■ Philic～過ぎ去った未来～
ネット内を舞台とした斬新なＲＰＧ。練りこまれたストーリーや美麗なグラフィックで高い人気を誇る。
作者 [ WILD FANCY ALLIANCE さま ] ジャンル [ RPG ] 容量・圧縮形式 [ 3.6MB・LZH ] 製作ツール [ RPGツクール95 ] 必須ソフト [ DirectX3以降 ] ダウンロード 
レビュワー ハマリ度 グラフィック サウンド 合計 総合判定 上橋江上 7 /10 8 /10 7 /10 42/60 
士文文三 6 /10 7 /10 7 /10 ■イラスト：命をふきこまれたもの
《 上橋江上 》 ハマリ度：７ グラフィック：８ サウンド：７
個性的デス
『クリエイト魂に火をつけてやる』との熱き言葉を胸にＷＦＡさんが命がけで世に送りこまれたこの作品、当方としましてもその魂に負けぬ命がけのレビューをせねばなりませぬ。
この作品はネット内を舞台としています。そのため用語や世界観が独特で、ストーリーやシステムは少々難解です。グラフィック・シナリオ・音楽等は、いずれも分業制の成果かクオリティが高いです。ただ個性が強いので、少し好みが分かれるかもしれません。
戦闘バランスはかなりシビアで、特にボス戦などでは相当考えないと勝てない時もありますので、その辺は苦手な方には厳しいかもしれません。拙者的には熱きバトルで嬉しかったので好感触であります。このゲームはなぜか全ての要素が個性的です。全編通じて『コンピュータァ』という妙に気になる表記ですし、絵の等身も独特です。
絵は全体として見ますと上手いしバランスもとれているのですが、顔だけだと頭が大きく見えてしまうため、できれば最初に全身像を出していただけるとより親しみやすくなったかと思います。あと塗りがなんだか紙上で塗ったものをスキャナでとりこんだような汚い発色になってしまってますので、この辺はぜひ改善していただきたいです（ツク９５の仕様に合わせて減色して荒れたのかもしれません）。
音楽はなにかメロディーラインが多少変わってるような気もしないでもないのですが、耳に残る良い音楽だと思います。でもいくらなんでも尺が長すぎです。容量がかさばりますので、トリミングされた方がよろしいでしょう。肝要なシナリオに移りましょう。シナリオのレベルはかなり高いのですが、結構難解です。クリアした現在でもイマイチ全貌がわからないというのは拙者の低脳もあるでしょうが、少々問題といえると思います。
これは物語の構図が複雑なのと、ターム（専門用語）が多い上にインパクトが弱いのが原因ではないかと推測しています。
キャラクターもよく描けていますが、例外一人を除いては、インパクトという点では弱めのような気がします。ちなみに例外とは物語後半に出てくるビーベルさんで、彼女はキャラ立ちまくりでブラボー！ もっと序盤から活躍させてほしかったデス
（これを書いていてふと思ったのですが、キャラが立つということは、キャラに物語そのものを主導するパワーが備わった状態をいうのではないでしょうか？）
あとエンディングでキャラクターのプロフィールが見れるのですが、これではじめて気づいた点も多かったですので、相当する情報量をもっと早い時期に見せていただいた方が感情移入できたかと思われます。それとビーベルさんのプロフィールも出して下さい。その他に、全体的に気になった事を書きますと、
- 村人が多すぎるように感じた
- 作りの雑さが気になる場面があった
- 意味不明な遊びが多く、気になった
全体としましては斬新かつゲームとしてもよくできており、面白かったです。
《 士文文三 》 ハマリ度：６ グラフィック：７ サウンド：７
キョーイク！
怖い！ 怖いぜウイルス！
とにかく怖いぜ！
と、いうわけで、やってきましたレビューのお時間！
今回のソフトは、「Ｐｈｉｌｉｃ」という、ネットの中の仮想世界が舞台となっているゲームです。
まあ、ゲームの内容の紹介は、他のレビュアーに譲るとして、小生は一つ、このゲームをやって、思いついたことを書きましょう。
ずばり、「ゲームを教育に！」です。
このソフトの中では、ネチケットについて語られていたり、その他、ネットで使われる、用語の解説などもされています。
こういう形での教育ソフトというのがあっても、面白いでしょうな。
教科書作るよりずっといいですよ。子供も、こっちのほうが喜ぶだろうし。
どうでしょうかね、文部科学省のみなさん？
＊もはやレビューの概念を超えてますな（上橋）
再び命をふきこまれたものさんに描いていただきました！！ 大感謝ッ！！
登場する度に確実に実力を上げていく謎の絵師、命をふきこまれたものさん。その正体を知るものは誰一人おらず、わかっている事はナイスガイということだけ！！ 果たして彼（？）の正体は！ 次回に続く！？