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■ ニュー・スーパーフックガール

ニュー・スーパーフックガール
作者 [ Qpic さま ]
ジャンル [ マウス操作アクション ]
容量・圧縮形式 [ 260MB・ZIP ]
製作ツール [ Unity ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 現在の最新バージョンは、Ver1.11 ]
配布元 ダウンロード先

ニュー・スーパーフックガール ニュー・スーパーフックガール ニュー・スーパーフックガール ニュー・スーパーフックガール ニュー・スーパーフックガール

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 9 /10 10/10 9 /10 84/90 A
hoikoro 10/10 10/10 10/10
赤松弥太郎 9 /10 7 /10 10/10

 《 ES 》  ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:9

マウス掃除は済ませたか!?
部屋の隅でガタガタ震えてクリック連打する準備はOK!?

本日のイチオシ、「ニュー・スーパーフックガール」は、かなり親しみやすいアクションゲームです。逆に言えば、それほど目新しいシステムではありません。
ワイヤーを伝ってアスレチック面を潜り抜けていくアクションも、マウス一本で操作できるアクションも、私が指摘するまでもなく、先達たる傑作は多数存在しています。
しかし、本作「ニュー・スーパーフックガール」は、そんな先達を押しのけて、多大なる知名度と「ニコニコ自作ゲームフェス2016 フリーゲーム夢現賞」という実績を手に入れました。
それを成し遂げたのは、やはりステージ構成の妙でしょう。本作は5ステージまでという短編ながら、チュートリアル的なステージ1から、1フレーム単位のタイミング調整を迫られる後半ステージと、難易度上昇レベルが絶妙なのです。

起動直後のステージ1では、まずGAME OVERにはならないでしょう。標識がないため、多少迷うことはあっても、基本的に地形に沿って進めばクリアできます。リトライになるポイントも「画面外に落ちる」以外にはありません。
ステージ2では、急流・ウニ・シャチと言ったトラップが発生し、かなりのリトライを積むと思われますが、それでも、何とかクリアは行けると思います。
本番はステージ3から。ここからは、即死トラップがひしめく危険地帯。フックを出す方向だけでなく、離すタイミングまで見ないと、面白いようにトラップに引っかかります。
そして、その時になって初めて、画面左上のタイマーに気づくと思います。実を言うと、本番ステージには時間制限があり、それが切れるまでにゴールにたどり着けないとゲームオーバーになります。
ステージ1, 2の時間制限は余裕があるため、まず気に掛ける必要がありません。しかし、ステージ3以降はこの時間制限もギリギリに設定されており、あまりにリトライを積むと最初からやり直しになってしまいます。

対処のためには、とにかくステージの仕掛けを覚えなければいけません。「ニュー・スーパーフックガール」では、「仕掛けを覚える」仕組みもしっかりと整っています。
一度踏み込んだステージは、一定の区切りごとに「練習ステージ」に組み込まれます。あまりにもリトライを積んだステージは、「練習ステージ」で特訓しましょう。
練習ステージは時間制限が無い代わりにクリアタイムが記録されます。クリアタイムの合計が本番ステージの時間制限以内に収まるよう、しっかりと特訓しましょう。

そうです。「ニュー・スーパーフックガール」は、ステージ全クリだけでは終われません。その後のタイムアタックこそ真価なのです。
今までの5ステージを通しでプレイするモードもあり、これまでの経験を最大限に生かした攻略が求められます。
動画録画もしやすい現在ならば、YouTubeやニコニコ動画に多数のプレイが上がっています。どうしても自分の手ではクリアの切っ掛けが掴めない人、逆により凄腕のプレイを見たい人、いろいろな人に参考になる動画が目白押しになっています。
通常プレイでは気づかない近道(ただし、要するプレイスキルはさらに倍率ドン)もあり、プレイのたびに新鮮な驚きが出てくるゲームでもあります。とりあえずは、3面以降の超絶難度に悶絶するつもりでプレイしてみましょう。

 《 hoikoro 》  ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:10

月まで飛び回れ!

今回は【ニュースーパーフックガール】というゲームをプレイいたしました。
非常にシンプルなアクションゲームで、マウスのみを使ったタイトル通りのフックアクションです。
フックアクションゲームとしては珍しく壁滑りと壁ジャンプがありましたが、それでもかなり感覚で操作のわかりやすいアクションゲームとなっています。

難易度が更新で下げられたにも関わらずかなりの難易度を誇っており、特に終盤のステージは試行錯誤と習熟効果をフルに活用しなくては攻略は困難。
ですが同時に、かなりのハイスピードで飛び回る上に大きく慣性の影響を受ける主人公の動きを自由自在に操れるようになった時の圧倒的爽快感と達成感は尋常ではありません。

また、ゲームを進行する度に主人公の妹がステージについてなどを一言通信してくれるのですが、この通信もかなり豊富で更に可愛く
本ゲームの重要な清涼剤としての効果を発揮しています、難しい場面を励ましてくれつつも、縦横無尽に動きまわる本作品でありながら、プレイしていて邪魔になりづらいのは作者様の配慮が伺えます。
ズルをした時すら追求してきた時にはかなり驚きましたが…!

さらにサウンドとグラフィックの圧倒的完成度(特にBGM)は非常に素晴らしい。サントラ配信おめでとう!

展開として、主人公の師匠がいつからかパッタリと消えてしまい、その師匠を探すために教わったフックを駆使して月まで向かうと言うもの。
ストーリーはかなり希薄ですが、最終ステージの圧倒的な難易度のせいでEDは思わず泣きそうになりました、アレには感情移入も致し方無し。

全5ステージ+αですが、文面よりもかなり濃密でやりがいのあるゲームであったと自分は思います。


・ハマリ度:10/10

一度プレイするとのめり込んでどうにも抜け出せない。
クリアできないことが悔しく、またリトライが高速で可能であるために途中で辞めたくなりにくい仕様に仕上がっている。
凶悪の一言に尽きる終盤のステージも、いつの間にかサクサクと進めるようになっている自分に驚きを隠せない。(だが死ぬ) シンプル・かわいい・楽しい・やりがいが全部詰まっていた素晴らしい作品。

・グラフィック:10/10

一目でわかるほどに作りこまれている。綺麗な風景をを飛び回る主人公の図がなんとも美しく、そのような場面では風景を見ることが出来るような仕様に作りこまれているのも良い。
また、高速で動き続ける主人公のカメラ移動をも利用した表現(トロッコの疾走感や流星群)に感動するシーンが幾つもあり、これには感情移入も相まって感動した。

・サウンド:10/10

BGMが本当にほんとうに素晴らしい。曲を聞くためにゲームを起動してステージに何度も出向いた程。
その中でも最終ステージのBGMは長く聴くこともあり非常に印象深い。


サウンドモードや資料集などがなかったことがやや惜しまれるが、大変満足できた作品でした。
難しいワンシーンを別枠で練習できるプラクティスもユーザーへの配慮を感じますし、プラスティクステージのステージ名もプレイするさまを表すようで良いなと思いました。

finish
ぐおおおめちゃくちゃ大変だったぞぉぉぉ

シャチさんは敵じゃない…敵じゃないんだ…

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:9 グラフィック:7 サウンド:10

大空駆ける 風を斬り

 先代スーパーフックガールの志を継ぐ2人の姉妹。
 目指すは最凶ステージ、天空の星!
 って聞いて、前作って往年のなつかし作品なのかなーと思って調べてみたら、公開日が2015年1月? 1年前なの? えっ? えっ?

 そこで早速、初代スーパーフックガールをプレイしてきました。炎の海も怪物のひそむ城も無かった気がするけど、まあいいか。
 初代の時点で、スピーディー & スタイリッシュのフックアクションとして、基本は確立していました。爽快感は大きく変わってはいません。
 ステージ毎にロゴデザインのあるこだわりとか、初代最終ステージが本作最終ステージとおまけステージの元ネタになってるとか、受け継がれたものも数々発見しました。
 しかし当然ながら、本作では数多くの改善が加わっています。ただエンジンを変えて背景を3D化しただけでは無い!

 ということで、最近アクションで流行のナビゲートキャラ、ピックちゃんの紹介です。
 ただし本作、ストーリーは無いも同然の骨太アクションですので、ストーリーから牽引していく、という役割は薄くなっています。
 彼女の役割は、プレイヤーへのヒントの提供、モチベーション向上、そしてヤリコミ要素の提供
 終盤の鬼畜としか言えないギミックの数々も、かわいいピックちゃんの励ましがあるから、「もうちょっと頑張ってみよう」と思えるのです。
姉を厳しく励ます妹

 専門はメカニックですが、先代からフック操作の基本技術は教わっているようです。
 「フックが無いと買い出しに出るのも大変」と言っており、自分専用のフックは持っていない様子。必要になったらお姉ちゃんから借りてるんでしょうか。
 しかし、今回の冒険は姉に任せ、自分はバックアップに回る、よく出来た妹です。姉よりすぐれた妹なぞ存在しねぇ!!
 好奇心は旺盛ですが、あまり街から先へは行ったことが無いらしく、フック片手に宇宙まで冒険する姉のことは羨ましく思っています。
妖怪ウォッチ大好きな妹

 お姉ちゃんのことは尊敬していて、仲も良い2人ですが。
 姉が突っ走りがちなので、ピックちゃんはちょっと世話を焼きすぎるところがあります。
 姉のフック捌きを「いつ見ても危なっかしい」と言ったり。レーザーに焼かれても、姉より服の心配をしたり。自分の胸が小さいからか、頻繁に姉が太った太った言ってきたり。
 それもこれも、お姉ちゃんのことが心配だからこそ出てくる言葉です。立派にお姉ちゃん子です。
 さすがに「お母さん」と言いかけた時は恥ずかしそうでしたけどね。しっかし、この姉妹の母親ってどんな人なんだ……?
いつも姉をデブ扱いする妹

 そしてこの妹、良くしゃべる。実に良くしゃべる。
 「お姉ちゃんも、もうちょっとしゃべった方がいいんじゃない?」と言ってきますが、いや、お姉ちゃんも決して無口ではないんですが……一言もしゃべらない先代と比べれば。
 そしてそれこそが、彼女の最大の魅力でもあります。
 各ステージに設定されたピックの無線会話は、なんと200個を越えるとのこと。
 メインルート以外のショートカット・サブルートは当然、攻略上意味の無いところにまで、実に細かく設定されています。
 そしてその内容も、一つ一つがカワイイ! 実に魅力的な内容になっているのです。
人気一位の無線シリーズ、お嬢様ごっこをする妹

 RPGで本棚やタンスを全て調べて回るようなプレイヤー心理としては、当然コンプリートを目指したくなる。
 一度はクリアしたステージでも、血眼になってくまなく無線を探しているうちに、新しいショートカットを見つけちゃったりする。
 そうしたら、またスピードランに挑戦したくなるじゃありませんか。
 本作が、エンディングを見た後でもまた遊びたくなる、その仕掛けの要の部分を担っているのがピックちゃんなんですよ!
姉の奇行に呆れる妹

 だから、これからプレイする皆さんにはこう申し上げたい。
 カワイイでしょう、この妹、ね?
 カワイイと思うなら今すぐプレイだ!
 騙されたと思ってプレイしてこい、そして騙されて何回でも死んでこい! 評点!

ハマリ度 : 9 / 10
 絵柄のかわいさで釣りながら、内容は「バイオニックコマンドー」の系譜に連なる、ストイックなワイヤーアクション。
 ステージは5+1と一見数が少なめに見えるが、ボリュームはたっぷり、作り込みが異常。こまめなセーブポイントに加え、パート毎の練習モードもついていて、死にゲーではあっても非常に親切。前半は難度の上昇も抑えられていて、挑戦する気が湧く構成になっている。
 しかし後半、特にステージ5はエンディング前のステージとしてはやり過ぎの部類。エンディングという目標はある程度達成可能なレベル、ステージ4程度の難度にとどめておくべきだった。
 新しいギミックが次々出てくるのは楽しい一方で、積み重ねている実感がやや薄い。総集編的な、振り返りのギミックもあって良かったように思う。
グラフィック : 7 / 10
 テクスチャが一瞬別のものに切り替わりちらつく現象が頻発、場合によってはプレイに支障を来すことも。Unityやライブラリの不具合なのか、あるいは本作に原因があるのかは不明だが、早急に改善していただきたい。
 カメラ移動はよく考えられていると思うがそれでも、フックの狙いを高速で切り替えていく本作の場合、画面外の標的を狙わなければならなくなることが度々ある。
サウンド : 10 / 10
 全曲書き下ろしの素晴らしいBGM。各ステージすべてマッチしており、作曲者は別々ながら粒も揃っている。サントラお待ちしてます!

 確かに難易度は高いけど、楽しいんですよ。「楽しい……楽しい……」と涙しながらプレイするゲームなんですよ。
 ボクは、もう二度とステージ5がクリア出来る気がしないけどね。挑戦状とかどうなってるのアレは……。

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