■ 投稿レビュー RPG 34 | ||||
ココア姫と伝説のパン | 一人前の魔女になります! | 小さな魔女と不思議の館 | Tactical Chronicle | ヌーの解剖学 |
カリスは影差す迷宮で | おいかける | トネリコさんとアンダーワールド | トネリコさん | 六面体勇者 |
レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 伝説のパンを求めて姫様が奮闘!な短編RPG ] 作者 [ 花姫パパ さま ] 容量・圧縮形式 [ 117MB・ZIP ] 制作ツール [ RPGツクールVX Ace ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 自分はパンよりご飯派です!(ぇ
『Medicinal Herb Story(薬草物語)』『セレンと虚空の塔』などで有名な花姫パパ氏。今作は短編RPGです。
にしても一国の姫がパンのためだけにここまで行動を起こせるものなのでしょうか・・・。
最近の姫様はここまで行動力がなければやっていけないのでしょうかね?
伝説のパン。それは世界一美味しいと言われている絶品のパンらしいです。
そんなパンの噂を聞き、無類のパン好きであるココア姫は伝説のパン欲しさに城を飛び出しました。
そして庭師で幼馴染のシュガーを強引に連れ出し、情報が手に入るかもしれない・・・とブレッドビレッジへ向かいました。
その村にあるジェスプランというパン屋によると、そのパンを作るためには3つの材料が必要で、どれも一般には流通していないレア材料と言います。
どの材料も魔物の巣窟の奥地に行かなければ入手できません。鍛冶屋から渡されたフランスパンソードを手に取り、
ココア姫は材料を取りに行く(小さな)冒険を始めることになるのでした。
横スクロールで進み、3つのダンジョンを潜って材料を取りにいくというオードソックスなRPGになっています。
最初は2人だけですが、途中で仲間も加わり、最終的には4人パーティーになります。
基本的なシステムはLV制&ポイント制。LVアップで手に入れたポイントを振り分ける方式でパラメータを上昇出来ます。
このポイントは自由に振りなおせるので上手く使いましょう。
また、魔法は全て魔法屋で購入する本を使って覚えるのが特徴で、どのキャラも同じ魔法を使うことが出来ます。
ダメージを受けるとゲージが溜まり、これが最大になると超威力の必殺技が発動します。
ある程度は自由にしてても大丈夫ですが、意外と敵は手強いです(特にボス戦)。ここで攻略ポイントを少し。
1:魔法を使うのは基本ザコ敵だけにし、ボス戦は物理攻撃を主体にするべき
2:ポイントの使い道は物理方面に。魔法を使うなら魔法力も
3:必殺技を上手くボスに当てられるかが重要
(あくまでも自分がクリアした時の話ですので参考までに)
武器や防具を強化できるアイテムが中々ドロップしないため、強化には苦労します。特に最後の強化はまともに出来ないでしょう。
LV5への強化に必要な素材がドロップでしか落ちず(他は店でも買える)、その確率も低いことが原因です。
その場合でもLVUPによるごり押しが通じるので頑張ってLV上げをすれば十分ラスボスまで倒せるでしょう。
システムが何気に優秀で、押しっぱなしで時間経過を早められるボタンがあるのが有難いです。
ダッシュ機能や戦闘高速化も用意されており、ストレスをあまり感じさせません。
伝説のパンが食べたい!という一心でここまで行動を起こせる姫様は本当に凄いです。何だかんだいって付いて来てくれるシュガーも・・・。
途中で加わる仲間も一筋縄では行きません。「参加しても良いの・・・!?」な人物までパーティーに加わります。
ある人物がココア姫たちの邪魔をするのですが、その理由が・・・(汗 貴方はまず自分の意見を言うべきですよ!ココア姫みたいに!
それはともかく、最後は綺麗に終わってくれて嬉しい気持ちになります。あのワガママ放題な姫様も結局は良い人でしたし。
やっぱり皆で食べるのならどんな物でも美味しいのですよ!
管理人コメントシナリオ量自体は短編ですが、装備を整えるために必要なアイテム量から考えると、プレイ時間の20~30%ぐらいはレベル上げとアイテム集めに費やす前提でバランスが組まれています。ストレートにボスまで突っ切ると、冗談抜きで死ねるレベルです。
特定のポイントにはレア度の高いアイテムが入っていますが、その直前で予告も無しにボスより強力な隠しエネミーが出現する有様。
長期戦になりがちな強敵戦は、空腹度(他のゲームで言うMP)を節約するためにも、消費の少ない物理スキルを使うのがオススメです。どうせ、最大のダメージリソースは怒ゲージMAX技になるので。そのためにも、回復はおろそかにしないように。
ストーリー面でも、場面ごとに姫様の食べているパンが変わるなど、細かい仕草で魅せてくれます。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 一人前の魔女を目指す(?)短編RPG ] 作者 [ りんこ さま(他、コラボ作品の作者様も) ] 容量・圧縮形式 [ 64.6MB・ZIP&自己解凍方式 ] 制作ツール [ RPGツクールVX Ace ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 こんなことで一人前の魔女になれるか分かりませんが・・・何故カードゲーム?
思わず『一人前の魔女になれません!』と叫んでしまいました。いや、魔女以前の問題のような・・・(ドカッ←魔法が直撃
終始シリアスな話である『まようたび、まよいたび』と違い、ほとんどコメディな展開の話になっています。
難易度の高さは相変わらずですが、『まようたび~』よりかはまともな部類でしょう。
おばあ様から一人前の魔女になる為の課題が出された主人公の見習い魔女、ドリス。
侍女で親友のエリナと共に課題をクリアしていくことになります。
しかし・・・師匠に振り回されたり意外なキャラに妨害されたり激怒されたりと大変です。本当に彼女は一人前の魔女になれるのでしょうか?
今回も完全な一本道。また、相変わらずザコが弱くてボスが強い傾向があり、ボス戦は複数の敵を相手にすることが多いです。
一度だけ師匠が合流してボス戦に臨むこともありますが、それ以外では2人で戦わなければなりません。
複数敵がいる場合はまとめて倒すより1体ずつ倒して数を減らすべきです。回復技を使う敵から優先して倒すと良いでしょう。
ラスボスは・・・ラスボスとしてちょっとどうなのかと思いました(性格的な意味で)。カードゲーム?二段構え・・・?
両者とも一定のレベルに達するとそれぞれザコ戦、ボス戦で有効な強力なスキルを使えるようになるのでレベル上げをする利点はあります。
今回もアイテムはMP回復とHP完全回復で戦闘不能から復帰するアイテムを優先的に買います。全体HP回復アイテムも少しばかり買っておくといいです。
やたら毒舌なドリスはともかく、エリナはゾンビの家系だったり、師匠のネロは酒好きの吸血鬼だったり。まともなキャラは泉の番人くらいのものです。
また、別作者の別作品のキャラがゲストとして登場し、主人公達の前に立ち塞がります。
そういえばドリスは師匠のことが好きなようですが・・・あの師匠のどこに惹かれたのですか!?
吸血鬼の癖に酒ばかり飲んで(ちゃんとした理由はあります)、弟子の恋心にも気づかず(?)、変な課題ばかり出して・・・。
そんな人物(??)を好きになってるようでは一人前としては・・・(ドカッ←魔法が直撃(2度目)
管理人コメント本作でコラボしているのは、「tyny green」などの多数の作品でお馴染み、地獄カバ氏の「リトルリトルウィッチ」です。道中のザコも、地獄カバ氏製作の素材が使われています。
全3ダンジョンは、どれもボスが強めですが、回復魔法も充実しているし、アイテム購入資金に余裕があるため、レベル上げと回復を怠らなければ全滅することはないでしょう。むしろ、コラボキャラを含めたキャラ同士の掛け合いを楽しむ作品です。
なお、明らかに主人公側の方がぶっ飛んじゃってるのは言わない方がいいでしょう。私は魔法を直撃されたくないので。
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レビュワー [ シュン ] ジャンル [ 難易度ゆるめのほんわかRPG ] 作者 [ 飴屋ざいく さま ] 容量・圧縮形式 [ 5.99MB・ZIP ] 制作ツール [ WOLF RPGエディター ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ・・・この魔女、もしかして嫌われていますか?
『らぱん探し』の続編?に当たる作品で、雰囲気やノリも相変わらずとなっています。
スチルが追加され、新キャラも増えました。ボリュームも前作より増えましたが、それでもかなり短い作品です。
今回はRPG要素もありますが、そちらはあまり難しくありません。ADV要素がメインとなっています。
荷物を届けるため魔女のルナは使い魔と一緒にとある家を訪れました。
しかし・・・いざ家に入ってみると閉じ込められてしまいました。脱出するには黒幕を探してやっつけるしかないようです。
こんなことをした黒幕はルナに何やら恨みがあるようで・・・?ルナを操作し、敵を倒しながら黒幕を探っていくことになります。
途中、何故か閉じ込められていた師匠と合流し、2人メンバーで進めることに。
普通にザコ敵を倒していれば固定の敵も余裕で倒せるようになるので問題無いでしょう。今回も追いかけられ要素あり。
『らぱん探し』で登場したモグラは今回は回復役。話しかければ回復してもらえますが・・・一体何の関係が?
今回も特定の場所を調べるとアイテムが手に入ったりします。まあ、入手しなくても簡単にクリアは出来ますし、役に立たない物も紛れてますが・・・。
黒幕がラスボスになるのですが、どうも小物感が拭えない人物でした。まさか逆恨み?
黒幕の側近の使い魔の方がラスボスっぽく見えたのは気のせいでしょうか?
短いながら色々楽しいほのぼのした作品ですが、もっと長い話も見てみたいですね・・・。
管理人コメント戦闘はかなり楽な部類で、道中の雑魚を潰してレベルアップしてれば、まずピンチになることはないでしょう。
ゲームとしての楽しみよりも、ルナたちのキャッキャウフフを楽しむ…と言う日常系萌えアニメのような楽しみ方の方が勝る作品です。
精神的に疲れた方にオススメです。ガチなゲームの口直しにいかがでしょうか。
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レビュワー [ SSS ] ジャンル [ リアルタイムストラテジー系RPG ] 作者 [ カレプリ@黄色い工場 さま ] 容量・圧縮形式 [ 100MB・自己解凍EXE ] 備考 [ 日本語 ] 配布元 Tactical Chronicleとは、打倒魔王を掲げる村の意思となって兵を操り、敵を倒し各地をめぐり仲間や戦力を集めどんどんパワーアップしていくRPGである。
まずプレイヤーは、ユニットを加入させ職業毎にフローチャート型の命令を割り当てる必要がある。
たとえばHPを参照する命令式を使えば味方が重症を負っているか否かが判別できるので、その式に「薬草」の実行式を割り当てる事で「重傷を負った味方がいればその味方に薬草を使用する」という動きをしてくれるようになる。
その下の命令を「無条件」で「敵」に「攻撃スキル」とすれば、普段は攻撃しつつHPが減った味方が出れば薬草を使うようになるわけだ。
これらの命令式は色々な街の住人が持っているので、ゲームが進んでいけばより細かい命令が可能になる。この世界に万能通貨は無く、装備品やアイテムはおおむね素材を取って合成して入手する事になる。
殆どのモンスターは通常ドロップ品の他に条件を満たして倒さないと手に入らない特殊ドロップ品があり、条件の厳しいモンスターに対してはスキル等で条件を開示させ、それをもとに倒していくことも必要になる。また、薬草などの消耗品は消耗品スロットに装備して使用する特殊な扱いになっており、使っても無くならない代わりに100%の容量を持っており、使うたびに消費分の%が減り、%が足りなくなると回復するまでは使えなくなる。
村に帰るか採集スキル持ちが採集ポイントを調べる事で%を回復できるので、戦略的なリソースを損耗することなく、ガンガン使っていくことができる仕様になっている。
これらは使用者のLVを問わず一定の効果を発揮するので特に序盤は強力だが、採集ポイントの無い地域では%回復がし辛いので気を付けなければならない。また、ユニットには寿命があり、25才で定年退職してしまう。
雇用できる最少年齢は15才なので、最長でもゲーム内時間で10年、実時間だと時間経過するフィールド内で120分経過すると時間切れによって大きなLVマイナス補正がかかった上、街等の安全地域に入った時点で戦線離脱となる。
もちろん戦闘で死亡したり石化したりして治療手段が無いと、定年を待つまでもなくキャラロストである。
ただ、殆ど同じLVで全く同じ職業のキャラが何度でも雇えるので、ユニット個々は儚くとも、村全体、ひいてはプレイヤーにかかるデスペナルティ的なロスは非常に薄くなっている。
キャラロスト時にそれまでの働きに応じて勲章というボーナスがもらえるので、時にはプレイヤーが直接引退を命じてキャラの冒険の幕を下ろす事が最適解となる場面などもあり、この辺りはロマサガ2等に近い。ゲームバランスは極めてコンボ重視のバランスとなっており、工夫のない通常攻撃メインのシンプルパーティーは序盤ですら力不足を感じ、中盤以降であれば「組みなおせ」と言わんばかりに容赦なく全滅させてくる作りになっている。
新しいアイテムや新しい職の新しいスキルを次々と試し、画期的な組み合わせが見つかればついさっきまで勝てそうになかった強敵を完封蹂躙できる、そんなカタルシスを重視したバランスと言える。
・・・もっと言うと、プレイ前から戦法関係のネタバレを見てしまうとそれだけでEasyMode不可避なので、攻略サイトやWikiなどは進行に支障を感じるまでは見ない事を強く推奨しておく。全体として作戦の構築などでとっつき辛い部分もあるが、考える事を楽しめる、良く練られた面白いゲームに感じた。
難を言えば魔王の扱いが悪いこと位だろうか。ストーリーの主題のくせに強さは山賊のボスとほぼ同等、中盤で倒せる上に各種中ボス勢よりも印象が薄く、倒してもエンディングが見れるだけでノードロップノーリターン旨味0%という可哀想な扱いになっている。
弱体化云々とかはあったようだが、コンディション悪い癖にまともな護衛も用意せず1vs5で嬉々として戦う残念な魔王に国が滅ぼされたとなると、かなりがっかり物なのではないだろうか。
管理人コメント広大な見た目からはシミュレーションっぽい印象を受けますが、戦闘を繰り返しながら世界を広げ、地道にレベルアップしていく仕組みは、まごう事なきRPGです。
一見難しく感じる「作戦」の組み立てですが、普段のRPGでのコマンド選択を半自動化してくれると思えば、かえって多彩なスキルを分かりやすく組み込める仕組みになっています。作戦の組み方については、チュートリアルで丁寧に説明してくれるので、プレイ前に必ず見ておきましょう。
戦士にとって重要な「挑発」も、薬草などの使用も、この「作戦」で組んでおかないと実行してくれません。パーティを組みなおしたり、新しいスキルを覚える際には、必ず「作戦」を見ておくよう心がけましょう。
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レビュワー [ 麦茶 ] ジャンル [ ノベル & RPG ] 作者 [ Circle Radian さま ] 容量・圧縮形式 [ 246MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールVX ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:8
頼れるのは己の知恵と経験のみ
本作は昆虫と解剖学をテーマにしたノベル&RPGです。
ゲームの基本的な流れとしては、
ステージを選択→ちょっとしたパズル+雑魚戦を2回→ボス戦
ステージをクリアする度にシナリオが一つずつ解放され、閲覧できるようになります。
メインの戦闘パートについて。
このゲームの戦闘システム最大の特徴として、ランダム要素が一切ないことが挙げられます。
攻撃によるダメージ、敵の攻撃の対象となるキャラ、敵の行動パターン、全て固定です。
もちろん、攻撃が外れることやクリティカルもありません。
同じ条件で同じ行動をすれば何回やっても同じ結果になります。はたしてそんなゲームが面白いのかと、疑問に思うことでしょう。
確かに、普通のターン制コマンドバトル(ドラクエ等)で上記を採用した場合、まるで面白味のないものになることは明白です。
基本的にRPGの戦闘は運に左右される部分があってこそで、
クリティカルや命中率が無いだけならともかく、行動パターンや攻撃対象が固定というのは無理があります。
しかし、ヌーの解剖学は「運要素無し」に合わせた独自の戦闘システム、難易度で作られています。
主人公(GNU)のライフは1、どんな攻撃でもダメージを受けたら即死。
GNUがやられてしまった時点でゲームオーバーなので、左右の二人で彼女をいかに守るかが攻略の鍵となります。
仲間の二人は何度死んでもかまいません。というか、わざと死なせることが多々ありました。
敵は容赦無く殺しにかかってきますが、GNU達にも様々な対抗手段があります。
基本的にはこの4種類。
守護者の契約:契約を結んだ対象が優先的に狙われるようになる良性異常。戦闘開始時、ゲストの二人に自動的にかけられる。
契約を結んでいる間はゲストに攻撃が集中するので、基本的にGNUが狙われることはなくなる(一部の攻撃は例外)。ボス戦ではこの状態を維持することが大事。僕と契約して、肉壁になってよ!効果は10ターンだが、8ターン目にアイコンが赤色に変化してからは契約を結び直すことが可能。 ⇒ ⇒
プロテクション:1回だけ敵の攻撃を無効化するバリア。なんと重ね掛けが可能。
大体の攻撃はこれで防げる。守護者の契約と組み合わせると正に鉄壁!
・・・と言いたいところなのだが、ボスはプロテクション貫通する攻撃を使ってくることが多い。
雑魚敵相手には非常に優秀な防御手段。スピードゲイン ディレイ:行動順を操作する技全般。味方の行動までの待機時間を減少させたり、敵の待機時間を増加させたりできる。
C.O.:Powerを消費して使用するGNU専用の必殺技。
C.O.は全部で24個あって効果は様々、装備画面から最大3つまで選んで装備できる。いずれも効果は強力で、戦況を大きく有利に傾けてくれるものが多い。
Powerを余分に消費することにより、行動順に割り込んで即座に使うことも可能。
絶望的な状況からでも強引にリカバリーできるので、初見殺しに対抗できる唯一の手段であり、強敵を撃破する為の要でもある。この「割り込みC.O.」CTB(カウントタイムバトル)で行動順を無視するという発想にまず驚いたんですが、これが本作の戦闘システム&バランスとかなりマッチしていて、戦闘を面白くしている最大の要因だと感じました。
その他様々な手段でGNUを守りつつ、6種類の毒を重ね掛けしまくったり自爆技で命と引き換えにダメージを与えたりして勝利を掴みます。
ボス戦では戦闘開始時に説明とヒントが表示されるので、
最初はヒントを参考にしてボスの特徴に合わせた戦法をとっていくのが基本になります。戦略性の高い本作ですが、運要素無しということは所謂「覚えゲー」の面があるのも事実。敵の行動パターンは同じなので、一度見てしまえば対策できるようになります。
しかし、敵が何してくるかわかったくらいで簡単に勝てるほど甘くはないのがこのゲーム。
本作の戦闘で先を見越した適切な行動を選び続けるのは至難の業で、悪手を積み重ねていく内に、敵の行動がわかっていてもどうしようもない状態まで追い詰められてたりします。
その場では最良だと思った行動も、後々になって実は悪手だったことに気付かされたり。
負けてしまったら何が悪かったのか、どこで間違えたのかを考えて、次の戦いで反省を活かす。
そうした試行錯誤を繰り返してやっと勝てた時の達成感がもう、たまらない。
↑ノベルパート
最初に書きましたが、昆虫と解剖学をテーマにしたノベルです。
・・・おわかりいただけただろうか。※過激な表現はないので苦手な方も大丈夫です!
難点
独自の戦闘システムについて、最初のチュートリアルで説明を受けるんですが・・・
これがなかなか長い上に、覚えることも多いです。
システムを理解し、チュートリアルを突破するまでが最初の難関と言ってもいいほど。
序盤から何度かやり直すことになると思うので、CTRLキーでメッセージスキップできることは覚えておきましょう。
「習うより慣れろ」ではなく、「習いつつ慣れろ」の精神で。システムはわかり難いし、難易度は高いし、ある程度は死んで覚える必要がある。正直言って人を選びます。
その反面、ゲームとしての作り込みは確かなものですし、やればやるほど奥深さがわかってきます。
今までゲームのレビューなんて一度たりとも書いたことがなかった筆者が、もっとこのゲームの存在が知れ渡ってほしい!と思い、投稿するまでに至ったぐらいにはハマった作品です。
普通のRPGとは一味も二味も違った戦闘を楽しみたい方、画像を見てピンときた方は是非遊んでみてください。
管理人コメント恥を承知で言わせていただきます。チュートリアルで諦めました。レビュー真ん中に画像があるセイヨウミツバチ戦が越せませんでした。
なんで、「RPG」の「幾度繰り返すか知れない戦闘」で、こんな高レベルの詰め将棋をやらねばならんのかと。
ここは、スピードゲイン/ディレイを駆使して、とりで(画面左のピンク髪)のBハンマーを3回以上、セイヨウミツバチの行動前に叩き込む必要があります。そのために、アカリ(画面右の黒髪)の「次の行動までのカウントを減らす技」、とりでの「カウントに関係なく、前2名を飛び越えて行動させる技」、そして、前2つのスピードゲイン技を同一ターンで出すことで発動する「味方全員のカウントを超減らす技」での行動順調整が必須になります。それに加えて、ヌーの「敵のスピードをダウンさせる技」、ガードによるMP回復の全てを使いこなさなくては、とてもクリアできません。
…もう、書くだけでイヤになる戦闘です。本当に、私などでは越した後のカタルシス<<<<<越せないストレスとなるゲームです。
囲碁・将棋の好きな人ならハマれる作品ですが、私は囲碁・将棋は大の苦手なので、ブチ切れる前に諦める選択肢を取りました。真に申し訳ありません。
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レビュワー [ 七紙 ] ジャンル [ 遺跡探索中の事故に見せかけて部下を暗殺RPG ] 作者 [ 饗庭淵 さま ] 容量・圧縮形式 [ 83MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールXP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 DLページに飛ぶと真っ先に「乳首の勃ち上がった黒タイツのおっぱい」が目に入ると思うのですが別にエロゲじゃありません。
作者の饗庭淵さんは、その筋では有名な「巨乳フェチ」作家であり「黒先輩と黒屋敷の闇に迷わない」をプレイしていただいても、如何に痩身巨乳好きかがうかがい知れると思うのですが本題はそこではありませんあしからずご了承ください。ともかく。
本作は軍属の考古学者「キール」が、遺跡探索の護衛として随伴命令を受けた魔法使い「カリス」を暗殺せよと命じられるところから始まる探索型RPGです。
メニュー画面に不穏に光る「襲撃」の文字が本作の特徴を端的に表しているでしょう。遺跡探索の間であればいつでもプレイヤーの任意でカリスに襲い掛かることが出来ます。
と言っても主人公であるキールは単なる考古学者。その戦闘力はせいぜい一般人に毛が生えた程度で、遺跡に蔓延るモンスターに小突かれればすぐに倒れてしまいます。
対して暗殺対象のカリス。貧弱な学者を護衛する任を受けるだけあって、「獅士」と呼ばれる強力な魔法使い。序盤の敵くらいなら彼女が勝手に焼き払ってくれます。そんな彼女に無闇に襲い掛かって勝てるのか? いいえ勝てません。
ではどうするか? 遺跡のモンスターや罠の力を借りるわけです。与えられた期限は30日。表向きの仕事である遺跡探索をすすめつつ、唯一の味方を陥れるのがあなたの仕事です。
管理人コメントカリスを倒すにあたり、強さのほうは問題ありません。戦いの中でキールはどんどんレベルアップしていく上、遺跡の中にある装備品でも強化ができます。
問題は、その中でカリスと絆を結び、「本当に彼女を殺せるのか…?」とプレイヤー自身に投げかけるジレンマです。学者であるキールにしても、知りたがりであるプレイヤーにしても、「理由も分からず、頼ってきた味方を殺す」ことに違和感を覚えさせます。
幸い、「理由も分からず、頼ってきた味方を殺す」以外にも、様々な道を選ぶことができます。そのためにも、色々な箇所を調べてみましょう。カリスの謎を解くためにも、強敵に対処するためにも、そして、当座の資金を得るためにも、知識の蓄積が必要なのです。
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レビュワー [ ろっとん ] ジャンル [ RPG ] 作者 [ マテンロウ計画(うた) さま ] 容量・圧縮形式 [ 2.1MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:7
あのこはにげる あなたはおいかける
■あらすじ
ひたすら少女を追いかける、シンプルなノンフィールドRPGです。
ゲーム自体が短く、断片的にストーリーをなぞっていきます。
■戦闘システム
ゲームシステムはまた新しいシステムです。毎回変えてくる「いつものマテンロウ計画」ってやつです。
磨り減っていく体力を回復する手段は、他のステータスを通貨代わりに消費するほかありません。
■ネタバレ込み感想
※主人公の目の前には一本の矢印。終始「追いかける」以外の選択肢が存在しないのが印象的です。
たとえ彼女が「おいかけないで」と懇願しても…彼には「追いかける」以外の選択肢なんて存在しないのです。※
シンプルな王道ストーリーですが、短い中に描写が充実しており、胸にジーンとくるお話でした。
管理人コメント現在、マテンロウ計画では、旧作を順次削除に掛かっています。本作は、Vectorに載らないまま削除対象となり、私が気づいたときにはDLできなくなっていました。
よって、本作の評価は、ろっとん氏のレビューか、実況動画を参照するしかありません。
どうしても磨り減る体力を回復するのは、アイテム運一つしかありません。しかも、アイテムを拾うのにもステータス減少が伴うシステムと、話を聞く限りだと「クリアさせる気があるのか!?」とさえ思うシステムです。
しかし、アイテムの効果はかなり高く、ステータスを一つ二つ減らしたぐらいなら充分お釣が来ます。ただし、どれが不足しているかの状況判断は必要です。攻撃力が欲しいときに攻撃力を減らして回復アイテムを取る必要があるか…レベルには頭を使うゲームです。
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レビュワー [ ろっとん ] ジャンル [ RPG ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:7
トネリコさん マジ天使 (種族的に)
■あらすじ
セリカくんが ゆくえふめいに!
エンリュウくんと いっしょに
ちかせかいを たんけんだ!
■ちょっぴりシリアス仕立て。
前作「トネリコさん」の脱力かわいい雰囲気はそのままに、マテンロウ計画おなじみのシリアスな舞台背景が顔を覗かせます。
前作では明かされなかった各キャラの詳しい人物背景も掘り下げられ、より一層魅力的になりました。
■キャラクター
トネリコちゃん
天使(種族的な意味で)。14歳。歳よりも言動が幼いのはご愛嬌。
今回も能天気パワーで困難を蹴散らしていきます。
セリカくん
シリアスな家族設定が判明する、今作の最重要人物。14歳。
そしてまさかのロリコントネリコちゃん大好きキャラ発覚。
トネリコちゃんの下着事情にも詳しく、彼女用のスクール水着も常備している…
おまわりさんこっちです。
エンリュウくん
前作でライバルポジションだった道具屋の息子。
ボケ要員の多い今作では貴重なツッコミ役です。
まさかの18歳。道具屋出身なのに錬金大会で子供に負ける18歳かー
※
スイレンさん
ランジェリーの入手元にして、まさかの隠しキャラ。
…ネコミミ聖女…だと…? ※
■今回はダンジョン探索型RPG
マス状のマップに各イベント(敵遭遇イベント含む)が色分けして配置されています。
同じマスをウロウロするだけで宝箱にも敵にも出会い放題な親切仕様。
青マスではときたまにNPCとバトルして追い剥ぎもできたり……
かなりスピーディにマップを移動できるため、体感エンカウント率が激高なのですが、
初期から道具屋でエンカウントON/OFFアイテムが手に入るので快適です。
■脱力会話マシマシ!
前作からシナリオのボリュームだけでなく、会話コマンドのパターンも大量に増えています。
行く先々で脱力する雑談にはほっこりすること間違い無しです。
■今回も独特な戦闘
マテンロウ計画恒例、武器・スキルなどの独自ルールがシンプルで奥深い戦闘です。
特筆すべきは“LP”というRPGには珍しい残機制の概念。
HPが尽きても残機が有る限りは回復技(or回復アイテム)で蘇生可能です。
死に技・死にアイテムを減らしつつ、蘇生アイテムによるゴリ押しも封じた良調整でしょう。
そして残機が少ない状態ほど強力な必殺技が解禁されます。ピンチがチャンスに!
また戦闘終了のたびにHPもLPも回復するので、消耗を気にせずに行ける所まで行けるというのも強みです。
■相変わらずネタの宝庫
前作以上に広い分野に渡るネタがちりばめられています。
ネタのためだけにわざわざドットが用意されたり、より一層豪華です。
■ネタバレ込み感想
今回はちょっぴりシリアスです。
※ギャグ仕立てで語られるセリカ一家のシリアスな事情、そして裏ボスから導き出せるある悲しい事実…。※
そんなことはお構いなしに能天気な日常風景を振りまくトネリコちゃんマジ天使。
管理人コメントLPのシステムや「テーレッテレー」など、本シリーズから後の「嘘つきジニーと磔刑の国」へと繋がるものは、意外と多くあります。
また、本作は、前作と比べて厳しいゲームバランスになっています。他作品のようなリアルラックまで必要なレベルではありませんが、レベル上げをして、弱点に合わせた装備をしていないと、ボスにはまず勝てないでしょう。
レビューの通り、本作は移動速度が速い上、宝箱までランダムエンカウント制。うっかりすると見逃してしまうので、慎重に進みましょう。
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レビュワー [ ろっとん ] ジャンル [ RPG ] 作者 [ マテンロウ計画(うた) さま ] 容量・圧縮形式 [ 0.6MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:7
ランジェリーは かぶるもの
■あらすじ
トネリコちゃんの かけいが ピンチ!
セリカくんと いっしょに れんきんたいかいで
ゆうしょうして おこめを ゲットだ!
■脱力系かわいい冒険
全てのセリフがひらがな・カタカナで書かれた和み雰囲気の中に、ゆるーいおつかいイベント。
「トネリコ→セリカ」「セリカ→トネリコ」とわざわざ2種類会話が用意されていたり、脱力会話を心行くまで楽しめるゲームです。
ぴょこぴょこ細かく動くドット絵の可愛さも後押ししています。
■サクサク戦闘
戦闘は「カエルの為に鐘は鳴る」「勇者30」などのようなセミオート方式。
勝利するたびに全回復するので気軽に戦いましょう。
■シュールなネタの宝庫
短編ながらも様々なパロディが詰め込まれています。
上記の脱力空間で放たれるネタの数々はプレイヤーを虜にすること間違いなしです。
管理人コメント本作は、マテンロウ計画随一のユルい作品です。以前の「かよちゃんは頭が悪い」のレビューで、「マテンロウ計画の作品は、ほとんどはユルく楽しめる作品ばかりです。」と言っていたのは、ひとえに本作の印象が強いためです。
短編ながら、意外に分岐数は多く、そのどれもがオチャラケたオチになっています。探せば探すほど選択肢が広くなるので、色々な所を回ってみましょう。
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レビュワー [ ろっとん ] ジャンル [ RPG ] 作者 [ マテンロウ計画(うた) さま ] 容量・圧縮形式 [ 0.5MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクール2000 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:7
サイコロで戦闘するシュールなお気楽RPG
…だと思ったか?!残念!! 鬱 展 開 だよ!!!■あらすじ
姫が魔王に誘拐されたそうです。(王道ですね)
なので王様の命令で勇者が助けに行くそうです。(王道ですね)
でも武器はサイコロです。(…ん?)
そしてマテンロウ計画おなじみ、可愛い絵柄とほのぼの雰囲気なのに救いの無い設定です。
■戦闘システム
このゲームでは敵だけでなく全ての住人や物体に体力が設定されていて、
勇者は会話中にサイコロを振り、出目の数だけ体力を減らすことが出来ます。
会話ウィンドウが出る相手なら魔物だけでなく街の人でも王様でも殺害可能なのです。
そして重要なのは…サイコロが「1」を出したらその時点で世界が崩壊するということ。
どれだけ上手く進んでいても即ゲームオーバーです。
■自由なルート、残酷な結末
1プレイ10分程度で正統派からゴリ押しまで色んなプレイが出来ます。
分岐はサイコロらしく6エンドあります。…が、救いはあんまりないです。
ぜひともEND1の可愛くて切ない絵を見て下さい。
■判定失敗の面白さ
このゲームは“TRPGの「ファンブル(=大失敗)」の面白さを表現した”のではないかな、と感じます。
(マテンロウ計画様といえば、数多くのTRPG系作品に参加されている方です)
どれだけシリアスな展開も、笑いそうな展開も、息を呑む真相告白の展開も、その出目が出たとたんに台無し。
そんなTRPGのおもしろさの一つ…全てをひっくりかえすファンブルの魅力が伝わってくる作品です。
管理人コメント単純計算で1/6の確率で強制GAME OVERとなるあんまりなシステムですが、どこでもセーブできるため、どんどん挑戦していくのがオススメです。
ただし、敵を倒しても報酬はほとんど無い上、倒しきれないと固定22ポイントしかないHPがグングン減っていきます。全殺を目指す場合、長期計画が必要になります。HP6以下のキャラを1ターンキルできない場合は、リセットも考えるべきです。