■ ヴァンガードプリンセス
作者 [ スゲノ トモアキ さま ] ジャンル [ 2D格闘ゲーム(女性オンリー) ] 容量・圧縮形式 [ 167MB・自己解凍EXE ] 製作ツール [ 2D格闘ツクール 2nd ] ダウンロード
- (補足)
- 参考リンク:ヴァンガードプリンセス Wiki
- 2011.01.14:現時点の最新版は、Ver.1.08です。
レビュワー ハマリ度 グラフィック サウンド 合計 総合判定 ES 9 /10 10/10 9 /10 80/90 KBOY 10/10 10/10 7 /10 赤松弥太郎 9 /10 7 /10 9 /10
《 ES 》 ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:9
美味なるものには、念がある。
本日紹介する「ヴァンガードプリンセス」は、皆様ご存知の通り、配布開始当初から各種大手ニュースサイトで取り上げられ、非公式ながらネット対戦ツールまで作られるほどの人気を博した作品です。
私が実際に触れてみても、確かに評判は妥当だと思えるほど、作りこみの高い作品であることは間違いありません。ITmediaの記事では、「作成に3年間、多いときには土日無しで16時間/日もツクツク」などと紹介されており、その点でもスゲノ氏の執念が伺えます。
そう、「ヴァンガードプリンセス」をここまでの有名作に押し上げたのは、ひとえに作者・スゲノ氏の執念に他なりません。見ただけで分かるグラフィック面から、細かく触らないと分からない操作面まで、作者の尽きること無い細やかな作りこみが、緋桜眼の如くキラキラと光っているのです。■ 執念(グラフィック的な意味で)
本作の作りこみの中で一目瞭然なのは、何よりドット絵・イラスト・背景全てをスゲノ氏一人で作り上げたグラフィックです。
髪が揺れ、瞬きまで行うバストアップ画面なんて、商業作品でも実践している物は記憶にありません。動き一つ一つもアニメーションパターンが細かく、「必要スペックが増大してしまうかもしれない」などと言う余計な心配までしてしまうほどです。
細かく見ても、背景の光源まで、きっちりとキャラグラに反映されており、格ツク2ndのバグの多さを知っている私としては、「よく盛り込めたな」とも思えるほどです。
しかし、フリーゲームにまで手を出すほどのゲーム好きは、「グラフィックの高さ」と言う客寄せパンダに丸め込まれる人ばかりではありません。「ヴァンガードプリンセス」は、実際に操作しても、その楽しさと歯ごたえは一級品なのです。■ 執念(操作的な意味で)
スゲノ氏のブログでは、たかが(失礼)「波動コマンド」の実装について、3エントリも言及されています。それだけ、たかが(失礼)「波動コマンド」に試行錯誤を費やしていると言うことです。
「ヴァンガードプリンセス」のコマンド入力は、あえてシビアに調整されています。
一発一発のダメージが大きい「ヴァンガードプリンセス」では、見当違いの場所でコマンド技を一回暴発させただけで、死に直結しかねません。
何より「波動コマンド」は、一発逆転の可能性を秘めた=外すとスキが甚大な「リバティアーツ」に割り当てられています。変なところで暴発させず、なおかつ必要な所ではちゃんと出せるバランスにするために、細かく仕様を調整しているのです。
ちなみに、「ヴァンガードプリンセス」には、「キャンセル」がほとんど無いそうです(Wikiより)。ふっとばし技ヒット後と言う絶好のチャンスでも、よほどタイミングを合わせないと追撃はできません。
それゆえに、本体と同時に行動できるサポート技が重要になります。本体のみでは、ほとんど一発一発の指しあいになりますが、サポート技を的確に織り交ぜることにより、連続技の始動から硬直のフォローまで、万能に取り扱えます。4名(+α)のサポートキャラは、連続技用(えこ)・近距離(じゅりえっと)・遠距離(しえら)・特殊追撃効果(かなえ)と、性能が大きく異なるので、プレイヤーの短所を補強したり、追撃のしやすいキャラを選ぶなど、相性とプレイスタイルを考えた運用が必要となります。
■ 執念(性的な意味で)
以上の通り、本作は見ただけでも楽しさが分かり、操作すればより深い楽しみが味わえる、まさに超一線級の格闘ゲームです。
そんな本作でも、イチオシに決定する際のチャットでは、様々な意見が出てきました。特に、「女性オンリー」と言う点については、「最近の格闘ゲームには漢分が足りない。」と言う意見さえ見受けられました。
友人や作者自身が声優スキルを持っていた裂斬作品と比べ、男性の少ないネット声優を使わざるを得ない本作では、ある意味必然とも言えますが、果たしてそれだけでしょうか?
私は、何かそれ以上のものがある気がしてなりません。
スゲノ氏が、美少女を書くのが好きだから!!
イヤ、だって、画面を見れば一目瞭然でしょう!? アレだけの書き込みも、アレだけの(様々な部分の)露出度も、作者が好きでなければ、そして、「好き」の度合いが超人的でなければ、どこかで限界や妥協が来るものです。
スゲノ氏のブログに掲載されているイラストを見ても、女体の持つ陰影とラインが醸し出すエロさが最大限に出る造りになっています。それだけ(首から下は)彫りの深い表現になっているのです。
スゲノ氏がこれほどの執念を「ヴァンガードプリンセス」に注いだ理由は、少なくとも「人気を集めたい」と言う下世話で矮小な物ではありません。美少女がくんずほずれつキャッキャウフフな物を作りたい!! 例えこの身が滅びても!
という、崇高(?)かつ本能直結的(!)な理由に他なりません!
【注】以上の記述は、私ことESの身勝手な想像であり、明確な証拠はございません。
スゲノ氏に問い合わせることはお控えください。私・スゲノ氏・モニター前のあなた方、全員のため。
あと、赤松さん、ネタかぶったらゴメンナサイ。【注2】確認したところ、赤松さんのレビューは、私の遠く及ばない領域でした。
おのれさすが赤松。
《 KBOY 》 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:7
フリー格闘ゲームの常識を覆す歴史的大作
噂を聞いてプレイしてみましたが
「これがフリーゲームなのか?」とおもってしまうほど、素晴らしい作品です。
特に素晴らしいのがグラフィックの美しさで、他のフリーゲームはもちろん、一部の同人や市販の格闘ゲームをも上回っているほど綺麗です。
音楽もステージに合った曲が多く、グラフィックとサウンドはかなり高いレベルでまとまっています。
ゲームシステム自体も連続技がほとんどなく、立ち回り重視のゲーム性のため、初めて格闘ゲームをプレイする人にもプレイしやすいと思います。
COM戦の難易度も3段階あるので、初心者から上級者までプレイできると思います。
あえて不満な点をあげるとすればキャラやゲームモードが少ないところですね。
そこを改善すればもっと良い作品になると思います。
《 赤松弥太郎 》 ハマリ度:9 グラフィック:7 サウンド:9
見える (Go! Go!) 見える (Go! Go!)
格ゲーとしての本作の特徴や魅力については丸投げしまして、私は、皆さんが期待していることを書こうと思います。……見たいんでしょう、ぱんつが。
まあ、実写版セーラームーンで鍛えられてる私には、戦いながらぱんつ鑑賞なんて朝飯前なんですが、中にはぱんつが気になって戦いに集中できないとか、戦いが気になってぱんつに集中できないとか、お悩みの方も多いことでしょう。
ぱんつを勝利をつかむためにも、それぞれのキャラのぱんつ特性を把握することが必要不可欠なのです。
で、今回は、全員のパンチラ画像を撮影することを目的にします。
一瞬のパンチラモーションをとらえ、明鏡止水の境地でPrintScreenキーを叩く……
「Capture STAFFの連射機能を使えばいいじゃん」と思ったあなたは、甘過ぎですよ。Capture STAFFの連射機能は、1秒間に10連射です。しかしこの作品のモーションは100fps、つまり90%は見逃してしまうということで、正直頼れません。
的確にパンチラのタイミングを把握することが、何よりも大切です。
右図は、キャラ別のぱんつ防御力を独自にまとめたものです。左上に近いほどスカートの防御力が高く、逆に右下に行くほどぱんつが見えやすくなっています。
コマンド表の並びとほぼ同じになっていることは、覚えておくと役に立つでしょう。何の役に立つのかって ? そりゃあナニの(以下略)
では、まず論外の2人から、そして防御力の低い順に見ていくこととしましょう。
なお、諸般の事情により、画面は一部修正を入れております。あらかじめご了承下さい。
ナタリア=グリンカ ぱんつ防御力 : なし
見ての通りです。最初から隠れていない以上、パンチラの評価対象外です。
そればかりか、ナタリアさんは妙に尻にご執心です。まったく無防備なケツをこちらに突き出してきます。あんなでっかいパイルバンカー持ってるのに、なぜわざわざケツで対空するのか、ケツなのになぜダメージもデカいのか、どんだけカタいケツしてるのか、それともカタさ以外のナニかによるダメージなのか、ぜひ自分で確かめてみたいとかはさておき。
戦略的にも要になるこのケツ攻撃ですが、落とし穴もあります。それは、尻の平で攻撃する以上、こちらからはケツっぺたが見えないということです。技が完全に出きってしまうと、見えるのはただ割れ目ばかりという、残念なことになってしまいます。
技の出かかりで撮影し、こちらにケツを向けている瞬間を探すとよいでしょう。
ルナ=姫木(るな ひめき) ぱんつ防御力 : はいてない
この人の場合、最初からはいてませんってえぇぇぇぇ !?
こんなことを言うと「ちょっとVectorさん ! 何やってんの !」となりかねないので、弁解しますと……まあ、よくわからないんですよ。
そもそもこの人の服って、物理的に考えると絶対にずり落ちるってーか着用不可能で、両面テープか何かで固定してるとしか考えられないのです。
だとすれば、腰布の下にある「何か」が、一種の下着であると考えてもまったく不自然ではなく、つまり、その、えーと。
ここから先はぜひ、自分の目でお確かめください。
ルナの魅力は銃撃戦だけではなく、広い間合いを活かした蹴り技にもあることが、おわかりいただけると思います。
幾世あやね(いくせ あやね) ぱんつ防御力 : ★☆☆☆☆
ファッションモチーフが巫女である彼女、ぱんつも巫女らしく褌っぽいヒモパンです。
こんなに激しく暴れ回ったら絶対にほどけると思うんですが、そんなこと一向にお構いなし。戦っているだけで自然と目に飛び込んでくることでしょう。ゆいもを少しは見習っていただきたいものです。
というか、守りに回ると押し切られてしまう彼女の場合、パンチラなんか気にせず攻めていかないといけません。常に適切な間合いを保ちつつ、オーバーヘッドやミドルキック等のパンチラ技と弓矢の二択を迫っていけるようでないと、なかなか厳しいでしょう。
べ、別にアンタのためにパンチラしてるわけじゃないんだからっ !
美留町くるみ(みるまち くるみ) ぱんつ防御力 : ★☆☆☆☆
世界の破壊者くるみ。オレの瞳はぱんつしか見ない。
優れているところを探す方が難しい、上級者向けキャラのくるみですが、ぱんつ率だけは優秀です。もう何をやっても見えるレベルで、大いにプレイヤーを惑わせてくれます。やはりお前は悪魔だ !
立ってもぱんつ ! 座ってもぱんつ ! 飛び込んでもぱんつ ! 勝っても負けてもぱんつ ! もはやくるみが戦ってるのかぱんつが戦ってるのかわからなくなってきます。
しかし、超必であるユニオンアーツにパンチラがないことは大きなマイナスポイント。せっかく変身しておきながらパンチラがないなんて、大きなおともだちはガッカリですよ。
羽澄えり(はすみ えり) ぱんつ防御力 : ★★☆☆☆
ご覧頂いているのは、通称おっぴろげキックです。見た目だけではなく、素晴らしい性能を誇ります。
このように、「アンスコだから恥ずかしくないもん !」とでも言うのか、猛烈に攻めまくり、猛烈にぱんつ見せまくるわけです。攻略的にも、パンチラ的にも初心者向けのキャラですね。
ただ、ちょっと素速く、技が出きってしまうとぱんつが見えなくなることが多いので、撮影は前の2キャラと比べると難しくなっています。今後のため、このキャラで撮影タイミングをじっくり練習しておくといいでしょう。
氷桜かえで(ひおう かえで) ぱんつ防御力 : ★★☆☆☆
さあ皆さんご一緒に。メーガーネ ! メーガーネ !
まったくぱんつを防御するつもりがないスカートを履き、メガネっ娘の常識を打ち破るスピードで動き回る……ぱんつウォッチャーにとって好条件が揃っているように見えますが、速すぎて見えないという落とし穴が待っています。
モーションが異常に大きく動くため、撮影にも気を使いますが、その分収穫も大きいです。モーションの1つ1つに作者が魂削ってる様が見て取れます。完成された芸術とも言えましょう。
私が言いたいことはただ1つ。メガネを踏みつける者はただ死んで終わるものではない。地獄の火の中に投げ込まれる者である !
リリス ぱんつ防御力 : ★★★☆☆
ロリでぬいぐるみで投げキャラ。これはぱんつを期待しない方が間違っている ! ……のですが。
さすがに学園長、御年ウン千歳……いや、ウン万歳か ? 見た目はょぅι゛ょでも、なかなかガードが堅くて、おぱんつを拝むことができません。あんなにスカート短いのにねぇ……。
いや、むしろこれまでのキャラが見せ過ぎだったとも言えるわけですが。蹴り技でも、投げ技でも、要所で健康的なぱんつが見られます。
しかし、個人的にはプリントがなきゃ嘘だと思うんですが……どうでしょう、皆さん。
さあ、いよいよスカート3強です。
忽那はるか(くつな はるか) ぱんつ防御力 : ★★★★☆
見た目的に最もパンチラが期待できない人。ロングだもんなあ……。
ただロングと言っても、動きやすいよう、真ん中にスリットが入ってます。これに一縷の望みを託し、さまざまなモーションを試してみるも……見えない ! なんでか見えない !
妹ほどじゃありませんけど、このスカート魔法かかってますよ。スクルトスカートですよ。
先人によって解明されたパンチラモーションは、たったの数種類だけ。どれもごく限られた時間しか見られません。肉眼で見えたら、素直に喜ぶべきレベルです。
撮影、ぜひ頑張ってみてください。「ばさっ」と言ってからじゃ遅いですからね !
御殿谷サキ(みとのや さき) ぱんつ防御力 : ★★★★☆
踵落としの時、ぱんつが見えるのはわかっています。そんなことは、わかりきってます。
踵落とし以外で、ぱんつが見えるモーションはないのか ?
多くの先人が追い求めてきました。しかし、待っていたのは絶望ばかりでした。……見えない ! 見えてるはずなのに見えない !
確かに彼女はお嬢様学校の出身ですよ。ゆいへの対抗意識だってわかってますよ。しかしねえ、少しくらい、見えちゃったりしてもいいんじゃないの ?
……血のにじむような努力の結果、ジャンプの頂点付近等でほんのちょっぴり見えちゃってることが確認されています。
おわかり頂けるでしょうか、この、漢のパトスの恐ろしさってものを。
忽那ゆい(くつな ゆい) ぱんつ防御力 : ★★★★★
そして、ついに、この鉄壁の主人公の出番です。
プレイした方ならわかるでしょう。こいつは見えない。見えるという気さえしない。
スカートだって短いのに、モーションだって十分ハデなのに、見えないわけがないというまともな思考さえ奪い去る超絶防御。スクルトなんて生やさしいものじゃない、アストロンですよ、ア ス ト ロ ン。
……しかし。
幾多の先人が流した血と汗は、ついに1つの成果をもたらしました。
ご覧ください、左の図を。
スカートがめくれ上がった、ほんのわずかな隙間から…………
見える。私にも見えるぞぉ !!……スゲノ様。誠にお疲れ様でした。
ラスボスさんは、最初っからぱんつ見えてるので論外組なんですが……色々とヤバすぎるネタがあるため、今回はスルーします。
「気になる」という方は、ぜひ自分の目で確かみてみろ !
評点。
- ハマリ度 : 9 / 10
- サポートシステムがなくとも、オーソドックスタイプの格ゲーとして楽しめる作品。コンボゲーになる前の格ゲーしか知らない身としても、十分楽しむことができた。
キャラは曲者揃いでありながら、バランスは十分にできあがっており、ムリを感じることはなかった。通常技のみでも十分戦えるキャラが多いのも、格ゲー初心者には嬉しいポイント。対CPU戦も実に楽しかった。
難点としては、サポートシステムの使いにくさを挙げる。ボタンが6つしかないので仕方ないのではあるが、バー入れ入力を使いこなすのは、私のような初心者には厳しかったと思う。- グラフィック : 7 / 10
- 各所で絶賛されている美麗さ、質・量とも圧倒的な描き込みに異論はない。
だからこそ、背景の見にくさ、特にサポートキャラが背景にとけ込んでしまう問題は、大きく減点せざるをえない。
背景の人物とキャラグラフィックの描き分けは、スト2の昔からあった話。この作者ならば、ちゃんと解決できる方法があるはずだと期待している。- サウンド : 9 / 10
- 声優はさすがにプロ、1人2役もちゃんと演じ分けができており、言われなければ気づかない程。
しかし一方、別人が演じているはずのキャラの声が同じに聞こえることもある。声質が似ているのか、それとも台詞回しが似ているのか。ぱんつをきっかけに、格ゲーに目覚めるのも一興。
格ゲーをきっかけに、ぱんつに目覚めるのもまた一興ですぞ。