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■ 萌しむ グロス・ぱいッ!チュラント⊂彡

戦闘準備画面
作者 [ しるふ・わーくす さま ]
ジャンル [ 戦略シミュレーション ]
容量・圧縮形式 [ 45.1MB・自己解凍EXE ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

移動画面 作戦フェイズ画面 戦闘実行画面 兵器開発画面 兵器生産画面

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 10/10 7 /10 8 /10 96/120 B
ckck 9 /10 9 /10 9 /10
赤松弥太郎 7 /10 8 /10 7 /10
駄々甘 7 /10 8 /10 7 /10

 《 ES 》  ハマリ度:10 グラフィック:7 サウンド:8

歴史を 感じろ。

ハマリ度:10/10
シンプルな操作画面でありながら、ユニットごとの特性が激しく、「適材適所」が最も重要となる。
その複雑さを、飽きさせること無く、難しさを感じさせることの無く楽しめるゲーム構成は、まさに見事と言えるだろう。
戦略SLG初心者にこそ、オススメしたい作品である。
グラフィック:7/10
ラフ画でありながら、兵器の様子を詳細に描いたグラフィックは、本格的で好感が持てる。
一部、本格とは程遠いグラフィックが存在するため、少々低めの評価とした。
しかし、そのギャップがたまらないと言う方には、本作のグラフィック評価は10点以上になること間違いない。
サウンド:8/10
戦闘フェイズ以外、妙に牧歌的なBGMで、違和感を覚える方もいるだろう。
しかし、私はこの点は気に入っている。「兵士の休息」と言う感じがして、かえって臨場感があるからだ。

■ 本格的でシンプルな戦略SLG

本作は、第二次世界大戦下のナチスドイツを題材にした戦略SLGです。操作できる国はナチスドイツただ一国なので、ナチス嫌いの方は反感を持つかもしれません。
しかし、本作はそういったイデオロギーを抜きにして楽しんで欲しい作品です。「歴史のif」を体感する戦略SLGの醍醐味が、本作にはたくさん詰まっており、また、シンプルに味わえるのです。
ストーリー面でも見逃せません。本作の登場人物は、非常に人間臭く、憎めない人物として描かれています。
起動直後に表示されるとおり、本作は実際の歴史とは何も関係ないフィクションです。せめて、虚構の世界だけでも、自分の指先で操る快感を味わってみたいと思いませんか。

■ シンプルな操作

本作の大まかな流れは、「軍備フェイズ」→「作戦フェイズ」→「戦闘フェイズ」の繰り返しになります。
「軍備フェイズ」は、いわゆる「インターミッション」の役割を果たし、兵器の補充・開発、施設の充実、艦隊の編成などと言った戦闘以外の要素をまとめて実行します。
その後の「作戦フェイズ」で部隊を移動させ、「戦闘フェイズ」で実際の侵略・防衛を行うことになります。
このようなシンプルな流れにより、本作は難しさを感じることなく戦略が楽しめるのです。
しかし、その分、本作ではユニットの選択に重点が置かれています。各ユニットは、それぞれ向き・不向きがハッキリしており、状況に合わせた配備を行わないと、貴重なユニットを無駄死にさせる結果になります。

■ ユニット特性

それでは、この重要なユニット特性について、一つ一つ紹介していきましょう。

戦車:最もスタンダードなユニットであり、地上戦のメインユニット。
(長所)防御力と陸戦攻撃力が高く、敵ユニットを潰す際の要となる。
(短所)対空攻撃力が皆無で、施設への攻撃力も低い。敵ユニットを全滅させたら、別のユニットに切り替えること。
航空機:移動力の高いユニット。空港のある土地ならば、数区間飛び越えて移動可能。
(長所)移動力を生かした電光石火の攻めと、ほとんどのユニットから優位に立てる「空」の特性。
航空機は、同じ航空機に対して強い「戦闘機」・地上ユニットに対して強い「攻撃機」・敵ユニットお構い無しに施設攻撃ができる「爆撃機」に分かれており、それぞれの長所を生かした戦闘が肝心。
(短所)自分の強い部分以外の攻撃力はからっきしダメ。防御力も低いため、対空攻撃力の高いユニット相手には不向き。
砲:後方支援用のユニット。後衛から攻撃可能な唯一のユニット。
(長所)とにかく後衛から攻撃可能であること。単純に手数が倍増することの強みは、短所を補って余りある。
「砲」は地上ユニットへの攻撃力が高いユニットであるが、亜種として、施設攻撃向けの「臼砲」・空中ユニット向けの「対空砲」がある。
(短所)回避力・防御力が低い点。そういう意味でも、前衛には置けないユニット。
歩兵:敵ユニット戦には全く使えないが、施設攻撃では非常に有能なユニット。
(長所)施設攻撃力の高さ。1ターン留まらせておけば、その土地内の全施設を修復してくれる特殊能力。
(短所)施設以外の攻撃力、防御力が低いこと。敵ユニットがいる場合は、捨て駒以外の使い道は無い。
戦艦:海上を移動できるユニット。
(長所)海を越えて移動できる点。対地・対空・施設攻撃力もバランスよく備わっている。他のユニットを「搭載」させて、海を隔てた土地に運ぶこともできる。
(短所)(当然だが)海上および港のある土地以外では活用できない点。
潜水艦:海上戦の要となるユニット。
(長所)海上攻撃力の高さ。敵が戦艦で攻めてくると分かっているならば、是非活用したいユニット。
(短所)海上以外の攻撃力は低め。土地への侵略戦には使えない。

以上の様に、各ユニットの個性を理解することで、より効率的な戦略ができるのです。

■ 戦うだけじゃダメなのさ

本作でも、ただ単にユニットを増産させ、侵略させるだけでは成り立ちません。よりステータスの高いユニットを開発する必要があるのです。
とは言っても、その開発に必要な開発ポイント・工業ポイントは、自国内にある研究所や工場の個数・レベルによって、集められるポイントが決まっています。このポイントをより多く集めるためには、多額の資金に加え、それに匹敵するレベルの工業ポイントまで必要になります。
研究所や工場のレベルアップも重要になります。レベルアップを行えば、作業に必要な時間が節約できます。また、低レベルでは開発・生産できないユニットもあるため、施設のレベルアップがより重要となるのです。
ただし、施設のレベルアップにも多額の資金に加え以下略なので、場合によっては戦闘を控え、開発ポイント・工業ポイントを貯蓄する必要もあります。

■ さあ、「歴史のif」を味わえ!

このように、多すぎてお腹いっぱいな攻略要素が、本作の本格さを物語っています。しかも、それを胸焼けを起こさない程度に少しずつ味わえるよう、イベントによるチュートリアルが充実しているのです。
また、史実に沿った侵略ルートを実行すると、特殊なイベントが発動します。それを見るためのやり込みも、上級者や戦略マニアにオススメな要素です。
以上のように、本作は、タイトルにある「萌」を抜きにしても楽しめる作品です。グラフィックの見た目だけで、「ああ、ギャル絵がウリの萌えゲーか。」とか「オイオイ、こんな絵で本格戦略シミュレーションを語るなよ。」とか「男・長岡 胸の大小で差別した覚えはありませぬ。」とか言っている輩は、本作をプレイした上でエリカ様のハリセンで吹っ飛ばされてください。

 《 ckck 》  ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:9

邪(よこしま)に、世界を塗り替える。

ハマリ度9/10
設定と導入の強引さが、かえってSLG特有のとっつきづらさを緩和する方向に働いている。
プログラムを起動すれば、確実に時計の長針が一周するほどの遊び応えも高評価。
グラフィック9/10
キャラ絵は勿論、戦争の主役たる兵器もそれぞれ丁寧に描かれていることを忘れてはいけない。
これで一枚絵(18禁は別としても)があれば完璧だったのだが…。仕方ないことなのだろう。
サウンド9/10
戦略SLGにも係わらずお気楽ムードを通せるのは、メインBGMによるところが大きいと思われる。
攻撃効果音の種類にもう一声あれば、10点を付けられたのだが。

前置き

「釣りで最も重要なのは釣師の腕ではなく、生きの良い餌を使うことだ」とは誰の言葉だったか忘れてしまいましたが、なかなか的を射た表現だと思っています。かかった魚を逃さない腕前を持っていたとしても、まず獲物が食いついてくれなければ話になりませんからね。

この手の考え方はゲームの分野にも応用が利きます。
十分に作りこまれていたにも係わらず、知名度やインパクトの問題からプレイヤーの数を獲得出来なかったが為に、あまり評価されず埋もれてしまった名作というものも少なくありません。
同人系ゲーム(フリー含む)だと特に。

ゲームをプレイしてもらうためには、まず興味関心を持ってもらうことこそ重要なのです。

解説

他の方も書かれているかと思われますが、今回のイチオシ作品は、「有料18禁同人ゲー」を「全年齢対象フリーゲーム」化したものです。
その為、ボイスやイベントCGなど、健全なる青少年を育成する上で不健全と判断される部分が、軒並みカットされています。

こんな風に書くと、「なるほど、デチューンですね」などと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あにはからんや。

と、数々のアップチューンを施した結果、前作を上回る戦略SLGとしての完成度を実現しています。

ジャンルの特性上、システムや各種操作を理解するまでに、やや時間を要することには間違いまりません。
しかしその点は、導入部とキャラクターの強烈さとで牽引することにより、プレイヤー離れを起こさない工夫がなされています。
そのため、「軽くプレイするつもりだったのに、気が付いたら国を二つほど落としていたなんてことも少なくありません。

さらにプレイを重ねていけば、単に敵の領土を侵略するだけに収まらない、萌しむの楽しみ方が見えてくるはずです。
部隊駐留による同盟勢力へのけん制から、派兵を用いた他国間の戦争への介入まで。数手先を読み、戦局を操ることが出来るようになれば、ゲームの面白さは一気に跳ね上がります。

正に、見た目はキャラゲー、中身は本格派を体現するソフトの一本です。

まとめ

穿った見方をすれば、この「萌しむ」は一つのフリーゲームではなく、有料製品版の販促ソフトという位置づけになるでしょう。
前述の表現を用いれば、この作品そのものがだと言うことになります。

しかし、その餌としての生きの良さも、他に類を見ないレベルであることに間違いありません。

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度 : 7 グラフィック : 8 サウンド : 7

実録・ナチスドイツはかく敗れけり (?)

エリカは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の総統を除かなければならぬと決意した。エリカには萌えがわからぬ。エリカは、軍の指揮官である。笛を吹き、戦車を動かして暮らして来た。けれども胸の大きさには、人一倍に敏感であった。

 今回のエリカ将軍の任務は極めて簡潔。史実通りに勝ち、史実通りに負けることである。
 本作のシナリオと史実との違いにより、作戦は困難を極めるだろう。敵は思い通りには動いてくれないだろうが、それでも可能な限り史実通りに行軍し、最悪でも45年7月までに戦争を終結させること。さもなくばヨーロッパは新型爆弾により死の大地と化すだろう。

 かの総統に現実を思い知らせ、再起不能なダメージを与えることを期待する。健闘を祈る。

◆1939年

1939年10月下旬
できごと史実では今回は
ワルシャワ占領9月28日10月上旬

 突然始まりましたこのプレイ記録、敢えて史実通りにプレイすることで本作の特徴を探っていこうと思います。

 まずはポーランド分割。本作のポーランドは旧武装ながら物量に優れ、史実通りのねばり強さを見せてくれる。しかもガリツィアにソビエトの侵入を許すと、絶対にガリツィアが取れなくなってしまうので注意が必要。9月下旬の制圧にはわずかながら届かず。
 通常攻略なら、同時にオランダも速攻で制圧すべきだろう。寡勢ながら防衛に徹した史実と異なり、しょっちゅうハンブルクに玉砕してきて涙を誘う。制圧しても西側は見捨てるだけだし、収入も多い。
 しかし本攻略ではひたすら我慢、来る40年の大攻勢に向けて軍備を整える。この期間が非常に重要であるのは史実と同じ。地道に工場の拡張と歩兵・戦車の量産を続ける。

◆1940年

1940年9月上旬
できごと史実では今回は
デンマーク侵攻・占領4月9日4月上旬
ノルウェー侵攻4月9日4月上旬
ノルウェー占領6月8日6月上旬
マジノ線突破5月10日5月上旬
オランダ降伏5月15日5月上旬
ベルギー降伏5月28日6月下旬
パリ入城6月14日8月下旬
バトルオブブリテン開始7月10日9月上旬

 ベルギー侵攻以後、大幅に計画から遅れている。
 要因はいくつか考えられる。もちろん最大の理由は私の下手糞だからだが、それを言っては身も蓋もない。本作を1年24ターン以内に攻略できるような方もいると言うから、世の中広いものだ。
 それでも、この時点でベルギーを落とすのは苦労するだろう。フランス側のマジノ線はイベントで陥落するが、ベルギー側はまだ生きている。史実で大活躍した装甲歩兵だが、この状況で開発することはまず不可能。軍はとっくに無力化しているのに、要塞一つを落とすためにとんでもない量の歩兵を投入せねばならない。
 多分ベルギーを素通りしてノルマンディーを攻め、とっととパリに入城するのが本作のセオリーなんだろうが、遅れついでに史実通り北西部の海岸線を全部占領しておく。あっという間に潰走した史実とは異なり、連合軍は物量を活かしてねばり強く戦ってくる。しかしさすがにアルデンヌとノルマンディーを占領した頃には虫の息、ほとんど無抵抗で西部海岸を手に入れられた。
 むしろ苦戦したのはノルウェーの方。砲台1つで輸送船団の2/3が落とされるなんて、やってられない。歩兵を身代わりに戦車部隊を上陸させ、なんとか無力化できたが、歩兵が少なくなった分制圧には時間がかかった。

◆1941年

1941年12月上旬
できごと史実では今回は
トリポリ上陸2月6日2月上旬
ユーゴ動乱3月25日40年11月下旬
ユーゴ降伏4月17日1月下旬
ギリシア侵攻4月10日4月上旬
ギリシア占領4月30日4月下旬
独ソ開戦6月22日1月下旬
レニングラード包囲9月8日42年4月上旬
キエフ占領9月19日失敗

 ユーゴ動乱、独ソ開戦がかなり早いタイミングで起きるのが本作の特徴。同時に勝手にアメリカも参戦してくる。なんとしても越えねばならぬ壁である。
 史実では飛び立てぬまま爆破されたソビエト空軍だが、本作ではすこぶる元気、ウクライナへの侵攻はままならない。逆にノルマンディーの航空部隊が米英の爆撃に晒され壊滅。モロッコからはアメリカの超物量部隊が上陸、あっという間に仏領アフリカを占領。どの方面でも気の抜けない展開が続く。
 年内のレニングラード包囲には失敗した。ソビエトはレニングラードに主力を集結していて、4号戦車では歯が立たない。やはりT-34戦車は偉大だった。パンターの前線配備を待つうちに、冬が到来してしまった。

◆1942年

1942年11月上旬
できごと史実では今回は
エル・アラメインの敗北11月3日10月下旬

 4月になってようやくレニングラードを包囲……というか、占領する。
 第三帝国が最大版図を達成した時期であり、つまり今が頂点なのだが、プレイヤー的にはこう……つまらない。がら空きのモスクワを攻撃すれば占領できるのは確認済みだが、今回それもできないし。なんと言ってもパンター2が強すぎて……ん ? パンター2 !?
 軍事オタの方ならご存知だと思うが、パンター2は量産ラインに乗らなかった試作機なのである。それを知らずつい量産して主力にしてしまっていた。あちゃー。今回のプレイではやり直し必至の失態だが、あいにく時間が無い。
 これは、罰を与えなければならない。
 1942年7月上旬、突如配備されたすべてのパンター2が爆発、炎上。もちろん私がやったのである。
 これによりソビエトやアフリカの最前線は大打撃を被った。軍備不十分のソビエトは攻撃態勢に移れなかったが、アフリカ戦線は大混乱。期せずしてエル・アラメインの敗北を演出した。制海権も奪われ、もはや援軍も叶わない。最終決戦はチュニジアではなく、トリポリになるだろう。
 まあ本当のところ、アフリカ戦線にパンターがいる時点でおかしいのだが、ロンメルがいない本作、4号戦車ではとても前線を維持できないので大目に見て下さい。
 私は未プレイなのだが、難モードだと戦闘前に故障が起きたりするらしい。多分前線に着く前に自爆するパンターDも再現されている、はず。

◆1943年以降

できごと史実では今回は
スターリングラードの敗北43年2月2日43年1月下旬
北アフリカ撤退43年5月13日43年5月下旬
レニングラード解放44年1月18日44年2月上旬
ノルマンディー上陸44年6月6日44年6月上旬
V1実戦投入44年6月12日44年6月下旬
V2実戦投入44年9月8日44年9月上旬

 実のところ、ここまでくれば負けるのは楽だ。
 ソビエトのスターリン戦車が、ノルマンディーからの大軍勢が、確実にナチスドイツを滅ぼしてくれるだろう。

 いや、確実に滅ぼしてはくれるんですよ。ただ、進軍スピードがてんで遅いのです。このままでは45年8月に絶対間に合いません。
 V2で爆撃した直後、攻撃できる部隊もないのに戦闘ダイアログが出てハマったり、〆切も迫ってたり(現在21:30)、やる気も時間もすっかり喪失してしまいました。

ユーリア ということで、今回のプレイ記録はここでおしまいです。
ごめんなさい。
スターリン 手ぬるい !
風邪をひく前から準備しておれば、〆切ごときで慌てずに済んだのだ !
ムスカ? (……君のアホ面には心底うんざりさせられる)

 ヨシフ=スターリン=メガネスキー同志にはいろいろとごめんなさい。後でちょっとだけおまけ付けます。
 では、評点。

ハマリ度 : 7 / 10
 よく言われることだが、堅い戦略SLGとやわらかいおっぱいの融合は誠に難しい。軟派ゲーマーにとっては本作は複雑すぎるだろうし、硬派ゲーマーにとっては本作のイベントは無闇に長く思えるだろう。「どちらも好き」という方にはお勧めできる作品。
 毎回オープニングデモをスキップしなければならなかったり、行動選択中のユニットがわかりにくかったりという、操作上の細かい不満点もまだ残っている。
 実は戦績表示ツールは1.03非対応なので注意。今回のプレイをバージョン1.02で行ったのもそのため。
グラフィック : 8 / 10
 それぞれの兵器のアイコンが実によく作り込まれており、愛を感じずにはいられない。非実在兵器も描き込まれているので、ミリタリーマニアは必見。
 ADVパートは、多分18禁シーンカットの影響だろう、イベント絵が一枚もなかったのが残念なところ。似せる気が微塵も感じられないスターリン同志は個人的にツボだった。
サウンド : 7 / 10
 BGMは4種のみ。容量的な制限もあったのだろうが、もう少し増やせなかったものだろうか。
 OPは実は長い曲なので、ぜひじっくりループまで聴いてみて下さい。
ドイツ滅亡  ということで、おまけです。難モードで41年7月下旬に達成しました。
 ……思ったんですが、最速ゲームオーバーってどれくらいなんでしょうね。

 《 駄々甘 》  ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:7

ジークハ○○!!

一応、ワールドワイドである事を考慮して伏字にさせて頂きました。あしからず。
伏字でも許せんという方、どうか目を瞑ってくださいお願いします。
なお私個人はネオナチだったり、ナチスに傾倒していたりするわけではありません。

今回、少々冷静さを失っておりまして、ES様を始めとしてレビュワー諸兄にはご迷惑をおかけしましたが、その甲斐あっていつもの淡々としたシステム解説に戻れました。ありがとうございます。

このゲームは陣取り/資源確保型の戦争モノSLGで、私のプレイしたこのタイプのゲームでは一番大規模なものです。
最も弊害もあって、この手のは規模が大きくなるほどCPUの思考時間を喰う上に大勢が決してからも完全攻略まではかなりの時間を要します。
まあ私のような人間にはそれも嬉しい事だったりしますが、ちょっと空いた時間にというゲームではないです。

上に資源確保型と書きましたが、このゲームにおける"資源"とは

以上の五つです。三つのPについては、普通に消耗する為のポイントですし、建造物はそれらを生み出したり、或はその地に留まれるユニットの限界数を増やしてくれます。
時間も資源であるというのは、兵器の開発や建設には相応のターン数がかかるからです。
これ等を多く確保する事でゲームを有利に進められます。

また、このゲームは軍備と作戦の二つのフェイズでターンが構成されているのも特徴です。
それぞれ軍備フェイズでは資源を消耗(開発、建設、部隊の補充等等)し、作戦フェイズでは部隊に指令を出します。
そしてそれぞれのフェイズが終了させると指示が実行されます。

軍備フェイズ、作戦フェイズとそれぞれ出きる事を分けているため、SLG、特に規模の大きいものをプレイ中に時々陥る、「何をやってて何をやってなくて、何をするべきかわからない」という状態を少し緩和してくれます。
もっとも、その辺りはSLGにこれから入る人に向いているんじゃないかと思っても、初めてプレイするSLGにしては大規模すぎるので、結果SLGが好きな人向けのゲームといえます。

なお、電撃作戦はシステム上行いにくい為、じっくり腰を据えて敵国を攻略する事をオススメします。


ハマリ度:7/10
たっぷり満腹になれる規模で嬉しいです。ただ、難の方はCPUの思考をもう少し強力にしても良かったのではないかと。
グラフィック:8/10
萌え=ロリペドな絵は食傷気味で評価できませんが、まあ特に素人目に問題があるわけで無し、点数を下げるのは大人気ないと言うことで。
サウンド:7/10
流石にこの規模のSLGだとBGMを聞き飽きます。手軽に切り替えれるようにして欲しい…というのは私の我侭ですが。

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