■ 三代目レビュー アクション 3 | ||||
DORONKO WANKO | Rising Up | ALUCARD |
ジャンル [ 箱庭塗りつぶし3Dアクション ] 作者 [ 株式会社Phoenixx さま (バンダイナムコ さま) ] 容量・圧縮形式 [ 349MB(解凍後)・Steamから直接ダウンロード ] 製作ツール [ Unity, CRIWARE ] 言語 [ 日本語、英語 ] 備考 [ 要:Steamクライアント ] 配布元 とぎすませ野性!! ほとばしれ泥水!!!
あなたは可愛いポメラニアン。セレブで仲睦まじい4人家族に可愛がられ、幸せに暮らしていた。
折しも、今日は家族みんながパーティの準備に大わらわ。
しかし、あなたはそのことを知らない。いつも通りに野を駆け、泥にまみれ、そして餌をねだりに家に帰る。
その野性は、家を帰っても留まることを知らない。あなたは野性のままに泥を払い、邪魔するものを蹴散らすのだ!
今、貴方を止める家族は、ここにはいない…。本作は、バンダイナムコの新人研修プロジェクトの1つ。パズルアクションRPGである「BOOMEROAD」「NOTTOLOT」と併せて先月末(2024.03.26)に無料配信されたばかりのゲームです。
その中で、マスメディアからも配信者からも最注目された作品が、この「DORONKO WANKO」でした。その理由は明白。キャッチーさ・分かりやすさ・手軽さを兼ね備えた作品が、この「DORONKO WANKO」だったのです。
- 「部屋を汚すことでスコアを稼ぎ、ステージ展開を進める」分かりやすいルール
- 「ゲームオーバーは無く、『部屋を汚す』さえ遂行していればいつかはクリアできる」難易度の低さ
- 「部屋を汚す」ことで解放されていくアクセサリー要素。時にはより効率的に「部屋を汚せる」装備も
- ワインやトマトなど、「汚れ」の色が変わるヤクモノがそこかしこに。「くわえる」でカラフルな汚れをまき散らせるように
…と言う、分かりやすさに注力したゲーム性が、本作を注目させた理由でしょう。
操作もシンプルかつ3Dアクションの基本通り。
- 左クリック(マウス)、RTボタン(パッド)による「ぷるぷる」=汚れをまき散らす
- 右クリック(マウス)、LTボタン(パッド)による「すりすり」=地面の汚れを吸収して「弾」を補給
という2つの操作を基本に、家中を駆け回り、汚れを広げていくのです。
…妙だな…この「汚れ」、「増殖」しているっ…!?
もちろん、本作も「完成されたアクション」である以上、明白なクリア条件があります。「家に隠された12個のマークを、周囲を塗りつぶして発見する」ことです。
小規模なテーマパークぐらいには広い本作の箱庭舞台。その上で2階+地下+ロフトという階層構造に加え、隠し通路・隠し部屋・ちょっとした謎解き要素(機関車の車輪集め)も存在します。
スコアを稼ぐごとに開放されるヤクモノの中には、自動的に汚れをまき散らす装備、小型犬では届かない場所に汚れを届けるサーキュレータやロボット掃除機などの仕掛けも存在します。攻略的な意味でも「スコアを稼ぐ」は重要になるのです。初見でも小1時間でクリアできるステージ容量ですが、極めようと思えばスピードクリア、ハイスコアクリアも目指せるアクションです。
幼い頃に泥遊びをして叱られた人、昨今では少ないと思われますが、現在では「スプラトゥーン」と本作があります。
可愛いから許される「いけない遊び」、ゲーム内だけでも楽しんでみてください。
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ジャンル [ ベルトアクション ] 作者 [ ERIK HØYRUP JØRGENSEN さま ] 容量・圧縮形式 [ 100MB・ZIP, ブラウザゲーム ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 英語 ] 配布元 リーマンはShock!
スーツがひしめくビジネス街。しかし、その実態はかなりの野蛮。今日もまた大通りでストリートファイトが繰り広げられていた。
危険なビジネスストリートから遥か上のビル、ここでもまた、バイオレンスが発生しようとしていた。
コピー機の前に立つ中年男性。しかし、あえなくコピー機は故障。よほどの重要書類だったのか、それとも、過重労働によるストレスか、中年男性はコピー機に殴る蹴るの暴行!
コピー機の爆発四散だけでは収まらないのか、中年男性は動くもの無差別にその拳を叩きつけるのであった。
歯止めの効かない殺戮の果てに、彼が見たものは…。本作は、リリースからかなりの話題を呼んだ作品です。その理由は、スラップスティックでシュールなバイオレンス。そして、短編で簡単な、誰でも遊べるアクションゲームだからです。
システムは単純なベルトアクション。方向キーで移動、Zキーでジャンプ、Xキーで殴る蹴る、Cキーで防御という単純な操作で楽しめます。
その上で、本作は体力無限。実をいうと、私は「Cキーで防御」を知らないままにクリアしています。「Cキーの防御」が無いと、終盤の戦いに(転がされて立ち上がる分の)時間が掛かりますが、それでも数十分でクリアが可能なくらい短編の作品です。
同僚や警備員の死体を積み上げて「昇りつめた(Rising Up)」先、そこに待ち構える「ラスボス」は誰なのでしょう。そして、あらゆる意味で「行きつくところまで行きついた」主人公の行く先は…ぜひ、あなたの目でも確かめてください。
ちなみに、END後もジャンルを変えたアクションがあります。最初から最後まで、皮肉と暴力に満ち満ちた本作、笑って楽しめる方こそプレイしてください。
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ジャンル [ 短編ジャンプアクション ] 作者 [ KENTO OKAYAMA さま(竜の騎士団) ] 容量・圧縮形式 [ 35MB・ZIP ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 日本語・英語 ] 備考 [ Xboxコントローラ推奨 ] 配布元 吸血鬼は鏡に映らない。そして、鏡の中にも世界がある。
人間とヴァンパイアのハーフ・ブラドは旅をしていた。妹を生き返らせるために。
ヴァンパイアの父曰く、「この世界にある魂の欠片を3つ集めれば、妹を生き返らせることができる。」
「魂の欠片」の在処…そこは、何者の刃も通さぬ魔物が跳梁跋扈する危険な場所であった。ヴァンパイアの力を使いこなせるブラドにとっても。
しかし、彼は恐れず歩みを進める。ヴァンパイアの力で障害を「乗り越える」ために。
本作は、人間モード・ヴァンパイアモードをボタンで切り替えながら、障害を飛び越え潜り抜けていくジャンプアクションです。
ヴァンパイアモードの特徴は、「ジャンプ力が大幅に上がる」「鏡に映らない=鏡の中にある障害物の影響を受けない」の2点。
特に、「鏡の中にある障害物の影響を受けない」が、本作の大きな特徴になります。背景に鏡のある場所では、「鏡像」にも攻撃判定があります。鎮座しているトゲ山・突進してくる敵をY軸移動で避けようとしても、人間モードでは「鏡像に当たってダメージ」となります。鏡のある場所で回避する場合には、ヴァンパイアモードになって鏡像のダメージ判定をなくす必要があるのです。
逆に、「鏡像の障害物に引っかかる」人間モードが助けとなる場面もあります。「鏡内にのみ存在するブロック」に乗ることができるのです。
中盤辺りになると、ヴァンパイアモードで大ジャンプ→ジャンプ中に人間モードに戻って鏡内のブロックに乗るという素早い操作が当たり前のように求められます。しかし、本作は短編の物語です。ステージは3つのみ。慣れた方なら5分も掛からず、慣れてない方でも20分も掛ければ全クリできる長さです。
しかし、そんな短いストーリーでも「牽引力」は大きくなっています。「『お前の』魂」と言われる魂の欠片、徐々に怪しさを見せる父親、果たしてこの「魂」は取り戻してよいものなのか…。