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■ BLOCKSUM

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作者 [ Circle infotech さま ]
ジャンル [ パズルゲーム ]
容量・圧縮形式 [ 34MB・ZIP(通常版) ]
ダウンロード ダウンロード先

ready play1 play2 danger

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 10/10 9 /10 8 /10 138/150 A
白鍬電建住宅 10/10 8 /10 8 /10
tiaki 10/10 10/10 10/10
ckck 8 /10 10/10 9 /10
赤松弥太郎 9 /10 10/10 9 /10

 《 ES 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8

数を知れ。周りを知れ。己を知れ。

■ 序文:「落ちモノ」の歴史

「落ちモノパズル」…シンプルでありながら、いや、シンプルであるが故に、人々をトリコにしてきたジャンル。皆様が知っている作品の中には、20年~30年もの長い間愛され続ける物さえあります。
シンプルであるが故に、一発のアイデアが非常に重要になるジャンルでもあります。長く愛された作品は、そのシリーズの中で様々な要素を追加し、プレイヤーに評価された要素は継続し、不評を受けた要素は消去することで、システム自体を強固にしていきました。
ブームの頃には、各社がこぞって「先達の良い所を参考に、しかしウリにするのは自シリーズオリジナル要素」はまだ良い方で、「先達のアイデア丸パクリ」なんて物まで出てきました。
そんなように、アイデアが出し尽くされた間のあった「落ちモノパズル」ですが、まだまだ鉱脈は眠っていたようです。
それが、今回紹介する「BLOCKSUM」です。

■ 紹介:「BLOCKSUM」の斬新さ

「BLOCKSUM」のルールは非常に単純。「カーソル操作で隣同士の数字を加算し、同じ数字のブロックを、数字分以上の個数だけ隣り合わせる」というものです。シンプルでありながら、緻密な先読みが必要なシステムです。一瞬の油断も許されません。
操作を一瞬でもミスれば、「11」なんて言う、消去が絶望的な数字ができてしまい、魔昌石の出番を待つほかありません。
それでなくても、最大で8×14マスにもなるブロックの中から、消せるブロックを探す行為は、かなり骨の折れる物です。普通の落ちモノで求められる素早い判断力よりも、思考力が求められるシステムなのです。
しかし、素早い判断力を求められる場面もあります。「BLOCKSUM」には、「パネポン」や「マリオン」と同様のアクティブ連鎖が存在します。上手く使えば、高得点およびピンチから一気に逆転が可能な、非常に心震える要素です。

■ 評価:「BLOCKSUM」の魅せ方

実を言うと、私ことESが「BLOCKSUM」で最も評価していることは、システムの斬新さではありません。
グラフィック・サウンドに始まり、ステージ構成に至るまでの「魅せ方」に、最も重い評価をおいています。
グラフィック・サウンドの魅せ方は、予告の紹介文でも書いた「テトリス・ザ・グランドマスター」のようなメタリックでサイバーなモノです。これが「数字」という(文字通り)デジタルな世界観に非常にマッチしており、プレイヤーを知らず知らずの内に引き込みます。
また、ステージ構成の巧みさも見逃せません。斬新=親しみの無い「BLOCKSUM」のシステムを一から学べるよう、プレイ開始直後は、1と2だけのシンプルなステージにして、「くっつけて消す」仕組みと爽快感を無理なく学ばせます。
そして、レベルを進めて7,8,9が出る辺りの地獄っぷりと、今までテキトーにプレイしていたツケの痛感および後悔が、次プレイへの手を休ませません。
なにより、プレイを通して学べることが非常に多いシステムです。リプレイを見ると、「何故にそこが消せなかったんだ」と思うことがしばしば…というより毎回発生するほどです。
このような「アタマの刺激」が非常に多いゲームだからこそ、「BLOCKSUM」は、下のレビュワーばかりではなく、各種方面で話題の作品となった、そう私は確信しています。

 《 白鍬電建住宅 》  ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:8

俺の睡眠時間を返せ

えーいきなり赤の大文字ですみません。初めまして。白鍬電建住宅と申します。以後お見知りおきを。
当方、深夜をいつも某動画サイトとかで、だらだらと過ごしておりました。

当サイトのレビューの募集で、なんだか凄く持ち上げられており、うさんくささを感じつつもプレー。

はまってしまいました。

まず、開幕直後1の大群を2に変換し、画面上のブロックを一掃することで快感を感じ、
思わぬ連鎖にまた快感。
さらに市松・・・

おっと。ここからは自分で快感を求めてください。

では細かい口出しです。

ハマリ度
文句なしの10点です。
おいらのパズル好き補正を外しても文句ないでしょう。
グラフィック
十分です。だいたい、パズルで、神グラフィックはいりません。シンプル且つ、ちょっとキャッチーな程度がちょうどよいのです。
サウンド
同じく。ゲームへのトランス効果は十二分にあります。
その他
レバーとか、アケコンを想定した説明が、ちょっと気になりました。企業に持っていったんかい。
大変かってですが、自分は、パズルは、家庭用据え置きゲーのコントローラーが一番操作感がいいと思っています。

 《 tiaki 》  ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:10

はじめまして、tiakiと申す

さぁ、本題だ!(初代トランスフォーマーのナレーター風に)

今回の「BLOCKSUM」、積み上がっていくブロックに書かれた数字と同じ数だけ隣接させて消していく、というAPZLである。

1のブロックはそのままでは消えないので、隣にあるブロックとくっつけて2や3にしなければならないのだが、問題がひとつ。

通常版だと際限なく数字が増えていく(*)というのと数字を大きくするためにブロックを繋げるとその分ブロックが大きくなるというルール。

上記のように通常版だと「100(一つでゲームオーバーの危機)を100個繋げろ」とかもあるのだ。

無茶を言うな、無茶を

*因みにおまけだと数字の上昇は9で止まる

だがしかし、ハマリ度10は伊達じゃあない!その分面白いのだよ・・・!
ブロックを大量に繋げて消したときの爽快感はすごいものがあるのだ。

さて・・・氏曰く、「百聞は一見にしかず」、あとは、己が眼で確かめよ・・・!

 《 ckck 》  ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:9

数爛漫

ハマリ度8/10
分かりやすいルールに良くまとまったシステムなど、元がシェアウェアなだけあって全体的に高水準。
ついでに難易度もかなり高く、結構な思考・操作速度が要求される。
グラフィック10/10
レベルごとの背景変化や連鎖時のエフェクトなど、単調になりがちなパズルゲームを上手く盛り立てているのは見逃せない。
偶数は寒色系、奇数は暖色系と、一目で分かるブロックの色分けも見事。
サウンド9/10
BGMも良い曲ばかりだが、個人的には軽快なSEの魅力を感じて欲しい。
問題があるとすれば、じっくり耳を傾けている暇など無い点だろうか。

脳みそ鍛えてますか

百ます計算がベストセラーになり、どこぞの大学教授が監修した脳トレソフトが数百万本を売り上げた辺りから始まった脳ゲーブーム。
教養系ソフト乱発の波に飲まれて下火になった感が否めませんが、(多少方向性は違うものの)レントンシリーズのような名作も輩出されており、現在ジャンルの一つとしてその地位を確立しています。
興味本位か鍛錬目的かは別としても、誰しも一度や二度はその手のゲームのプレイ経験があることでしょう。私なんて年単位で脳トレを続けていたくらいですし。

2+3+3+2、5+2+3、8+1+1、7+3、3+4+1+3って、あれ??

今回のイチオシ作品のルールは極めて単純、「せり上がってくるブロックを繋げて中の数字を加算し、同じ数字のブロックをその個数以上隣接させて消去する(2なら2つ、3なら3つ)」というもの。
繋げた数字を全て消去できるお助けアイテムも存在しますし、ブロックの山が画面最上部まで到達してもすぐにすぐゲームオーバーという訳でもありません。
失敗したなと思えばタイトルに戻ってのやり直しも利きますし、ネットランキング上位者のリプレイデータをDLできるなど、システム面も充実しています。

などと書くといささか簡単なゲームに見えてしまうかもしれませんが、あにはからんや。
連鎖をしっかり決めるためには序盤から的確な操作が求められ、中盤以降に登場する7や8のブロックがプレイヤーの計算を二重の意味で打ち壊してくれます。
4や5ならまだしも、10を作ったら10個隣接させないと消せませんからね。バラバラな数字を足し合わせて同じ数を作る計算の、なんと難しいことか。
川島教授にロケット級と評されても、レベル5を超えられないプレイヤーがここにいますし。

弾け飛ぶ脳内物質

このゲームが脳ゲーに分類されるかとなれば否でしょうが、個人的にはそちら方面で計算・集中力を鍛えた人にこそプレイして頂きたいところ。
特に経験が無くとも十分楽しめるものの、それなりの自信や自負を持っていた方が、このゲームにより一層はまり込めると思われますので。

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:9

結ぶ瞬間 始まるLegend

クリア画面  断言します。これは、極めて危険なドラッグです。
 かつてプレイしたどのパズルと比べても、本作の爽快感と中毒性は、はるかにそれを上回ります。
 画面を見渡し、暗算し、消せるブロックを瞬時に判断する……確かに、慣れないうちは手間取るかもしれません。
 しかし、一度回路ができあがり、視覚・演算・判断・運動の中枢が直列につながった瞬間、

 世界には、あなたと本作の他には、もう何もありません。

 本好きなら読書で、将棋好きなら将棋で……極度の集中状態で「それ以外の何も見えなくなる」体験をしたことがあるでしょう。まさに、それと同じです。
 それだけの集中を要する作品です。そして、それだけ集中するに値する作品なのです。

 もはや、多くは語りません。語る言葉がありません。
 一人でも多くの方に、このBLOCKSUM・ハイを経験してもらいたい、そう願うだけです。

ハマリ度 : 9 / 10
 完全なるシステムの勝利。なぜDS版が出ないのか、不思議でしょうがない。
 弱点は、作者も認めるとおり、ゲームモードの少なさ。青天井モードや対戦モード等々、実装すれば楽しそうなアイディアはたくさんある。更なる発展を期待したい。
 そして、英語モードも実装するべきだろう。と言っても、最初のチュートリアルを翻訳し、英語版Readmeを書くだけだから、手間はほとんどかかるまい。その時、本作は「世界を殺せる」ゲームになるはずだ。
グラフィック : 10 / 10
 簡潔でわかりやすい演出。決して過剰にならず、適度に脳を刺激する。
 センスの良さを感じる、秀逸なデザインである。
サウンド : 9 / 10
 これも非常にセンスの良いサウンド。演出全般に統一感を感じる。
 ただ一点の不満は、サウンドモードがないことである。

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