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■ ストロベル・パティ~小さな町のパティシエール~

ストロベル・パティ
作者 [ ArioGarden さま ]
ジャンル [ 女性向け箱庭系経営シミュレーション ]
容量・圧縮形式 [ 135MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

ストロベル・パティ ストロベル・パティ ストロベル・パティ ストロベル・パティ ストロベル・パティ ストロベル・パティ

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 8 /10 9 /10 8 /10 101/120 B
シュン 8 /10 9 /10 8 /10
hoikoro 7 /10 10/10 9 /10
赤松弥太郎 7 /10 9 /10 9 /10

 《 ES 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8

究極のスイーツも、至高の逸品も、知られなくては意味が無い。

今回のイチオシ、「ストロベル・パティ」は、スイーツ店を経営するSLGです。ただし、経営要素の割合は、第一印象に比べて弱くなっています。
原因の一つは、毎日・毎月起こる豊富なイベント。恋愛要素などの様々な楽しみがある一方で、イベントにあわせた販売物を整える必要があるなどのシビアな側面もあります。
もう一つの原因は、「お店を開く機会」自体がそれほど無い所。
お店を開くには、当然販売物を整える必要がありますが、パティの生産性は標準で1日3回まで。それ以上頑張るためには、ハーブティや料理などを別途仕入れる必要があります。
仕入れ面でも時間が掛かる仕掛けになっています。小麦粉1つ・ミルク1つであっても、パティ自らが足を運んで仕入れに向かう必要があります。しかも、移動できるマップはこれまた1日3箇所まで。外回りの時間は、泣いても笑っても伸ばすことはできません。加えて、ランダムで村人が裏口から尋ねてくる場合もあります。応対すると、大幅に好感度が伸び、アイテムもついてきますが、談話だけで1日の2/3が潰れます。
そして、お店を開くと、それだけで丸1日がつぶれます。その一日は、仕入れも村人との交流も、何一つできません。
なおかつ、在庫もレシピも揃っていない序盤では、お店で手に入る収入は少ない上、リスクの方が大きい仕掛けです。苺スイーツしかできない段階では作りようも無いマンゴーケーキとかを、平気で要求してきます。上手く応対できないと…と言うか、物理的にムリなのに…店の評判まで落ちてしまいます。

いきおい、序盤は、村や森を回って素材集め+会話+依頼解決に奔走することになります。依頼は稼ぎこそ少ない(上に、受注段階では所持不可能なレシピを要求してくるものさえある)ものの、期限はありませんし、こなせば着実に収入と評判が上がります。
依頼をこなし、村人との交流を深めていくことで、各人の人となりまで徐々に理解していきます。攻略対象の好みを知ったり、登場人物どうしの意外な関係や過去を知ったり、色々な驚きや喜びを知ると、そういう要素を感じにくいお店パートは、ますます足が遠のく仕掛けになっています。

ただ、このバランスは、作者が意図したものであると、私は思っています。
登場人物は、攻略対象のみならず、同性のキャラ、ガキンチョ3人組に至るまで魅力のあるキャラばかりで、「色々なことを知りたい」と思わせてくれます。
彼ら・彼女らの笑顔を見るために頑張れる、そんな健気なパティに、どんなプレイヤーも感情移入できる仕掛けになっています。
男性キャラとの恋愛ENDこそあるものの、道中のイベント集めやレシピの収集などのコレクト要素は、むしろ、男性の方が楽しめるかもしれません。

 《 シュン 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8

町興しに必要なものは・・・スイーツと恋?・・・だけでは無く地道な努力!

 自分のレビューのリンクはこちら。今となっては良い意味でも悪い意味でも色々問題がある作品かもしれません。
今時珍しいかもしれないほのぼの系の作品で、難易度もヌル過ぎず難し過ぎず(慣れるまでは大変かも・・・)楽しめます。
正直言って話すことはまだまだあります。キャラ紹介とか、詳しい攻略法とか・・・。
前回のレビューでは省いていたこれらのことを加え、改めてレビューをする所存ですが、いかがでしょうか。
 あらすじとしては父親の代理としてフレーズという小さな町にやってきた主人公が町興しのために店の経営や住人との交流、信頼や評判の獲得、そして20万Gの借金返済を行います。
攻略対象との恋愛、様々な季節イベント、ストロベルの称号・・・。採取したり釣りをしたり鉱山で鉱石を集めたり・・・。
町興しに失敗したらこの町から立ち去らなければなりません。無事町興しを成功させられるのでしょうか。そして恋の行方は・・・。

 まずはキャラ紹介。今回は主人公と攻略対象5人を詳しく紹介していきます。

 ・主人公(名前入力必須):父親の代わりにフレーズにやってきたパティシエールの女の子。
この手の作品の主人公としては良く喋りますし、行動力もあります。色々な場面で人の心を動かしてもくれます。
この主人公はデフォ名が存在せず、プロローグにて名前入力が必須になります。しかし、実際にはほとんどの場面で「パティ」と呼ばれます。
一応名前を呼んでもらえる場面もありますが、流石に自分もこれはちょっとどうかと思いましたね。
途中で登場するとあるキャラにも「パティ」と呼ばれた際、主人公本人も「私の名前が『パティ』になりつつある・・・」的なことを言ってます。作者様公認?
それはともかく、これほど人の気持ちを動かしているのは本当に凄いことで、とても「共感しやすい」タイプの主人公と言えますね。

 ここからは5人の攻略対象の紹介です。前回のレビューでは「恋愛要素は少ない」と言ってましたが、意外と恋愛部分もしっかり描かれていますよ。

 ・マレイン:町長の一人息子。主人公より年下ながらしっかりしていて、真面目で働き者なタイプです。
しかし、真面目な性格故か町長の跡継ぎになる存在だからか頑張り過ぎる一面も。
他人に頼ろうとしない・・・という一面もあり、主人公はその点にどう向き合っていくか、に注目です。
イベントも恋愛要素もかなり安定しているので、最初に攻略するのがオススメです。

 ・セージ:レストランで修行している見習いシェフ。典型的な「お兄さん」キャラで、主人公にも優しく接してくれます。
その性格や言動から他のキャラと違い何も悩みなど無いようにも思えますが、実際はそうでも無いようです。
他のキャラに比べて「一緒に頑張ろう!」という気持ちがひしひしと伝わってきます。その気持ちは2人を成長させてくれるでしょうか。

 ・オレガノ:牧場を妹のステビアと共に経営しています。2人だけで牧場を経営していることだけでも凄いですね・・・。
ぶっきらぼうで口も悪いですが根は良い人です。動物に対してはやたらと優しくする一面も。
どうやら経営している牧場、ストロベリーファームも何か問題があるそうですが・・・。

 ・ロザ:医院をルッコラというお爺さんと一緒に経営している医者です。攻略対象の中で最年長です(多分)。
どこか掴み所の無いおじさん・・・といった感じです。いまいち1人では心許ないため、主人公も彼を支えたくなってくるのでしょうか。
実は昔はもっと活躍していたようですが・・・何故今は小さい町で医者をしているのでしょうか?

 ・ソレル:登場するのは夏から。都会で芸能活動をしていましたが挫折し、フレーズに戻ってきました。
何故か反抗的な態度でかなりの問題児。・・・単に言いたいことが言えない、ツンデレのテンプレのようなキャラとも言えます。
好意が分かりづらい都合上、恋愛表現も分かりづらい部分もあるので、マレインとは逆に最後に見ることをオススメします。

 攻略順として自分がオススメするのは マレイン→セージ→オレガノ→ロザ→ソレル です。
恋愛要素を前面に押し出している(SLG要素の方が強いと自分は思いますが・・・)関係上、恋愛の進展が分かりやすいキャラから攻略すると良いと思います。
 他にも町長である無愛想なフェンネル、町長の母で面倒見の良いアルカネット、
レストランを経営している頑固者のダンデ、道具屋を経営しているアンゼリカ、本屋を経営しているマーシュ(ロザ、ソレルは孫に当たる)、
兄よりしっかりしているステビア、実はかなりスケベなルッコラ、3人の子供(タイム、マリー、チャービル)、そして苺の妖精、スグリ。
無愛想な人や頑固者もいるのですが、悪い人は1人としていない・・・どころか皆良い人です。ストロベル獲得時のイベントはそれが顕著に表れています。
あの無愛想な町長の意外が一面が・・・実はとても良い人だったことが分かります。だったら最初からそうするべきじゃ・・・?、は禁句?
これに限らず、イベントでは意外な一面の他、好きな人や過去の出来事が明らかになったり、恐ろしい事態(?)に発展することもあります。
攻略対象以外のイベントは子供にあることを言われて落ち込む主人公、実はあの人は意外なあの人が好きだった、実はある人物が恐ろしかった、などコメディ系が多いです。
対して攻略対象のイベントはシリアス系が多いですが、その中でもコメディ要素が入っていて楽しいです。

 次は詳しい攻略法。引継ぎなどが出来ず、繰り返しプレイがほぼ必須のゲーム性上、各キャラエンドは効率良く見たいものです。
店を開くのはレシピが集まってスイーツの種類を増やしてから、キャラエンドを見るなら一途推奨(条件を満たさなければ股掛けOK)、借金完済も忘れないように、
といった事に加え、他にも幾つか注意することをここで。

 ・よく使う素材とあまり使わない素材を見極める
採取でしか取れず、多くのスイーツに使うミントや、砂糖や小麦粉など消費量の多い素材は切れないようにこまめに採取や購入をする必要があります。
逆にゼラチンやコーヒー豆などほとんど使われない素材もあるので注意。
同様に考えて依頼で渡す素材やスイーツもある程度確保しておいた方が良いです。木の枝や苺、ラズベリー、ショートケーキ辺りは沢山確保しておくと良いでしょう。

 ・依頼ですぐ入手できない素材やスイーツを要求される場合もある
例えば、とあるスイーツを要求される依頼で、実際にそのスイーツを作れるのは次以降の季節だったり、本人がそのスイーツのレシピを持ってたり(!)します。
この場合は断るしかありません。このケースに限らず、この作品は断っても好感度に影響は無い模様ですがちょっと気の毒に思えますね・・・。
お店を開く際も、評判が低いとそもそも客が来ず、来たとしても客の希望に合ったスイーツを売らないと逆に評判が下がってしまいます。
色々な種類のスイーツを作ってから店を開くと良いのはこのためです。
一応、店に直接やってくる町民と話をしたり依頼をこなすと早い段階で貰えるものもありますが非効率的な場合が多いです。時期を待ってから作り始めるのが良いでしょう。

 ・イベントと誕生日について
各種イベントの内、攻略対象とのイベントを見られるものは、ある程度攻略対象の好感度を上げないとイベントを起こせないので気をつけてください。
誕生日では対象のキャラにスイーツを贈ることで好感度を上げられますが、ここで注意点。
誕生日の前日までに広場の掲示版で確認をしておく(当日では不可)ことと、スイーツの好き嫌いをチェックしておくことです。
主人公が「いまいち・・・」や「他のスイーツの方が・・・」といった反応をした時は他のスイーツを贈った方が良いです。

 ・その他注意するべきことなど
1:特定の条件を満たすと、攻略対象がお店を手伝ってくれるようになります。このとき注意することは
相手が休日の時にのみ誘えること、引き受けた翌日には必ずお店を開くこと。基本的に普通にお店を開くよりお得です。
2:お願い事について。あるアイテムを集めることにより願いを叶えられます。余程のことが無い限り、好感度上昇がオススメです。
他にもアイテムを交換してくれる動物がいたり、町が発展すると人が増えたりもします。それによって出来ることが増えたりもします。
3:ある条件を満たすと出来るようになることがあります。
鉱山で手に入れた鉱石を買い取ってもらえたり(普通のお店では売れない)、プレゼントすることで攻略対象の好感度を上げるアイテムを購入出来たり、
役場で依頼を受けてアイテムを渡すことによりお金を稼げるようになります。

 本当はまだまだ細かいことがあるのですがこのくらいで。実際にプレイして効率のいい稼ぎ方を探してみましょう。

 やはりスチル鑑賞や音楽鑑賞、イベント回想が無いのはちょっと寂しい気がしますね。別に無くても良いですが、あれば嬉しい機能なので。
繰り返しプレイとなりやすいため、メッセージスキップやイベントスキップもあれば更に嬉しい気もします。まあ高望みはしませんが・・・。
それでも作品を楽しむには十分です。作者様曰く「長く遊べる女性向け作品」を目指していたと言いますが、正にその通りかもしれません。
色々なスイーツが作れますが、王道な物から変り種まで本当に様々です。大福に羊羹って・・・。
ついでに(?)王道から色々紆余屈折してる恋も楽しんでみましょう。あ、その前に意外と大変な経営も・・・。

 《 hoikoro 》  ハマリ度:7 グラフィック:10 サウンド:9

ケーキは甘くとも顧客は甘くない。

ストロベル・パティ~小さな町のパティシエール~】今回レビューさせていただきました。
女性向け経営SLGとのことで、なるほど如何様なものであるかと期待に胸を膨らませる当方。
加えて恋愛要素もふんだんに含まれているとのこと、これは癒やされるのではないか、早速プレイ。

まずはじめに感じたことは、とても絵が可愛らしいことです。キャラクターの立ち絵みんな可愛い。
主人公は田舎町を繁盛させるための秘密兵器として呼び込んだ名高いケーキ屋の娘さんで、体を傷めた父の代わりにこの街にやってきます。
そこで、一年以内に結果を残し、かつ借金を返済しないことにはこの街から出て行ってもらうということを伝えられます。
さらにこの森に住む妖精も現れ、彼女が言うにはこの街をよく思う人を増やしてほしいとのこと。
代わりにやってきたはずなのに店の繁盛以外にも一気にいろんなことを頼まれる主人公ですが全くくじけることなく、
そのままゲームスタートです。キャラクターが自由に動かせるようになりました。

そして、このゲームをプレイした人のほぼ全員がここで挫折することでしょう。
加えてこれが恐らくこのゲーム最大の難関です。

このゲーム
ケーキを売るという行為があまりにも高難易度です。

まず、チョコレートが流通していない村なのに平然とチョコケーキを要求する客がおり、置いていないと評判を下げてくる。
また、おすすめが欲しい!と言われて事前情報無しにケーキを渡すと高確率で不満を表し評判が下がる。
初期ケーキのショートケーキやロールケーキを買ってくれるお客さんは殆どおらず、おすすめで出すと評判が下がる。
つまりレシピを集めて品揃えを増やすまではお店をオープンすること自体が危険なのです。
しかも評判や信頼が下がると売上に大きく差が出る上に、上げることも簡単ではありません。
それだけではなく"お店を開く=今日は何もしない"なので販売自体がハイリスクです。

そして、そして何よりも、このゲームにおいて販売を失敗した時が最もプレイヤーに冷たく当たられるのです。
この村の人々は誰も彼もが優しく、とても親切なのですが、このケーキ販売においては一切妥協しません。
早々に「このお店はケーキ売ってる暇ないよ」と気がつくことが肝要です。

自分の息子がお店の手伝いをしていても趣味に合わないという理由で別の店に行くと告げる母には正直唖然としましたが
その頃には彼女の優しさもよく知っているので、やはりこの村はケーキ販売においては一切妥協しないだけなのだと割り切るべきでしょう。

ではどうするか、どうやってお金を稼ぐかですが、それは村人の依頼、それも序盤のうちはずっと子どもたちの依頼を行い続けることになります。
彼らは簡単でかつ三人集まっていることが多く、時間的にお得で信頼をサクサクあげられます。
しかも彼らは全員最初から主人公に対して優しく、このゲームに一時の癒やしを求めてプレイした自分は彼らに貢ぎ続ける毎日を送りました。子供って可愛いよね。

そうして徐々に蓄えを増やして大人たちの依頼もクリアできるようになってからがこのゲームの始まりと言っても過言ではないでしょう。
甘酸っぱいラブストーリーが始まる前に、村人に自慢のケーキをズタボロに言われ、それを美味しいです!と慰めてくれるチャービルくんにキュンとする、までがデフォルトです。間違いなく誰もが通る道です!

本当にレシピが揃っていないことには大人たちの依頼は達成できないものが多く、達成できても厳しい条件が多いです。
そしてそのレシピは大人たちと仲良くなるか、季節が変わって買うかの二択のため、春は我慢の季節を強いられます。
なので、本格的にお店を開くことが可能になるのはせいぜい秋以降、しかも開いてもリスクが高いことには変わりないため、
正直な所お店を開く理由はお見せにくる客のセリフ鑑賞程度の価値しかなかったのはやや残念なところです。

メインである部分の一つなのですが、ここはさすがに何とかしていただきたいと思いました。

このゲームには月ごとにイベントが幾つもあり、それごとにスチルを見られたり村人と仲良くなったりと
恋愛要素の方もかなりしっかりと作りこまれております。

各キャラと仲良くなるごとに個人イベントが進んでゆき、それに応じてイベントが見られます。
一日三回までしか行動できない上に、家宅訪問に来る人たちに二回分を消費してしまうので
貴重な毎日の時間を出来る限り好きな人と過ごす、という働いていることを利用した逆に新鮮な仕様は結構素敵だと思いました。
この家宅訪問もうっかり逃すと困るイベントが発生したりするので要注意です。

出来ることならば、イベントが発生しているときはそれを知らせてくれる何かが欲しかったとも思います。
イベント数はとても豊富で、且つ仲良くないと見られないので、一度見逃20:41 2015/08/07すとかなり大変です。

イベントは意外にも重かったりシリアスなエピソードが多く、人の少ない村というシビアさを垣間見るシーンも幾つもあります。
それらに悩み苦しむ彼らを、主人公が助けたり相談に乗ったりして笑顔に導きます。
そうして出来上がった村人たちとの絆が、最後には主人公にこの村にいてほしいと願うことにつながります。
ケーキ屋さんは人々に笑顔を届けるのが仕事なのだ、ということですね。

最初は誰ともフラグを建てず(正確には建て方がわからずイベントを見逃した)妖精エンドを迎えて。
え!?これで終わり!?あんなに仲良くなったのに!?!?
と驚愕しましたが、もう一周して無事マレイン√エンドを迎えることが出来ました。
そのルートでは割とあっさりしたものでしたが、個人的には主人公の性格に合っていて結構良いエンディングだと思いました。

バッドエンド回収もしたかったのですが、一周がほんとに長いので敢え無く断念…この時期は特に忙しいので仕方がないと割り切ります。
特に噂の二股エンドはしてみたかったです…うぐぐ…。

・ハマリ度:7/10

システムやUIは良好で、プレイしていてとても快適。
イベントも豊富でキャラクター毎にあり、ボリュームたっぷりでキャラクターの魅力も高い。
問題はやはりゲームの本質であるはずのケーキ関連。
ケーキを作り熟練度が上がるとそのケーキを全て安価で売る、という仕様のお陰で後半以降お店を開く必要が全くないほどにお金が貯まる。
SLGとしてのメイン部分以外は素晴らしい要素がいっぱいあるためにメインが大きく目立つ。

加えてバグやミスがやや見える、レアチーズケーキだけ確認画面が高速で即選択肢に続くことや、
ベリータルトがいくつ作っても熟練度が上がらないこと等は早々に直していただきたい。
他にもロゼ先生のイベントのタイトルや釣り中にキャラが消えるなどが見つかった、等。

また、とても綺麗なスチルやサウンドがあるので、スチルの再鑑賞システムやサウンドテストも可能であればほしいところ。

・グラフィック:10/10

さすがは少女向けのゲームなのだろうか、一つ一つがとても可愛くて綺麗。
加えて量も非常に豊富、この手のゲームにおいてかなり多い村人全員の顔グラフィックの差分や、家で会話した時の絵等、どれもこれも可愛く仕上げられている。
マップも背景もどれもこれも統一感があり、童話のような雰囲気に包まれている。素晴らしい。

・サウンド:9/10

使われているBGMやSEの量はそう多くは感じなかったが、どれも適切で。
ゆっくりとした時間の流れの中で生活しているかのように、まったりとプレイできる。
最後に流れるED曲はとても好き。

攻略対象のキャラクターを好きなキャラがいるのはどうなのでしょうか…彼のルートを通っていないのでどうなるのかはわかりません。
しかしどの親もうちに嫁げうちに嫁げと言いすぎなのが本当に田舎っぽい、残念だけどうちのパティはチャービルかフェンネルさんに嫁ぐんで無理ですね
終始一貫して可愛い感じを突き通し、無理に恋愛推しでそのキャラ以外関係なくなる、みたいなことにはならないのが良かったと思います。

かぼちゃの煮物400Gでダイア800Gって、足元見やがって!

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:9

 ゲームをプレイする動機として、自己実現欲ってありますよね。
 このゲームをクリアできる自分になりたいって動機もあるし、現実では叶えようのない自分をゲームに投影することだってある。
 ボクはもはや、メガネの兄弟に挟まれて、手取り足取りチヤホヤされたいなんて欲望を叶えようがありませんから、そりゃあもう、どっぷりとやり込もうとしたんです。
 そのプレイスタイルの結果がしかし……ここはひとつ、芸能レポート風にまとめてみましょう。


※これはあくまで、ボクのプレイスタイルが招いた結果です。パティがこんな女の子になってしまった原因は半分以上ボクにあります。
※個人の感想です。感じ方には個人差があります。

スクープ!! フレーズ村特産ケーキの怪
ゴミ屋敷の主は都会からやってきたパティシエール!?

 こんにちは、レポーターの赤松弥太郎です。
 古くから農林業で栄えた村・フレーズ村が今、注目を集めています。
 きっかけはこちら、パティスリー・エスポワールのケーキです。
 地元のイチゴや農産物をふんだんに使ったケーキは、ここ道の駅でも一番人気の特産品。遠くから買い求めに来る人で賑わっています。
 店主のパティさん(本名・変更可能)は、有名パティシエの娘さんとのこと。若くして優秀なパティシエールだと評判です。
 しかし彼女、取材の結果浮かび上がってきた実像は、イメージから大きくかけ離れたものだったのです。

 フレーズ村にやってきました。
 ケーキの成功で、村はにわかに活気づいています。移住者も増えつつあるとのことです。
 早速、パティスリー・エスポワールの評判を聞いてみます。
「ああ、あのケーキ。……そういえば、村に来てから食べたことないなあ。」
「ケーキが目当てで村に来たんですけど、いつ行っても休みなんですよ。
 食べてる人はいるらしいんですけど、なにか、紹介が無いと手に入らないって噂で。」


 こちらが、パティスリー・エスポワールです。
 オープンからまだ1年経っていないとのことですが、既に寂れた雰囲気が漂っています。
 ドアは長らく使用された形跡が無く、閉店を知らせる札には、営業日や営業時間の案内もありません。
 ガラスが曇っていて、中の様子は見えませんが、人がいる気配はありません。

 近所の子どもたちに話を聞きました。
「パティの店? アレ見たのか、あのおばけ屋敷!」
「もう、やめなよその話は!」
「だからホントに出るんだって! パティが外に出てる時間にさ、ゴトゴト物音が聞こえたって言うぜ?
 パティも採ってきたイチゴが減ったり、無くなったりしてるって言ってたし」

――え? じゃあパティさんは、あのキタナいお店でケーキを作ってるの?
「だから、余計なこと言っちゃダメだって!」
「あの、キッチンとか倉庫は、裏口にあって……その、そっちは清潔で……」
「そうなの。あたし達、いつも裏口から遊びに行ってるけど、ちゃんとしてるもん。
 アンタみたいな人が喜ぶ話なんてないの、パティには!」


 店を荒れ放題に放ったまま、店主のパティさんは何をやっているのでしょうか。
 近くの商店で話を聞いてみましょう。
「パテーちゃんか。最近会っとらんのう……。
 セクハラしすぎたのがいかんかったかのう……い、いや、こっちの話じゃ。
 パテーちゃんはいい子じゃよ。時々プリンを頼むんじゃが、甘くて柔らかくておいしいんじゃ。
 うちのロゼのいい相談相手になっとるようじゃし、ワシとしてはありがたい限りじゃがのう」

「パティとは仲良くやってるわ。年の近い女の子って、あまりいなかったから。ちょっと年下の妹みたいな感じ。
 リヤカー引いてやってきて、小麦粉とかお砂糖を100袋くらいまとめて買い込んでるから、お店も上手くいってるんじゃないかな。
 遊びに行っても、いつも「用事がある」って言われちゃうのは寂しいけど、でもすぐ後でお店に来てくれるんだよね!」
――お店はずっと閉まってるんですけど、何がそんなに忙しいんですか?
「うーん……村のみんなが、いろんなお願いをしてるせいかなあ。
 お願いする時は、急ぐ用事じゃないから、いつでも手が空いた時に持ってきてくれればいいって、ちゃんと言ってるんだけど。
 木の枝集めとか、花の仕入れとか、面倒なお願いばかりしちゃってるのが悪いのかな」

「うちの店には最近よくいらっしゃるわ。
 あの子は本当に頑張って、みんなのために働いてくれているわ。勉強熱心だし、孫達の嫁もああいう娘がいいのだけれど……
 森で採れたサツマイモやマツタケを、パティさんから分けてもらってるのよ。私の歳になると、森に入るのがしんどいものだから」
――マツタケはともかく、森でサツマイモが採れるんですか?
「ええ、パティさんからはそう聞いているわ。……?」
――普段、パティさんはどんな本を買っていくんですか?
「それはちょっと、私からは……」
「……レシピと、経営の本を山盛りだな。
 せっかく小説の品揃えを増やしてるのに、豚に真珠ってところだな。だからあの田舎女は……」
「まあ、ソレル!」
――レシピをお店で買ってるんですか? プロなのに?
  すみません、もう少し詳しいお話を聞かせて……

 パティさんがよく買い物に来るという、露天商の方に話を聞くことができました。
「ええ、良く見えますよ~。色々迷って、いろんなものをまとめ買いすることもありますね~」
――こちらの店は、どういったお店なんですか?
「あなたのコイカツを積極的にサポート! しちゃう、プレゼント専門店ですぅ~。
 恋する乙女が、気になる男の子にプレゼントすると好感度がぐぐ~んとアップ! ハッピーエンド間違いなしなんですよ~」
――はあ。
  ……なんだか節操がない品揃えですけど、パティさんは色々買うんですか?
「はいー、うちは男性一人一人の好みにチューンアップした、必殺グッズだけを扱ってますので~。
 迷って色々買ってるってことはー、気になる男性が迷っちゃうくらい大勢、いらっしゃるんじゃないですかー?」

 パティさんが先程の露店で買った雑貨を、こちらの牧場の長男にプレゼントしているという目撃情報が得られました。
 取材してみましょう。
「ええ、パティさんとお兄ちゃ……兄は、仲良くやってると思います。
 私、実は気付いてるんですけど、パティさん、兄が牧場にいる日を選んで、牛乳を買いに来てくれるんですよ」
――お兄さんとパティさんが仲良くしているのは、嬉しい?
「はい!
 今まで兄は……牧場のことは一生懸命なんですけど、他のことが……ちょっと人付き合いが悪いところがあって。
 でも、パティさんが来てからちょっとずつ、他の人とも打ち解けてきた気がするんです。兄にはいい刺激になってると思います!」
――でもパティさん、他の男の人とも仲良くしてるでしょう?
「あ……。
 あの、私、ロゼ先生のところでも、パティさんが先生にワインをプレゼントしてるの、見ちゃったんです。
 でも、誰と仲良くするのか決めるのは、パティさんだし。
 ロゼ先生があんなに嬉しそうにしてるの、初めて見たから、私もなんだか嬉しくって、それでもいいのかもって……
 あ、ごめんなさい、今のはナシ、オフレコで! 忘れてください!」

「パティからのプレゼントですか? ああ、時々もらいますよ、このハンドクリーム。水場仕事が多いから、助かってます。
 誕生日には、たしかロールケーキをもらいましたね」
――それは、特定の異性としてのプレゼントだと思いますか?
「ええっ!? い、いや、そんなことは……。
 俺の好きなものに良く気がつくなー、とは思ってたけど。
 それに、俺だけじゃないでしょ。みんな誕生日にはケーキをもらってるし」
――彼女が普段、店を開けていないことについてはどう考えていますか?
「……あんまり気にしてなかったけど、確かにそうですね。
 フルーツケーキが食べたい! って言ったら、ちゃんと作って売ってくれるから、正直村の人はあまり不自由してないんですよね。
 機会があったら、俺も休みの日にはお店を手伝うって言いたいんですけど、いつも忙しそうにしてて、言いそびれちゃうんです」
――それはいいんですか? こちらのレストランも忙しいのでは?
「でも、忙しいのはお互い様ですから!
 お話ししてて改めて、いつも良くしてもらってるなって思ったので。大したことじゃ無いですよ」

 村の人を手伝うのに忙しいというパティさんですが、本やプレゼントをまとめ買いする等、金遣いがかなり荒そうです。
 収入は問題ないのでしょうか。衛生面は大丈夫なのでしょうか。
 村長夫人に話を聞きました。
「確かに夏頃、店でゴキブリが繁殖しているという苦情が、近隣住民から寄せられたことがありました。
 さすがにその時は注意しようと思ったんですが、今はいつでも店が開けるくらいにキレイにしているようですよ。
 ……あの子が掃除しているのを見たことは、今まで一度も無いのだけれど」
――お金はどうしているんですか? 開店費用を立て替えたのは、村長だと聞きました。
「借金はもう返してもらいましたよ。ですのでご心配なく。
 ……実は、あのお店は空き家でね、オーブンや冷蔵庫も中古の格安品でそろえたの。
 20万って聞いてあの子、目を白黒させてましたけどね、本当はたいしたことは無いのよ。
 これだけ早く返せるとは思っていなかったけれどね。あの子の努力の成果ね」
――半年で20万G返済したんですか。いったいどうやって……?
「お手伝いのお駄賃ももらっているようだけど、ほとんどは道の駅のケーキね。
 あれは実はね、あの子の練習作なのよ。
 新しいレシピを開発すると、古いレシピで作ったものを売るわけにはいかないって、あの子が言うの。
 味は遜色ないと思うのだけれどねえ。だから安値で買い取らせてもらってるのよ。
 イチゴやブルーベリーは森で採れるし、牛乳も搾りたてをそのまま運んでいるから、材料が都会のお店と比べて安く済んでいるの」
――ああ、レシピの研究はちゃんとやっているんですね! 当然ですよね。
  では、男性問題については……?
「……私も年頃の息子を持つ身の上だから、あまりコメントできることはないのだけれど。
 けれどね、誓って言いますけど、あの子は悪い子ではありません。
 一生懸命で、少し周りが見えていないところがあるけれど、決して悪意があるわけでは無いの。あの子の仕事ぶりを見ればわかるはずよ。
 だから、今日のような取材は、今後控えてください。いいですね」

 皆さんは、この一連の取材を通して、どのように感じたでしょうか。
 はたして彼女は、村人達の証言どおり、真面目に村のために働く純朴な少女なのか?
 それとも村人達をたぶらかし、仕事を放り出して男あさりを楽しむ悪女なのか?
 その真相を今後とも見極めていきたいと思います。
 以上、現場から赤松がお伝えしました。


 以上、悪ふざけ終わり。
 いや、この子は悪女じゃありませんって。悪女には絶対なれません。
 男の子の部屋に招かれて、エロ本がどこにあるかインタビューしたり、酔っ払ってそのまま寝ちゃったりしてる時点で無理です。
 ……ちょっと恋には早すぎるんじゃないかなこの娘。評点。

ハマリ度 : 7 / 10
 細かい誤記や誤動作、ソレルの部屋に招かれたと思ったら暗黒空間だった等の見過ごせない問題、道具のまとめ買いが出来なかったり、素材の残数がケーキ製作画面に表示されない等の不便さが合わさり、この点数。
 ただし、採集メインの作業ゲーとしての基礎はよくできている。販売と恋愛要素が噛み合っていないのは、本文で指摘した通りだが、販売なしでもクリアできるのは好判断。組み合わせようと無理にシステムを歪めるよりよほど良い。
グラフィック : 9 / 10
 バストアップだけで無く、ちびキャラ、マップも含め丹念に書いている。画面がやや装飾過多でうるさい印象も受けるが、必要な情報はちゃんと目が迷わないように表示している。
 減点は、メガネブラザーズが最後のスチルでメガネを取ってしまう点……というのは半分くらい嘘です。
 キャラ毎の枚数に違いがあることは置いても、一枚絵の回想モードは付けてほしかった。
サウンド : 9 / 10
 季節ごとのメイン4曲に、イベント曲を加えた構成。音楽の切り替わりが少なく、邪魔にならない点を評価。書き下ろしのメインテーマも安定している。
 音楽までアーカイブに入れてしまっていて、かつ音楽再生モードがないのが不満点。

 男の子の解説もしたいところでしたが、今回は割愛です。
 しかしメガネ兄弟丼エンド、他の二股エンドと違う特殊台詞が入っているのはおいしいですね。ああ素晴らしい……。
 この作品、どのエンドでもアフターストーリーに妄想が広がりますねえ。五股プレイだと独り身エンドになるんですが、その後がまた、考えるとよだれが垂れますよ。うへへ。

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