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■ X operations

作者[ nine-two さま & 天空 さま ]
ジャンル[ FPS ]
容量・圧縮形式[ 4.2MB・ZIP ]
ダウンロード 作者様HPへ

(補足)
2005.06,11:現在の最新バージョンは、Ver.0.96です。
2005.06.11:X operationsのマップエディタができました。作者様のHPよりDLしてください。
レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ckck 7 /10 9 /10 5 /10 67/90 B
赤松弥太郎 10/10 9 /10 8 /10
或野 吟山 7 /10 5 /10 7 /10

 《 ckck 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:5

戦場体感

ハマリ度7/10
非常に良く出来ているゲームではあるが、難易度がかなり高い。不親切といっても差し支えないレベルに。
技術的に難しいのかもしれないが、改善して欲しいレベルで目に付いてしまう。
グラフィック9/10
フリーでこれだけの3Dグラフィックなら大したもの。
マップの数も多く、敵を倒すと血が飛び出したりと演出面も悪くない。
サウンド5/10
BGMが無いのは演出の一つかもしれないが・・・緊張感や盛り上がりに欠けるのは事実。
一応、効果音で敵との距離が測れる点を評価。

二ヶ月ぶりにこんにちは。小学校の卒業文集で「透明人間になれたら何をしますか」とお題を出され、「引きこもりたいです」とマジで書いた過去を持つ真性ヒッキー、ckckです。 久々に吹っ飛んだレビューに挑戦していますが、別段何かあったわけではありません。御安心を。
さて皆さん、生きていく上でストレスの溜まることは有りませんか? 学校、職場、家庭等々、様々な場所で負の感情が蓄積される現代社会。 一人で抱え込んでも心を病むだけなので、適時どこかで発散させねばなりません。 もちろん現実社会でストレスの元をスパッと断ち切ることが出来ればそれがベスト。 ですが、うっかり方法を間違えると、後ろ指を差されたり、村八分にされたり、手が後ろに回ったりと後が大変です。 オタク=犯罪者との認知を受けないためにも、現実では極力大人しくしていた方が無難。
そんな私達の捌け口として、ゲーム世界が存在するんですね。ありがたや、ありがたや。 そんなわけで、今月のイチオシは拳銃・機関銃・狙撃銃・散弾銃などの武器を駆使し、警官隊を血の海に沈めたり、無抵抗の一般人を虐殺したり、はるか遠距離から油断している敵の脳天を打ち抜いたり、ゾンビやロボットを力でねじ伏せたりと非常に愉快なプレイが出来る素敵なゲーム。 逆にちょっとでも油断するとこっちが蜂の巣になる罠。
製作者様も最終盤のミッションで現実に復讐してる感がありますし、「ホント、戦場は地獄だぜ! フゥハハハーハァー」とでも言いたげ。

ポイント紹介

前段落でも触れていますし、同じ事を複数人でやっても仕方ありませんから、単純に評価すべき点を列挙。こらそこ、手抜きとか言わない。

こんな感じでなかなかのやり応えが。フリーのFPS(一人称視点シューティング)だから凄い凄くないではなく、一つのゲームとしてこの作品の完成度を褒めたいと思います。プレイ中、手に汗握るのは最近の暑さの所為では無いはずだ。

改善希望

あー、あんまり書くと駄々ですが、それでもトラの尾を踏む覚悟で書かせて頂きましょう。プレイした感想として、ちょっと納得の行かないことも幾らかありますので。

・貧弱!貧弱ゥ! 根本的に自キャラが打たれ弱すぎます(ロボット以外)。スティーブン=セガールソリッド=スネーク並の強さは望みませんが・・・気が付いたら死んでいたと言うのは勘弁して欲しいですわ。 当たり所次第では一発昇天、ミッションやり直しですからストレスも溜まります。
とりあえず無敵時間を採用するか、少し打たれ強いように自キャラの優遇を希望。

・ねんがんのPSG‐1をてにいれたぞ→殺してでも背後から狙撃→な、なにをするきさまー
背後を取られると、前述の打たれ弱さとの競合作用で確実に死ねます。 敵の武器を拾いに出たら死角に居る敵に見つかり、瞬殺なんてケースが非常に多いんですよね。 いや、私が未熟と言えばそれまでですし、背後に敵が来るように敵の配置がされているんでしょうが・・・。
敵に見られているときは画面端に何らかの表示が出ると嬉しいなあ。

・おまえは今まで食ったパンの枚数を(ry ミッションごとの細かい成績までとは言いません。クリア・未クリアミッションの区別がされないのは辛い。 順番バラバラにプレイしてると、段々分からなくなるので。いや、私の記憶力が(ry

以上三つ、ヘタレゲーマーの要望でした。出来れば今後のバージョンアップの際、イージーモードの追加も考えて欲しいですな。 ・・・私の腕前だとミッション成功率が圧倒的に低いので。
しかし、これらのストレスもリアリティーを演出するためかもしれません。 現実世界でデザートイーグル食らったらまず即死でしょうし、死ぬ気で戦っているときにBGMが流れるはずも無い。 そう考えると納得がいく(かな?)。 リアルで拳銃乱射事件を起こせない以上、現実に近い仮想現実というのも一つの方法論として有効(かも)

無理矢理まとめ

ジャンルの特性上、操作方法に慣れるまで時間が掛かりますし、結構理不尽に殺されることも多々。 下手なプレイでは逆にストレスが溜まるかもしれません。
今作はそんな困難を乗り越えてでもFPSをプレイされたい方、若しくは腕に相当自信の有る方向きのゲームだと言えるでしょう。 それこそ、素人にはお勧め出来ないってな具合に。

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8

ただの、人間だ!

 私、ガンシューとかFPSとかに馴染みが薄く、警察官がゾンビと戦うゲームの体験版とか、泥棒が領主と戦うゲームの体験版とか、害虫駆除ロボットがマッドな科学者と戦うゲームを友人に頼んでいじらせてもらったくらいの経験しかありませんでした。
 しかし、こう、警察も泥棒もロボットも、ずいぶんしぶといですよね。 多少のミスじゃ死なないし、死にかけたら回復アイテムもあるし。その分ミッションも長いので、じっくりやりこむ必要があります。
 その点、本作の主人公たちは本当に脆い。 ミッション毎に軍人・警察官・マフィア・一般市民と立場は違えども、装甲は良くて防弾チョッキ一枚。 回復アイテムなんぞありません。脳天一撃、即死亡の危険が常にあるのです。
 そんな主人公が、大概はたった1人で、組織を敵に回したり、人外と戦ったりするんです。 勝ち目はかなり薄そうです。 「殺られる前に殺る! 技と頭脳で勝負だ!」となるわけですが、残念ながら、本作のCPU、かなり頭がいい、てーか、私より頭がいいので、裏をかくつもりが裏をかかれ、気付いた時には足下にグレネードが転がってたり自分の頭が転がってたりすることも多々……くぅぅ。
 結論から言うと、このゲーム、大変心臓に悪いです。心臓に病を抱えている方は、プレイを控えることを強くお勧めします。5分ほどのミッションで、たとえ主人公が生き残っても、あなたが死んでしまっては元も子もありません。

 さて、「ただの人間が、死の恐怖と戦いながら強敵を倒す」という本作の魅力を語ってきたわけですが、これに当てはまらない例外的なミッションがあります。
 TUNNEL_KT
 このミッションの主人公、人間じゃありません。 したがってこのミッションには、物陰に隠れて狙撃とか、そういう要素は一切ありません。 そんな回りくどいことをやっていたら、確実に逃げられます。 駆け抜けざまにガトリングガン乱射、あたるを幸いに警察の包囲網を強行突破、そのまま要人を蜂の巣にするという、大変豪快なミッションです。
 本作がこのサイトで紹介された当時、本作のバージョンは0.93でした。 あの頃は良かった。CPUもそれほど頭が良くなかったこともあり、かなり適当にやってもクリアできました。時間にさえ気を付ければ、ストレス発散にもってこいのミッションだったのです。
 しかしバージョンが0.96になった現在……CPU強すぎ! こっちが逆に蜂の巣にされてるし! クリアもかなり運に頼らないといけない、厳しいミッションになってしまいました。
 せっかく州知事が使えるんだから、ザコどもを圧倒的火力で蹴散らし、千切っては投げて気分爽快になりたいと思っているのは、私だけではないはず。なので、

 ミッションを作ってみた。

はじめての自作ミッション  作者サイトで本作のミッションエディタが公開されています。これを使えば一般ユーザーでもミッションが作れるというわけです。
 で、左のSSが私の初めての自作ミッションです。それなりに形にはなったのですが、難易度が低い割にあんまりスッキリしない上、ネタ的にあんまり楽しくなかったので、下の即席ミッションで我慢して下さい。
自作ミッション2  俺にやらせろ!
開始!  …………。
掃射!  ズババババババババババババ!
 ばしゅっ! ……ばしゅっ! ……
完了!  あー、スッキリした!
ハマリ度: 10 / 10
 ミッションエディタ公開により、ユーザー作のミッションも増えてきている。今後さらなるコミュニティの活性化が期待できるだろう。もう少しエディタが使いやすいと良いのだが。
 AIが賢いのは大変結構だが、賢さをユーザーから調整できると、さらに間口を広げられると思う。
グラフィック: 9 / 10
 この容量でこの精度の3Dなら、十分すぎるのではないだろうか。州知事、会長、テロリスト、元大統領(によく似た人)を始め、キャラはとても生き生きと描かれている。是非将軍様を追加して頂きたい。
 ゲームバランスを保つためだろう、明るさは調整できるが、深度や解像度は調整できないので注意。パワーが足りない方は、素直に新しいグラボ買ってきて下さい。
サウンド: 8 / 10
 銃撃戦にちゃらちゃらしたBGMなど一切不要!
 銃撃音はそこそこ満足だが、グレネードはもう少し派手な音を希望したい。足音が出ると更に戦略性が増すように思う。

 これは、あなたが主役になれるFPSなのです。

 《 或野 吟山 》  ハマリ度:7 グラフィック:5 サウンド:7

日本男児の武器は、刀だ!
(ガンシューティング下手な言い訳)

 イチオシでは久し振り、'79年生まれの黄金の世代代表、或野吟山です(誕生日も日本代表監督と同じですし)。 でもどちらかと言えばサッカーよりフィギュアスケート、特に「ふわふわマ(以下自主規制により割愛)
 さて、今回のお題は「X operations」、FPSです。FPSというのは、海の向こうの銃大国で大人気の、自分視点で敵を見て撃ちまくるタイプのガンシューティングゲームであります。 自分の姿を映さない様にできること、及び対象に通常では死刑になってもおかしくないような行為を公然と行う点で、管理人様のお好きなジャンルと共通しており、その点管理人様のお気に召されたのかもしれません。 しかし、私は余りガンシューティングはやらないので、そのことを御含み頂いた上で、ヘタレスナイパーのレビューとしてお読み下さい。

ハマリ度について

 私の印象から言えば、このゲームは「覚えゲー」としての要素がかなり強いように感じました。 アクション的要素と言えば、標的に照準を合わせタイミングよく発砲すること位です。 何回も銃殺(あるいは、手榴弾等による自爆)を繰り返していく内に、敵ターゲットの配置や行動パターン、マップを把握して、やっとクリアできる、といった感じになるようです。 よって、じっくりミッションを制覇してやろうという向きにはお勧めできますが、一見さんがちょっとかじっただけではすぐに面白く遊べるわけではないので、すぐに面白さの分かるゲームをという方には合わないでしょう。 (というか、どんなゲームでもちょっとは腰を据えて遊べってんだ最近の根性無しゲーマー共が!) というわけで、雨で外に出られない梅雨時の休日にはピッタリ。 それどころか、ミッションは豊富かつ多彩なので、ただクリアを目指すだけで梅雨時から夏休みまで、いやひょっとして来年の正月までも長く遊べることでしょう。
 ただ、ゲームにストーリー性が希薄なためプレイするモチベーションが上がりにくく、これが私には大きなマイナスポイントに感じられました。
 名画の謎を秘匿しようとする秘密結社から情報を奪うとか、暴利をむさぼるファンドだか乗っ取り屋だかの代表をデューク東郷よろしく闇に葬るとか、様々なミッションをこなすうちに、自分が所属する組織の暗部が明らかになっていき、最後には上層部による人為的人類進化計画を打ち砕くため、これまで世話になったトップの脳天に礼と恩義を込めた鉛玉をぶち込みにいく・・・といった具合の、「アーマード・コア」のような熱い展開が欲しかったものですが。
というわけで、結局、私のハマリ度としてはこの点数にさせて頂きます。
 さらにもう一つ難をいうなら、もうちょっとトレーニングを充実させて欲しいなと。 以前のバージョンのミッション「DUEL training」では、3種類の銃器を使って訓練場の空き缶をぶっ放せるようになっていたのですが、これだけではFPS初心者(私のような)には実戦で心許無かったです。 これは現在のバージョンの「TRAINING YARD」ではかなりボリュームアップし、ライフルのスコープを覗いての狙撃なども練習できるようになっています。 しかし、私としてはもっと充実させてもよいと思います。 刑事ドラマに良くありそうなゴーグルつけての人型の標的を撃つ訓練や、 動きがあるが一定間隔で停まる的の射撃当たっても死なないペイント弾か赤外線銃を用いての銃撃戦の模擬訓練 (要は大人の戦争ごっこみたいな奴。今のバージョンのトレーニングの銃撃戦では、敵の狙いが甘いとはいえ被弾すれば死んでゲームが終わってしまうので、落ち着いて練習できない恐れがあります) など、あると良さげなものは色々あります(※1)。 そして、それだけ内容が増えるのであれば、トレーニングミッションを2つ以上に分けるべきでしょう。 (今ある「TRAINING YARD」の内容でも、静物の狙撃パートと銃撃戦パートに分けた方がよいのではないでしょうか) 次のバージョンアップの際に是非ご検討頂きたいと思います。
 なお備考として、最近発表されたミッションエディットツールを用いることで、死ぬまで新しいミッションで遊ぶことが出来るようになるようです。既に幾つかのミッションが公開されていますので、お気に召した方は今すぐダウンロード! (私ですか? デフォルトのミッションでいっぱいいっぱいで余裕が無いんです、だってヘタレスナイパーだもん。)
 また、オンライン多人数プレイに対応したバージョンまであるのですが、これはもう別のゲームですので紹介するに留めます。

グラフィックについて

 まずは、オープニングデモ中の次のスクリーンショットを御覧下さい(バージョンが古いですが、今のバージョンでも一緒なので気にしない方向で)。

逃げろ仏頂面!

 どうでしょう?テクスチャー自体は健闘しているとは思うのですが、まだ改善の余地がかなりあるようです。こと「Brave Gear」みたいな造り込まれたグラフィックを見せ付けられた後では。
 まあ、銃器の造りは素人目にもしっかりしていますし、さらには遊びもあるにはあるのですが。

ゴカ・ゴラァ、フリーズ!

 確かにこのグラフィクスを、「ゲームの遊び易さを優先させる為、必要最低限に抑えた無機質な単純さ」と評することもできるとは思うのですが(※2)。結局、今後のフリーゲーム界の3Dグラフィクスの発展を促すために、敢えて厳しめの点をつけさせてもらうことにしました。悪しからず。
 しっかし、

いきなり撃たれて ・ オラは死んじまっただ・・・

いきなりやられてこれを見せ付けられるのは、チョイ心臓に悪いよ・・・(※3)。 (流血を表示しないようにはできますが、また最初からやり直しかとうんざりすることには変わりないですし・・・)

サウンドについて

 BGMはどうやらありません。その分サウンドイフェクト(SE)に凝っている、ということなのでしょう。 この選択はアリです。下手にBGMが入るのよりも、無音の方が雰囲気が出ることもありますからね。 ならばSEをレビューするだけです。(※4)
 しかし私には、稼動する銃の銃声を聞いたことがありません。 田畑で、スズメやカラスを追っ払うため鳴らす空砲なら、故郷で幾らでも聞いたのですが(<--田舎者)。 それでも、サイレンサーを付けているらしい機関銃などの銃声は、「そんなものかな?」と思わせる程度のリアリティを感じました。 まあ、実際のSWAT隊員現役テロリストの方々なら何と言うのか分かりませんが・・・。 ただ、小学校の理科の空気圧の実験で試した筒の「鉄砲」みたいな気の抜けた音や、挙句の果てには「このヤロー」などとコンバット越前先生の気の抜けた台詞棒読み(※)が聞こえてくるよりはずっとましです。
 あと、いくらBGMが無いと言っても、「隙間風の吹く音」や「水道の流れ」のような自然の音がどこかから聞こえてきていると、臨場感が違うのではないのでしょうか? ご参考までに。

全体について(総括)

 うーん、どうも私にはFPSは合わないのかなぁ・・・。
 いや、フリーソフトでここ迄遊べる作品を作り、あまつさえミッションエディット用のソフトまで組んで公開してしまう作者の漢っぷりには感服の至りなのです。 ただ、不肖私めにその度量を受け止めるだけの腕前と性向がなかったことを、ここに認めざるを得ません。
 ただ、そんな私にさえこの様に色々語らせてしまうだけの魅力が、このゲームにあるというのもまた事実です。 ですから、これまでFPSを食わず嫌いしていた方も、とりあえずこのゲームをダウンロードしてみて、ポカミスによる銃殺にめげずに取り敢えず数回遊んでみて欲しいと思います。 新しい世界にすっかり魅せられてしまうかもしれませんよ? ただ、銃器にはまるあまりリアルチャカをネットオークションで探したりしないように・・・。

いつもの注釈

「あると良さげなものは色々あります」

 突然ですが、映画の中での銃撃戦の話をさせて下さい。
 私は数年前、「スターシップ・トルーパーズ」という映画を見ました。多関節似非昆虫異星人野郎共が、地球へ侵略しようとしているぞ、本拠地に乗り込んでやっちまえ、というノリのSFミリタリー活劇です(なお、9.11以前の作品です)。 この昆虫野郎共、羊を生きたまま食い散らすは、屈強な兵士を腕に付いた鋏で腹から真っ二つにするは、脳天に穴空けて脳味噌吸い取るはとやりたい放題。 (残念ながら、美少女が触手に・・・という状況はありません。漢の映画だからな!) この中で印象深いのが、地球人の兵士による実弾訓練のシーンで、兵士の一人がヘルメットを被り直そうとしたところに流れ弾が飛んできて、即死してしまう図です。 このシーンの脳漿の飛び散り漏れ出す様を見れば、誰だってダラスで旦那を撃たれたジャックリーン・ケネディの様に動揺・狂乱するでしょう。
 もう一つ、今度はコメディ活劇「メン・イン・ブラック」の話をば。 この映画も、悪い異星人をやっつけるのには違いないのですが、良い異星人もいて、実は既にこの地球上で密かに共栄共存している、という設定になっております。 ただ、それ自体は私の話したいこととは全く関係しません。 劇中、ウィル・スミス演じる愉快なお巡りさんが、在地球異星人の治安等を担当する人たち(彼らが『メン・イン・ブラック』と呼ばれる人々)になるための試験を受けるシーンがあります。 そこで、遊園地の射的ゲームのような試験が出てきます。 異星人の徘徊する夜の都市での銃撃戦を模していると思しき内容であるのにも関わらず、ウィルは異星人には目もくれず、唯一の地球人である女の子(の描かれた的)だけをぶっ放してしまいます。 何故か? 異星人を撃たなかったのは彼らの目に悪意が見えなかったからで、女の子を撃ったのは・・・。 ここから先はDVDで見て下さい。多分、(こと、理科系の人間には自虐的に)受けてしまうことでしょう。
 ここで私の言いたいことは、トレーニング一つでここまで思い出して語りうるということです。 (実際のところ、見切り発車で脚注を書いていたら、完全に余談になってしまっただけのような気が・・・) とにかく、ここで挙げたような感じで、トレーニングにももう少し面白味を加えて欲しいものです。
 (この項目でリンクした映画紹介ページは、『The Internet Movie Datebase』中のものです)

「『ゲームの遊び易さを優先させる為、必要最低限に抑えた無機質な単純さ』と評することもできる」

 もう8、9年前になりますが、エニックス社との合併以前のスクウェア社の「ファイナルファンタジーVII」にて、「画面がキレイ過ぎて、分かりづらい」として、高度なグラフィクスがかえって批判されたこともありました。(主にセガサターン派から) ここで「キレイ」が何を意味するかのはさておき、最近のコンシューマー機のゲームにありがちな「リアリティや派手さを優先させたための遊びにくさ」には私、しばしば辟易していまして、そこのところグラフィクス重視のゲーム製作者にはご留意頂きたいものです。 実際は、そこまでゲーム性以上にグラフィクスにこだわることのできる製作者は多くはないのでしょうが・・・。

「マジ心臓に悪いよ・・・」

 最も、いきなり自分が殺されて幽体離脱するのなど、それほどショックは大きくない部類かもしれません。 「ひよこ侍」とか、あるいはまだ「超激辛」ではレビューされていないのですが、いずれレビューされるであろう作品「twelve」のゲームオーバー絵は、こんなもんじゃありません。スプラッターに慣れていない人は、ご注意下さい。マジ夢に出ますから。

「ならばSEをレビューするだけです」

 BGMの無い、あるいはほとんど入ってないゲームというのは、ありそうで余り思い当たりません。フリーゲームで言えば「不可思議なダンジョン2」がそうですが、あれはプレイヤー自身でBGMを用意してセットできるからなぁ・・・。
 あと、私自身の忌まわしい記憶として、ファミコンの「ドラゴンバスターII」(ナムコ)があります。リーゼント剣士クロービス君がダンジョン内をドラゴンを切り刻みながら暴れまわる横視点アクションゲームとして有名な、アレンジ版が「テイルズオブジアビス」(2005年発売)にもミニゲームとして収録されたほどの名作の続編です。 しかし、BGMは無いは効果音はしょぼいは、第一爽快感に欠ける (武器が弓矢なので、剣の様な多彩なアクションが無い)、要は正真正銘の駄作だと感じた代物でした。(評価は人に依るとは思いますが) あの頃(バブル最盛期)はそんな粗製乱造(よく言えば冒険作)の許された時代でしたねぇ。
 なお、BBSでご意見下さった赤松弥太郎様、有難うございました。この場を借りてお礼申し上げます。

「コンバット越前先生の気の抜けた台詞棒読み」

 言わずと知れた、「週刊セガサターン」誌(現「月刊ゲーマガ」誌)の読者レビューにてぶっちぎりの最下位をひた走ったことで知られる、エコール社の不朽の名作、もとい腐朽の冥錯デスクリムゾン(愛称・デス様)」。 知らなかった人は、己の不明を恥じて片眉剃って半年山籠りしながらネットサーフィンでゲーム史を勉強しなおす位のことをした方がよいかもしれません。 ともかく、デス様の主人公・コンバット越前先生(好きな食べ物・焼きビーフン)は、そういう言動の破天荒なお方だったのです。 デス様以来同人ゲーム業界では、エコールの社長の名前にちなんで「マナベにまなぶな!」というクソゲー追放スローガンができたとかどうとか・・・。

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