■ 三代目レビュー アドベンチャー 12
トワニツナグ

【 トワニツナグ 】

トワニツナグ
ジャンル [ ホラー風味探索アクションアドベンチャー ]
作者 [ たのみごと(代表・水ぽたり さま) ]
容量・圧縮形式 [ 147MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

平凡に暮らしただけなのに

(ひいらぎ)橙和(とわ)は花の女子大生。霊媒体質であることを隠しながら、日常にほの見える幽霊を視界の端に置きつつ、親友の蘇凰(すおう)赤留(あかる)と共に学業に精を出していた。
幽霊がたまにちょっかいをかけてくる以外は平和だと思っていた人生は、ある日一変する。優等生で本好きだった赤留は、突然として無気力で何事にも興味を示さない人格に豹変してしまったのだ。
親友の急変の原因を探ろうと調査を始めた橙和は、徐々に恐るべき事実を目の当たりにする。無気力になった人間は赤留の他にも複数人いたこと、異変が起きた前日に接触していた同級生・八神(やがみ)古白(こはく)の存在、そして、調査を切り上げようとしたとたんに襲い掛かってきた仮面の男…。
その仮面の男によって、橙和は異世界へと連れ去られる。そこは邪気に満ちた危険な場所であった。
辛くも異世界から抜け出した橙和の人生は、更に激変していった。繰り返し襲い掛かり、たった一人の家族にまで手をかけた仮面の男。その中で邪気を浄化する力に目覚めた橙和。やがて橙和は、赤留の兄・蘇凰(すおう)赤志(あかし)たちと共に、邪気との戦いに身を投じるのであった。
全ては、大切な赤留を救うために…。

本作は、あらゆる点で急転直下の展開が目まぐるしく迫る探索アドベンチャーです。急転直下は、サイコホラーな展開から伝奇バトルへと発展するストーリーばかりではありません。邪気を回避し、邪気と闘うアクション面でも、様々な苦難が橙和とプレイヤーに襲い掛かってきます。
正直言って、アクション面の難易度はかなり高くなっています。イージーモードも完備されているため、ストーリーをクリアするだけなら少々のトライ&エラー程度の苦労で済みますが、「全てハードモードにしたままクリアすると、END後にオマケが増える」という特典も存在します。
そして、ハードモード時に高くなる難易度の方向性も様々なのが、より本作の難しさに拍車をかけています。単純に「謎解きのヒントが少なくなる」「敵のスピードが上がる」ばかりではないのです。

トワニツナグ トワニツナグ

最初のアクションステージ「マップ内を見張っている邪気の視線を回避して進むスニーキングアクション」の時点で、ハードモードでは「橙和から半径3キャラより外の視界が完全に真っ暗=視界外の邪気に見つかってGAME OVERになる」という難易度調整なのです。
正直言って、「イージーモードにしてマップ構成を暗記してから2周目でハードモードに挑む」のが正当な攻略法と言わんばかりの難易度調整です。真に恐ろしいのが、イージーモードが2021年8月のバージョンアップでやっと追加されたモードだということです。それ以前の「トワニツナグ」は、「3歩前までしか見えない暗闇ステージでスニーキングアクションをする」が最初のジャブに来る高難易度のアクションアドベンチャーだったのです。
全部イージーモードでクリアした私の場合でも、数多くの初見殺し、スマートフォンでヒントをもらわないと糸口すらつかめない謎解きなど、かなり苦労を味わいました。これからプレイされる皆様も、意地を張らずに初回はイージーモードでプレイすることをお勧めします。「苦労して戦い抜いてやっとつかんだハッピーエンド」の感動は、イージーモードでも十分に味わえるからです。
本作のストーリー自体は1ENDのみ。枝分かれ要素は考慮せず、ひたすら目の前の問題や敵に集中する、そうして様々な人生を「救っていく」感動…本作はそれを十二分に味わえる作品です。

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