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■ ZODIAC2

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作者[ バイオハザード・サイレントヒルを考える会 さま ]
ジャンル[ アドベンチャー ]
容量[ 43.9MB ]
使用ツール[ 吉里吉里/KAG ]
必須ソフト[ DirectX(3以降) ]
配布元 作者様HPへ

01partner.jpg 02snow.jpg 03item.jpg 04battle.jpg 05park.jpg 06zodiac.jpg
↑画面写真:ES様


(補足)
2005.06.08:現在、新バージョン「ZODIAC2+」がダウンロードできます。
2008.09.23:現在、「ZODIAC3」体験版Ver.1.02を公開中。
2012.03.01:ダウンロード先を変更。(DECOすけ野郎さま、情報ありがとうございます。)
レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
びるま 10/10 9 /10 9 /10 76/90 B
ES 9 /10 7 /10 10/10
ナンセンス♪マハラジャ 6 /10 8 /10 8 /10

 《 びるま 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:9

やや内角を狙い、えぐり込む様に撃つべし

ハマリ度:10/10
絶妙な難易度と引き込まれるシナリオ、朝日が目にしみる日々が再び…
グラフィック:9/10
前作より大幅にクオリティアップ!背景も手描きに
サウンド:9/10
安定した品質、作品のクオリティアップに貢献

今回は人気ホラーアドベンチャー「ZODIAC」の続編、「ZODIAC2」です。

今回も現実と異世界を渡り歩く巻き込まれ型(?)のストーリーです。
さすがにインパクトの強さは前作に劣りますが、それを補って余りある仕上がりになっています。

まあ、なにはともあれ今回声を大にして言いたいことは
戦闘が面白い!
ちゅうことです。

シミュレーションだけでなく、シューティングの要素も含まれており
前作以上に緊張感のある戦いを楽しむことが出来ます。

謎解きに関しては、前作同様歯ごたえのあるものになっています。
あっちへこっちへ東奔西走して一つずつ解き明かしていきましょう。
どうしても解けない時は、作者サイトのBBS過去ログを調べればほとんどの場合解決できるでしょう。
が、しかしそれはあくまで最終手段!自分で解いてこそ快感…
快感…快感ががががああがががががg……
……ひさしぶりにレビューしたら頭が痛くなった。寝る。

 《 ES 》  ハマリ度:9 グラフィック:7 サウンド:10

怖い!!かなあ…。

(序文)
私、諸般の事情により、前作「ゾウディアック」のレビューに参加できませんでした。
そのため、今回のレビューは、前作との比較を中心に行っています。
はっきり言って、かなり辛口の文章です。

あらかじめ言っておきます。今作も前作も、知的興味を刺激する大変面白いゲームであることには変わりありません。
以下の文章は、私の個人的な感想であり、決して作者の皆様を中傷する意図は全く無いことをお断りしておきます。

■グラフィック面での比較

この2作の間で最も変わったのは、やはりグラフィック面でしょう。専属のスタッフがかなり高品質な画像を提供し、キャライメージ作りに大いに貢献しています。
しかし、某匿名掲示板で最も不評を言われているのも、またグラフィックです。
背景の作画レベルが場面ごとに大きく差があるのが原因の一つであるとは思います。これは、枚数の甚大さ故、致し方ないことだと思います。

しかし、私はやはり、前作のグラフィックのほうが好きです。
640×480の画像で見ても十分美しいと思える実写風景の中、突然、暗闇とともに襲い掛かってくる眷属たち…。
その恐怖は、今思い出しても背筋が寒くなるくらいです。
対して今作は、味方も、そして敵もあまりに生き生きとし過ぎてます。
やたらと薄暗い背景に、ただぽつねんと立っているだけなので、そのリアルな造型も、かえって滑稽に映ってしまいます。
怖いものは、(様々な意味で)背景も含めて怖いと言うことを、改めて実感しました。

■戦闘シーンでの比較

こちらの点では、今作の方が気に入っています。
体験版で初めてバトルイベントを見たとき、純粋に「すごい技術力だ!これは期待できるぞ!」と感じました。
また、前作のラスボス戦で大いに苦労した(と言うか、未だ倒していない)ため、敵・味方の体力値がわかると言うことは、かなり攻略の助けになりました。

しかし、体力が明らかになり、あまつさえ回復まで出来るようになったため、力押しになったと言う欠点も否めません。
正攻法では絶対に勝てないモンスターを前に、事前に集めた情報と、とっさのアイデアで乗り切っていく「クトゥルフの呼び声」(※1)のようなカタルシスが、今作では減ったように思います。
せっかく見つけた弱点も、そのほとんどが戦闘時間を節約し、損耗を減らす程度の効果しかありません。
最も、私がやったのは「戦闘:ビギナー」の場合。「ノーマル」では、やはり前作通りの思考力・前作とは異なる判断力をフルに使うものとなるでしょう。

■謎解きでの比較

今作も、前作に負けないくらい、いや、それ以上に多くの謎解きがちりばめられています。
今作では、文献・手紙などの情報源は主人公・ディーンが自動的に「メモ」していくシステムをとっています。
それならば、今作では紙と鉛筆の用意は要らないかというと、全くそんなことはありません。
情報を取捨し、計算を行うのは、あくまでモニターの前のプレイヤーです。
しかも、今作では答えがランダムに変化するリドルまである始末です。
こんなに多数・多種のパズルが作り出せる作者の皆様の知識には、素直に感服せざるを得ません。

ただ、今回の謎解きの多さは、もう一つの枷を生み出しました。複数の謎解きを平行して行えると言うことです。
われわれ凡人にとっては、たった一つの謎解きだけでもかなりの集中力を必要とするのに、それを並行して行うとなると、パニックになるのは必須です。
しかも、自分が集中している謎を解くヒントは、別の謎を解いた後でないと手に入らないと言うシーンまでありました。
掲示板でこれを知ったとき、私は謎が解けなかった悔しさとは別の意味で頭を抱えました。
いくらマルチシナリオが売りの一つとはいえ、「こういう部分は一本道でいい」と感じた私はわがままでしょうか?

…とまあ、いろいろな苦言を申してきました。
繰り返しになりますが、今作は前作と比較してなんら技術・ストーリテリングにおいて劣る点はありません。
さもなくば、締め切りぶっちぎって2周もプレイするなんて、決してやりません。
それでもやはり、

「ほとんどの人間キャラは死に役かーい!!」

と言う突っ込みどころもありますが。

(※1)クトゥルフの呼び声
ラブクラフトが創作した、「クトゥルフ神話」で語られる狂気の神々・怪物・伝承をモチーフにしたTRPG。
「神」とあがめられる怪物に対し、プレイヤーとなる人間は圧倒的に弱く、生き残るためには、襲い来る恐怖と古代知識の狂気と戦いつつ、ピンチを切り抜ける方法を会得しなくてはいけない。
…とまあ、ここまで書けばシリアスに終わるのだが、そんなおどろおどろしい神々も、最近は美少女になっていたりもする。
最近の若いモンは侮れん。
(※2)今作を遊ぶための、もう一つの注意点
これは作者のせいとは言えず、完全にゲイツ様他システム部分が原因であるため蛇足の方に回しました。
このゲーム、実はかなりメモリを消費します。私の場合、常時ウイルスバスターを稼動させ、これをプレイし、その上でキャプチャソフトを動かしていたら、十数分もたたないうちにフリーズしました。
こうなった場合、まずタスクバーからゲームを強制的に閉じ、再起動させた方がいいでしょう。
もし、他のソフトも動かしてないし、プレイ時にはネットワーク管理ソフトも切っているのにフリーズしてしまうと言う方は、フルスクリーンで起動してみるのも方法の一つです。

 《 ナンセンス♪マハラジャ 》  ハマリ度:6 グラフィック:8 サウンド:8

前作を超えるが2作目の定め

ハマリ度 6/10
戦闘で負けるととっても悔しいので何回もチャレンジしてしまいます
グラフィック 8/10
前作は写真を使い、戦闘のみイラスト。
今回は全部イラスト。
やはり前作のほうがインパクトはあった感じ。
サウンド 8/10
要所要所でサウンド変化は流石だが、思わせぶりな割りに何もないと言うと拍子抜けしてしまったり。

前作zodiacでは度肝を抜かれ、夜に始めた性かトラウマになりかけましたが、今回はちゃんとびるま昼間に落としました。

以前からHPのほうでイラストとかストーリーとか公開されていたので楽しみにしていたのですがうーんと言った感じ・・・

やはり一番の影響は全イラスト化だと。前作にて吹雪だった野外が一瞬にして夏の平原になっていたインパクトはすごかったですが、今回は終始雪の中。写真による生々しさが消えて残念。

また途中でPTが二つに分かれるのに、結局最後まで行動チェンジは起こらず。

イラスト化の手間のため分岐を少なくした感が拭えず…。

問題なのは戦闘。
はっきり言って面白い。面白いんですが、途中で慣れて恐怖を感じなくなっている自分に気づく・・・
非常に凝っているシステムが逆にホラーを壊していると言う矛盾・・・。

シナリオコンプしましたし、良作だったとは思うのですが、やはり前作の壁は厚かったと言う感じです。ちと残念なところがあったかな。

編集後記

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