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■ ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~

ASTLIBRA mini外伝
作者 [ KEIZO さま ]
ジャンル [ 横スクロール アクションRPG ]
容量・圧縮形式 [ 213MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

(補足)
2015.01.10:現在の最新バージョンは、Ver1.12です。

ASTLIBRA mini外伝 ASTLIBRA mini外伝 ASTLIBRA mini外伝 ASTLIBRA mini外伝 ASTLIBRA mini外伝 ASTLIBRA mini外伝

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 9 /10 9 /10 9 /10 81/90 A
hoikoro 9 /10 10/10 9 /10
赤松弥太郎 9 /10 8 /10 9 /10

 《 ES 》  ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:9

スイーツ食べるとマナが湧き出す系女子

今回のイチオシ「ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~」は、「外伝」と名が付く通り、本伝である「ASTLIBRA」のシステムを利用しています。
本伝である「ASTLIBRA」は、現在は公開停止中ですが、残っている紹介を見る限り、ストーリーや各キャラの掘り下げについても、外伝より多くの尺が割かれているものと推定されます。
しかし、外伝も本伝も、アクションゲームとしてのシステムは変わりません。通常攻撃でSTを溜め、コマンド入力で大技を出す辺りは、外伝も本伝も変わりありません。
本伝の紹介動画では、空中戦が主な立ち回りのような印象を受けますが、ゲーム中でジャンプを要求される場所はそれほど多くありません。空中の敵や大型ボスでなければ、足を止めて殴り回るだけで問題ありません。

本作のストーリーは薄味で、主人公もしゃべらないタイプです。しかし、その少ない台詞の中で、色々なことが語られています。
序盤では、箒でスライム2匹を潰すだけでクタクタになっていた主人公ですが、話が進むにつれ、ボスの気配にポリンより先に気がつくほどの成長振りを見せます。
その成長振りは、ポリン自身までも目を見張るものですが、それに呼応するように、不穏な気配も満ち溢れていきます。
大ボス撃破後に夢見る滅びた町並みは何なのでしょうか。主人公を翻弄し、負けバトルを強いられる魔導師の正体は何なのでしょうか。冒険の最後に待ち受ける真実とは…。
そこは、実際にプレイヤー自らの目で見てほしい所です。

本作は、「簡単」で大剣ぶん回しながら戦う道も、「通常」「地獄」で慎重に立ち回る道も両方用意されています。
ただし、簡単→通常→地獄の難易度上昇率は半端ではありません。盾も無い序盤でも、「簡単」ならばマトモなダメージは食らいませんが、「通常」だとスライムに触っただけで20ダメージ前後は喰らいます。
「通常」「地獄」は、アイテムドロップ率は高いものの、それでは埋め合わせにならないくらい敵の一撃が致命的になります。
章が進むと、「簡単」であってもまともに食らうと瀕死になりかねない攻撃が来ます。「通常」「地獄」では確実に初見殺しになる攻撃です。
とっさの操作に自信のない方は、「簡単」から始めるようにしましょう。1対1ならば予告がある分見切りやすい攻撃ですが、3~4体同時ではまずガードし切れません。まともに喰らうと、脱出の隙さえ作れぬまま死亡します。

また、本作は、かなりランダムドロップの比重が高くなっています。敵がランダムで落とす宝箱の中には、銅箱・銀箱・金箱の3種類があります。それぞれ、素材アイテム・能力増強アイテム・レア武器が落ちやすい宝箱になっています。
特に、ドロップで手に入る武器は、かなり強力です。装備品マスターで、貴重な「魔導クリスタル」…ポリンの能力発動に使うステータスが手に入るものが多くあります。銀箱・金箱は必ず開けられるよう、鍵を確保しておきましょう。
それでなくても、モンスタードロップによる素材集めは、純粋に楽しいです。店売りの装備品購入に必要なだけでなく、アイテム自体の説明も楽しいものが揃っています。
素材同士を組み合わせることでできるアイテムにも、面白い効果があります。食物系のレシピの中には、ジャムパンやホットケーキなど、食べるだけでマナ…ステータス成長に必要な6色のアイテムが湧き出すようになります。ドロップ率の低い「簡単」でも、デスペナルティでマナが減少する「通常」「地獄」でも、大いに役立つアイテムです。

「ローグライク」な楽しさ、「無双系アクション」の楽しさがいっぱい詰まった作品です。
現在は公開が停止している「ASTLIBRA」も、完結に向けて鋭意製作中です。いつ再公開されるかは不明ですが、公開され次第、改めて当サイトでも取り上げたいと思います。

 《 hoikoro 》  ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:9

滅せよ…!

今回は【ASTLIBRA mini外伝 ~幻霧の洞窟~】というゲームをプレイさせていただきました。
タイトルに有る通り、本筋のゲームの存在する外伝らしいです。
残念ながら本筋の方をプレイすることは出来ませんでしたが、この外伝だけでも十分以上に楽しめるだけのボリュームがあることは間違いないです。面白かったです。

本作はランダムで構成される洞窟を進んでいくアクションで、出直す度にレベルが1に戻る、宝箱から出てくるものの種類が豊富でランダム、などなど
なので、プレイした感覚で言えばアクションローグライクゲームという感じでしょうか。
エアガイツのクエストモードが近いかもしれません、あれは横スクロールではありませんでしたが。

本作の魅力はかなり美しいグラフィックと、爽快感の高いアクション性にあるといえます。
リアル等身で描かれるパン屋の娘が、ダンジョン内に跳梁跋扈するオドロオドロしいモンスターたちを様々な武器で薙ぎ倒していく。
ゲームが進行するに連れて爽快感はどんどんうなぎのぼりに上昇し、画面がフリーズしているかのようなヒットストップもまた魅力の一つでしょう。

ストーリーは結構薄めとなっている分、作者様の説明文にも書かれておりましたが戦闘部分の楽しみが豊富に詰まった作品だと言えます。
その内容は、村の英雄であるギルドの皆が行方不明になり、その捜索の為にパン屋の娘がほうき一本でダンジョンに潜り、強くなり、衝撃の事実を知り、選択に迫られ…というものです。
薄めとはいえ二転三転するストーリー性があり、長い時間無口な主人公と一緒にダンジョンに潜っていたプレイヤーとしては少なからず感情移入出来るようになっております。
やや駆け足気味ではないかな、と思えるところもありましたが、決して物足りないストーリーではありませんでした。

また、武器・防具ごとに熟練度が存在し、使い続けることで新たなスキルを獲得したり、主人公が強くなったりします。
かなりの総数を誇る武器と防具の種類、それら一つ一つに新しいスキルなどが存在するため
やり込み要素はかなりの量であるといえるでしょう。
事実、自分もアビリティの埋め具合はクリアした段階で半分+程度、魔法型に至っては殆ど見つかりませんでした。

少し高めの難易度についても説明させていただきます。自分は普通でプレイさせていただきましたので、地獄プレイヤーはもっとなのか…と感服致します。

"普通"であったとしても、回復手段にかなり乏しい序盤では、攻撃を食らう度に撤退を余儀なくされます。
ゲームオーバーになってもデータが以前の状況にまで戻らないのは助かりますが、自分を強化する経験値のようなものが半減してしまうため可能なかぎり避けたい所。

少なくとも序盤は、ある程度以上装備が整い出すとノーダメージで雑魚的にブイブイ言わせられるのですが。
中盤以降から急激に難易度が増加します。
状態異常を混ぜ込んでくる敵や、速い速度でこちらに突撃してくる敵がわらわらと露頭を組んでこちらに突っ込んできます。
このゲームにおいての防御力はかなり重要で、一定よりも高いと相手のダメージをゼロや1にしてしまえるのですが
その防御力が整っていない状態(階層の初め)で上記の彼らが集団で突撃してきます、当然撤退も間に合わず退却です。

このゲームのアクションには一見ゴリ押しでどうにか出来る爽快性の裏側に、立ち回りや位置取りで対処しなければならない緻密さが求められます。
これがこのゲームの面白い部分でもあり、やや理不尽じゃないか?と思う点でもあります。
スタートして即座に6体ほどの敵に突っ込まれ盾が壊れ石化し死ぬ!何度経験したことか…
これもなんとなくですがローグライクゲームの理不尽さに似ているところがありますね。

あ、闘技大会のやっこさん達はちょっと論外なくらい強いのであれは世界的に別枠ということで。


・ハマリ度:9/10

やればやるほどに楽しくなるアクション性がウリ、どんどん先に進みたくなるし、効率のいい場所でひたすら敵を倒していたい。
種類の豊富な魔法はどれも強力無比で、かつ使用時無敵の為使っていてとても楽しい。

プレイしていて早く奥に進んで新しい武器を作りたいと思わせる出来栄えのため。ハマり度は高い。
装備やレベルが整っていない時の敵が著しく強いため、縛りプレイなどにも適している。
総じてアクションの楽しさが詰まった作品であったといえる。

ただ、不可思議、不親切かな?と思う部分がやや存在する。
今回のプレイで、暗闇の状態異常を使ってきた相手はラスボスのみで、猛毒には一度もかからなかった。これは二周目にもっと深いダンジョンがあるのだと思っていたが、そういうわけでもないみたいだった。
上級合成レシピの場所も自力で見つけ出すのが難しい、事実見つけたのはクリアした後になってしまった。
ダマスカス鋼の元アイテムが見つからない(分解以外)、ルビーっぽいものが見つからないなどは、自分の探索不足かも知れないが…

・グラフィック:10/10

敵や町並みなどもかなり凄いのだが、特に主人公の装備についてのグラフィックが素晴らしい。
ものすごい数の装備にも関わらず、一つ一つ個性的でこだわったデザインになっている。
お気に入りのデザインのものでも進むにつれて使えなくなっていくのは残念だと思うほどにどれもこれもが美しく格好良い。
しかしカニカマやショートケーキからああもかっこいい武器ができるものなのか…

・サウンド:9/10

BGM・SEともにゲームに合わさる良いもので、SEはヒットストップも合わさり爽快感の増幅器となっている。
エリア移動する場所は多くないにもかかわらず、BGMはバリエーション豊かであったと思う。
ただ、とあるボス戦でのボイスがものすごく大音量で、とても驚いた。
戦闘中にボリュームを下げなくてはならなくなったため、可能ならば修正していただきたい。


プレイ終了後、本編である方のASTLIBRAにも興味が湧くほどに面白いゲームでした。
まだまだやることがかなり残っていますが時間切れのためここまでです、悔しい…
特に闘技大会は三回目までしか行けなかったのが本当に悔しい。

家の中でひたすらホットケーキ食う系女子

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:9 グラフィック:8 サウンド:9

パン屋の娘ポエム

さく あかまつ やたろう

パン屋の娘

 パン屋の娘が箒を持っている。
 その箒を敵に向かってぶんぶん振り回す。

ぶるんぶるん

 叩きのめされたスライムが断末魔の悲鳴を上げる。
 箒に当たった木々は木っ端微塵になぎ倒される。
 パン屋の娘は必死になって、懸命に箒を振り回す。
 ぶるん、ぶるん。

パン屋の娘

 パン屋の娘が剣と盾を持っている。
 その剣を敵に向かってぶんぶん振り回す。

ぶるんぶるん

 無限に刻まれ巨大な芋虫が挽肉に変わる。
 盾からの風圧で花の精は地から打ち上げられる。
 パン屋の娘は必死になって、ひたすら剣を振り回す。
 ぶるん、ぶるん。

パン屋の娘

 パン屋の娘が重い鉄塊を持っている。
 その鉄塊を敵に向かってぶんぶん振り回す。

ぶるんぶるん

 身を捨てた斬撃はアンコウの正面を捉えバラバラに解体する。
 山の如き亀の甲羅も打撃の重みに耐えかねて砕け散る。
 パン屋の娘は楽しくなって、再び鉄塊を振り回す。
 ぶるん、ぶるん。

パン屋の娘

 パン屋の娘が神剣を持っている。
 その神剣をぶんぶん振り回す。

危ない!

 危ない!
 お嬢さん、大丈夫ですか?

「…パン屋の娘さん…なんだか英雄様に雰囲気が似てきましたね…」

 パン屋の娘は嬉しくなって、ただただ神剣を振り回す。
 ぶるん、ぶるん。

 ……頭の悪いプレイスタイルだなー。
 なになに? 魔法撃った方がダメージ効率がいいだろって?
 知らなぁい。STゲージの使い道はオートガードで決まりでしょ! 評点。

ハマリ度 : 9 / 10
 武器を振り回す快感、それに尽きる。むやみに駆け引きを増やしたりせず、力押しでなんとかなるバランス調整は、本編導入用の短編としてはむしろ好判断。20時間もあればフルコンプリートできるボリュームなので、モチベーションを保ってプレイすることができた。
 長編のシステムをそのまま詰め込んだため、サイズに対して複雑すぎる嫌いはあるものの、徐々に開放されていくため抵抗なく入っていける。頭を使わなくても武器を振り回しているだけでクリアすることは十分可能。
 不満点はコマンド入力のしづらさ。当方はキーボードプレイヤーだが、ダッシュが不発に終わることも多く、2方向入力が必要な魔法も1方向だけ認識しないことが度々あった。現在のバランス調整だと、コマンドが暴発することより、出ないことによるストレスの方が高い。
 宝箱を含むドロップアイテムが時折地面にめり込み回収できない、扉と宝箱が重なった時は基本宝箱が優先されるが、どちらの判定かわかりにくい等、まだまだ調整の余地が見える。
グラフィック : 8 / 10
 減点材料は2つ、エフェクト過剰で戦局が見えなくなることと、意外とポリンが邪魔になること。暗闇でしっぽだけ光っていると、宝箱か何かかと誤認しやすい。
 品質の面では全く問題なく、十二分に魅力的な世界を構築している。
サウンド : 9 / 10
 ステージ曲は幅広いサイトから集められているが、全体として雰囲気は統一されており邪魔にならない。鳥白さんのボカロ曲も的を絞った使い方。SEも爽快。
 残念なのは、長期に及ぶ制作期間ゆえ、鳥白さん含めサイトの閉鎖が多く、プレイ中しか聞けない曲が多いこと。サウンドモード実装が利用規約上難しくても、せめてタイトルだけでも知る方法が欲しい。

 作者さんには葛藤があるのでしょうが、8年以上の開発の蓄積を、惜しげも無く短編にまとめてくれたこと、とても感謝しています。
 この作品自体は一里塚に過ぎないのでしょうが、どうか良い旅を、そして良き旅の終わりを。
 また完結が楽しみな作品が一つ増えました。

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