【STG】INDEXへ / トップページへ

■ Gunroar

「Gunroar」ボス船
作者 [ 長 健太 さま (ABA Games) ]
ジャンル [ 全方位ガンボートシューティング ]
容量・圧縮形式 [ 5.5MB・ZIP ]
製作ツール [ D言語 ]
ダウンロード ダウンロード先
レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 10/10 8 /10 9 /10 55/60 A
ckck 8 /10 10/10 10/10

 《 ES 》  ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:9

近づけ!そして死亡!!(ダメじゃん!)

ハマリ度:10/10
全方位型シューティングとなると難しい印象があるが、縦スクロールを基調としているこのゲームでは、操作も簡単で、取っ付きやすさは抜群である。
グラフィック:8/10
相変わらずのアブストラクト(抽象的)な画風だが、その中で表された波や爆風の表現は、やはり見事というほか無い。
サウンド:9/10
ABA氏お得意、ノリノリのテクノサウンドは健在。ついついパッドを握る手にも力が入ります。

■自動生成の恐ろしさ

ザコ シューティングにおいて、パターン作りは重要なものです。
あらかじめ、敵の出現位置や弾幕のパターンが分かっていれば、一見攻略不可能なシーンも突破しやすくなるためです。
しかしこのゲームでは、どんな敵がどこで出現するか、全て乱数によって決定されます。
同一のステージが出てくることは、まずありえないと言っていいでしょう。

また、今までのABA氏の作品で特徴的だった「敵キャラの成長」は、このゲームでも健在です。
健在どころか、このゲームで、より高い完成度を見せつけました。

この「Gunroar」では、画面上部に自機を持っていくほど、得点倍率、ゲームスピード、そして敵キャラの強さがランクアップしていくという、「バトルガレッガ」と「疾風魔法大作戦」を足して2で割らないシステムをとっています。

その強化具合は、高々20倍近くになるだけで、右図の通りになります。
このスピードから考えると…30倍の壁を越えたらどうなってしまうのか…恐ろしさと期待で震えが止まりません。

■自機だって負けちゃいない

スピアー そんな敵キャラにどうやって対抗するのか…正面から真っ向勝負を挑むのも一つの手ですが、やはり、ここは全方位シューティングという特性を生かした攻撃が一番です。
敵艦の当たり判定は、砲台と艦橋(中心の赤く光っている部分)に分かれています。
艦橋を破壊すれば、敵艦は即座に撃沈します。その際、画面内に出していた弾は全て得点アイテムへと変化します。(「エスプレイド」シリーズを思い出していただければ分かりやすいと思います。)
これを利用して、戦力を削いでいくのがセオリーでしょうが、漢らしくありません。
稼ぎを狙うならば、側面に回りこんで、艦橋にスピアー一閃!これに尽きるでしょう。
スピアーには、ある程度の地形貫通能力があります。それを利用して、死角から狙撃するのも、漢らしいかどうかはともかく、有効な手段です。

■この攻撃を避けられるか!?

ABA氏の作品には、とっさに出せる緊急回避がほとんど存在しません。唯一の例外が「rRootage」Normalモードですが、使用すると得点が下がってしまうという大きなデメリットがあります。
反面、チャージショットなど、狙って出す弾消し要素は充実しています。
「Gunroar」でも、一見避けるしかない弾幕ですが、その中には、ショットで消せるひし形の弾と、波しぶきで消せる赤い弾があります。
ただし、キャラが動いた後に出る波しぶきは、狙って出せるものではありません。基本的には、アドリブを効かせた避けが唯一の防御手段です。

■結局どーなの?

ABA氏の代表作である「Noiz2sa」や「rRootage」などでは、パターンの決まった覚える要素の強いステージが多くを占めていました。
しかし「Gunroar」では、覚える要素を徹底的に廃したアドリブ重視のシューティングとなっています。
どちらの作品が面白いと感じるかは、完全にプレイヤーの趣味なので、私がどうこう言うべきものではありません。
しかしどちらの作品も、病み付きになる要素は十二分に過ぎるほど詰まっていることは断言します。
とりあえず触れてみてください。そして存分にハマってください。

以上、30倍の壁がどうしても越せない ヘタレネットサーファーESでした。

 《 ckck 》  ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:10

加速セヨ、破壊美を求めて

ハマリ度8
最近のSTGの中では難易度は低く、かなり取っつきやすいと思います。
ただ、内容は少々単調であるため、飽きるのも早いかと。
グラフィック10
全体的に見て、絵自体の種類が少ないのですが、絶対的に美しい。
恐らくエフェクト面の影響が大きいのでしょう。
サウンド10
音楽がゲームと完全にシンクロしており、非の打ち所がありません。
このゲームを加速させる最大の要因。

STGで最も大切なものってなんなのでしょう。
日々ぼんやりと考えていたのですが、答えはずっと出てきませんでした。このゲームをプレイするまでは。
私が得た答えは爽快感。敵弾を紙一重で避けながら感じるスリルも確かに良いでしょう。が、それよりも気持ちよく敵を沈めていくことの方が重要なんじゃないかと。
そして、このゲームはその爽快感を重視した作りとなっています。(多分)

gunroarでは上方向に画面をスクロール、つまり、素早く進んでいくことにより得点倍率が上がっていきます。さらに、それに正比例して敵弾の数もガンガン上昇。
倒した敵の撃っていた弾は(一部除く)自機が吸収し、得点として追加されます。それは、エフェクト面でも得点面でも序盤はどうと言うこともありません。
が、倍率が30倍を超えた辺りからくる全方向からの弾幕を、敵船もろとも沈めるのは恐ろしいまでの爽快感と芸術性を伴っています。
正にそれは破壊美。アドレナリンもどっぱどぱ。途中から得点などはどうでも良くなり、ひたすら加速しながら美しさと心地よさに酔うこととなるでしょう。

とりあえず、走って、撃って、ぶち壊せ!究極の破壊美はここにあり!

【STG】INDEXへ / トップページへ