■ 投稿レビュー アドベンチャー 18 | ||||
カクサンキボウ。 | Phineas and Ferb Monster Hunters |
無垢 -鬼の涙- 序幕 "第一の発見者" |
悪魔少女ども | 電波電波カプリッチョ! |
かよちゃんは 頭が悪い |
Merry X'mas you, for your closed world, and you... |
ハナコ | 鷽替真と月夜の××× | ラスト・ピュリファイ |
レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 探索アドベンチャー+サウンドノベル ] 作者 [ あみそ組 さま ] 容量・圧縮形式 [ 153MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールXP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:8
絶望と言う名の拡散を 止めることが出来るのだろうか・・・?
【あらすじ】
自分の今をつぶやいて日本中と繋がろう。
モノログは誰でも気軽につぶやける場です。150文字以内の短文を気軽に投稿できるSNS、『モノログ』。
ある時、『モノログ』に関して妙な噂が広がり始めた。-文字化けしたアカウントに 名前を呟かれると死ぬ。-
~1年前~
営業マンとして日々各地を飛び回る阪本は、帰宅する途中でマンションの階段を登っていく少女の姿を発見する。
少女は、怯えていた。何かに追われているようだった。
・・・少女は飛び降り、阪本の目の前で死んだ。遺体の近くにあったケータイには、奇妙なアカウント名が。そして・・・。
~現在~演劇部所属の江原敬四郎は、付き合いが下手で入学後もあまりクラスで打ち解けることが出来なかった。
そんな彼は、クラスメートの多田愛子から受けた相談を二つ返事で引き受けたのであったのだが・・・。【概要】
このゲームは、アドベンチャーゲームです。探索パートもあるのですが、ノベルがほとんどです。理不尽なゲームオーバーは少なめとなっています。
そういう意味では、初心者にも優しい内容となっております。エンディングはどうあがいても一つしかないので、残念ながら「あの人が死なない展開は無いのか!」と言われてもそれ以上のことはできません。
【サウンドノベルとしては、システム周りが不便】
点数を引き下げたのはここに理由があります。
ツクールXPでもサウンドノベルが出来るのか、という点はスゴいし絵もフルボイスも気合が入って十分なのだけれども、いかんせんゲームのインターフェースがよろしくないのですよ。
吉里吉里作成などのサウンドノベルに慣れていると、結構プレイしづらい。
他システムでできた「左クリックでメニュー・セーブ選択」が出来ず、セーブはF5ボタンを一度押さないと出来ないのですよね。
他にも既存スキップ無し、マウス操作不可、メッセージのスピード変更不可能、Aボタンでスキップ可能でも連打しすぎると肝心の内容を飛ばしてしまう、選択肢でのセーブ不可能という操作性はあまりよろしくない。しかも、セーブはADVパートでないと出来ない。後半の鍾乳洞探索はそこそこ長いので、そこでは中断することは出来ないんですよね。
あと、探索パートでは操作が面倒なことになるのでいろいろな意味でもゲームパッド使用を推奨します。
というのも、探索ADVゲームでは、決定ボタンはZというのに慣れているので、一度立ち止まってEnterを押すのが面倒なんですよな。【その他】
恐怖演出はさすがのものですよ。まあ、ちょっとした脅かし程度だったら余裕だったんですが・・・ああ、してやられましたよ。あのシーンで。
びびるわぁ!
その後は、普通に進めていけば奥に到達するのですが、そのあとのイベントでは注意しましょう。
ここさえ過ぎれば後は読み進めていくだけです。
どちらかというと、ホラーよりもストーリーそのものに重点が置かれていると言った印象を受けました。演劇部だという設定も生かされますし。
探索ADV+サウンドノベルという一度で二粒美味しいゲームではありますね。
・・・ん?誰だこんな時間に・・・ちょっと席を外しますね。ハ ヤ ク ケ セ
管理人コメント探索部分や選択肢など、いろいろなルートに分岐しそうな作品だなぁ…EDリスト埋まるかなぁ…と思いながらプレイしていたのですが、ストーリーは基本的に一本道。即死となる箇所も序盤と終盤の2箇所のみ。DECOすけ野郎さんの言うとおり「ストーリーそのものに重点が置かれている」作品という印象を、私も持ちました。
作者の「あみそ組」さまは「カクサンキボウ」より前に「コープスパーティ」の二次創作でキャリアを積み上げてきた方です。そのため、恐怖表現のみならず、キャラクターの魅力(「萌え」含む)まで、きっちりと描写されています。
しかし、元となったのが、「一般人が自由にゲームを作れる環境が無かった」時代の作品「コープスパーティ」なせいか、「プロとアマが同じ環境で作れる(アドベンチャー・ノベル関連は特に)」時代である現在では、どうしても不便に思える部分が出てきます。
マップ探索が主だった「コープスパーティ」に比べ、「カクサンキボウ」は作品のほとんどがノベルなので、余計RPGなシステムとは齟齬が出てきています。
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【 Phineas and Ferb Monster Hunters 】
レビュワー [ きと ] ジャンル [ 脱出ゲーム ] 作者 [ INKAGAMES さま ] 容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ] 言語 [ 英語 ] 配布元 ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:6
僕の好きなディズニーアニメ「フィニアスとファーブ」のファンゲームです。キャラクターがうまく描けててアニメのイメージを壊してません。面白いですがゲームの難易度は高いです。
管理人コメント「ディズニー=ミッキーマウス」ぐらいしか知識のない方にはピンとこない作品ですが、「フィニアスとファーブ」は、ディズニーアニメの中でも「キム・ポッシブル」と並んで歴史が新しく人気も高いアニメーションです。日本の地上波でも「ディズニータイム」の中で現在好評放送中です。
ストーリーの中心は、画面中央にいるフィニアス(赤毛)とファーブ(緑毛)が巻き起こすオーバーテクノロジー騒動や、画面右のカモノハシ・エージェントPと悪のマッドサイエンティストとの戦いに巻き込まれる日常を面白おかしく描いた作品です。
「モンスターハンターズ」の主人公となるのは、画面右のエージェントPです。秘密基地で指令を聞き、専用マシンで発進するシーンから、徹底した脱出ゲームとパズルを強いられる作品になっています。
道に詰まったら、アイテムで時計を見ましょう。道中の仕掛けを解くヒント(場合によっては見ないとクリア不可能)が浮かび上がってきます。
もっとも、これは「見つかったらそれまで(著作権に厳しいディズニー的な意味で)」のファンサブ作品です。ディズニー公式の「フィニアスとファーブ」のゲームは、http://www.disneygames.jp/characters/phineasandferb/からプレイできます。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ホラーサウンドノベル ] 作者 [ The Dream Digital Novels さま ] 容量・圧縮形式 [ 1MB・LZH ] 製作ツール [ オレンジ ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ このゲームには猟奇的、グロテスクな表現が含まれています ] 配布元 ハマリ度:7 グラフィック:7 サウンド:8
狂気と、悲しい過去と、そして「無垢」
【あらすじ】
ここは2078年の京都。
浮浪者の宇野健一は、住処の公園を追い出されて、行くあてもなくうろついていた。
「ちっ、しけたもんだぜ」
夜になり、ようやく見つけた公園に入ると、ピチャピチャと不審な音がする。
「気になるな。覗いてみるか」
覗いてみると、子供が池の魚を食べていた。
「うっ・・・」
魚は、見るも無残な姿になっていた。
子供「誰や!」 健一「・・・」
子供「このことは誰にも言わんといてくれな?な?」
健一「わかった」(んなわけねーだろ)
(これをネタに、そいつの親をゆすって金をせしめれば・・・)
子供を尾行した健一は、子供の自宅へとたどり着いたのだが、そこで健一が見たものは『この世の地獄』だった。
【概要】
このゲームは、8年越しのプレイとなりました。
多分、当時やっていたらフリーゲームに嫌気が差して、ここでレビューを書くようなことはなかったでしょう。何故かって?やればわかるはずさ・・・。
序盤、および終盤で選択肢を一つでも間違えると即死です。まごうことなき即死。
(中盤では、基本的に会話がちょっと変わるだけでゲームオーバーになるようなことは無いです)
そういうわけで、選択肢ではセーブしたほうが身のためです。
序盤は「逃げず」「家の中をくまなく探し」「落ち着いて思考する」ことで話を進めることができます。あと、特定のアイテムを入手していないと話が進められません。
終盤では「逃げず」「一度だけ考える」「モタモタしない」ことで道は見えてくることでしょう。終盤では、少し頭をひねらないと、まず生還ルートにはたどり着けません。
「××××を使用するのは分かるんだが、その○○○○はどうすれば分かるのか」
これがポイントですね。これさえわかったら後は大丈夫でしょう。
そしてこのゲームのテーマは「恐怖」。
この家の1階では、予期せぬものが健一を待ち受けていました。
正直、ここまではちょっと驚いただけでそれほど怖くなかったのです。健一が元々家に入った動機も不純そのものですし、彼の人間性も同意できたものではないですし。そこそこは怖かったけど「なんだ巷で言われているほどでもないか」だったんですよね。絵もそれほど迫力があるというわけでは無いですし。
ただ、2階では1階以上に「異常な光景」がありました。最後の部屋にたどり着き、ドアを開けたその時が「本当の意味での地獄への入り口」だったのです。・・・さすがにこれは想像以上だったぞ。
恐ろしい。恐ろしすぎる。
後半はうってかわって健一が××される展開になります。健一が度々みる悪夢、少年が取った行動の真意、そしてタイトルの意味。これ以上はネタバレになるので書けない感じですが、ともかく『未知のものに対する恐怖』『狂気』というものを描ききった、潔すぎる作品です。文章もただただえげつない。
このゲーム、システム面ではなにかと不便な点が多いです。文章の読み飛ばしがEnterで出来るのだが遅い、セーブ・ロードが見づらく不便、ゲームのフォルダを開くといきなり絵が見れてしまう(※初見プレイの場合は、あくまでも絵を見ないようにしましょう)などといったことがあります。
そして、ストーリーのえげつなさというものから人を選びます。決して万人向けの作品では決してありません。それでもやりたい、という方にだけにしか薦められません。
・・・え、「序盤で出てきた予告編は何だったのか」だって?
10年以上たった今も、このゲームは「1章」が出ることはありませんでした。
おそらく、一番最後に出てきた警部、そして謎の食品会社、探偵らが1章に深く関わることになったであろうはずだったのですが、それ以前に開発がストップしてしまいました。単体そのもので作品は終わっていることだけが救いでしょう。
・・・物語そのものは救えないですが。
管理人コメント「フリーゲームに嫌気が差して」なんて、普段から色々ドぎついADVばっかり紹介しているDECOすけ野郎氏らしからぬセリフですが、実際にプレイしてみると、「8年前(ちょうど初代から二代目に代替わりした頃)でこんなのに触れたら、どうなっていたことか!」と思えてくるほどドぎつい作品です。
自作のグラフィックは、はっきり言って「素人」なレベルですが、小奇麗に取り繕っていない絵が、より一層恐怖を煽っています。
ただ、作品だけでなくエンジンも古いので、既読スキップのやりにくさ、(作品の枝分かれの多さの割に)少ないセーブファイルなど、システム面で快適な攻略がやりにくくなっています。また、現在の環境では予期せぬエラーが出る場合もあります。私の環境がまさにそれで、終盤の「これから」って時にエラーで落っこちてしまいました。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ ホラー・エロ・ギャグノベル ] 作者 [ 夢鳥 さま ] 容量・圧縮形式 [ 17.7MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里2 ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 年齢制限はありませんが、青年誌レベルの性的表現(イラスト含む)があります。 ] 配布元 ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8
ヨリコ(ツインテール妹)などと楽しいひとときを過ごそう!
【あらすじ】
朝、俺が目を覚ますと、「おっはよ~♪おにーたん」と妹が起こしに来た。
・・・俺って妹いたっけ・・・?
そういうわけで、妹のヨリコと朝飯を食っていたら一緒に登校するために迎えに来た幼なじみの美少女・ホズミがが寄ってくるわ、学校では巨乳の女教師が誘惑してくるわ・・・。これって夢?妄想?それとも現実?どうなっているんだ。
ヨリコの話によると、俺は脳梗塞で入院し、最近退院したらしい。
俺が今いる世界は、どこからどうみてもどうかしている。
おかしい。だってまるで「エロゲーみたいな」感じなんだぜ。
まるで夢だとしか思えない。しかし、夢の世界だったら「何をやってもいい」んだよ・・・な?
【概要】
▽なんというハーレム!桃色の世界へいざ、レッツダイブ!
▼・・・どうなっても知らんぞ・・・。~数分後~
▽グエーッ
▼だから言わんこっちゃ無い
▽嘘だ‥‥‥夢だろ‥‥これ‥‥夢に決まってる‥‥‥‥‥!
▼カカカ‥‥‥‥!
ところがどっこい‥‥‥‥夢じゃありません‥‥‥‥!
現実です‥‥‥! これが現実‥!そういうわけで、そういう作品です。
エロは・・・まああるとはいえ「そういう方面」な作品ではないです。
ほとんど悲惨でしかないわけですから。
まあ、選択肢からしていきなりああいう感じですし。
「3ROOMS」とは違ってエロと萌え(あるのか?)、そしてシモネタがある感じです。
もちろんホラー表現にも力を入れております!
飛ぶものは飛んでいるし、ともかく出血ありの大サービス!
出るもんは出ている感じですよね。▽き、教師がダメなら幼なじみが・・・!
▼まだ諦めていないのか。
▽アンドルフおじさーん
▼・・・・・
▽まだだ!まだ!ヨリコがいる!
▼・・・(まあこのアホは無視して進めて行きましょう)いろいろ選んでいくうちに少しづつコトの真相が見えてくる感じです。
見えなくなるかもしれません。
主人公が置かれた境遇ははあまりにも悲惨なのですが、それでもどこかカラッとしたアッパーな雰囲気があるのは「主人公の性格」によるところが大きいでしょう。なんつーか、どんな状況に陥っても初心を忘れない。そういう姿勢が
尊敬は出来ないですが・・・まあ、マネはできないものですよね。
ハッピーエンドも主人公がハッピーならまあいいっか、て感じですね。▽ウボァー
▼もう諦めたほうがいいんじゃないのか。
あ、遊ぶ前に一応作者からの注意事項などは読んでおいた方がいいです。
永遠にハッピーエンドにたどり着かないかもしれません。
管理人コメントこのゲームでは、一応ハダカのイラストが出ますが、「ホラー」というジャンル上、決して卑猥な目的に使えるものではありません。
本作は、夢鳥さまの作品の中では比較的コンプリートが楽になっています。フラグが立つ選択肢は緑文字で、EDに移行する選択肢は赤文字で表示され、展開が分かりやすくなっています。各EDのヒントも、ネタバレに近いレベルで説明に書いてあります。
ただし、通常の選択肢でBAD ENDを選びすぎると、EDへのフラグがへし折られてしまう場合があります。その点も説明にしっかりと書いてあるため、必ず説明を読んでから本編を購読するよう、私からも念を押しておきます。
- (補足)
- 2015.09.22:リンク変更
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ 電波系青春ノベル ] 作者 [ なすびあん さま ] 容量・圧縮形式 [ 98.8MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里2 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:9
若き戦士たちよ!来たれ!「光の組織シルバークロイツ」に!
【主人公視点のあらすじ】
「何が始まるんです?」「宇宙戦争だ・・・」
このラグナログ、つまりはラストバトルのカギとなるのがこの水の惑星・・・地球である。
一部の「覚醒した」人間がこの戦争に参加する。赤塚一郎も、またこの「覚醒」を待っている生まれつきながらの能力者なのだ。
しかし、二学期から彼を待ち受けていたのは一人の女の子、花井萌の欠席であった。
不審に思い、優秀な情報収集のエキスパートでありスーパーエージェントの山田明夫と調査を開始した一郎。
闇の組織デーモンビースト、その下級構成員ダークネスイントリューガー、そして「覚醒」するかもしれないとされる花井、そして一般人でありながらも悪に立ち向かっていく一郎の幼馴染ひなた。
悪の組織は徹底的に主人公らをゆさぶり、壊していこうとするのだが・・・どうなる一郎!
一郎ははたして光の組織シルバークロイツの戦士、ファカルティーとしての覚醒をするのだろうか!?
【本当のあらすじ】
赤塚一郎は電波で意味不明な言動ばかりしていたので、クラス内では敬遠されていました。
中ニ病を重度にこじらせてしまったので、幼馴染のひなたと一方的に慕っている新聞部の山田くらいしか学校内で話しかけるものはいませんでした。
二学期から彼を待ち受けていたのは吹奏楽部所属の花井萌の欠席。夏休みの間、コンクールで失敗をした彼女はそれが原因でずる休みをしてしまったのですが、何を勘違いしたのか勝手に首を突っ込んで、さらには全く面識すらないというのに「今度の日曜日に遊園地に行こう!」という始末。
結局、決意した彼女は学校には来るのですが・・・どす黒い悪意やむき出しの敵意が彼らを襲うわけです。しかし、一郎の持ち前の電波、勘違い、そして行動力でまさかの事態に・・・。
【概要】
▼「ど う な っ て る ん だ」
▽「いきなりあんな調子で始まりますからね。うん。うん・・・・」
▼「コメントしづれえ・・・」
▽「いや、対話レビューなんてやっている時点で痛いですけれどもさすがにここまでは痛くはないですよ」
▼「いやいや!そういうのを比較対象にするなよ!こういうスタイルが書きやすいからやっているだけなんだからさ!」
▽「そういうわけで、主人公視点のあらすじはああいう感じです。読んでもわからなかったんですがたぶんこういう感じだと思います。多分。まあ別に宇宙戦争とかは起こらず普通に学園生活を送っているんで。覚醒とかもとくに起こらない感じです。」
▼「出だしだけを読むと俺みたいに頭を抱えることは確かなんじゃないかな、と思います。
電波フルスロットルなわけですから。ただ、1時間くらいはどうにかして遊んでほしい感じですね。」
▽「でもしかし。それが終盤になると『あれ・・・一郎・・・何・・・やべえすげえ!カッコいい!なんだこれは!意味がわからんけれどなんかすげえぞこれ!』となるわけなんですよね?」
▼「そう。高校生がこれだけ自分を犠牲にして他の何かに異常なことに献身的になれるということはないわけです。電波でなく、もしもこれが普通だったらちょっと薄っぺらい感じになってしまうわけなんです。でも、電波だから『こいつだったらやりかねないな』という凄み、説得力が不思議とあるわけなんですよね」
▽「そう。男を見せるわけなんですよ。あんだけホラ吹きまくっていた電波が。
ダークネスイントリューガー・・・と言うよりも岡本さんが『こんな歯の浮くセリフ言っていて恥ずかしくないの?』とドン引きしていたわけなんですが、やっぱりね、電波だから出せる熱さがあると思うわけです。そういう勢いというか、周りが見えていない勢い。
だけれども、人を救う勢いであるわけなんですよね。」
▼「史上最高にどうかしている主人公。それでありながらカッコいい電波! こんなゲームやったことねえぜ!という感じでございました。」
▽「こいつだったらマジで世界を救ってしまうかもしれんな・・・」
管理人コメント主人公である赤塚一郎は、確かに一般とはズレた「電波」な人物ですが、常識人であるひなたと山田がそばにいるため、中二病の症状としては割合軽めになります。重度にこじらせると、「暑いから」みたいなシャレならん事態になり、とても「青春ノベル」という枠内に収まらなくなってしまいます。
題材こそ「中二病」という新しめの言葉ですが、物語のスジ自体は割合古くからあるものです。「主人公の見ている世界と一般(観客)が見ている世界とのズレにより、まわりまわってハッピーエンドを引き起こす」という物語です。どちらかというと、島本和彦描く熱血(をパロディした)漫画に近いものがあります。
「中二病」という社会と自意識の擦れ違いからくるストレス…多くの人はただ鬱屈した感情を押し殺しながら日々を過ごしています。しかし、一郎はその不満を常に表に出し、「おかしいモノはおかしいんだ」と声高に主張する。だからこそ、この物語は「物語」になっているんだ、そう私は感じました。
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レビュワー [ 斜 ] ジャンル [ ハートフル風超短編おつかいADV ] 作者 [ うた さま ] 容量・圧縮形式 [ 944KB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールVX ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ある日の昼下がり。
おやつを食べ終えたかよちゃんに、お兄ちゃんは言いました。
「かよちゃん、ちょっと八百屋までおつかいに行ってくれないかな」
かよちゃんは人の言うことを素直に聞く子だったので、こくりと頷きました。
「おつかいに行く時はこういうことに気を付ければいいんだよ」
そう言ってお兄ちゃんは道中の注意事項を幾つも並べ立てます。
しかしかよちゃんは年端もいかない女の子。率直に述べてしまえば『頭がよろしくない』為、一度に『三つ』しか言いつけを覚えることができません。新手のスタンド攻撃でも食らったのでしょうか。
あなたの使命は、かよちゃんが見事おつかいを完遂できるよう尽力すること。
その為には、彼女が障害を回避できるよう『三つ』注意すべきことを教えねばなりません。
立ちはだかるは、ねこ。見知らぬ場所。あやしいおじさん。そして国家権力。
果たしてかよちゃんは、無事家族の元へ帰り着く事ができるのでしょうか?
超短編の銘に偽りは無く、およそ十数分程度で終わると思われます。
かよちゃんを、正しく導いてあげましょう。
管理人コメントこのゲームでは、初回プレイは必ずBAD ENDになります。周回を重ねるたびに選択肢が増え、BEST ENDが見れる仕掛けになっています。
ただし、BEST END = HAPPY ENDではありません。このゲームは、HAPPY ENDが存在しない類のゲームなのです。
作者様は、他にも多数の短編RPGを作成しています。ほとんどはユルく楽しめる作品ばかりです。むしろ、本作のような苦い味わいの残る作品の方が珍しいのです。
- (補足)
- 2015.06.07:リンクの変更
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【 Merry X'mas you, for your closed world, and you... 】
レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ メタ・メタフィクション ] 作者 [ 饗庭淵 さま ] 容量・圧縮形式 [ 77.2MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里2 ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ このゲームは、性的・猟奇的な表現が含まれています ] 配布元 ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8
実験的な作品ちゅーか、まあ、なんというか・・・説明が難しい作品です。
このゲームをクリスマス時にやらなかったそこのあなたは、まだ幸せです。
クリスマス時にやったら・・・どうなるかもわからんね、これは。
【あらすじ】
主人公は「めりくり!」というHなゲームの世界に閉じ込められてしまう。
「学校以外の背景がない」という理由だけで学校の外に出られない主人公、キャラクターの画像が少数精鋭しか用意されていないのでそれ以外が「存在しないことになってる」、女性キャラがアメフトの選手並みに肩パットが入っていたり、どうかしている語尾を付けたがるキャラがいたり制服からしてどうかしているんだよそのリボンで人殴れるだろ、だったり、骨格とか骨とか振り向いた時の体形がおかしなことになってたり、ゲテモノ料理を食わされたり、伏線を速攻で暴いてしまったり(そしてその陳腐さに呆れたり)、シナリオがそもそも日本神話とクリスマスがごった煮状態となった意味不明で統合性がない状態だったり・・・
主人公は、これをどうにかしようと奮闘するのだが、創造主(ゲーム作者)の手の上でひたすら踊らされ続ける。主人公が見た狂気の先にある物とはいったい・・・?
【概要(のつもりだったもの)】
▼とりあえず「めりくり!」をプレイすることにしましょう。
▽そうですね。
ちょっと待ったー!
▼お前誰だよ
モテない男どもにちょっとエッティーな学園イベントを!
▽お・・・お前は「DOKI★DOKI ラブパニック」の例のあの神じゃねーかよ。出てくるなよ!
大丈夫、今回は余計なことしないから。ちょいちょいちょっかい出すだけだから。
▼いいから顔を近づけるな、顔を!しかし、ギャルゲー、もとい美少女ゲーというのは不可解な要素が数多くあるなわけなのよねー。
自分でいうのも変だけれども。
そもそも、なぜ「ギャル」なのかしらね。ヤマンバでも出てくるのかしら。▼・・・知識がちょっと古いんじゃないんですか。
▽ハリウッド映画みたいなもんだろ、そういうのって。「コマンドー」とかシュワちゃんが適当な場所にマシンガン連射して200人くらいいる敵をなぎ倒していくのに、他の兵士なんかまともに当てすらいられないんだもの。
そう。つまり、そういう兵士は「ただ死ぬ」ためだけに存在するかわいそうな役割なのよねー。現実世界でもそれほど役にたっていないけど、映画世界で警察とか軍隊とかマトモに役たったことって余り無いじゃない?
それと同じ感じで、ちょっとエッティーな学園イベントを起こすためだったら髪の色がアメリカのスポーツドリンクみたいな人工色だったり、関節がおかしなことになったり、勝手に女性の方からほいほい寄ってきたり、女性の体格指数(BMI値)がちょっと異常に少なすぎでこれってどう見ても飢餓なんじゃないのって感じだったり、殺人料理を食わされたりすることは一種の「ベタなネタ」なわけよ。
どうってことないと思っていたら実は勇者の血をひいていましたってな若造が魔王の手から世界を救う、みたいな「ドラクエ的な」そういうベタさ、無理やりマラソンを走らされて「負けないで」「サライ」で感動、みたいなそういうベタネタなわけなのよねー。
▼そういうギャルゲーの中に「人間」を突っ込んだら・・・
まあ、まともな精神でいられるわけがないわよね。
というわけで、そういうゲームなのよ。
このゲームはHなゲームです。・・・HはHでもHELLの方だがなぁーッ!【キャラ紹介】
▼・・・なんか完全にペースに巻き込まれている気がするんですが
はい、そこ愚痴らない。てわけでキャラ紹介よー。名前はあってないようなものだから髪の色順にキャラ紹介するわよー。これだけ書いてみると日曜朝にやってる戦闘モノっぽいわね。
赤:一緒に帰りたくねぇ
んー、基本的に「幼なじみ」キャラねー。朝主人公の家に起こしにきたり、いろいろと便利な扱いが出来るオールマイティーなキャラよ。
▼俺、幼なじみいねえんだよな。幼年期はなんども引越ししているし。
▽いたとしても、起こしにくるって事自体が異常じゃねえか。高校生にもなったら自分の力で起きれるだろ。
▼こいつとだけは帰りたくねえよ!
▽「一緒に帰ろっ?」が「…イッショニカエロ・・・」に聞こえてくるんだぜ・・・怖い・・・帰りたくない・・・。
オレンジ:本気で殺意を抱きました
「元気娘」「ドジっ子」キャラねー。元気だけが取り柄で、養分が全部胸の方に向かってしまったアホの子。
ホラー映画では割合初期に死にそうなタイプ。なんというか、ロクな子ではないわねー。
▼・・・このゲームで一番殺意を抱いたのはこいつっすよ。だって、本当にロクでもねえんだもん。笑えねえんだもん・・・
▽人の頼みごとくらいは、ちゃんと聞いて欲しいっすよね。なんか「ストⅡ買ってきて!って親に頼んだら『タカラ移植の』餓狼伝説を買ってこられたくらいの絶望感」みたいな感じですわ。
▼例えが分かりづらいよ!
本当ロクでもないわー。あれだけ邪魔をしていて「ずっと好きだったんです!」とか言われても「しらんがな」といった感じじゃない。さすがにあの買い物はあり得ないわね。
黄色:ともかく存在感が薄い
「お嬢様」キャラねー。何でお嬢様がこんな偏差値低そうな学校に来ているのかは知らないんだけれども、まあ、そこらへんは事情があるんでしょう。おっとりかツンデレか、黒髪か金髪かという違いはあるけれども、まあ、オールマイティーなキャラではあるわねー。あとは「殺人料理担当」かしら。それ以外では別にいてもいなくても・・・「はーい2人一組になってくださーい」と言われたときに確実にハブられるタイプね。
▼なんですか、その殺人料理ってんのは
そういうイベントがあるのよ。料理がつくれない、料理で大失敗する、そしてそのゲテモノ料理を主人公が食わされる・・・そういうの、あるでしょ。
▽しかし、料理って「砂糖と塩を間違えた」「分量を間違えた」「キャベツがただの緑の丸だった」」みたいなことがあるとはいえ、そこまで人を殺せるほどまずい料理は作れるのか?
基本的にキャラと最終目的を目指すのがゲームの目的だからそういうのはどうでもいいのよね。
▽ヒロインとの最終目的を目指すために芸人みたいなことをさせられるわけだな。
▼それ何てダチョウ倶楽部・・・。
ムラサキ:いきなり妹から「おにいちゃん」って言われた?残念、S県月宮でした!
「生き別れの妹」キャラね。まあ、どういう需要があるかわからないけれども、世の中は「おにいちゃん♪」と言われるのが好きな層が確実にいるのよねー。某レビュワーも頭の中に電波妹を飼っている方がおられるらしいけど、・・・何考えているのかしらね?
▼実際に妹を持つとロクなもんじゃねえぞ。
▽・・・まあ、空想世界の中だったら都合の良い設定とか入れ放題ですし。
男って女子高に変な幻想みたいなのを抱いているけれども、あれと同じようなものなのよねー。本当の女子高ってあんなもんじゃないのよー。それは妹も同じようなものなのよー。
▼・・・あまり聞きたくはないです。
生徒会長:設定を詰め込みすぎて意味がわからなくなっている
まあ、よくいる生徒会長ね。勉強できる。スポーツできる。頭のキレが早い。
何でもできる便利屋よねー。
▼しかし、この作品では本当にどうしようもないですよ。
▽一番どうしようもないと思う。主人公を独占しようとしまうあまり、ちょっと過激になってしまわれたのではないのでしょうか。・・・キレものというよりキレているだけだけどもね。
▼うまいことを言ったつもりか。
まーや:彼女は救いなのか、それとも・・・
よくいる解説役ね。解説するためだけにいる便利屋。今の私みたいなもの。一番心が休まるキャラでもあったりするわね。・・・でも、何故彼女は存在しているのかしら。役割って何なのかしら。
▼屋上のシーンが一番落ち着くというのも、なんか変な感じですよね。
▽俺はトイレが一番落ち着くわ。あの空間が他のところと何か違うというか。
基本的に教室は・・・もう行きたくないお・・・。
▼まあ、不登校じゃなくてもあれじゃあ行きたくなくなる気持ちもわかる気がする。
シナリオがエンディングを迎えた後の世界はどうなってしまうのか?ゲームはそこで終わる。しかし、キャラに果たして終わりがあるのか?
というテーマについても扱っているわね。
▼これやり終えたら気軽に「二次元行きたい」とか言えなくなりますよね
▽えっじゃあ朝起こしてくる幼馴染とか
▼もうこれ確実にピッキングじゃないですかね。強盗団の一味だった!とか。
▽それじゃあ空から女の子が降ってきたら。
▼それ飛び降りに巻き込まれましたね。あれだけの大きさのもので頭当たったら死にますし。
▽じゃあツインテールは・・・
▼ウルトラ怪獣に決まっているだろうが!ツーテールと言わんかい!実際にあんな髪の長さのツーテールがいるかっていう話だよな!あきらめろ!
作者はギャルゲーが嫌いだというわけでもないけれども、
疑問を深く抱いているということなのよ。
そうでなかったらこういうのは作っていないだろうですし。
某人気少年漫画では「完璧でない人間が作った法律が完璧ではない」という台詞があったけれども、「完璧でない三次元が作り上げた二次元が完璧であるわけがない」という落としどころにこのゲームは持っていきたかったんじゃないのかしら。
あ、あえて言うけれども、作者は「わざと」顔を崩して作っているということね。
上手なのに「わざと」そういう風にするってことはかなり難しいことなんです。
それが出来るから作者はやっぱりすごい。そう思いますね。
そういうわけで、最後まで狂わずにこのゲームを遊べるかしら、ってことよね。ジャンジャン!
▽お前は元の世界に戻れよ。
そうね。何かあったらまた戻ってくるかもね
▼別に戻ってこなくてもいいよ!
管理人コメント俗に言う「二次元」のフォーマットが、現実からどれだけ乖離した物であるか、それを描いた作品は意外と多くあります。ただし、その多くは「ギャグ漫画」の体制を取り、ただ「あの目は大きすぎる」などの細かいツッコミが入る程度です。
「二次元の『お約束』が、現実の人間にとっては、どれほど迷惑で致命的であるか」を真剣に描いた作品は、この物語を除いて存在するのでしょうか?…いや、マジで疑問です。
しかも、この物語では、本来は話の流れ・時間・予算の都合で『省略』されているだけの物でさえ、『存在していない』物として描いているため、主人公は家にも帰れない、風呂さえ入れない、何より、家族があの「生き別れの妹」しかいないという、悲惨な状況に置かれてしまいます。
現実の世界にも、これより過酷な条件で生きている人間はいるのでしょうが、このゲームの主人公は「(設定上)可愛い女の子に囲まれて、(設定上)平凡ながらも平和な学園生活を送っている」と言う建前の元に存在しているキャラのはずなのに、この物語から伝わってくるのは「悲惨さ」しかないのです。この点が、本作の特徴であり、作者の意地悪さ(褒め言葉)が存分に発揮された箇所です。
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レビュワー [ 虹ロリ ] ジャンル [ 古風ミステリー(かも) ] 作者 [ コトハ さま ] 容量・圧縮形式 [ 462MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 現在の最新バージョンはbeta 1.02+ ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:9
不満点もあるが、まさに次世代のノベルゲーム!
【ストーリー】
舞台は明治24年の天野村という封鎖的な村。
温室育ちの主人公は村で唯一の外の人間である母親、梅雨と毎日を過ごしていた。
その頃村では、神隠しと言う奇妙な事件が起こっていた。
事件の真相とは・・・
【感想】
色んなたまげた物を搭載したモンスター級のゲームでした。
とは言え辛口に不満な点を先に上げておきます。
【不満な点】
・人を選ぶストーリー
主人公は子どもでメインヒロインが母親です。
ストーリー自体が近親相姦なので人を選びます。
・3Dグラフィックが重い
ゲーム起動時にグラフィックを2Dか3Dにするかを決められますが、3Dにすると普通のノートPCではかなり遅い上カクカクです。
ここからが本番で【良い所】です。
・同じく、3Dグラフィックが凄い!
絵にしか見えない程の出来で、3D特有のヌルヌルした動きがありません。
無料ゲームで立ち絵が3Dなのは高ポイントです。
・続きが気になるストーリー
神隠しや事件の犯人の正体など、解けそうで解けないミステリーがツボでした(最後は鳥肌が立ったほどw)
・イノベーションが詰まってる
これがまさに「次世代ノベルゲーム」と言える理由でした。
一つは、このゲームは事件を解く推理ゲームですが、重要キーワードは全て解明書と呼ばれるシステムに記憶され推理掲示板とリンクされてます。
二つ目に、本編では主人公の一人称(と名前と苗字)を変えられる事です。
プレイヤーの一人称が「僕」ゲームの主人公が「俺」と、違うから感情移入できない、と言う事が無くなります。
苗字を変えた場合は主人公の身内も変わり斬新的ですw
三つ目に、ゲームはネットと繋がり最新DLCなどを確認できる様になっている事。
本編が終わってもダウンロードした追加ストーリーを遊べる、まさに革命的なシステムと感じました。
最終的にはまだ未完成だと言う印象がありました。
ただ公開されたばかりでこのクオリティーの無料ゲームは稀に見ません。
ストーリー的な評価点は続きの展開によりますが、場合によっては月姫やひぐらしを超える可能性があるゲームだと思いました。
管理人コメント本物語の醍醐味は、3Dモデルで生き生きと動くキャラクターも1つですが、それ以上に「解明書」として散りばめられる様々な謎や伏線にあります。
現在プレイできる序盤だけでも、主人公の目的が解明書No.1の項目としてコロコロと変わり、伏線として入るキーワードは25個にも及びます。
それだけに、現在未完成で「出題編」のみだというのが悔しいのなんの…。序章「稚児」で、伏線を散らばせるだけ散らばせておいて、あまりにもあんまりな終わり方に業を煮やし、「よし、次の解明編だ!」とクリックしたときに出た「ベータ版はここまでです」の「ちくしょぉぉぉぉー!!!」(CV.若本)感、想像できますか!?
この悔しさは、続きを書いてもらう以外に晴らせません。早急なバージョンアップを、心より望みます。
- (補足)
- 2012.02.08:現在、バージョン1.02+にアップデートし、更新が再開されました。
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レビュワー [ DECOすけ野郎 ] ジャンル [ (多分)青春学園ノベル ] 作者 [ 小雨小豆 さま ] 容量・圧縮形式 [ 277MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:9
このゲームを遊び終える時には「×××」の意味はどうでも良くなっている(はず)
このゲームは特大級のハードパンチャーでした。多分今年最大級(※去年のゲームです)くらい。
数々の変わった作品や狂った作品などを紹介されていましたが、ええ、これはもう。
・・・これはもうド・ハードパンチャーですよ。
1章
▼「本名を入れろと出てきやがったぞ」
▽「・・・まあ、適当に入れた名前、例えば『ああああ』とか『トミーとマツ』とかだったらゲームを遊んでいるうちに後悔しますからね。」
▼「やたらと執拗に本名を聞いてくるから、とりあえず、本名を入れておくとするか・・・。」
▽「とりあえず、あらすじはこんな感じです。
異常者、ヒノに誘拐された過去を持つ主人公が、同じく異常者に誘拐されてその時にある約束をした少女と出会い、告白される。心に傷を持った彼らの青春物語―
▼「えー、例によって異常者ばかり出てきます。
表情豊かな真、主人公の元恋人の違、真の友人でもありライバルでもあり「こんな可愛い子が男の子のわけがない」剣十郎、魔法少女ラムニー☆チムニー、ティーショップのオーナー、でゴスっ子のアカリちゃん・・・」
▽「変人ばかりしか出てこねえ!というか、変人しかいねえ! あと1名!お前は何故出てきたんだ!」
▼「そうそう。そんで水族館でダブルデートしたり主人公が真を泣かせたり真と主人公がデートをしたり選択肢を間違えることで唐突なハッピーエンドになったり・・・。」
▽「くっくっくっくっくっくっく・・・」
▼「な、何故笑う」
▽「このゲームがただのゲームだと思ったか!このゲームを侮るなかれ!」
▼「?」
▽「いきなりおかしいことが起きたりするのに気づかなかったのか!?」
▼「ああ、確かに・・・デート中のあの行為とか・・・
って
WHAT?
え?
何が起きてる?って
なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!どうなっとるんじゃワレぇぇぇぇぇぇぇ!」
2章
▽「こ の ゲ ー ム を 侮 る な」
▼「・・・ああ、燃え尽きたよ。確かにな。やりきったよ」
▽「悲しいんだよな。バカみたいなやり取りをしていても、なんだか上っ面みたいな感じがして。悲しいんだよ・・・」
▼「そして何故魔法少女ラムニー☆チムニーが普 通 に 学 校 に 来 て い る ん だ」
▽「ただの魔法少女ではないぞ!ステッキも使えるのだ!」
▼「関係ねえよ!」
▽「・・・しかし、まさか、あの伏線があそこであーで、あそこでの出来事があーで・・・。
本当に『ああ・・・(´・ω・`)』って言葉しか出てこねえや。」
▼「ううむ。そうなんだ。それ以上は言えない。」
▽「そして、最後の怒涛の展開。文字通り怒涛だった」
▼「知りたくなかったな。本当のことを言うと。しかし読み進めてしまう。」
▽「それが狂ったものであったとしても、多分幸せだったと思うんだよ。
それがたとえ多くの人を傷つけたとしても・・・さ・・・。
確かにそれを望んでいた節はあった。そしてそれは実現された。・・・しかしあまりにも悲しすぎる。
うおー!この人達が救われる話が読みたいんじゃよー!(泣)
▼「最後の一番最後のシーンでのあの仕掛け・・・」
▽「フフ・・・それは言わない方がいいな。出来れば見てもらうのが一番よろしい。」
▽「最後に。作者は友人がいないそうなんでこれを読んで興味がある方々はぜひとも作者と友達になってみるのも良いのではないのでしょうか」
▼「・・・このゲームで何かをぶっ壊されたみなさんも、ニコ動で掲載している漫画とか【酔狂文庫】(多少ブラックでシュールなショートショート集)とか、スピンオフラジオ(http://www.nicovideo.jp/mylist/23256034)を見て落ち着くというのもなかなか良いんじゃないかと思います。」
管理人コメント
執拗なまでに「あなたの本名」を要求されますが、その名前が付けられるキャラクターは、(様々な意味で)衝撃的な過去を送った独立した一個人であり、目隠しなどといった「プレイヤーが同一視しやすい措置」さえ掛けられていないキャラクターです。…というか、性別まで「男性」に固定されています。女性がプレイする場合、思いっきり不自然になりそうな…。
しかし、それは(基本的に)学園ラブコメとなる第1章までのこと。第2章からは、それこそ「誰も信じられない」レベルのどんでん返しの連続になります。
それを否応なしに引き付けるのが、1章ラストで描かれる「あなたの本名」を付けられた少年の結末です。それこそ×××としか言えないほど、ネタバレ厳禁の要素です。そして、2章ラストの返し返され、それでも元には戻りようの無い幕切れを目にすると、私もDECOすけ野郎 氏と同様、「×××」の意味がすっ飛ぶほどの衝撃を味わいました。
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レビュワー [ 第二産業 ] ジャンル [ 自由の意味を問うADV ] 作者 [ insider さま(さんだーぼると) ] 容量・圧縮形式 [ 404MB・ZIP ] 製作ツール [ 吉里吉里2 ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 あなたは今、自由に生きていますか?
好きなものを好きだと、胸を張って言えますか?第3次世界大戦終結後、全世界は世界倫理機関の支配下となった。
永久平和と平等の実現のため、すべての娯楽が禁じられ、住民たちは感情すら持つことを許されない。規制にがんじがらめにされたその「倫理圏」に住んでいた少年、未名守徹は世界唯一の独立都市「東京」に迷い込む。
監視という名目で行われる住民との共同生活。
倫理圏では禁忌とされた娯楽品に満ちた東京で、徹は何を見るのか、そして何かを、感じられるのか……現代の日本のやり方について、規制の先にある未来についてを極端に示した、悪の教科書とはまた違う、自由と悪についての物語です。
※このゲームは、絶対に二周目もプレイするべき。むしろ二周目からが、メインです。
管理人コメント禁忌を飛び越え、感情を爆発させた先のディストピアを描いた作品が「悪の教科書」ならば、この「ラスト・ピュリファイ」は、感情を消され、秩序に縛られたディストピアを描いた作品です。
名前のあるキャラクター全てが「萌えキャラ」の文法に従った「親しみやすい」キャラクターのため、このディストピアに塗りつぶされていく様子が、より残酷に映ります。
実を言うと、1週目では「EXTRA」が解放されないどころか、解けていない伏線があるどころか、「何も解決してねーじゃねぇか、オイ!」な結末になってしまいます。
私からも、「本作品は2周目からが本番!」と念を押しておきます。