■ 三代目レビュー アドベンチャー 12
The Supper Billy アイリス・リフレイン MOOP AzALICE
コドクノクツ ZENO リメイク版 廃徊少女 しらない街の
あの子の噂
トワニツナグ

【 The Supper 】

The Supper
ジャンル [ クリックアドベンチャー ]
作者 [ Octavi Navarro さま ]
容量・圧縮形式 [ 50MB・ZIP ]
製作ツール [ Unity ]
言語 [ 英語 ]
備考 [ ホラー・バイオレンス表現含む ]
配布元 配布元

Appletonおばさんの~♪ シチューの秘密~♪ それは…

ここは、港の大衆食堂。Appletonおばさん一人で切り盛りする小さな店である。
この日、店には珍しく団体客が来ていた。明らかに「ヒューマン」ではない3人の荒くれ者は、思い思いにオーダーを投げかける。
鳩肉のソテー、カジキの赤辛焼き、人の手とタンのシチュー…。
こんな材料の調達すら難しい料理を、Appletonおばさん一人で作れるのだろうか。
大丈夫!! Appletonおばさんの店には「秘密のソース」があるんだ! 「肉」だけ調達できれば、秘密のソースをかけるだけで望みの料理が何でもできる!
さあ、みんなもAppletonおばさんと一緒に「材料」の調達に出発だ!!

本作は簡単なクリックアドベンチャーです。初見でも30分前後でクリアできる短編の物語です。
しかし、そのアドベンチャーは、初見では様々な方面で難易度が高い代物。言語の壁を抜きにしても、最初の「ロウソクに火を灯す」だけで、初見では分かりにくいポイントが多数あります。
調べられるポイントと背景の区別が一見では付きにくいのが主な原因です。「調べられるポイント」は、マウスカーソルを動かして「文字が出る物」で区別する仕様になっています。
ストーリーが進まないならば、どこかの「調べられるポイント」を見落としている可能性が高いです。キッチンの備品、船の縄梯子を下すために必要なポイント、序盤に手に入る「水瓶」の使い道…見落としがちな所に重要なフラグが転がっているのです。

さて、そうして話を進めていくと、徐々に舞台は殺伐としていきます。
「望みの料理」を食べた客の反応…「それを食わすの!?」と驚くだろう「肉」の調達先…そして、最初から最後までAppletonおばさんに語り掛ける謎の存在…その全てが、ラストに向かって結実していく仕組みになっています。
先述の通り、初見でも30分程度でクリアできる短編ですが、その中に含まれる「ホラー・バイオレンス表現」の濃度はかなり高いものです。「覚悟」の上、ダウンロードしてください。

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【 Billy 】

Billy
ジャンル [ 会話とヒントで謎を解くアドベンチャー ]
作者 [ キーボード さま ]
容量・圧縮形式 [ 98MB・ZIP, ブラウザゲーム ]
製作ツール [ ティラノビルダー ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ ブラウザからもプレイ可能(ノベルゲームコレクションへ) ]
配布元 配布元

「謎」というスープの原材料は?

Billy

「彼女」と「彼」は愛し合っていた。しかし、ふとした切っ掛けでその愛は破綻し、「彼女」は自殺する。「彼女」を失った「彼」はその恨みを「私」へと向ける…。
このモノローグを見た後に現れた謎の木から、突然に「彼・彼女・私は誰か?」と問われる。当然、固有名詞が何一つ出ていない状態では答えようがなく、画面の前の「貴方」は沈黙する他ない。
そんな「貴方」の目の前に、3つの扉が現れた。扉の先にはアンナ、ユリ、メルと名乗る3人の少女が佇み、そして扉の上には謎かけ問題が掲示されていた。
「貴方」の目的は、一切の具体性が無い問いかけから、3人の少女のヒントを聞き、真相を見つけ出すことである。その問いかけは、やがて「貴方」の、そして、3人の共通の友人である「ユヅキ」という名の少女の真相へとたどり着くために必要なのだ。

Billy Billy Billy

本作の骨子は、水平思考による謎解き…俗に「ウミガメのスープ」問題と呼ばれる謎解きにあります。具体性に欠けた問題文から、キーワード一つ一つに感じた疑問点を出題者に問い合わせ、具体的な状況をあぶりだす会話ゲームです。
本来の「ウミガメのスープ問題」は、「回答者が質問文を考える」「質問は必ずYes/Noで答えられる形式にする」など様々な制限がありますが、本作「Billy」では、問題文内の3つのキーワードから選択し、徐々に具体性を持ったキーワードへと広げていく仕組みになっています。
「質問を投げかける相手を、アンナ、ユリ、メルのうち1人から選ぶ」という仕様上、「正答」自体が選んだ3人によって異なります。三者三様の「正答」を、ヒントを全部聞き終えた後で表示される5つの選択肢の中から「正解」しないと次に進めません。
「正答」を探り出す手順は、「回答者の自由に質問を設定できる」ウミガメのスープ問題よりもむしろ、「ヒントと矛盾する選択肢を外す」という思考…センター試験(大学入学共通テスト)の現代文やリスニングなど、選択制の読解問題に近いものを感じました。

本作の謎解きは全部で3問。「誰にヒントを聞いたか」によってENDが分岐します。そうして3人の話を聞いていくと、徐々に分かってくるでしょう。「ユヅキ」という少女がどれほどの危機にあるのかを。そして、「貴方」が「ユヅキ」を救うために必要な手順を。
「ユヅキ」の真相を探るため、最初の「彼・彼女・私」の正体を探るため、そして、3問のウミガメのスープを解くために、出てきた情報は逐一テキストファイルなどにメモしておきましょう。
「真相」の具体的な内容について、私からは語りません。それは、これからプレイする皆様の興を削ぐ行為ですし、これからのアップデートで変更される可能性すらあるためです。
実を言うと、現時点(2022.03.20)でダウンロードできるバージョン1.00には、ストーリー進行がおかしくなる致命的なバグがあります。作者様に報告済みなので程なく直ると思いますが、何かあった時のために、問題ごとのセーブは分けて取っておきましょう。

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【 アイリス・リフレイン 】

アイリス・リフレイン
ジャンル [ 探索微ホラーADV ]
作者 [ MadteaCrab さま (代表:とらぺちぃの さま) ]
容量・圧縮形式 [ 168MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 12歳以上推奨 ]
配布元 配布元

繰り返す菖蒲、危め、殺め

アイリス・リフレイン

「アリス」は幸せな少女。人形職人の父、姉:ロリーナ、妹:イーディスと仲良く暮らしていた。
今日は家族総出でサーカス鑑賞。サーカス団長と談話に向かった父を見送った後、ふと周りを見ると、ロリーナとイーディスまでいなくなっていた。「姉と妹は先にテントに入った」と判断したアリスは、続くようにテントをくぐる。
しかし、テントの中にあったのは「EAT ME」と書かれたクッキーと扉のみ。見るからに怪しいクッキーだが、無視してテントを探しても事態は何も進展しない。
そして、「クッキーを食べる」ことを選択した瞬間、アリスの目の前には不思議の国が広がっていた。

アイリス・リフレイン

とてもテントの中とは思えない開放的で不可思議な空間には、イーディスが一人佇んでいた。アリスと共に5歳ほど成長した姿で。
姿の見えないロリーナを探しに、アリスはイーディスの手を取り、この不思議の国を彷徨う。そこで出会う不思議な人々は、アリスに何を語り掛けるのか。そして、アリスは何処に向かっているのだろうか…。

アイリス・リフレイン

本作はコンプリートでも1時間かかるかどうかという短編ながら、相当数の「謎」が舌に残り続ける、そんな不可思議な味わいが残る探索ホラーです。
選択を誤ると巻き戻る時間、繰り返す時間の中で崩れゆく世界と人々、主人公および主観であるはずのアリス自身ですら、「信頼できない語り手」として、本作の「謎」のメインディッシュとして働きます。
謎解き自体は簡単ですし、全選択肢・全ENDを閲覧するために巻き戻る量もそれほど長くはありません。ただし、最初に本作のENDを見た感想は「?」が脳みそ一杯に広がることになるでしょう。それほど、本作の最初のENDは「謎」だけを見せて「解答」を全く見せていないからです。
本作を「完全に」知るためには、周回プレイを必要とします。最初のEND閲覧後に解放される新たなストーリー、その中でも枝分かれを見せる選択肢、細かく見ないと分からない「差異」…細かい箇所まで叩き込んだ演出が「謎を考察する」という本作の楽しみ方に花を添えるのです。
序盤の時点で「この舞台はアリスと我々観客に『欺瞞をかけている』」と気づくでしょう。あらゆる演出に疑いの目を向け、「真実」を探り出すこと、それが本作の楽しみ方なのです。

そして、「アイリス・リフレイン」の謎は、「アイリス・リフレイン」単体では完全に完結しません。「アイリス・リフレイン」は、MadteaCrab さまの別作品「鍵の国のアリス」のスピンオフであるためです。
「アイリス・リフレイン」と「鍵の国のアリス」がどう関わりあうのか…それを語ることは、下手したら各作単体のネタバレ以上のネタバレとなりかねません。しかし、「アイリス・リフレイン」と「鍵の国のアリス」はどちらからプレイしても楽しめるよう、ネタバレを繊細に絞っています。
私は「アイリス・リフレイン」を先にプレイし、現在「鍵の国のアリス」を攻略中です。「鍵の国のアリス」は、「アイリス・リフレイン」以上に難しい謎解き(少なくとも、私は最初の追跡イベントがクリアできず、プレイを一度断念しています)に加え、RPG戦闘まで入っています。現在チャプター2まで進んでいる「鍵の国のアリス」のストーリー、それに「アイリス・リフレイン」がどのように関わるのか、理解を深めるため、両方ともにプレイしてみてください。

アイリス・リフレイン

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【 MOOP 】

MOOP
ジャンル [ パズルアドベンチャー ]
作者 [ Geoff Moore さま ]
容量・圧縮形式 [ 71MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 英語 ]
配布元 配布元

ちいさなロボの大冒険!

Moopはロボットの少年。遠くに旅立った父親を想いながら、不思議な生き物たちと仲良く暮らしていた。
今日はMoopの誕生日。そんなめでたい日でも、Moopはいつもと変わらず、朝食の材料を採取に向かっていた。
お使いを果たし、ふと見上げたMoopの目には、巨大な宇宙船が映っていた。間もなくその宇宙船は撃沈し、周囲には破片が散らばり、大切な橋も大破。やっとの思いで帰還した村の中心には、宇宙船の乗員と思われる女性が虫の息で倒れていた。
帰還の道中で拾った玉と、それを動力とするやたらと口が悪い救護ロボット、女性の治療に必要な水と食料…心優しきMoopは女性を救うため、東奔西走する。ただの人助けだったはずの冒険は、やがてMoop自身とこの世界の真実へとたどり着く…。

本日ご紹介する「Moop」は、公称「puzzle adventure」の探索ゲームです。ただし、プレイしてみた手ごたえではパズル要素は薄く、基本的には「キャラクターに言われたアイテムを取りに行き、アイテムで関門を突破する」典型的なお使い型アドベンチャーです。
そして本作は「雰囲気ゲー」でもあります。小さいドットで描かれたMoopの細かい仕草、不思議でファンシーな村人たち、ゲームボーイ調の風景そのものを堪能しながらストーリーを進めていきます。
しかし、本作は英語で展開されるゲーム。ネイティブなら分かりやすい「○○をください」でも、英語の分からないプレイヤーだと「○○」自体が何を指すのかさえ理解できず詰まってしまう可能性があります。それでなくとも、本作は以下のような難点があります。

MOOP

とにかく「初見だと苦労する要素」が多いゲームでもあります。そして、ストーリー的にも「初見だからこそ味わえる衝撃」が満載の展開が襲います。
そのためにも、私は皆様方に英和辞書に頼ってでも本作を自力でクリアしてほしいと思っています。ストーリー上もゲーム上も「お使い」だった展開から、どのように「Moop自身とこの世界の真実」が導き出されるのか、一から味わう衝撃を皆様も感じてください。

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【 AzALICE 】

AzALICE
ジャンル [ 探索アドベンチャー ]
作者 [ 月影 さま ]
容量・圧縮形式 [ 283MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

アリスは落ちていく。誰かの世界へ。

不思議な世界で目覚めた少女・アリス。彼女のそばには一本の青い鍵があった。鍵に手を伸ばした瞬間、彼女はそばの木のうろに落っこちる。
落ちた先もまた不思議な世界。しゃべる蝶に導かれた先に見つけたのは、ほとんどのページが切り取られた日記帳であった。
道なりに進んだアリスは、様々な人間と出逢う。その中で彼女が知ったことは多数あった。
ここは生と死の狭間の世界であること、破り捨てられたページを組み合わせて日記を完成させれば記憶を取り戻せること、「ゴーストさん」と呼ばれる怪物、そして、「アズ」と名乗る殺人鬼…
探索を繰り返す中で、出逢った人々の日記は取り返したものの、肝心のアリス自身の日記は見つからずじまい。
いったい、アリスの記憶には何が眠っているのだろうか。そもそも、記憶を切り取られた理由とは?

AzALICE AzALICE AzALICE AzALICE

本作は、アリス他5名の日記帳を捜し歩く探索謎解きアドベンチャーです。ただし、本作の謎解きは難易度高め。
何も目印が無い家具を虱潰しに決定キーするのは序の口。「証言者が9人もいる『嘘つきは誰?』問題」「置物の数を入力する数値入力問題だが、『何の数を入力するか』を一度に教えてもらえないため、問題のたびに数え直しに行く手間がかかる」「4桁の数値が書かれたオブジェクトが8個あるが、正解はその中で2番目に小さい数」など、謎解きアドベンチャーでおなじみの問題が数段難しくなって実装されています。
本作の謎解きのためには、かなりの情報をメモやスクリーンショットに保存しておく必要があります。多大な情報を記録したうえで「ひらめき」も必要になる難しい謎解きばかりなのです。

そんな難しい謎解きに挑むモチベーションを支えるのは、アリス他5名が抱える「記憶」と「秘密」にあります。1キャラの「記憶」が1ステージにまとまっており、ステージクリアごとにキャラの「記憶」と「秘密」がアリスと我々の前に明かされていきます。
そんな6人の関わり合い、共有される「アズ」の存在、最終盤まで明かされないアリス自身の「記憶」と「秘密」…ステージクリアごとに紐解かれる「謎」は、最終盤で一気に爆発していきます。
キャラごとのマルチエンドでもありますが、ストーリーが分岐するのは最終盤の選択肢のみ。
果たして、真相を知った「あなた」は「誰」を選ぶのでしょうか。

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【 コドクノクツ 】

コドクノクツ
ジャンル [ コズミックホラーファンタジー ]
作者 [ アワラギ さま(あ行。) ]
容量・圧縮形式 [ 56MB・ZIP, ブラウザゲーム ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

見ようが見まいが、深淵は常にあなたを監視している。

ワシタ(主人公・デフォルト名)、ドンコ、ナイト、トオル…彼ら大学生4人組は、秘境の温泉地に向かうため山道をドライブしていた。しかし、トンネルに差し掛かった瞬間、突然の落盤事故に出くわす。4人はかろうじてかすり傷で済んだものの、車は大破、右も左も分からぬ山道で途方に暮れていた。
当てもなく歩いた先に辿り着いた「かなたみ」と呼ばれる集落。4人は「かなたみ」の名士・華 瑛子の屋敷で宿を取らせてもらうことになった。
しかし、「かなたみ」で過ごすうちに、4人は奇妙な光景を目の当たりにする。離れに隠されていた警告の書置き、「フコ」と呼ばれる「なにか」をあがめる儀式、瑛子に執着的な心酔を見せる男連中…。
その妖気は、やがて来訪者である4人までも蝕んでいく。果たして、4人は「かなたみ」から抜け出し、日常へと戻れるのだろうか。

本作、そして「あ行。」制作のゲームには、ある一つの共通点があります。それは「クトゥルフ神話」…正確にはそれを原作にしたテーブルトークRPG「クトゥルフの呼び声」を基礎としたゲームであること。物語のみならず、ゲームシステムまで「クトゥルフ」が題材とされています。
それを最も如実に表すのが、「クトゥルフ」では基礎なれど普段の探索ADVでは異質な探索システムにあります。「目星」「聞き耳」「オカルト」を利用した情報取得です。
特に一番使用するのが、主人公が持っている「目星」。本作の「目星」は、マップ内で情報が得られるオブジェクトを光らせてくれる便利なシステム。しかし、そんな万能の「目星」にも注意点があります。

コドクノクツ コドクノクツ

TRPGの「クトゥルフの呼び声」と同じく、慣れないうちは過度に使用してゲームのテンポを損ねがちな「目星」ですが、本作は大抵のマップが1画面で抑えられているため、「1マップで1回使用すれば『目星が効く位置』は大体わかる」仕様になっています。重要な「目星」「聞き耳」が必要な箇所は地の文で教えてくれるため、できる限り「目星」「聞き耳」は絞っていきましょう。
それでなくとも、本作は「クトゥルフ」だけに「余計なものを見る」ことにリスクが伴います。「SAN」こと「正気度」の存在です。「フコ」について調べるたびに、資料や探索で異常な光景を見るたびに、逃げ出そうと闇雲に歩くたびに、そして、真相を目の当たりにするたびに、ゴリゴリとSAN値が直葬されていくのです。

恐らく、プレイしての最初のENDは、目減りしていく体力と正気度に焦りながら、訳も分からず掴んだものでしょう。しかし、そこからプレイヤーは新しい「アイデア」を得ます。
「…他にENDがあるのではないか」という…。
本作のENDは分岐数もフラグの多さも、そしてタイミングの厳しさもかなり大きい仕様になっています。一日のうちで数時間しか立ち入れない場所・6/15開始で6/19がタイムリミットという仕様・うかつな行動で立ってしまう死亡フラグ…より良いENDを目指すためには、慎重な操作、そして、他のENDを見て初めて分かる「ああしておけば…」の記憶が必要になるのです。
作者様ホームページにほぼロードマップに近い攻略法がありますが、まずはノーヒントで1つのENDまで進めることを推奨いたします。「右も左も分からない状況から、日常に帰る糸口をつかむ」…それが「探索者」と呼ばれる「クトゥルフRPG」の被g…プレイヤーキャラクターとしてふさわしい行動なのですから。

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【 ZENO リメイク版 】

ZENO リメイク版
ジャンル [ サイコホラーADV ]
作者 [ 旨味まづ さま(丸得基地) ]
容量・圧縮形式 [ 184MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX Ace ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 15歳以上推奨・グロテスク表現あり ]
配布元 配布元

2人は繋がっている。物理的に、それ以上に。

薄暗い地下牢の中、2人の青年が目覚める。彼らを閉ざしていた扉は、何故か2人を手錠で繋げると呆気なく開いた。
地下牢前に落ちていた履歴書から、2人の名前が分かった。物静かな黒髪の青年の名は前野アキ。荒っぽい赤毛の青年の名は継乃ハル。
履歴書には、もう一つ衝撃的なことが書かれていた。アキは精神病研究の第一人者として、ハルは20名以上を手にかけた殺人鬼として、この地下施設こと精神病院に入所していたのだ。
そして、この精神病院は機能を停止していた。患者・医師・外部協力者に関わらず、そのほとんどが惨殺されていたのだ。うろついているかもしれない殺人鬼に恐怖しながら、2人は精神病院からの脱出を目指す。地下牢から出て以来繋がったままの手錠を挟んで…。

ZENO リメイク版 ZENO リメイク版

本作の骨子は、「ホラー表現の強い脱出ゲーム」。精神病院に仕掛けられた数々の仕掛けを解き、脱出を図るのがストーリーの本筋となります。
そして、「仕掛け」はストーリーそのものにも存在します。「仕掛けが何なのか」はもちろん最大のネタバレ要素。プレイヤーたる皆様自身の手で直に目の当たりにすることをお勧めいたします。
あるプレイヤーには「まさか…そんな…」と思わせ、またあるプレイヤーには「やはりな。」と思わせる、それほど鮮やかに「ストーリーの仕掛け」は、ストーリーを進めるごとにプレイヤーにダイレクトアタックしてきます。

しかし、そのストーリーを紐解くための「道を開く謎」も難易度が高いのが本作の困りもの。本作はただ「道を開く」だけでも、かなり複雑な謎解きを要求されるのです。

本作は「リメイク版」とある通り、リメイク前の「ZENO」もダウンロード可能です。リメイク前後ともに謎解きを含めてほぼ同じ感覚でプレイできるため、合わせて楽しむのもおススメです。どちらも(ストーリー分岐を含めて)2~3時間でクリアできるアドベンチャーです。

ZENO ZENO

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【 廃徊少女 】

廃徊少女
ジャンル [ 探索ホラー ]
作者 [ ねこみニウム さま ]
容量・圧縮形式 [ 120MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

安易に飛び込んではならぬモノ。

忌宿(いみやどり)という名の田舎町。ここには怪奇スポットとして有名な廃団地があった。
そして、今ここに主人公・紗智が降り立った。廃団地に肝試しに来た従妹の優希の無念を晴らすため。とはいっても行方不明になったわけではない。霊感の強い優希は、団地にひしめく悪霊に過剰に反応し、同級生たちに馬鹿にされていたのだ。
優希が嘘つきでないと証明するため、あわよくば愛する優希の好感度を稼ぐため、団地にひしめく悪霊の証拠写真を撮ろう…紗智は廃団地に単身飛び込んでいったのだ。その廃団地に関する噂をたんまり蓄えて。
団地の噂を検証していくたびに、紗智は様々な怪異と廃団地の真実に巡り合っていく。その真相はあまりにもおぞましく、あまりにも恐ろしく、そして、あまりにも悲しいものであった。しかも、紗智や優希とも無関係ではなかった。
怪異を巡るたび明かされていく廃団地の真相。あなたも、紗智とともにその恐るべき真相に飛び込まざるを得ないのだ。

本作「廃徊少女」は、ねこみニウム氏お得意の「可愛い女子キャラとおぞましい怪異が画面に同居する怪異ホラー」です。
「12個の扉をノックすると願いが叶う」など、廃団地の噂を解き明かすたび、紗智、そして貴方の目の前にグロテスクな怪異が躍り出る、そんなジャンプスケア中心のホラーです。
そして、びっくり要素だけでなく、ジワジワと紗智たちに迫りくる「恐るべき真相」もストーリーを進めるたびに明らかになっていきます。
しかし、その「真相」は、決して一筋縄では解けません。

それというのも、「目の前から扉を12件分ノックする」だけでは立たないフラグ・登場しない怪異・分からない情報があるためです。本作ではより多くの情報を得るための周回要素もあるのです。
全ての情報を得るためには、1周クリア後に解放される「秘密の文書」、まず1周クリア時には完成できない「儀式の真の条件」、そして、ゲーム内では極限にぼかされた重要アイテムの居場所、全てを完璧にクリアしないといけません。何しろ、最後の「秘密の文書」を開放する条件が「20個もの怪異を1プレイで全て遭遇する」なのですから。
正直言うと、「儀式の真の条件」を知った後でも、20個の怪異のコンプリートは至難です。残り1つの怪異の発生条件があまりにも緻密すぎるためです。
私の場合は、作者様のFANBOXにある攻略情報が無ければ、とても怪異のコンプリートはできませんでした。
ただし、攻略情報ページには謎解きのドンピシャ回答が、行間空けなどのクッションなしで掲載されています(ユーザ登録すら不要で閲覧できてしまいます)。攻略情報の閲覧は「本当の最終手段」として取っておいてください。人と場合によっては謎解きの興を削ぎかねません。

今までのねこみニウム氏の作品と同じく、様々な意味でドメスティックな本作のストーリー、皆様も余すところなくご堪能ください。
自力では「余すところ」が出てきた場合のみ、作者様のFANBOXにある攻略情報をご参照ください。

廃徊少女 廃徊少女 廃徊少女

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【 しらない街のあの子の噂 】

しらない街のあの子の噂
ジャンル [ 探索ホラーアドベンチャー ]
作者 [ 七星(ななせ)海星(ひとで) さま ]
容量・圧縮形式 [ 88MB・ZIP, ブラウザゲーム ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ ブラウザ・ダウンロードの両方でプレイ可能 ]
配布元 配布元

裏通りを抜けたら、そこは幽世でした。

元気で古風な中学生・石楠花(しゃくなげ)一知(いっち)は、今日も元気に帰宅していた。不気味なほど人通りのない帰り道も、歌を謡いながら通り過ぎようとしていた。
その頭上に工事現場から鉄骨が降り注ぐ。かろうじて直撃を避けたものの、帰り道は鉄骨に塞がれてしまった。
仕方なく脇道を進む石楠花だったが、周りの景色はどんどん不気味に変わっていく。ついには全く知らない街角に辿り着いてしまった。
来た道は跡形もなく消え、途方に暮れる石楠花に、夕暮(ゆうぐれ)市子(いちこ)と名乗る少女が話しかけてきた。
石楠花は元の街に帰るバス停に向かうため、市子と共に歩みを進める。しかし、この「しらない街」は亡霊たちの渦巻く危険な場所。果たして石楠花は無事に元の街に帰れるのだろうか。
そう、危険は意外な箇所に潜んでいるものだから…。

しらない街のあの子の噂 しらない街のあの子の噂

本作は、例外なくキュートで個性的でフェイタリティな幽霊や妖怪たちに囲まれながら、ギリギリの綱渡り的なアドベンチャーをこなしていくゲームです。
…ええ、本作の登場人物のほとんどは、対処を1つ間違うと即殺される悪霊ばかりなのです。最初の関門となる「カナモさん」を超えるだけでも、以下の関門が待っています。

細かい箇所を見落としていると解けない問題、うかつな行動で中盤のBAD ENDが確定するフラグなど、本作の攻略難易度は意外と高めです。
特に「うかつな行動で中盤のBAD ENDが確定するフラグ」は、他のホラーゲームの知識がないと初見ではハマってしまいがちです。関門を1つ越えたあたりでセーブを分けておくのがおススメです。
おおよその謎解きは、作者様のホームページに解答があるため攻略は楽です。しかし、注意点が2点ほど。先ほどの「カナモさん」のようにゲーム内で解答を聞かないとクリアできない関門がほとんどであること。
もう1つは、『横断歩道の赤い服の女』の突破方法です。通り道全てが「赤い服の女」の視界っぽい赤いマスに囲まれているため、一見クリア不可能に見えます。しかし、殺害される条件が「女と目を合わせたとき」という点に注目しましょう。(→)女の向いている方向と正面衝突しなければ=横や後ろを向いて進めば、赤いマスも突破できます。

本作は、その可愛らしい見た目によらず、グロテスクな殺戮劇も、殺戮に至る悲しい物語も惜しげなく詰め込まれた作品です。5つあるENDは全て閲覧することをお勧めいたします。
どれほど死ぬほどの思いをしても元気に突き進む石楠花の行く末も、そんな彼に対し意味深な態度をとり続ける市子の真相も、楽しみ考えながらストーリーを突き進めていきましょう。もちろん、これらには二義的な意味もあることをお忘れなく。

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【 トワニツナグ 】

トワニツナグ
ジャンル [ ホラー風味探索アクションアドベンチャー ]
作者 [ たのみごと(代表・水ぽたり さま) ]
容量・圧縮形式 [ 147MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

平凡に暮らしただけなのに

(ひいらぎ)橙和(とわ)は花の女子大生。霊媒体質であることを隠しながら、日常にほの見える幽霊を視界の端に置きつつ、親友の蘇凰(すおう)赤留(あかる)と共に学業に精を出していた。
幽霊がたまにちょっかいをかけてくる以外は平和だと思っていた人生は、ある日一変する。優等生で本好きだった赤留は、突然として無気力で何事にも興味を示さない人格に豹変してしまったのだ。
親友の急変の原因を探ろうと調査を始めた橙和は、徐々に恐るべき事実を目の当たりにする。無気力になった人間は赤留の他にも複数人いたこと、異変が起きた前日に接触していた同級生・八神(やがみ)古白(こはく)の存在、そして、調査を切り上げようとしたとたんに襲い掛かってきた仮面の男…。
その仮面の男によって、橙和は異世界へと連れ去られる。そこは邪気に満ちた危険な場所であった。
辛くも異世界から抜け出した橙和の人生は、更に激変していった。繰り返し襲い掛かり、たった一人の家族にまで手をかけた仮面の男。その中で邪気を浄化する力に目覚めた橙和。やがて橙和は、赤留の兄・蘇凰(すおう)赤志(あかし)たちと共に、邪気との戦いに身を投じるのであった。
全ては、大切な赤留を救うために…。

本作は、あらゆる点で急転直下の展開が目まぐるしく迫る探索アドベンチャーです。急転直下は、サイコホラーな展開から伝奇バトルへと発展するストーリーばかりではありません。邪気を回避し、邪気と闘うアクション面でも、様々な苦難が橙和とプレイヤーに襲い掛かってきます。
正直言って、アクション面の難易度はかなり高くなっています。イージーモードも完備されているため、ストーリーをクリアするだけなら少々のトライ&エラー程度の苦労で済みますが、「全てハードモードにしたままクリアすると、END後にオマケが増える」という特典も存在します。
そして、ハードモード時に高くなる難易度の方向性も様々なのが、より本作の難しさに拍車をかけています。単純に「謎解きのヒントが少なくなる」「敵のスピードが上がる」ばかりではないのです。

トワニツナグ トワニツナグ

最初のアクションステージ「マップ内を見張っている邪気の視線を回避して進むスニーキングアクション」の時点で、ハードモードでは「橙和から半径3キャラより外の視界が完全に真っ暗=視界外の邪気に見つかってGAME OVERになる」という難易度調整なのです。
正直言って、「イージーモードにしてマップ構成を暗記してから2周目でハードモードに挑む」のが正当な攻略法と言わんばかりの難易度調整です。真に恐ろしいのが、イージーモードが2021年8月のバージョンアップでやっと追加されたモードだということです。それ以前の「トワニツナグ」は、「3歩前までしか見えない暗闇ステージでスニーキングアクションをする」が最初のジャブに来る高難易度のアクションアドベンチャーだったのです。
全部イージーモードでクリアした私の場合でも、数多くの初見殺し、スマートフォンでヒントをもらわないと糸口すらつかめない謎解きなど、かなり苦労を味わいました。これからプレイされる皆様も、意地を張らずに初回はイージーモードでプレイすることをお勧めします。「苦労して戦い抜いてやっとつかんだハッピーエンド」の感動は、イージーモードでも十分に味わえるからです。
本作のストーリー自体は1ENDのみ。枝分かれ要素は考慮せず、ひたすら目の前の問題や敵に集中する、そうして様々な人生を「救っていく」感動…本作はそれを十二分に味わえる作品です。

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