■ 東京都繰子の事件簿 ~File02:淫獣~

作者 [ はいぺりよん さま ]
ジャンル [ エロス&ノスタルジックミステリAVG ]
価格 [ 1,500円 ]
製作ツール [ YU-RIS ]
容量・圧縮形式(DL版) [ 574MB・ZIP ]
入手先 [ 作者サイトをご覧下さい ]

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 《 DECOすけ野郎 》 

終戦後の大阪を舞台にした、哀しくも淫らな官能レトロミステリ、ここに誕生す。

二つの線が交わる時、事件(すべて)が始まる

祖父が著名な探偵である、駆け出し探偵東京都(ひがしきょうと)操子。
とうきょうと、ではない。
相棒のしゃべるハツカネズミ、マンフレッドとともに依頼を募集していたのだが、依頼は来ることはなかった。
ある日、念願の依頼が振って舞い降りた。それは、土喰(つちばみ)美彌子と名乗る女からのものだった。
彼女の夫であり、著名な官能小説家、土喰鉄馬の行方が分からなくなったという。

一方で、鉄馬の編集者だった設楽慎太郎は、『鉄馬を嫉妬させれば、いつかは出て来る。ふりをするだけでいい』を口実に美彌子に近づく。
しかし、それが結果的に悲劇を招くこととなる。野獣とは何者なのか。そして事件の真相とは。


アイ・ガッタ・プルーフ(これが証拠だ)!

どういう話かといいますと、レトロ探偵物ミステリであり、一本道であり、最後には推理パートがあります。
基本的に、美彌子視点と操子視点の2つを交互に見ていく感じで進んでいきます。
ねっと~りとした、そういうハレンチなエロもあります。死体もシルエットなので、苦手な方でも進めやすい仕様となっております。

▼ストーリーとしては、この1作品で完結しています。
▽そうなんですよ。ただ、これは連作(予定)の1作目です。
File 2なのに1作目というのは、『ドカポン4』が1作目だったというのに似ていますね。
ドカポンは関係ないだろ!
▽次に出るのがFile 3なので、2作目が『ドカポン3・2・1』となったドカポンとの相似性が
どんだけ「ドカポン」を推すんだよ!

そういうことなので、まだまだ語られない謎、人物の背景などが数多く残されています。
古御堂刑事が追求し続けている、かの事件の真相とは?
刑事の娘は、今後どう話に絡んでくるのか?
孤島の事件(File 1に相当する)で何が起こったのか?
節子の特殊体質とは、他にも何があるのか・・・?今後、明らかになっていくでしょう。


野獣が見ていた真実を、見てみたくはないか

この事件は、思いの外単純であり、単純さ故にややこしいものでした。

美彌子を「常に監視」していたのは誰なのか。何故、鉄馬は失踪し、姿を表さないのか。
第一、第二の事件で被害者が見たものとは。犯行の動機とは?現場に残された矛盾点とは何か。
最初の事件で、犯人がとった行動の矛盾点とある矛盾点とは。ダイイングメッセージの意味は。
2つ目の事件で「足りていない」ものは何か?

そう、この陰惨な事件の真犯人とは―――――
というのはこのゲームを遊んでからのお楽しみです。

美彌子は、前夫を事故で亡くし、性的不能な夫のとある「歪んだ欲望」を刎ね続けていました。
しかし、心の底では欲望を欲していたのです。最初は、慎太郎の言葉拒否的だった美彌子。
しかし、徐々に自ら抑圧していた性的な悦びを知り、快楽の沼へと身を委ねることになるわけです。
そして、「野獣」だけがすべてを見ていた。
エロシーンのほとんどは美彌子が占めています。最初はあんなに拒否していたのに、最後はもう堕ちまくりです。
事件解決後、どうなってしまうんでしょうか・・・。
次回作では、操子のエロシーンももうちょっと分量が増えているかもしれませんが、今作では少ないです。

いやあ、ミステリって本当にいいものですよねえ。


精一杯考えた末の結論

推理モノが苦手なのですが、(「かまいたちの夜」で殺されまくって、結局攻略本に頼ったくらい犯人当ては苦手です)のですが、足らない頭で精一杯考えました。

まず、第一の慎太郎殺し。
彼に対する殺意は明確ではあったものの、彼の持病について知識が無い人物が行った犯行だったのでは? と睨んでいました。そもそも、殺人というよりかは・・・。
もし、あれが鉄馬だった場合は意図的に薬をどこかに捨てるなりして、計画的に殺したんじゃないのかなあ、という直感ですね。カンというやつです。

そして、第二の殺人。これは、本来ならば起こるはずがなかった、予定外のことが起きてしまったがために彼は殺されてしまったのです。
何故、あのような犯行方法に及んだのか。
それは、犯人が「凶器を持てなかった」からでしょう。あと、あの場所に誘いやすいというものもあったのかもしれません。
あと、あの不自然な証拠を見れば多分誰がやったのかは分かる、はずでしょう。

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