【 Suger's Delight 】

レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 18禁百合サウンドノベル ] 作者 [ Neko Soft さま (翻訳：Nyaatrap さま) ] 容量・圧縮形式 [ 95MB・ZIP ] 製作ツール [ Rem'py ] 言語 [ 日本語（元はドイツ制作） ] 配布元

ひときれのケーキで　エンジョイプレイッ・・・！

【ストーリー】

苺（主人公）の将来の夢はケーキ屋をやることだった。
両親から反対され、家出した彼女はSuger's Delightというケーキ屋と出会う。
そこでの職に就いた彼女は、今では経営者のココア（仮名）と二人でお店を切り盛りするように。

ココアは、美味しいケーキを焼くことを教えるだけではなく、それ以外のことも苺に「教えていく」わけで・・・。

【概要】

ドイツ製のゲームを日本語翻訳したものです。
一本道のストーリーです。特に選択肢はありません。
あと百合です。
ゆるゆりゆるくない方の百合です。

▼絵はかわいいですね。
▽しかし、ケーキをまさかあのように使用するとは。
▼（そういう発想は一体どこから来るのか、ドイツだからなのか）
▽あと、あのキャンデー。謎ですね。仕組みとか謎じゃないですか。
▼（なんつーもんを作っているんだあの人は）

そういうわけで、割合軽い感覚で愉しむ（性的な意味含む）ゲームとなっております。あとは眼鏡がいればより良かったです。
ともかく、一度ヤッてみればいいと思うよ。

---

　管理人コメント

---

シナリオとしては、16ページのエロマンガ換算で1～2話分程度と短く、選択肢も無いため、そのままココアと苺のラブラブっぷりを画面クリックで読み進めるだけの仕掛けになっています。
我が激辛でもほとんどレビューされてない（調べてみたら「初」ではなかった）ドイツ製作のゲームですが、絵柄は我々日本人が見ても違和感なく、シナリオ共に実用性バッチリに仕上がっています。
日本語訳も、ところどころ直訳調になっている部分、ちょっとした誤字などはありますが、決してシナリオを阻害しないレベルに仕上がっています。ぜひ、（色々な意味で）楽しんでください。

---

（補足）

2015.04.14：DL先を変更 (DECOすけ野郎 さま、情報ありがとうございます。)

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 キルケの毒 】

レビュワー [ 赤松弥太郎・気ノ懐戎徒 ] ジャンル [ 媚薬店経営シミュレーション ] 作者 [ 森野めめず さま ] 容量・圧縮形式 [ 58MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里２ ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 前作「コハクの種」プレイ推奨 ] ダウンロード

■ 赤松弥太郎 さまのレビュー

ハマリ度：７　グラフィック：９　サウンド：７

精霊の少女と薬売りの青年がイチャイチャする作品です

　前作「コハクの種」はDECOさんがレビューしてくれたんですが、どうもDECOさんの肌にはイマイチ合わなかったようで。
　ボクは「コハクの種」、大好きなんですけどねえ。いつかレビューを書きたいな、と思っていたら先を越されちゃいました。
　特に終盤、マニアックな鬼畜責めを繰り広げながらイチャイチャというトンだ感じが実に好みなんです。
　まぁ軟体ではなく「樹」という硬質の触手責め、身体欠損描写等、受け付けない人も多いだろうなあ、とは思います。

　なので今回は、エロの面では前作より敷居の低い、「キルケの毒」を紹介していきましょう。
　ただし、今作は「コハクの種」の完全な続編でして、前作をプレイしていないとストーリーがほぼ理解不能です。
　せっかく敷居が低くなったのに……! 間口が、間口が狭い……!
　しかしご安心を。私が噛み砕いて、「コハクの種」をプレイしてなくてもわかる紹介を書いていきます。

　「前作をプレイしたけど、わけがわからない」という人も、どうぞご参照ください。

◆あらすじ

　偏屈な薬師ラドは、アホの子ドリアード・カリュアと出会い、ついに人間をやめて彼女と共に暮らすことを決意した。
　しかし彼は、カリュアを拾ったとき彼女を襲っていた触手と、自分が一心同体だったことを知ってしまう。
　自分の本性が変態サド触手だったという事実に衝撃を受けるラドだが、それを隠して、カリュアとの生活が始まる。

　そんなある日、カリュアが先輩の経営する媚薬店の跡を継ぐと言いだした。
　店主のキルケはラドに、触手の毒に冒されており、近い将来ゾンビになると宣告する……。
　はたしてアホの子カリュアは、1ヶ月で100万ドラクマというノルマを達成できるだろうか?
　そして、このヤバい状態なのに変態プレイにいそしむバカップル2人につける薬はあるのか!?

◆システム

　ということで、カリュアと一緒にお店を切り盛りして、1月で100万ドラクマの貯蓄を目指すのですが……
　このシミュレーションパート、割とガチです。慣れてないとなかなか100万ドラクマに到達しないでしょう。

　初期状態では、商品の値段も1つ500ドラクマと安く、とても100万ドラクマには到達しそうもありません。
　まずは招待状を送ってお客を増やし、商品のレベルを上げていく必要があります。
　でも急激にお客を増やしてしまうと、今度はカリュアの教育が間に合わず、お客が離れてしまいます。
　カリュアは放っておくと倒れるまで根を詰めてしまうので、こちらで健康管理もしないといけません。

　パラメータが少々多く、進め方についてほとんど説明が無いので、初見では戸惑ってしまうと思います。
　実はパターンさえ把握してしまえば楽勝なんですけどね。1ヶ月で200万ドラクマくらい稼げます。
　まずは行動時の三択問題の答えを覚えて、最適なパターンをじっくり探してみてください。

　どうしても、という方のために答えも書いておきます。宣伝を500まで上げて、あとは3-4個の商品と宣伝以外のステータスアップをローテーションするだけです。

◆エッチとキャラ

　そして、見事商品レベルが10まで上がれば、ご褒美イベントの時間と相成ります。
　このラブラブで変態なバカップルのイチャイチャっぷりを、とくとご堪能ください。

　バカップル1人目、カリュアさん。身長147cmバスト76cm、Cカップと言うから結構ある方ですね。
　まだ若いドリアードで、見た目はちんちくりんですけどちゃんと65歳なのでご安心を。
　膝から下が無くなっても1ヶ月程度で完治したり、生殖機能がなかったりと、陵辱に都合の良い設t細かい部分で人間との差はありますが、実用の面で気になることはないでしょう。
　前作と比べて随分と人間の生活に慣れたご様子。パンも食べるし、火も使えるようになりました。
　服はラドに買ってもらったもので、大切に着ているそうです。ただし今でもぱんつは穿いてたり穿いてなかったりするような。いまだにぱんつは吐くものだと思っている節があります。

　アホの子言われてますが相当な努力家で、ちゃんと教えれば飲み込みはむしろ早い方です。
　基本的にほえほえとしていて、のんびりした子ですが、なかなか成人できずに肩身の狭い思いをしていたらしく、人の気持ちには意外と鋭く気がつく面もあります。接客業には向いてる性格でしょうね。
　その性格のせいで、ラドが甘え放題になってるのですが。甘過ぎ、というか完璧に流されちゃってるあたり、恋は盲目というヤツですなあ。近い将来カカア天下になるパターンですけどね。

　バカップル2人目、ラド。かなり体格がいいです。設定資料の中には2m近くありそうなものも。
　本職は薬剤師ですが、一通りの医学知識は持っています。ついこの間まで、森のほとりの無医村で開業していました。
　カリュアと宿り樹と生りそこないの樹との関係はかなり複雑。かいつまんで話すと、宿り樹の実を実らせた親樹が腐ったのが件の触手で、実を食べ、さらに種から生えた宿り樹の樹液を飲んだラドと深いところで繋がってる、とのこと。

　実際のところ、触手とか関係なしに最初からド変態なんですけどね。
　開業前に家族全員を流感で亡くし、結婚詐欺師に全財産スられる、他人からは同情される境遇だったのですが、実態は自責の念からヤケになっていて、詐欺とわかっていながら全財産寄付していたというもので、あまり同情できません。性格が根っこのところでねじれ、ひねくれています。
　性癖は結婚詐欺師に呆れられるレベルのドSで、人間相手だとちょっとキツ過ぎるようです。その点ドリアードは人間より頑丈だから良かったね。
　なまじ自分の変態性に自覚があるために、他人を傷つけないように遠ざける性質があり……つまり友だちがいません。高学歴・高身長・高収入なのにモテません。身の丈に合わない倫理観で自分を縛るドMであり、そのあたりの難儀な性格は、茉莉花丸のイベントでも垣間見られます。
　良く言えば臆病なまでに優しい人、なのかな。カリュアと村暮らしのおかげで、前作と比べだいぶ毒気は抜かれてますが、相変わらずヤる気はマンマン、性欲を持て余している様子。……やはりノーマルなプレイでは満足できないのか。

　こんなバカップル2人に媚薬製造なんか任せてたら、そりゃあ間違いも1つや2つじゃ済まないわけですよ。
　まあヘタレのラドが率先して媚薬を使うことはほとんど無く、大抵はキルケにハメられたり、カリュアがうっかりやらかしたりというパターンです。
　商品レベルが10に上がったとき発生するイベントの概要は、商品説明のところに書いてあります。苦手なジャンルはレベル10にしないように調整してくださいね。
　ソフトと明記してあるものは、ごく一般的な媚薬系エロに留まってますし、一応和姦成立はしているようです。
　でも、この作者さんの本領はハードの方なわけでして。ラドが丸くなってしまったせいで、前作ほどえげつないものは少ないので残念ですが、もちろんそれでも十分すぎるほどハードです。
　ただし、本作にはバッドエンドはありません。どれほどハードなものであっても、2人は結局最後にはイチャイチャしてるわけで爆発しr安心して見ていられるでしょう。
　一応シナリオ上不可避なエロシーンとして、前作の回想(触手陵辱)とラドの白昼夢(ゾンビ強姦)、いずれもハード系のものが含まれていますが、そこまで嫌悪感を抱かないレベルで収まっています。

　シナリオが複数人担当となり、2人も前作とはまた違った一面を見せてくれます。
　2人の行く末に、せいぜい祝福を送ってやろうじゃありませんか。

■ 気ノ懐戎徒 さまのレビュー

ハマリ度：８　グラフィック：９　サウンド：９

すごく…ラドさんがうらやましいです…

気ノ懐戎徒と申します。
本日もよろしくお願いします。

本作は、前作であるコハクの種の続編です。

精霊の少女カリュアと結ばれ夫婦に近い状態となった薬師の青年ラドのその後の物語です。

こんな感じの冒頭
カリュアがお世話になった女性『キルケ』さんのお店を、カリュアが継ぎたいと言いますが認めてくれません。
何度も継ぎたいと言い張るカリュアとそれに協力するから認めてくださいとラドは言う。
そこで、まな板『キルケ』さんはある条件を出してきました。
『１ヶ月以内で１００万稼げたら継ぐ事を認める』と
薬師の青年と精霊少女の、１ヶ月の商売物語が今、始まろうとしていた―――
というような感じでございまする。
…この、プロローグ部分をボイスドラマとして作者様にお送りしたプロの犯行もあるようです。
ということは、キャラクターに大きな魅力がある。ということだろうか…

ヒロインのカリュアは可愛い。
持ち前のその天然さは恐ろしいほどに武器となり、人を魅了させる事にも繋がる。
放っておくと危なっかしく、ヒヤヒヤするから手を貸したくなる。
人によっては鬱陶しいと思う人も居るかもしれないが、邪気の無いこの少女の事だ。
彼女がどのような人物なのかを理解してしまえば嫌悪する事は少ないだろう。

カリュアを大切に思うラドは良心的だが、悩みがある。少々、度胸や勇気、言い出すタイミングが足りないのだろう。些細なきっかけを元に糸口としてできれば、彼の悩みも無くなり気が楽になるのだろうが…
彼は照れ屋な為に中々積極的になれない。何処か背中を押してやりたくなる。そのため少しニヤニヤさせられそうだが…ううむ…。また、彼はカリュアを大切に思い彼女の事に対しても少々厳しくなる。
しかし、厳しくしすぎて我に返ると少々気分が落ち込んだりする事もあるのかもしれない。
優しいと同時に大切な者を想いすぎて考えすぎる…。悪い訳ではなく優しいその言葉に尽きる…。

キルケはひねくれ者だが、彼女の言うことも解らない訳でもない。彼女をたとえるなら悪を演じる善人だろうか。そう、『とある読み応えのある物語の登場人物』のように。
ぶつかり合う想いと考え。そしてその物語の行く末は如何に？

シナリオは基本的に一本道です。また、前作とお話はしっかり、がっしりつながっています。あい。
…店頭に並べる事のできる１つの選んだ商品次第によっては特定の日に品質改良イベントが起こります。
イベントの内容は商品の説明にもあるので大体の予測がつきます。これにより、ハードなシチュを多少は避ける事ができます。
前作は人を選ぶハードなモノばかりでしたが、今作はソフトなものもあるのでハードなものが苦手な方にも少しは受け入れられると思うのです…

１日のやること
１．開店前の準備では５つの行動の中から１つを選び、その後に出てくる会話でラドの選択肢から正しいものを選ぶ
２．その日にお店の店頭に並べる商品１つを決める

それだけです。解りやすく書けているだろうか…？
選んだ行動毎に何通りかある会話が出てきて、正しいものを選ぶとステータスが大きくあがるのですが…
必ず、カリュアが間違った事をしている訳ではないので引っ掛けに気をつけるべきと思うのです。

以下ステータスの事でコレだけには少し気をつけておいたほうが良いと思う事をかいて残りを好きにさせてもいましょうか…
ゲーム内の★１つにつき100と考えながらやると良いのですが…あまり言わない方がいいのカナァ…

宣伝
招待状を送る事でお客を呼び込みます。
このステータスが無いとお客が一人も来ないです。つまり、商品を作ったところで売れる事が無い。
また、商品のレベルと宣伝、疲労、評判を除いたステータスが比例して高くないと
クレームや計算ミスが起こり、宣伝が下がります。

疲労
私の体感的には★６つ程度まで溜まると２日の強制休養となります。
…くそう、カリュアの寝ている姿を好きなだけ眺められるなんて、なんて裏山しいの介！！

評判
疲労を除いた、ステータスのおよその平均によって決まります。商品の売れる数、来客数に影響します。

さて、私…ココからの文章は壊れます。此処から先は文章の乱れ他、事件現場になるのでご注意ください。
不思議な呪文詠唱中…『ぼっぴるぎゃるぼるぎゃっぽっぱー！！！！』

まず、一言　カリュアさん可愛いよおおおおおおおおおおおおおおおおお！！！！！！！！！！！！！
ソフト・にゃんにゃんシーンでは可愛すぎるよおおおおおおおおおおおお！！！！！
個人的にはソフトなシーンでもっとラブラブしてもいいと思うんだ！！！いや、ソフトシーンでかなりラブラブしていてハートが飛んでくるような印象もあったけどね！？
でも、掃除の時の『ラド、どうして掃除の時はスカートじゃなくてズボンじゃないといけないの？』というケースのは反則だよおおおおお！！！！！！！！
さすがのラドさんも返答に困って選択肢が全部似通った状態で、結果だけ違うと一杯一杯になってるじゃないかああああ！！！！この天然系可愛いコめええええ！！！！
立ち絵も栗みたいな口しやがってとかシミュレーションの時の会話とかそのまま置いといたら瞬きするよおおおお！！！カリュア可愛いよおおおお！！！！！
一部のテキストでも、稀にクリーンヒットしたりしてニヤニヤしたりがとまらないよおおおおおお！！！！！
今回でもやっぱり助平人の下心が出るけど案の定ハードだったよおおおお！！！！
第８商品少しグロイよおおお！！！！（でも鼻血たらり）
第１商品でのカリュアは可愛いすぎるよおおおお！！！！！！！（鼻血噴水中）
そして、ラド！そこ変わ…！！ウッ―！！！
―――その瞬間、私の意識は途切れた。

誰かが彼に近寄り、様子を探るとそれは呟いた。
？？「よし、意識は無い…仮死状態になったね…後は壊れる前にコレが持っていたノートを変わりに音読すれば良いね…」

今作は前作と比べてソフトなシチュエーションが多くなりハードな物が減ったように思われそうですが、ハードシチュはシナリオの都合で１つ多いです。
それでも今作はハッピーエンドで終わるようになっています。
また、鬱展開はありませんが、『正直に言わないと魔女狩りの拷問にかけるぞ！』というような感じの台詞や一部のイベントが個人的に強く印象に残るように感じてしまいました…です。

そして、休養を選んだ時に襲うという選択肢が出る時があります、が…ソフト来るか！？と少々期待して選んだらテキストだけだったぜ。（血痕が付いている…鼻血？）
音楽に関しては民族風味とでも言うのでしょうか…良いです…。ＳＥの流れる川の音。ＢＧＭのゆったりした感じ。ゆったりのんびりお店で商品を売ったりしているのにあっている…って感じは思ったりする。
上手くは言えないけれどね。
此処でノートは途切れている…―――
気ノ「以上で、この作品のレビューを終わります。長文乱文で普段よりも読みにくくなり失礼いたしました。
　　　ここまで読んで頂き、真にありがとうございました。
　　　途中から登場した気ノ懐戎徒の良心、『気ノ』が締めさせて貰います。それでは、また。」

---

　管理人コメント

---

お二方のレビューとも、かなり（ネタバレに近いレベルで）深い所まで攻略されています。正直、私はとてもココまでプレイできないと思わせるレベルです。
なお、ストーリーを知る意味でも、ジャンルの特異さを知る意味でも、前作「コハクの種」は読んでおくことをお勧めしておきます。
流石に「キルケの毒」には、足がスッ飛ぶレベルのハードプレイはありませんが、それでも「ラブラブ」と呼ぶにはちょいと（「コハクの種」のOMAKEシナリオレベルには）ハードな表現は出てきます。
その点は、「コハクの種」と同じく、覚悟の上プレイしてください。

---

（補足）

2015.03.18：本作品は公開を停止しています。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 コハクの種 】

レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ちょっぴりハードなファンタジーADV ] 作者 [ 森野めめず さま ] 容量・圧縮形式 [ 46MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里２ ] 言語 [ 日本語 ] 配布元

精霊の少女と薬売りの青年が仲を深める作品です

【あらすじ】

薬売りの青年、ラドはこの頃不思議な夢を見る。それは、ある少女の夢だった。
ある日、ラドは薬の素材を探しに森へと出向いたのだが、そこには大きな樹に襲われている少女の姿が。
その少女、カリュアは、ラドの夢に出てきた少女と瓜二つで・・・

【概要を書くまでもありませんが】

サウンドノベルです。ちょっと選択肢があります。
ただ、分岐そのものも少ないので全ENDを見るのにはそれほど時間はかからないでしょう。

ラドとカリュアがラブラブな感じになるダダ甘なイチャイチャする感じの作品です。
ただ、一部アナルフィストや触手プレイなどといった、ちょっとハードな内容があります。
そういうハードなアレはCGがあるのに、ノーマルな方がCGがあんまり無いというのは、なんというか・・・。
正直な感想を言うと樹は予想以上にグロかった。あとは察してください。

合う人は合うし、そうでないお方はご遠慮くださいといった感じでございます。

ちなみに、続編の「キルケの毒」は店経営SLGです。
なんかアレに使うエロい道具を売ったりするらしいです。

---

　管理人コメント

---

この作品を見ると、なにやら奇妙な気分になります。上記DECOすけ野郎氏が書いたようなハードなプレイを、ラド側は「医療行為」として淡々と処理しているように描いています。
そして、その違和感は後半の伏線になったりならなかったりしています。正直、隠すほど長いシナリオでもないため、適当に読み進めていれば大丈夫です。
本編のエロシーンは上記DECOすけ野郎氏が書いたようなハードな代物ばかり。ラブラブなシーンは「OMAKE」に行かないと見られません。その点もご注意のほどを、マジで人を選ぶジャンルです。

---

（補足）

2015.03.18：本作品は公開を停止しています。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 Super Deepthroat 】

レビュワー	[ 七紙 ]
ジャンル	[ お触り系Flash ]
作者	[ Konashion さま ]
容量・圧縮形式	[ 1.4MB・Flash ]
製作ツール	[ Flash ]
言語	[ 英語 ]
配布元	（18禁！）

しゃぶれよ

女の子にイラマチオさせるゲーム「Super Deepthroat」のご紹介です。

そのまんまですね。
ピーチ姫や綾波レイなど、日本のアニメゲームのキャラクターが複数表現されているので「この子のエロはみたくない!」という人にはちょっとお勧めしにくいです。

特筆すべきはキャラエディットの豊富さです。
体型、バスト、服装は勿論のこと、髪や瞳、肌の色、口紅からマスカラまでいじり倒せるので人外スキーの方もロボっ娘萌えな方も自分の好きな女の子を作り出せるかと思います。
まぁ流石に複眼や複腕といったピーキーな嗜好には対応していませんが。
あと多少ですが男側のモノもいじれます。
汁や涎の表現もなかなかのもの。音声は一種類しか入っていないので好みは分かれるかもしれませんが、オフにすることで対処しましょう。

海外製らしくMod対応している様なので腕に覚えのある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

---

　管理人コメント

---

ちなみに、このゲーム自体にも原作…と言うか改造元があります。…とは言っても、改造元はカスタマイズ機能は無く1キャラのみでした。
改造元のでは、あまりモノを深く入れすぎると女が白目をむくという、ちょっと心配になる機能がありましたが、こっちの方ではそこまで過激な表現はありません。あまり入れすぎると女側から勝手に口を離すようになっています。
その場合の「えづき」と言い、涙で溶けるマスカラと言い、割と「リアル」な表現が出てきます。絵はアニメチックよりですが、やはり海外の作品だなぁと感じますね。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 かたわ少女（完全版）】

レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ サウンドノベル ] 作者 [ Four Leaf Studios さま ] 容量・圧縮形式 [ 421MB・インストーラ ] 言語 [ 完全版は英語のみ・体験版は日本語対応 ] 備考 [ Windows， Mac OS，Linux対応 ] [ 完全版(Full version)は18禁、体験版(Act 1)は全年齢対象 ] 配布元

ハマリ度：１０　グラフィック：１０　サウンド：１０

かたわ少女に関する幾つかの事柄について（私はいかに心配するのを辞め、このゲームにのめり込んでいったか）

【まえがき】

色々このゲームに対する関心や注目はあるのですが、「英語がよくわからない」「中身はどうなのか」という声も案外多いのも事実でございます。そこで、出来る範囲内でネタバレを避けつつ説明をしていきたいと思う次第でございます。

このゲームがどのようにしてできたか、という開発の経緯については日本版プレイヤーズガイドを参考にしてもらいたいです。

ここでも、詳しい経緯を読むことができます。

【概要】

このゲームは、平たく行ってしまえば「（主に）学園生活を中心に描いていくギャルゲー」です。
ただし、それは体験版（日本語対応済み）での話です。完全版はエロがあるのでエロゲーとなっています。
「エロシーンについて」は、後述で少し詳しく話していくこととしましょう。

さて、このゲームは全部で5つのルートがあります。主に、1章での選択でルートが決まっていきます。
なお、『学園祭までに自分の方から心を閉ざすと強制的にヤロールートに行く』こともありますが（これは既に体験版Act1に載っているものです）もちろんそれはBAD ENDです。
あのEDはあんまりにも悲惨すぎる。泣けてくる。いろいろな意味で。他ルートで「イイハナシダナー」と思った後にこれをやるのはちょっと辛い。

ここで気を付けてほしいのが「いくらフラグがたっていても、選択肢を一度間違えると強制的にバッドエンドに行く」ということがあるからです。
そして、特定のルートに行くには「一番初めの選択肢から、特定のものを選ばないといけない」という仕様になっています。このことがわかるまで、何度やり直したことか・・・。

完全版は4章まであり、1章の終わりにはそれぞれのルートごとにアニメーションがついてきます。
どうなっているかは完全版でのお楽しみということで。一つ言えることは「かなり気合が入っている」ということです。それにしても、アニメーションのよく動くこと！

【主な登場人物について】

さて、ここでは登場人物についてくだけた感じで紹介していきたいと思います。

中井久夫（主人公、デフォ名）は、クラスメートのあこがれの女子、岩魚子（いわんこ）に告白された際に、心臓発作を起こす。長期入院を余儀なくされた彼は、狭心症と判断された。どうやら、医師によれば今まで通りに生活を送ることが難しいそうだ。退院後、障害者向けの特別学校である山久学園に転校し、そこで彼は人生を変える新たな出会いを体験することになる。

▼イワンコってロシア人かよ。
▽そういう感じの名前ですよね。ギャルゲーのヒロインは変わった名前が多いのでそういうのは珍しくはないですが。
▼どのルートでも「彼女からの手紙」が届いてくるわけですね。もちろん、文面だけだとあたりさわりが無いことしか書いていないのですが、内容そのものは「罪悪感があるからこそ送ってきた」という手紙なわけですが。
▽本当に心配していたら、転入してすぐに別の方法で連絡をしていたじゃないのか。
▼それは・・・そういうことなんじゃないですか。
▽ここまで岩魚子のことしか書いていないか。
▼そういやそうだった。
数ヶ月の病院生活、そこで感じた孤独と無力感、過去との決別、そして新たな環境での居場所を得るためにもがき苦しむ彼、そして「未来」に対してあまり希望を見いだせていない彼。割合、感情移入しやすい主人公であると言えるでしょう。時々無神経で鈍感な時もありますが。

茨木笑美は、事故により両足をなくしてしまう。しかし、奇跡的な回復で今は山久学園陸上部のエースランナーになった。笑美は、健康にあまり気を使わない久夫に気をかけて「毎朝ランニングしようよ！」と呼びかける。いつも明るく朗らかで人気者の彼女。しかし、彼女はどうも「無理をし過ぎている」所があるようで・・・。

▼明るい元気娘で、シナリオも終始そのような感じです。
ある意味、ミーシャ以上に強引なキャラといえるかもしれません。
「朝練のパートナー、誰もいないからつきあってよ！」とか、主人公心臓に爆弾抱えているんだぞ。
それなのにいいのか、それ。
▽強引ですよねえ。
▼・・・正直、話の本筋とは全く関係ない所で一番動揺したのがこのルートだったわけですよ。
もちろん内容はとてもじゃないが言えることではありませんが。
ど　う　し　て　こ　う　な　っ　た

池沢華子は、過去の事故により半身に火傷を負ってしまった。今でも体の半分に焼け跡が残り、そのせいか他者に心を開きたがらない節がある。学園内でも、心を許せる相手はリリーのみ。久夫は、ある日図書館で彼女と出会うのだが、異常に他者を怖がる彼女は、逃げてしまうのであった・・・。

▼どちらかというと「心の傷」に向き合っていくシナリオです。
▽主人公が「心臓に重病を抱えている」という設定が重要なターニングポイントとなるわけです。
▼彼女は「人が思うほど弱い」わけではないので、意志を尊重した方がよろしいでしょう。
自分が良いと思ったことが、必ずしも彼女に対して良いというわけではないので。
▽BAD ENDが一番辛かったのがこのシナリオですかね。選択肢を間違えるとすぐバッドエンドなのですが・・・。
▼あんな終わり方をするのは、かわいそうすぎる。あんな形で終わってしまうなんて。
▽だから、ハッピーエンドが報われるわけですよな。うんうん。
▼やっぱり。華子さんは笑顔が一番ですよね。

砂藤リリーは華子とは仲が非常に良い。隣のクラスではクラス代表を務めており、真面目でおっとりとしているまさに「お嬢様」そして「頼れるお姉さん」といったところだ。ただ、彼女の家族事情というものがどうも複雑で・・・。

▼・・・しかし、北海道に対するイメージというか、ワールドワイドな意味では北海道はああいう風になっているのだろうか。
▽北へ　行こう　ランララン♪
▼北へ　行こう　ランララン♪
▽春も夏も秋も冬もね♪
▼胸踊る北へスキップ♪
▽・・・何を歌っているんじゃぁぁぁぁ！
▼あんたが始めたんでしょうが！

▽キャラの説明をしていない。これはマズいな。
▼えー、姉には晃さんという人がいます。
リリーは「姉っぽい」感じなのですが、実は妹だったのですという。
▽いつもおっとりとして、頼りがいがあるリリー。しかし、そんな彼女もあることを怖がっていたのでした、というのがシナリオの本筋ですね。
▼永遠に続くと思っていた日常。しかし、それはある日・・・。
▽主人公が一番ムチャをするシナリオでもあったりします。色々な意味で。

手塚琳は変わった子だ。
初対面の久夫に向かって、いきなりこう言う。
「あなたの障害、当ててみようか」
「・・・そうね・・・
　それはパンツの中にある！」
「チンチンね！」
『ちょっと待て！』（俺の反応）
手塚はだいたいいつもそんな感じだ。彼女は芸術家ですが、哲学的な言い回しで人を煙に巻いたりすることが多い。それは芸術であったり、青空であったり、人生のことであったり・・・。

▼・・・こんな紹介文でいいのか。
▽いや、初対面で実際そういうようなこと言っていますよ。それは初対面で言うことなのか。
▼出だしはまさしくそんな感じなのですが、話そのものは深い方向に進んでいくわけなのです。
「自分は何のために絵を書いているのか」「自分は何なのか」「自分はいつ自分でいることが出来るのか」とか。
▽なるほどわからん。
▼笑美は走っている時は自分を出していられるわけです。ゲーム中の台詞を引用するとEmi being Emiest、ですね。
だけれども、琳の場合はどうなのか。そこがこのシナリオの肝なのですよ。
▽さっぱりわからん。
▼読み進めていけば分かる感じですよ。多分。
▽なんというか、距離感の取り方が一番分からないのだよなー。
▼それは同感ですね。
障害にたいしては一番あっけらかんとしている素振りを見せる琳。しかし、心の奥にはもっと深いわだかまりがあった、という。

羽加道静音は山久学園の生徒会長。いつも自分に厳しく他人に厳しい彼女。久夫もミーシャも「自分のことを追い込みすぎじゃないのか」と危惧しているのだが・・・。どうやら、このルートでは女装少年も出てくるらしいぞ。

▼こんな紹介でいいのかい！？
▽いやまあ事実ですし。ただ、このルート出てくる静音の父親がちょっと。多分『嫌いなキャラランキング』やったらブッチギリで1位になるくらい嫌なやつです。
▼たしかに好きになれそうな要素が一つもないな・・・。ほんっとうに一つも無いぞ。
▽・・・結局、最後まで彼は変わらないわけだし。
▼それにしても、静音は意外と積極的ですよね。時には「ええっ、そこでそれやっちまうの！」ということも。
▽あれには驚きましたぜ。
▼まあ七夕行ったりピクニック行ったり強引的に生徒会に入れられてでも意外と楽しいよ、といった風に話が進んでいきます。個人的には、一番「ギャルゲー」に近い感じのシナリオでした。
▽メガネスキーの赤松弥太郎氏ならむせび泣くはずだ！なぜならメガネだから！

御門椎名（ミーシャ）は生徒会の一員。キメラでない方のツインドリルだ。ものすごく明るく、ありえないほどうるさい。手話が出来るので静音の翻訳をしているのだが、たまにどっちが話しているのか分からなくなる。一度話しだすと、周囲が全く見えなくなるのでどんな話も筒抜け状態となってしまう。あるルートでは彼女の「大きな秘密」が・・・。選択を誤ると取り返しのつかないことになってしまうだろう。

▼なるほど、苗字が御門なのか。
▽普通は「椎名」が苗字だと思うのですが、逆ですな。
▼公式ページにもあるのですが、あくまで「攻略対象ではない」のですよね。
▽オリジナルキャラですし、原案となったRAITA氏の同人誌にはいないので、やはりそういう意味でも尊重をしているというか。
▼なるほど。
▽一応「深い関係」になるシナリオもあることはある。あるのですが・・・。
▼あー、まー、やらかしちまったなー。

瀬藤健二は訳ありヒッキ―である。久夫の向いの部屋に住んでいる。日々、世界を揺るがす陰謀と戦っている、らしい。基本的に寮の部屋内を出ず、出会う度にともかく久夫（そしてゲームに集中したいプレイヤーたち）を困惑させる。ほとんどのルートでは、残念な感じで話にはあまり絡んでこない。しかし、特定のルートでは、彼の意外な素顔、そして過去が明らかに・・・。

▼他にもいろいろ絵があるだろうに、誰だよ、こいつをサムネに選んだ奴は。
▽・・・いや・・・まあ・・・これは・・・いいから説明を。
▼典型的な、例で言えばそういうゲームに出てくるそういう悪友です。あと、こいつのルートに入ると即バッドエンドです。
▽・・・そもそも「友人」なのか、こいつは。
▼個人的にはあまりお近づきにはなりたくない。しかし、何故SatouではなくSetouなのか。
▽公式サイトではSetouとあったのですが…佐藤や瀬戸ではなくSetouで。
何故こうなのかはわからん。
▼そういや、リリーも佐藤ではなく砂の方だったような。
▽サービスシーンもあるよ！
▼何　故　こ　れ　を　サ　ム　ネ　に　し　た　の　か

白川優子はパートタイムの山久学園における司書であり、上海カフェのウェイトレスとしても働いている。優子は司書としては優秀なのだが、それ以外ではやたらと危なっかしい。あと感情の起伏が激しく、ドジっ子でもある。あとメガネ。

▼いろいろと謎が多い人でもあります。過去には大恋愛をして別れを経験をしたり。
▽まあそこでもいろいろとあったそうで。
▼それにしても・・・ドジだなぁ。
▽安定感のあるドジですね。
▼大学での学費を稼ぐために仕事を両立しているみたいなのですが、やっぱりドジなところは変わりません。
しかし、年長者としてのアドバイスを主人公にする場面もあるので、そういう感じです。
▽あとメガネですよ！しかも年上で包容力がある！
▼誰に対するアピールなのだ、それは。

体験版は導入部分にすぎないですが、完全版は学園祭から後のイベントとなります。
ミーシャは攻略対象外で、無論、司書の優子さんや茨木母、ミキ、スーツ姿が決まっているリリー姉の晃さんも攻略対象外でございます。

【日本語翻訳版（完全版）が出るまで待てない方へ】

完全版の内容（1章から後に追加されたもの）は40万文字だそうです。どれくらい長いかというと、「1999ChristmasEve」が20万文字超え、「ドグラ・マグラ」が48万字なので・・・それくらい長いということです。

これら完全版の内容を日本語化することは、容易な作業ではありません。
日本語版が出るのは、当面先のこととなることでしょう。

完全版を読むと決めたお方は、体験版の全ルート（5名＋バッドエンド1名）をクリアし、そこから、キャラの特性をつかみながら各ルートをクリアしていくのがベストでしょう。

「俺は絵をコンプしたい！内容は日本語版が出てから読む！」というお方へは、オプションモードでの「Skip unread text」にチェックするのが良いでしょう。未読テキストでもバンバンスキップされていきます。
・・・でも、文章を読まないことにはこのゲームの魅力が伝わってこないので、個人的には読む方を推奨します。

英語がわからない？大丈夫！ストーリーの流れというのがわかればいいわけですよ。
「分からない細かいところはスルー」する、それが重要なわけですわな。

これで海外のネットユーザーに「ジャパニーズは『日本版を早く出してくれ』しか言えんのかpgr」と言われることも少なくなるよ！

【エロシーンについて】

完全版では18禁なので、当然そういうシーンもあります。This game is Eroge, You know?
エロが嫌な人向けにはDisable Adult Contentでエロシーンがカットできると紹介されていたのですが、なるほど。試してみることにしましょう。
おっ、ハムスターか。なるほどなるほど。別のものですと、メロンが映っています。
しかも微妙に揺れてやがる。・・・逆にいやらしくないか？

正直、エロゲーにはエロシーンはつきものであって、それなりにエロゲーを紹介してきた身としては・・・いや、なんというか。
そういうもの「だけ」ではないわけですわな。描写はソフト、ということを書けばいいのか？
書きづらいのだけれども、まあ、そういうものですよ。
「そういう方面」ではあまり過度な期待をしない方がいいですよ。

▽そもそも、久夫は心臓に病を抱えているから激しい運動ができないんですよ。
▼もう少しマシな言い方というものを・・・。

【画像掲示板The Mishimmieについて】

長期（5年）にわたって開発された「かたわ少女」。
画像掲示板、あるいは画像保管庫とも言うMishimmieも大いに盛り上がりました。今でも投稿は続いております。
他ゲームネタや、漫画ネタ（「日常」など）やラノベネタ（「俺妹」など）やアニメネタ（GUN道からパンストまで）や「サウスパーク」ネタ（意外とフィットしている）などまさにカオスな状態です。
上手な絵もありますが・・・カオスです。たまにこういう絵やそういう絵が出てくる場合があります。
閲覧時にはそういう面での注意は必要です。
そもそもNot Safe At Work(仕事場での閲覧注意)と注意書きで書いていますし。

【サントラもあるでよ】

何がいいかって、このゲーム、音楽が効果的に使われているのですよ。
「かたわ少女」の音楽はいいぞ！他のレビューや、紹介記事を読んでいても音楽に普及した内容のものはあったかどうかわからないけれども、このゲームの音楽はいいぞ！（二度目）
ちなみに、サントラは直接HP上からDLできるので、興味がある方は是非。
個人的には、琳のテーマ曲が一番好みですね。

【このゲームに対する個人的な見解について】

当然のように、このゲームに対するすべての反応が「良いもの」ではない、というのは承知しております。・・・本来だったらこういう話をしてもいいのか、と思いますが重要なことだと思うので書くことにします。

この山久学園は、問題が無いというわけではありません。久夫は、リリーに「この学園でも偏見や差別はある」ということを言われショックを受けます。彼は、外の世界に比べれば、「特別支援学校」ではもう少しそういうものに対する理解はある、と思っていました。
リリーは、久夫に「ことはそう単純ではない。もちろん山久学園に来る生徒たちは障害がある、しかし、人である以上「ふつうのひと」にあるような先入観はある」と言うわけです。

このエピソードを読んで、『俺はひょっとして今まで都合の良いことだけを、「自分がわかったつもりのこと」を相手に押し付けていなかったか』ということを考えてしまったわけですよ。「障害というテーマ」を扱う上で、そういう描写がおざなりになっているとか、 そういうところはあまり感じませんでしたね。

・・・個人的な話になりますが、ボランティアに参加した際に会場に来られる人の対応について

「車いすで来られるお客様がいますが、その時は『車いすの方』ではなく『車いすご利用の方』と言うように」と言われたことがありまして。
最初は意味が分からなかったのですが、要はその人は車いすを利用しているお方であって車いすではない。
車いすがその人のすべてではない、と。

「人がその障害によって定義付けられる事など無い」

とはつまりそういうことだったわけですね。

初めに載せたKotaku Australiaのインタビューでも、The EscapistのDeskimus Prime氏はこう言っております。

「これは障害持ちの少女とデートすると言うゲームなんてものではない。デートする少女がたまたま障害を負っているというだけなのだ。
人々がその生涯によって定義され、区別されるという考えを私は憎む。そしてこのゲームの中心にあるテーマは、『人は、各自がどのような人物かによって個別に判断されるべきであり、意図的な偏見や横着によって寄せ集められた特徴の積み重ねだけでその人を判断しようとする事は間違っている』、まさにそれなのだ」

「障害に対してなんとか」や「問題提起をなんとか」というゲームではではなく、自分自身を見つめなおす・・・そういうゲームなのかもしれないな、というのが最終的な感想ですね。これは、プレイした各個人によって違うので、何とも言えませんが。

【最後に】

タイトルこそナニでアレな感じです。正直、最初この名前とコンセプトを聞いたときは「こいつら、どうかしている」と思った節もありました。
がしかし。その印象というものはゲームを実際にやってみて、いろいろと反応を確かめるうえでそれは変わっていったわけですよ。
実際にやってみないと分からないところはある、というわけですし。その、何だ、興味がある場合にはやってみればいいんじゃないのかな。プレイする価値はある、ということを強く主張したいです。

---

　管理人コメント

---

DECOすけ野郎 さまの言うとおり、この「かたわ少女」は、開発のニュースが流れた時から、様々な箇所（日本や本国、それどころか世界中）で様々な物議を起こしてきました。
「心臓に爆弾」程度なら、物語中の人物が持つ障害としてはありふれていますが、この物語の登場人物のように外見に出るものとなると、ここ日本では描写しにくくなります。
「かたわ少女」を制作した海外ならば、わりと身体的障害を持った登場人物は書きやすいのですが、その海外でも、流石に物議を呼んだようです。
なお、ニッチなエロ属性として、「ダルマ」など、身体的障害そのものを萌え属性として描く18禁作品もあることにはあります。しかし、この「かたわ少女」で、そういった属性への期待（もしくは不安）はするべきではありません。「かたわ少女」の持つ『障害』への描写は、決して萌え属性として消費してはならないものである、そう物語で主張されています。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 ユズシチ～きつねっ子とたぬきっ子のLOVE2恩返し～ 】

レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 押しかけ女房型エロゲー ] 作者 [ コンポン神社 さま ] 容量・圧縮形式 [ 101MB・ZIP ] ダウンロード （18禁！）

【概要】

なんか両親を亡くした少年（神社に住んでいる）が、ある日雪山で罠にかかったきつねとたぬきを助けたら、エロエロな恩返しをされるというそういう内容ですよ、ハイ。ちなみに、VIP作成です。

クールだが意外とホットな狐っ子のコンコンとロリきょぬーながらも背丈が低いことをコンプレックスに感じる狸っ子のポンポンとヒロインは二名いますが、両方選んでも別にバチは当たりはしない感じです。

いやあ、こういうADVゲームを遊ぶと心が落ち着きますよね。
最近は荒んだゲームを遊ぶことが多いですからね。

ちなみに、神社経営シミュレーションもついています。
ゲームとしては・・・まあ、そつなくこなしていけばクリアできるのでそれほど難しくはないんですが、イベントで金がガクッと下がったり清潔度が下がったりするのが腹立たしいです。
なんか作業が単調で繰り返しになっているのが気になりましたが、「ゲームのグラフィックを全部コンプリートする」ためには、これをやらないといけないんですよな。

「正直、これをやるくらいだったらもうちょっとヒロイン2人のシナリオを少し底上げした方が良かったんじゃないのか・・・」
と思ってしまったのも事実です。

それは置いておいて、冬らしい、きつねとたぬきが恋しくなるようなそういう感じのノベルでございます。

---

　管理人コメント

---

SLGである「コンポン神社」は、シンプルに楽しめるミニゲームながら、「かゆい所に手が届かない」部分が散見されます。
売り上げに重要な仕入は、1日1種類のみしか注文できず、また、本数も1本・10本・100本・1000本の4種類しか選択できません。50本と言った細かい注文や、後半で1000本以上欲しい場合も、対応していません。
客足が増えるたびに、清潔度の下がり幅が増えるのも困りものです。一定値以下になると、人気度が徐々に下がる「臭い神社」になってしまいます。
作業効率（特に清掃の効果）を上げるためには、コンコン・ポンポンの人数（！）を増やすことが重要ですが、増えるのもまたランダムイベントに頼るしかありません。
それでも、10日毎の祭りで十分稼げるよう在庫（特に酒）・焼納・清掃を済ませていれば、100日もあればクリアはできる内容です。しかし、肝心のCGはこれまたランダムイベントなので、コンプリートのためには、クリア後のヤリコミも必要不可欠になります。
おまけのSLGの説明だけで紙幅が埋まってしまいましたが、本編は単純に「二者のどっちを選ぶか」のみです。こっちは前情報なしで楽しんでもらいたい所です。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 プリンセスティアーズ 】

レビュワー [ syoumei ] ジャンル [ ファンタジー陵辱孕ませノベルゲーム ] 作者 [ 35HR さま ] 容量・圧縮形式 [ 71.7MB・ZIP ] ダウンロード

ハマリ度：９　グラフィック：６　サウンド：８

注意！！作者様の性癖全開の超マニアックでアブノーマルなシチュ満載！！

今回紹介させて頂くのは、「プリンセスティアーズ」というファンタジー世界が舞台のノベルゲームです。

やむを得ない事情から、とある街で開かれる武闘大会に参加することになった少女剣士、エルシー・イステアリ（1○歳、通称エロシーさん）。
プレイヤーは彼女となり、武闘大会で勝利し続け、期限内に10000Gを払い、無事契約を完了してこの街を去る……というのがこのゲームの表向きの目的です。
ぶっちゃけそれだけなら簡単に達成できます。
1週間程コロシアムに出て敵を倒せば簡単に10000G貯まりますからね。

しかしこのゲーム、バウトに10000G支払って一度クリアしてからが本当の始まりなのです！
エンディングに出てくるプレイレポートを見て、プレイヤーはまだほとんどこのゲームを攻略できていないことを知ります。
さぁそこからが大変です。
END、キーワード、マライズ、戦った相手…
これらを収集する為には、コロシアムでわざと敗北し、街を隅々まで周り、様々なイベントをこなさなければなりません。
今までただ敵を倒せば良かっただけなのが、これからは如何にして敵に負けるか、如何にして新たな敵をコロシアムに出現させるか、如何にしてイベントを起こすかということに頭を使わなければならないのです。

その為プレイヤーは何度も周回プレイをこなすことになります。
何せENDを一つ迎えたら、エロシーさんの冒険はそこで終わりですからね。
ENDはコロシアムで敗北する以外にも、街中の至るところで発生する可能性があります。
ちょっとでも選択をミスると、折角立てたフラグが流れてったり、今までこなしてきたイベントがパァになることもあるので、こまめにクイックセーブするのは必須です。

さて、このゲーム…項目にも書いてある通り、エロゲーです。
それも男と女が裸になって愛し合うとか、そんなありきたりなジャンルではありません。
18禁という一般人なら眉をひそめるような領域。
その18禁の中でも忌避する人間も多いであろう「陵辱」というジャンル…
そして、その「陵辱」というジャンルを好む人間にですら中々受け入れられることのない「孕ませ」という性癖…
この「プリンセスティアーズ」は、その「陵辱」と「孕ませ」の2つに特化した、超アブノーマル且つマニアックなエロゲーなのです！！

上記の文章を読んで、気持ち悪いと思った方はこのゲームをプレイしないことをお勧めします。
何せ全31種類（未実装含む）のENDのほぼ全てがこんな感じなので。
とことん人を選ぶけれど、その分ハマる人は滅茶苦茶ハマる、プリンセスティアーズはそんなゲームなのです。

その他注意点として、残念ながらこのゲームには絵はありません。
背景とかならあるんですが、肝心のエロいシーンを描写した画像は全くないのです。
しかし作者様の文章力と、何より「陵辱」「孕ませ」に対する異常なまでのこだわりによって、匂い立つ程エロい表現を生み出すことに成功しています。
「テキストだけでこれ程エロいなんて…」と、思わず驚嘆する程です。

またこのゲーム、設定や世界観などもかなり練りこまれており、それを無理なくエロ方面に活かすことにも成功しています。
例えば「新機魔法」という、その人の特性を更に伸ばす魔法があるのですが、それによって主人公はそのエロい特質を更に強化されてしまうとか。
その他、「エゼウス昆虫体」という人間の思念を増幅して周囲に伝える能力を持つモンスターによって、主人公のエロい考えを周りに知られてしまうとか。
本格的なファンタジー要素を、無理なく自然にエロ要素に活用できているというのは、純粋に凄いと感じます。

このようにマニアックなだけでなく、純粋にゲームとしても完成度の高いこの作品。
ですが、上記にある通り、万人に勧められる類のゲームではありません。
18歳未満の人間は絶対プレイしないこと。
18歳以上でも「陵辱」「孕ませ」というジャンルに嫌悪感を覚える人間は絶対プレイしないこと。
そして必ず自己責任においてプレイすること。
これを必ず守ってDLして下さるようお願いします。

---

　管理人コメント

---

ただ単に、主人公である女性を性的・肉体的ともに痛めつけることを目的とした「凌辱モノ」なら、割とありふれています。最近では、「孕ませ」に特化した作品さえ珍しいとは言えなくなってきました。
当サイトで取り上げた中にも、「トリレンマブルー's」・「悪魔の迷宮」・「アパート」など、凄惨過ぎて肝心の部分が萎える程の凌辱描写のある作品は結構存在します。
そんな中で、本作が特筆すべき点は、「世界の全てがエロシーさんに襲い掛かる（性的な意味で）」に尽きます。もちろん、その第一人者は彼女の運命を選択する貴方であることは言うまでもありません。
その襲い掛かりっぷりは徹底しており、お助けキャラと思った占い師にステータス強化を頼んだら、「おめでとう！ エロシーは孕ませやすさが3上がっtうぉい！！…な具合です。
肝心の人物グラフィックが実装されてない件ですが、最近は「3Dカスタム少女」や「佐野ツール」（18禁！）など、エロ画像に使用できる素材も数多くあります。
ただ、本作では、これらの素材を使うのは逆効果であると、個人的には思います。イチモツ役である男どもは（不必要なほど）濃いキャラばかりなため、こいつらを半透明人間やイチモツだけの描写にするのは色々と勿体ない気がするのです。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 ツルゲーネフとよろしく！ 】

レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ちょっぴりHな王道学園ラブコメ（＋修羅場） ] 作者 [ めそ さま ] 容量・圧縮形式 [ 447MB・ZIP ] ダウンロード （18禁注意！）

ハマリ度：８　グラフィック：９　サウンド：９

りんごって美味しいですよねえ。・・・幼なじみは怖いですよねえ・・・。

【あらすじ】
いろいろあって交通事故で入院しているまーくんの手元には悪友がくれた見舞いの品のりんごと数枚の用紙がありました。そして見舞いに来るツルゲーネフ。
・・・まあ、そのあとなんかいろいろあったりなかったり幼なじみの異常な愛情に巻き込まれたり何だかんだでどうなっちゃうんでしょうっていう感じです。

いやあ、あんぱんっていいもんですよねえ。牛乳にひたして食べるとより美味しくなるんですよ。

▼「あらすじになっていねえ！」
▽「・・・実際にそういう感じなんだから困る。」

▼「えー、前回のレビューはもうすでに書いているんですが、今回のは前回以上に感想が書きづらかった。
だから結構な間放置状態になっていました。そんな事なので今回のレビューは短めです。」
▽「しかし

うわぁぁぁぁぁぁん　なんでツルゲーネフ役の声優さんが変わっちゃったんだよぉぉぉぉぉ！
あのほわほわボイスが良かったのにさぁぁぁぁぁぁ

ですよ」
▼「・・・まあ、作者がそういう方針らしいから仕方がないといったところだろう。うん。そういうシーンもあるわけだからな。」

▼「しかし、どうしてこういう方向性になったのかということですよな。気になりますが。」
▽「・・・幼なじみ怖ぇよ！（あまり前作では出てこなかった）」
▼「何でこういうゲームばっかりになってしまうんだ、その、ADVで紹介するゲームは・・・」
▽「いや本当偶然なんだってば！意図的にやってるわけじゃないの！・・・30％くらいは意図的だけど」
▼「え」
▽「それはさておき、えー、なんか怖いです。幼なじみ怖い。
そのうちDEAD ENDで悲しみの向こうへ的なことになりそうな感じの危うさがあるというか。」
▼「正直な話、ハッピーエンドになってもその後の世界が・・・あまり・・・
良くない感じになりそうな感じではありますな。作者さんはそこを強引に割り切っていましたけれども。」
▽「エロシーンはむしろ少なめな傾向なんで、主にストーリーを楽しむといった感じです。
一応前作を遊んでいた方がいろいろと分かりやすいんで。そういうわけでよろしくお願いします。」

---

　管理人コメント

---

本作は「ツルゲーネフによろしく！」の完全な後日譚であり、18禁なシーンは…それこそ色々な意味で「さわり」程度しかありません。
ただ、18禁領域まで踏み込んでまで描こうとしたのは、「男脳と女脳の違いによるすれ違い」なのではないか…そう私は感じました。知識豊富なツルゲーネフ…そして、普段の言動はアレながら、きちんとツルゲーネフの話に付いて行き、彼女が読んでいた小説のあらすじをそらんずることができる程の「まーくん」…そんな二人でも、いや、そんな二人だからこそ互いの理解できない部分が浮き彫りになり、今回の話につながったのだと思います。
この点にしろ、「幼馴染」の昼ドラのようなドロドロっぷりにしろ、筆者はかなり女性心理を詳しく描ける方だと感じました。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 glare 】

レビュワー [ 赤松弥太郎 ] ジャンル [ コマンド入力型ADV ] 作者 [ 秋全也 さま ] 容量・圧縮形式 [ 11.0MB・ZIP ] ダウンロード

ハマリ度：７　グラフィック：９　サウンド：８

満ちては欠ける 宇宙を行く 神秘の舟

　もし、あなたが「two」という作品を忘れていたなら、それはクリアしていなかったからですよ。
　ヒロイン・てとの正体とか、主人公達のその後とか、あの種類のやるせなさ、せつなさみたいなものは、絶対に忘れられないはずですから。
　人によっては彼のことを、寂しいヤツだと笑うかも知れないですね。
　しかし今、思い出したようにあの作品をクリアして、ボクはじっと自分の右手を見るのです。
　あいつらは愛を手に入れたけど、ボクが手にしたのはこの右手と、肥大化した妄想だけじゃないか、とね。

　さてさて、今回紹介するのは、その秋全也さんの久々のフリーゲームです。
　ある日、あなたのところにメイド型ヒューマノイドが送りつけられるところから、物語は始まります。
　……どうせみなさん、想像したことはたった1つなんでしょう ? 変態。
　彼女は自身をネットに接続し、検索を行うことができます。
　調べたい語句を入力してください。はい、どうぞ。

　そうです、本作はコマンド入力型ADVなのです。
　ポートピア殺人事件のようなカタルシスを生むポテンシャルを秘めつつも、コマンド選択式に駆逐された旧世紀の遺物。
　本作のコマンドは「検索ワード」という体裁を採っているので、でたらめに動詞を打ち込んでも反応しません。
　ですが、すべてのコマンドはそれ以前の会話で出てきている単語に限定されてますから、そこまで難しくはないです。
　ただし、LiveMakerのバックログはそこまで優秀ではないので、メモは必須ですね。
　どうしても入力すべき単語が思い出せなかったら、最初からプレイし直した方が早いかもしれません。
　体感で言うと、ノーヒントの「two」よりはカンタン、程度。それなりに歯ごたえはあります。
　どうせリアルじゃ女の子にかける言葉も見つからないんでしょうから、せいぜい苦労しやがれってことです。

　そういうわけですので、ボクとしては、本作は他サイトの攻略情報を見ずにクリアしてほしいと切に願っています。
　その分、クリアした喜びもひとしお……最終試練のあとのエッチも、搾り尽くす感じでたいへん実用的ですので。
　ですが、攻略に関係のないヒントなら、1つくらい出しても構いません。
　ユーザー名の入力は、本名にするのがこの手のゲームのお約束ですが、それができない奥ゆかしい方もいるでしょう。
　もし迷うのなら、彼女の口調、性格から言って「マスター」「兄さま」あたりがオススメです。

　プレイ時間は、全く詰まらなければ30分程度。ボクは初回4時間程度かかりました。
　前作のようなファンタジーな出来事は起きませんが、やっぱり秋さんのストーリーは美しいです。
　ほら、不思議なことが起きそうな月の蒼い夜じゃありませんか。
　強がりで、寂しがりやな彼女と、どうか仲良くしてください。

---

　管理人コメント

---

本作のキーワード探しは、初見では中々難しくなっています。グレアのセリフに出てくるものばかりでなく、自分が入力した設定も含まれるのです。
なお、あくまで「キーワード」はフラグが立つモノのみとなっています。（現バージョンでは）グレアの細かい設定やセクハラワードを投げかけても「今調べることではありません」と冷たい返事が返ってきます。
グレアとの会話は、あくまで真面目に進めましょう。ストーリーにのめりこむ意味でも、それが最高の攻略法なのです。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ

【 Succubus Quest短編 - 老司書の短い夢 】

レビュワー [ SPITⅨ ] ジャンル [ セックスバトルRPG ] 作者 [ SQDT（代表：civmit さま） ] 容量・圧縮形式 [ 186MB・ZIP ] ダウンロード

ハマリ度：１０　グラフィック：１０　サウンド：９

RPGのシステム文が猥語に、敵が女の子になった世界

えーと、こんにちは。２回目のレビューも2ndレビューというヘタレなSPITⅨです。
私めが長らくお世話になったゲームが一覧にありましたので、本日こうして筆を取らせていただくに至りました。
お忙しい中誠に恐縮ではございますが、しばしお時間を頂きたくお願い申し上げます。
熟練レビュワーの方々に於きましては、未熟者が賢しらに語る愚をご笑覧いただければと。

１．ジャンル『セックスバトル（略称：SB）RPG』の説明

さて、ジャンルは前の方が書いている通り『セックスバトルRPG』となります。セックスバトルはSBと略されたり、BFと置き換えられたりします。
このジャンルについて知識の無い方もおられるかと思いますので、まずはこのジャンルの説明から。
有り体に言えば、ドラ○エのように、敵の表示された画面を見ながらコマンドを入力し、ターン制でダメージを与え合っていくものです。
ただし、武器は剣や攻撃魔法ではなく性技、つまり相手に快感を与える技となります。
要は描写の違いということです。例を挙げますと････

＜一般的なＲＰＧの戦闘＞
主人公は剣で切りつけた！魔物に○ポイントのダメージ！
魔物は炎を吐いた！主人公に×ポイントのダメージ！

＜一般的なセックスバトルRPGの戦闘＞
主人公は色魔の胸を****した！色魔は○ポイントの快感を受けた！
色魔は主人公の****を舌で****た！主人公は×ポイントの快感を受けた！

という風に、描写が性的なものに置き換わっております。
無論画面に表示される敵の絵も、おぞましいモンスターではなく艶やかに笑う女の子です。
服を脱いだり脱がせたりすれば、しっかり裸にもなります。ご安心下さい。

２．『Succubus Quest短編 - 老司書の短い夢』のシステム

ジャンルの説明が長くなりました。このゲームの解説に移ります。まずはストーリーから。
「アイゼクト」というお爺ちゃんが「エスト」という夢魔（夢の中の魔物、殆どが♀）に絡まれ、若かりし頃の姿で夢の中に囚われます。
彼は夢から覚めるため、色欲のままに（性的な意味で）襲いかかる夢魔をセックスバトルで打ち払い、夢から覚める方法を探すというストーリーです。

アイゼクトは『読書室』という場所を拠点に、さまざまなダンジョンに潜ります。
ダンジョンの構造は入る都度に違う構造となる、所謂ランダムマップとなっております。
そのランダムマップには夢魔のシンボルが配置され、発見されるとものすごい速さで接近してきて、接触でバトルとなります。
凝っているのは、その夢魔のシンボルは遠くからだと薄ぼんやりしていたり透明だったりして、見えない点です。
ちなみに、相手の背後を取ればこちらが先制できますが、こちらが走っていたり背後を取られた場合、ほぼ先制されるという非常に凝った作りとなっております。

アイゼクトには『RP(リアリティポイント)』というものが存在し、これがゼロになるとゲームオーバーとなります。
RPはダンジョンの中を歩き回っていると自然減少しますが、****してしまうことで大幅に減少します。
伏字の中身はご想像にお任せします。１８歳以上の方なら何となく予想がつくかと。
以後この行為を「イかされる」と表記致します。

アイゼクトには一般的なRPGではHPにあたる『EP』というステータスも存在し、これが０になるとイかされてしまいます。
相手の攻撃で削られるのはこのEPで、これが０になった状態だと一定時間行動不能になった上に、今度はRPにダメージが入ります。
そして「テンション」とも表記される『TP』というステータス。アイゼクトの攻撃力にも影響しますが、これが一定値ないと使えない技もあります。
これは脱衣していたり、相手と本番していると自然に上昇していきます。ダンジョンを歩いていると一定値（100）まで近づいていき、そしてイかされると大幅に減少します。

戦闘システムについて、まとめます。
RP：０になったらゲームオーバーの数値。ダンジョン徘徊で自然減少、イかされると大幅減少。
EP：HPのようなもの。０になったらイかされ一定時間行動不能。
TP：攻撃力と使用できる技に関係。所謂「やる気」。

これに加え「ムード」という要素もあります。有り体に言えば、愛し合う雰囲気です。
脱衣関係や甘い言葉、本番に移る時などに上昇します。

以上のように、戦闘システムは結構複雑です。その分、リアリティはありますが。
上で触れた説明の通り、システムは少々特殊です。基本的なワードや説明を押さえれば理解し辛いということは無いと思います。
それでも特殊なことに変わりはないので、慣れないうちは苦労するかもしれません。

なお、他のレビューで多いリョナ・陵辱要素は全く存在しません。
セックスバトルと聞いて上記の要素を期待される方もおられるかも知れませんが、期待しないほうがよろしいと思います。

３．装備とステータスに関する特徴

このゲーム、レベルアップでのステータス値上昇もありますが、それ以上に装備が重要になって来ます。
装備と言ってもアクセサリが２点しか装備できないのですが、このアクセサリ、さまざまなオプションがついています。
例えば「EP+10%」「センシブ耐性+50%」「隠密+1」のようなプラス効果や、「口に弱い」「少女に弱い」などのマイナス効果もあります。

重要なのは、これらのアクセサリは『合成』ができるという点です。
２つのアクセサリを１つに合成する際、両方のアクセサリのオプションが引き継がれるので、これを繰り返していけば様々なプラス効果があるアクセサリを作ることが可能です。
アクセサリには「強化値」も存在し、アイテムや合成でこの値を伸ばすと、ステータス上で少なくない恩恵が得られます。
合成は「ベース」となったアクセサリが残るので、『騎士のペンダント』あるいは『花のかんむり』等の常時装備するようなものにプラスのオプションをつけ、『ダイヤモンドリング』等のステータスの伸びが平均的な装備を強化していくのが無難でしょう。
ただし、合成をしてくれるのはダンジョン内に稀に出現する紋白蝶だけなので、合成をするチャンスが少ないです。

ラスボス等はレベルが最高でも、装備が十分に強化されていないと勝てません。
装備が良ければそんなに高くないレベルでも倒せるのですが。

なお、とある種類のマイナス効果だけを限界までつけたアクセサリーを装備しているプレイヤーが何故か多数存在します。
理由はあえて語りません。一周クリアしたら是非やってみてください。

４．エロい要素

１８禁という特性上、実用性というものを重視する方々もいらっしゃるかと思います。
結論から言いますと、ＣＧは画面に表示される静止画が変化するだけですが、主人公、敵双方ともに性技で快感を与え合う仕様ですので、描写は豊富でプレイヤーの妄想力を掻き立てる内容です。
ですので、シチュエーションを妄想できる方なら実用性の方も大当たりかと思われます。

表示される敵のＣＧも、着衣状態or脱衣状態のどちらか、通常orクライシス（所謂残りＨＰが少ない状態）のどちらか計４パターンで画像や表情が変化します。
具体的に言えば、『着衣・通常状態』『着衣・感じている状態』『裸・通常状態』『裸・感じている状態』の４種類の差分が１体の敵に用意されているということです。
一部のボスは、これに加え本番中も画像が変化します。

しかし、やはり一般的な同人エロゲー等と比べると、グラフィックの変化に乏しく、動画もありません。
画面いっぱいに表示された女の子が****して****する動画じゃないと実用性が無い！と仰る方、今作品で実用性は皆無と思われます。
もちろんＲＰＧとしてもよくできた作品なので、エロ目的でなくてもお楽しみいただけるかと思いますが、エロ目的でプレイされるとがっかりされるかと。
妄想、補完はセルフサービスでお楽しみ下さい。

敵の種類、ＣＧ枚数は以下の通りです。数え間違いがあるかも知れませんが、ご容赦ください。

本番ＣＧがあるボス：６種類　（１種類あたりＣＧ差分６枚）
本番ＣＧがないボス：４種類　（１種類あたりＣＧ差分４枚）
一般の雑魚敵：５５種類　（１種類あたりＣＧ差分４枚）

差分を含めない敵キャラＣＧ枚数：６５枚
差分を含めた敵キャラＣＧ枚数：２７２枚

このように、ＣＧ枚数はそう多くないものの敵の種類は豊富ですので、中にはお気に入りの娘さんも見つかるかと思います。
ただ、ほぼ例外なくエロいので「俺は何も知らない処女の生娘を****したいんじゃあ！」という方は１種類しか好みの娘がいないかと。
他にも、大多数の夢魔がソフトな人外ですので、少しでも人外だと興奮せん！という方にとっても実用性は期待できないと思います。
こう書くと、一部の嗜好の方にとって実用性は期待できないと思われます。

エロい（大抵は人外）女性が襲ってくる状況に立ち向かうorやられる。こういう状況で興奮できる方なら実用性は期待できるかと。

なお、アイゼクトのＥＰがゼロになった時の夢魔の台詞や表現が所謂ドＭの方々に人気のようです。
そういう方々はわざとやられて、台詞やシチュエーションを堪能しているとか。
しかも自由に呼び出し戦闘ができる『シトリーの部屋』なる場所までどこかに存在しているあたり、そういう方々の需要を特に狙った作品かも知れません。

まとめると、

Ａ．シチュエーションを妄想で補完できる
Ｂ．エロい（大抵はソフト人外）女性が襲ってくる状況に興奮できる

この２点を満たしていれば、性的な意味でも十分にお楽しみいただけると思います。

５．その他

このゲームはフリーソフトです。と言うか、シェアウェアでしたらここでレビューができません。
しかし、このゲームには機能を拡張したシェアウェア版が存在します。『白の史書と色づく魔物』というものです。

となると、このゲームは体験版的な機能制限バージョンで、いいところで有料版をお買い求め下さいアナウンスが出るゲームと思われるかもしれません。
実際は逆で、シェアウェア版を導入しても、追加ダンジョン１つに夢魔が７種類しか追加されません。
もちろん、シェアウェア版でしか見れないエンディングも存在しませんし、メインストーリーにも全く影響しません。傍から見れば購入しない方がいい仕様かも知れません。
こうなると、むしろシェアウェア版より、よくある『フリーソフトだが寄付特典つき』のような要素が強いと言えるかもしれません。

にも関わらず、シェアウェア版が結構な本数でダウンロードされています。
つまり、それだけ嵌まってしまった、ファンになってしまった方々が多いということです。かく言う私めもその１人です。

難易度は難しいと言うより『工夫が要る』部類に入りますが、攻略wikiや攻略掲示板も調べればちゃんと存在します。
そういう場所を覗くのが嫌いな方でも、工夫を凝らしたり、よく調べてみたりすれば何とかなります。
ただしサクサク進めるタイプのＲＰＧではないため、サクサク感はありません。
ヌルゲーとは呼べない代物ですので、攻略を見てもワカンナイという方は詰まると思われます。

やり込み要素は豊富で、エンディングもマルチエンディングです。２周目以降、特定の条件を満たすと真のラスボスと言うべき存在と戦えたりします。
クリアだけで物足りないなら、夢魔の種類や解説が載った図鑑『夜の本』をコンプリートするのも一興です。これもまた、大変です。
メインストーリーには関係しないものの、『理想郷への道』という超難関ダンジョンも存在します。
貴重な睡眠時間を水泡にされたのは恐らく私だけではないと確信しております。

エロゲーとして見ても条件が合えば実用性は大いにあり、通常のゲームとしてもやりこみ度は高いというのが私めの見解です。
反面、妄想補完ができなかったりシチュエが合わなかったりする人にとっては実用性が無く、サクサク感のあるＲＰＧやヌルゲーがプレイしたい方には合わないとも言えます。

多くの人を魅了してきたゲームであることは間違いないので、迷っている方はとりあえずプレイしてみることをオススメします。

---

　管理人コメント

---

1stレビュー(2008.01)から現在(2011.09)までの3年半の間…と言うか、1年前から急速に、同人界において多種多様なエロRPGがあふれてきました。
最も、そのほとんどは、通常のエロゲーと同じく「イベント・ストーリーとしてエロシーンが存在する」物ばかり。今回の「Succubus Quest」シリーズのように「戦闘としてエロシーンが存在する」RPGは、それほど多くはありません。
その中でも、「Succbus Quest」のセックスバトルは、グラフィックにおいても、難易度においても、戦法や装備によるバリエーションの豊富さにおいても、2011年の現在でも頭一つ秀でた作品であります。
その点は、1stから3年半にもなって2ndレビューが、しかも、テキストデータにして10KB超にもなる長大なレビューが贈られた現状からも明らかです。
制作チームであるSQDTでは、この3年半の間にも、シェアウェア版「白の史書と色づく魔物」、書籍「Femme Fatale -原色魔女図鑑-」の販売、そして、新作「夢の魔物とお伽の騎士団」と精力的に開発を続けています。
新作は、おそらくシェアウェアになると思われますが、完成が非常に楽しみです。

---

（補足）

2015.04.19：現在、配布を再開しています。

↑ページ先頭へ / ＜【H】INDEXへ / ＜＜トップページへ