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■ BLOCK

作者[ KENTA(22) さま ]
ジャンル[ ブロック崩し ]
容量・圧縮形式[ 2.11MB(効果音ファイル含む) ]
使用ツール[ VisualC++(多分) ]
必須ソフト[ なし(多分) ]
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↑フィバってる画面写真提供:ESさま


(補足)
2011.08.28:DL先を変更。(DECOすけ野郎さま、情報ありがとうございます。)
レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
上橋江上 10/10 10/10 8 /10 104/120 B
士文文三 10/10 9 /10 8 /10
ES 10/10 8 /10 9 /10
大阪の人 8 /10 7 /10 7 /10

 《 上橋江上 》  ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:8

ブロック崩しの最高傑作?

▼前フリ

アジアの格闘技術の源流が中国拳法にあるということは、ほぼ異論のないところであろう。
古代中国、少林寺において達磨大師が創始者とされる少林寺拳法が、海を越えて世界に広まり、沖縄では空手に、タイではムエタイになり、それぞれに発展を遂げ、現代の格闘王国の土台を築いた。
また、ゲームにおける少林寺拳法とも言えるものが、いわゆるブロック崩し、アタリ社の『PON』である。これが広まって、現代のゲーム王国を築いたということもまた、異論はないであろう。

長い歴史の中、格闘技術もゲームも、徹底的に発展しつづけてきた。K-1とかPRIDEとか、あと書かないとマニアの士文さんに怒られそうなので書くと、リングスとかパンクラスとかザ・キャッチャーとかを見ればわかるように、現代では技術レベルが恐ろしいまでに高まり、もはや元祖少林寺拳法は、進化に取り残さてしまったような感すらある(文脈的なものですので、少林拳で抹殺しないで下さい)。
それは、例えどんなにパワーアップさせたところで、今ブロック崩しを出しても、バイオハザードやポケモンには勝てないというゲーム界の現状と、どこか似通っている気もしないでもない。

…しかし、少林拳もただ手をこまねいたわけではない。隠れて拳技を磨きつつ、虎視眈々と天下を取る機会をうかがっていた。
そしてつい先日、ついに訪れたチャンス、映画『少林サッカー』により、ボールを腹筋で挟んだまんま敵ゴールに突撃するなどといった、少林拳でなければただの荒唐無稽で終わってしまう荒業の数々を我々に見せつけ、その存在感をアピール。
その少林拳のように、ゲームにおけるブロック崩しも、このゲームによって、今もなお最新最強のゲームたちを押さえ、まだまだ健在だと言うことが証明されたと言えるのではないかと拙者は思う。

並の現代ゲームよりはるかに面白いブロック崩しというものを、お目にかけようではないか。

▼ゲーム内容

全50面のブロック崩しタイムトライアルで、パワーアップアイテムが出る事が特徴といいますか、パワーアップぶりがほとんどヤケクソな事が最大の特徴です。

▼見どころと辛口批評?

普通ブロック崩しのパワーアップといいますと

などをみなさん想像されると思います。

実際このゲームもそうなのですが、唯一違うのがリミッターの概念がないことで、

やりたい放題で、しかもパワーアップアイテムは複数個同時使用可能ですから、画面の端から端までふさいで、∞個のボールをそそぎこむなどといった暴挙あたりまえとして成立します

当然ながら爽快感&中毒性も普通ではなく、心のスキマを突かれると弱い方は、肝心な修羅場で猿になりかねませんので、逆にオススメできません

 《 士文文三 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8

ついにやってくれました! そこまでやるかという過激な演出!
残酷極まりない破壊の嵐!
この反道徳的魅力があなたを虜にします!

自分まで破壊しないよう、注意せよ・・・・

『BLOCK』

 《 ES 》  ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:9

イッツ、フィーヴァータァーイム!!(荒木飛呂彦調で)

ハマリ度:10/10
やることはとても単純だが、玉の流れが不規則になったり(まっすぐ飛ばないのである。)アイテムの取捨選択など、決して中身まで単純にしていない。まさにカオス理論の面白さ。
グラフィック:8/10
全体を金属質に統一したセンスはさすが。
むしろこのクオリティで、どうやったら
87KBにも抑えられるのか!!
サウンド:9/10
サウンド、効果音は、意外と重厚。ただし、「」を取った後のミュージックは、まさにパチ屋の大当たりに勝るとも劣らない高揚感あふれるものとなっている。
ただ、WAVEである以上、サイズも意外と重厚(約2MB)なので注意されたし。

ブロック崩しの歴史、それは、この世に「コンピュータでアミューズメントを」という動きが出てから始まったものであります。
それから、ファミコンができ、グラフィック能力も格段に進歩した今現在まで、ブロック崩しもさまざまな派生をしてきました。
ブロックにたくさんの種類が出てきたり、
フリッパーを強化(弱化)できるアイテムが出てきたり、
対戦仕様になったり、(※1)
ザ・消防士!緊急レスキュー199番!!(※2) みたいなゲームが出てきたり、
…といったさまざまな派生が出てきました。
ただ、そこはシンプルさゆえの悲しさ。ポリゴン化しても高が知れている(※3)ブロック崩しは、グラフィックを偏重する今のゲーム社会と真っ向から対立し、今では「ゲーセンの片隅にひっそりと」というのが定位置となってしまいました。
そんな中、「ないなら俺が作ってやる!」とばかりに(かどうかはわかりませんが)世に出てしまったこのゲーム、
それは、まさに「フィーヴァー!」というものでした。
ブロック崩しの面白さ「大量破壊」というものを極限まで推し進めた結果、
数ある限り、そして、を取った後は限りなく発射できる玉、
コンテナをぶち割ればまた出てくる玉、
そして、青いコンテナなら無尽蔵に散らばる玉、
まさに「ブロック崩しの主役はパドルでもブロックでもねえ!!玉だ!!!
とばかりにあふれる水玉模様…何かこんなレビュー書いててもあふれてくる高揚感に満ちた、そんなゲームであります。
無論、ブロックもただ壊れるのを待つだけでなく、やたら耐久力が高かったり、超能力で玉を遠ざけたり、下半身を完全ガードしたり、罠アイテム(※4)をばら撒いたりとさまざまな抵抗をかましてくれます。
そんなやつらを完膚なきまでに殲滅できる。 固形物だから、余計な罪悪感などなし!
不景気に悩んでいる皆様にお勧めです。

フィーヴァー!

また、「ブロック崩し」と聞いて、爆裂健さんの脱衣ブロック崩し (※5)を思い浮かべた皆様もぜひプレイしなさい(命令)。

燃えましょう。

<ES的蛇足>

(※1)
こう聞いて、皆さんが思い浮かべるのは、萌えあふるる「プチカラット」なのかもしれませんが、私ことESのお勧めは、
さるかにハムぞう。(カネコ)
盆踊りと「火力発電」に存分に酔いしれてください。
(※2)
私ことESが昔やっていたゲームにこんなのがあった。
もう少し詳しく言えば、火事で逃げ遅れた人を、レスキュー隊員がジャンプで救い出していくゲームなのであります。
あまりにマイナーなので、おそらく知らないでしょうが、一応タイトルは
飛ing(ふらいんぐ)HERO
といういかにもダサいネーミングであります。何でこんなもの覚えているんだろう…。
(※3)
このセリフ、当のブロック崩しファンからしたらかなり失礼ですな…。書いてるうちに気づきました。
(※4)
玉やパドルが小さくなるのなんざ、まだ序の口。一番の罠アイテムは、
<<-->>(パドル最大拡張)であります。
一見安全策と思われますが、ボールの方向指定が全くできなくなり、最悪クリア不可能となります。
(※5)
爆裂健さん製作のJAVAアプレットで遊べるブロック崩し。服をブロックにして玉ではがしていく、ある意味男のロマンあふれるもの。

 《 大阪の人 》  ハマリ度:8 グラフィック:7 サウンド:7

光る部分があるだけに惜しい作品!!

ブロック崩しは世間にあまたあるゲームですが、その中で、我々、ゲーマーを熱中させる重要な要素は「ゲーム性」と「操作性」です。

「悔し~!、もう一度!!」と、プレーヤーに言わせられるかどうか、いう中毒性があるかないか、がブロック崩しのゲームの出来不出来に直結している、といっても過言ではありません。

その意味で、この作品は演出、グラフィック共に、高水準にあるのですが、操作がマウスでしか出来ない、という点と、中毒性の少なさが、減点対象となってしまっています。

あと、残念なのが、やはりサウンド面の弱さです。
これでもっと、アッパーで軽快なBGMが付いていれば、評価はグンと上がったでしょう。

色々と、システム面で光るところのある作品だけに「惜しい」作品だ、と思います。

以上、珍しく、辛口で批評しましたが、PLAYする価値は十二分にありますので、皆様、是非一度はPLAYして下さい!!

編集後記

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