痛むようなヤツをいじめ抜くのが、ゆ虐の愉悦」という人も、まあ、いるんでしょう。
でも、これはこれでいいじゃありませんか。
東方本家とゆ虐を、マターリスレとしぃ虐を、王道ファンタジーとエログロを、両方同時に愛して何が悪いと、ボクは思いますよ。
たとえ後ろ指指されて、中途半端と揶揄されようと、過激に過ぎると眉をひそめられようと、自分が思う道を貫いたなら、自分には胸を張れるし、それで十分でしょ。
裏だの表だのと線引きしたがる人もいますが、それは所詮他人が決めたものでしかありません。
ボクが王道ジュブナイルだの入門編だのと評価しようがなんだろうが、本作は清濁併せ呑んで、まるっとひとつの「ユンヤダム」なんですよ!!
…………。
えー、RPGとしてはごくごく普通のターンバトルです。
バランスの面での不満が若干あって、この点数としています。
- ハマリ度 : 8 / 10
- 地面のコインで動線を誘導する手法は、RPGとしては新鮮で良い。ソニックのリングに近いフィーリング。
戦闘バランスについて。本作は1ターン使えばMP回復できる仕様なので、リソース管理の重要度は低め。敵味方を含めたターンを管理することが重要になる。装備によるカスタム性も高いものの、極端に飛び抜けた性能のものは少なく、カードや指輪は1つずつしか手に入らないので、メンバーの個性を見極めたやりくりが重要になる。
エンド2までの段階では、エンカウントした敵から逃げずに戦えば問題にならない。エンド3のルートに入ってから、敵が急激に強くなる。おまけ部屋で「ドーピングでカンストさせるようなプレイを意識した」と言うが、物語の決着に必要な部分で稼ぎが必要になるのは、好まない人も多いのではないか。
特に、実質のラスボスである7人について。逃げずに戦ってなお、ボクのパーティのレベルは36と、標準レベルより4以上低かった。しかしこの段階でも、最高級装備は一通り揃っており、稼ぎが必要だとは思わず、そのまま挑戦してしまった。
ところが本作のバランスは、リソースが無尽蔵なので、止めどきがわからなくなる。敵の攻撃が強烈だと、バフデバフの維持や回復に手を割かれ、ジリ貧になるものの、持ちこたえられればいつか倒せる、と思ってしまう。だからといって、No.1に73ターン、No.7に127ターンも掛けて倒すと、達成感よりも疲労感の方が強すぎた。諦めて稼ぎに行くのがどう考えても正解だが、装備が完成しているので稼ぎに行くモチベーションも上がらなかった。
これがおまけボス等、メインストーリーに関わらないボスなら、この強さでも適正だったと思う。ラストダンジョンや実質ラスボスたちの位置づけが、ストーリー上やや曖昧な点も気になった。- グラフィック : 10 / 10
- その絵の持つ力は言わずもがな。デザインとして突き抜けている。
ボクは特に、他のRTP等の素材と混ぜても、まったく違和感なくマップを構築していた、その馴染みやすさとマップ作りのセンスを高く評価したい。- サウンド : 8 / 10
- 20年代の新作で、懐かしの多夢さんの曲を聴くことになるとは思わなかった。ゼロ年代のフリゲを知っている身としては懐かしさがこみ上げるが、そろそろ再評価されてもいい頃合いだ。
それにしても、最新の素材曲群の中に古い素材を混ぜ込むと、音作りからしてレトロ感が漂い、浮いてしまうことが否めない。
多夢さん自身は今でも新しい楽曲を作ってますからね! 興味のある人はぜひ使ってあげてください。ボクは、カードの性能も「そういうものだ」で済ませてしまって、過去作のカメオだとかは一切気にせず流してしまったのですが。
ただ、仲間4人のうち2人までも、過去作から登場している点は、気になる人は気になるかもしれません。
直接的なストーリーのつながりはないんだから、本作からプレイしても何も問題はありません。その後で、過去作に戻ればいいのです。
本作では常識人面していたアイツが、過去作ではどんなにはじけたヤツだったのか。
楽しみにしてプレイしてみましょうか!