■ 投稿レビュー アドベンチャー 16
カイダン実ハ。 キミはキメラ The Underground Explorer 保安官ラプソディ 記憶少女
ツルゲーネフによろしく! ずるずるさん 嫉妬深い彼女 かぼちゃと魔女の森 Rooms

【 カイダン実ハ。 】

カイダン実ハ。
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ サイコホラーノベル ]
作者 [ 未槻ネオン さま ]
容量・圧縮形式 [ 13MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ このゲームは、猟奇的・グロテスクな表現が含まれています ]
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ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:8

何が本当なんでしょうか 何が虚構なんでしょうか

※WARNING!※ このゲームは猟奇的・残酷的な表現があります

このゲーム、サイコホラーサウンドノベルです。
途中で、サイコロを転がします。
6つあります。
そこで分岐します。

おっそろしいです。心底おっそろしいです。
今まで遊んできたホラーゲームの中で、一番恐ろしかったです。
「わけがわからない」、のは本当に怖いことなんです。
そういうのに耐性が無い人は、マジでキツイです。
え?
視覚面ではありません。精神面で辛いのです。
想像してしまうから辛いのです。
え?
冗談抜きにキツいです。
10分やって1度は休憩しないと、私は無理です。
いったい、作者の頭の中はどうなっているのですか。

このゲーム・・・意味が分からないです。
ストーリー?
英語はよくわかりません。
そうですか。お話のことですか。
あったとしても、そういうものはぼやけています。
話はあるのですが、話は分かりません。

最初は状況が把握できないのです。
精神がまともでいられないです。SAN値がガリガリ減っていくんです。
鐘の音の色がノンストップなんです。
BGMこれだけなんですか?・・・これだけなんですか。

怖いです。そうなんですか。よく分からないです。
この村で何かあったんですか。よく分からない。
ただ「とても恐ろしいこと」が起きたんです。
「とても恐ろしい風習」があるんです。
この村の人、みんな嘘つきです。誰が嘘つきなんですか。
わからないです。

この村は平等なんです。
この村には景色がいい所があるんです。
この村の子供、健康で賢いんです。
見た目、いいんです。
あと性格もいいんです。

この村の生徒、「ゆとり教育」ではない教育受けています。
何かを決めるときは、クジ引きで引きます。
え?
何を決めるかって。分からないです。
分かっています。
・・・分からない方がいいかもしれません。
世の中には知らない方がいいことがありすぎるのです。

この村は異常です。狂っています。みんな狂っています。
そして最後まで分からないのです。分からないから怖いんです。

このゲームをDLするつもりですか。そうですか。
このゲームをDLしてしまったんですか。もう遅いです。
狂っています。もう遅いです。遅いですよ。どうなっても知りませんよ。

「ゆとり教育」と同じ作者です。
数多くのホラーゲーム、公開しています。
多くの短編小説、公開しています。
ほとんど欝です。
フリーゲーム、同人ゲームのレビューあります。
エロゲーレビューやBLゲーレビュー、数多くあります。
18歳以下、大きくなるまで待ちましょう。

・・・そろそろ通常の文章に戻すか。
このゲームをやっている途中で、頭が痛くなってきました。
恐ろしすぎるだろ、このゲーム。冗談抜きに背筋が凍りましたよ。
口直しにゲームレビュー(一般向けゲームのレビューもあるが、名目上18歳以上推奨)のページでレビューを読みあさりましたけれども、とてもノリノリでゲームレビューしている人がこの作者さんと同じ人だとはとても思えないんだぜ・・・。
あ、あと精神的に余裕が無い時には遊ばない方がいいかもしれません。いろいろな意味で。


 管理人コメント

未槻ネオン さまは、様々なゲーム(18禁モノ含む)に触れただけあり、発表している作品のジャンルも多岐に渡ります。
本作のような心の底からゾクッとする奇妙な味のサイコホラー…「ゆとり教育」のような怖がっていいのか笑っていいのか判断に困る作品…最新作「ソボクエ」は、なんとギャグ寄りのRPGになっています。
もっとも、こういうジャンルを問わないマッドネスな部分が、トラベルミン作品の真髄と言えます。「ソボクエ」でも、隠し要素として、かなりホラーな脱出シナリオがあります。あのVX RTPのグラフィックで、十分すぎるホラー演出ができるあたり、作者の力量が感じられます。

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【 キミはキメラ 】

キミはキメラ
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ サウンドノベル ]
作者 [ 星見 さま ]
備考 [ 15歳以上推奨 ]
容量・圧縮形式 [ 51.6MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:9 グラフィック:8 サウンド:9

二人が出会ってしまってから、すべてが変わってしまった・・・

【あらすじ】
キミとの出会いは、仕組まれた罠だった。
出会えてよかった――胸を張ってそう言えるだろうか。
僕はまだ悩んでいる。
キミとの出会いで、僕の人生の歯車は狂った。
キミのせいだとは思わない。キミのせいであるはずがない。

その手を離せば、元の生活に戻れるはずなのに。
キミのことを見ていると、どうしても手を離すことができない。
この想いは、同情心なのだろうか。
それともこの想いは――――

▼「今回は『教師と生徒の人種を超えた背徳的偏愛』ノベル、キミはキメラを紹介することにしましょう。」
▽「なんだか『昼下がりの団地妻』みたいな感じでわくわくしますね!」
▼「・・・全然違ぇだろ。」

▼「と、主人公は教職を目指したのだが、今はそれを諦めた身。そんな彼に、
怪しい女が彼にアプローチをかけてきて『家庭教師のバイト』の条件を出してくる。
その『研究所』でであった教え子にはとある秘密があったのだ・・・
というのがこのお話の趣旨です。」
▽「秘密言うても、タイトルの時点で隠す気無いですからね。」
▼「作者さんもそこらへんはあまり配慮していないっぽい感じですかね。」
▽「というより、主人公ラッキーすぎだYO!バイトの月収10万以下の俺だったらそんな仕事にほいほいついて行っちゃうYO!」
▼「どこからどう見ても怪しすぎるだろ、常識的に考えて・・・。」

▼「そういうわけで、彼女と交流を深めていくわけです。
キメラのハマルちゃんは最初は「ふむ、まあ、こんなもんか」みたいな感じで見ていたんすけど、そのうち、なんというか・・・うおう、すげえなこいつ。
それでいて可愛さも垣間見れるというか、その、そういう感じになって次第に主人公が『教え子以上の感情』を抱くわけでして。」
▽「そしてなんだかんだで一つ屋根の下的展開になるわけですよな。」

▼「しかし、そこを危機が襲うわけですよ。本来の意味でも、性的な意味でも。」
▽「そこがこのゲームがR-15である理由ですか。」
▼「それは#4で分かる。えー、なんというかー、アレです。」
(というより、作者HP充てへの感想で書いちまったから隠しても無駄な気もする。
・・・まさか全文そのまま掲載されるとは思わなかったんだYO!オーマイガッ!)」
「性欲を持て余す!」
▼「(無視)これは本来な意味でも気まずいですな。」
▽「ネットを使わせるときはフィルタリング機能は必要ですな!あとはキッズGooあたりか。」
▼「主人公がそういうことを想定していなかったのは致命傷ですな・・・。
ってそういう話はどうでもいいのよ。むしろ、何をどう見たらああいうことになるのか。」
▽「・・・知らんがな。」

▼「そして本来の意味、まさに地球規模での危機も襲うわけですよ。人類\(^o^)/」
▼「そりゃあねえ・・・そうもなるよねえ。」
▽「そこで、あらすじの本来の意図することの意味が分かるわけですよ。」
▼「しかし、あれは本当にハッピーエンドなんだろうか、最後。」
▽「しゃーないしゃーない、これは二人の愛の物語なんだから。二人には誰もいない、誰もいないから依存し合わないと生きていけないんですよ、ということじゃない?」

▼「まあ、面倒くさいことを抜きにして背徳的ラブストーリーを楽しみたい方や、恋愛はスウィートで悶えるだけが恋愛ではないよ、という感じの人にもぜひ。」
▽「ケモナーも納得の出来、ですぞ!」


 管理人コメント

このゲームは、ハマルと秋山義文の交流も話の中心となっていますが、それぞれの心の葛藤、特に、義文が持っていた、理想と現実…と言うより、人間と言う名の動物が持つ限界とのギャップへの悩みも、合わせてクローズアップされています。
その中には、成長していく中でどうしても戦わなくてはいけない衝動(性的な意味で)も含まれています。表現やイラスト自体は青年誌レベルで留まっていますが、それでも、少年誌でたまに出る「お色気」では済まないレベルでモロなため、15歳以上推奨となっています。
もちろん、それはあくまでスパイス程度。主題はあくまでハマルと秋山義文の「成長」であることをお忘れなく。


(補足)
2012.01.29:現在、グラフィックを全面リメイクしたWeb版がプレイできます。

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【 The Underground Explorer 】

The Underground Explorer
レビュワー [ 内村杜斗 ]
ジャンル [ アドベンチャー ]
作者 [ K-@-P さま ]
容量・圧縮形式 [ 37・7MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:7 グラフィック:10 サウンド:10

こコはドこに繋がル?

インターネットの不思議なページを巡る、ちょっと説明しずらいゲームです。
ミニゲームがあったりしますが総じてゲーム性は薄く、アートと言った方が正しいでしょう。
矢印キーやスペースキーを押すと変化するものもあり、意外な仕掛けが隠されている事も。
「ゆめにっき」に近い不気味さ、気持ち悪さがあるので人を選ぶ作品ではあります。

かの「ゆめにっき」は、客観型プレイヤーにとって、夢世界の脈絡のなさやループするマップ、ゲーム性の薄さなどにより受け入れがたいものでした。その代わり

という点で、感情移入型プレイヤー達にあそこまで強く支持されたのではないかと思います。
(勿論ホラーゲーム的な楽しみ方、実況動画の影響などもあるでしょう)

(本当はもう一言付け加えたいのですが「ゆめにっき」の最大のネタバレになるので、気になる方は実際に最後までプレイするか初めから通して実況動画を観るかをお勧めします)

それに対して、この作品は操作するキャラクターは無く、他人のページを覗き見するというものです。
そのため同一化の必要は特に無いので、客観型プレイヤーでもやりやすいのでは。
ページの移動もリンクをポチポチと押すだけでOKなので非常にストレスフリーですし。

本当は入ってはいけない、間違った部屋に入ってしまった感じ、他人の秘密を知ってしまった感じ。
そこにあるモノは、どろっとしていたり、訳が分らなかったり、なぜだか強く惹かれてしまったり。
そういう後ろめたい愉しさみたいなものを感じるかもしれません。
時には映像が何を表しているのかとか、音楽を聴きながら、そこから連想される自分の記憶などを
ぼんやりと考えてみても良いのではないでしょうか。

最後に少しネタバレです。OKな方は反転してどうぞ
(クリアしても特に何もありませんので好きな部屋を見つけたらぼーっとしたり当ても無く彷徨ったりして楽しむ感じでどうぞ。)


 管理人コメント

本作を楽しむ前に、まず「readme.exe」をご覧になることをお勧めします。大体のコンセプトが分かりやすく説明されています。
それ以外の「ワケ分からなさ」は、そのまま受け入れる他ありません。「ゆめにっき」と同様、「ワケ分からない所を楽しむ」作品なのですから。
ただ、本作は、「ワケ分からない所にのめりこむ」のを阻害しかねない要素があります。特定のリンクは「404 Not Found」となり、終了する以外に脱出する方法がなくなります。
「ゆめにっき」では「ほほをつねる」操作により、ゲームを起動したままフリダシに戻れたのですが、「The Underground Explorer」では、一旦ゲームを終了するしかありません。もう一度閲覧するためには、再起動が必要となるのです。

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【 保安官ラプソディ ~小さな島の小さな事件 】

保安官ラプソディ
レビュワー [ 匿名希望 ]
ジャンル [ なんちゃって推理系アドベンチャーゲーム ]
作者 [ STING さま ]
容量・圧縮形式 [ 3MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:10 グラフィック:6 サウンド:7

ある日、今まで平和そのものだった小さな島に、謎の事件が発生した。
スターライト・エンジェルと名乗る人物の手により、島内各地で次々と物が壊されていくのだ。
そしてその側に残される7色の置き手紙。
果たしてスターライト・エンジェルの正体は誰なのか!? そしてその目的は!?

HPより抜粋

このゲームの特徴として
まず挙げられるのはなんといってもギャグの多さと、かなり真面目な謎解きが同じゲームに入ってることです
ギャグはかなり面白い。フリゲでこんなに笑わせてもらったのは初めてです
細かいところまでネタがちりばめられています

ですがこれで終わるのであればただのギャグゲーです

推理や謎解きもしっかりしています
ていうか私は最初から詰みかけました。
小声(ていうかあれは初見なら引っかかるよ・・・(これ以上は言えません

でも大丈夫です
このゲームにはいわゆるヒントをくれる人がいる親切設計
しかもそのヒントの出し方がこれまた親切で

すこしヒント→ヒント→ネタバレ

のように段階を追ってヒントを聞くことができ、どうしてもわからないなら
ネタバレを聞けば話を進められるんです

ですがここで注意

※ラストのなぞ解きに関してはヒントを聞いてもネタバレしてくれません※

犯人を指名し、選択肢を選んで解いていくというものですが
完全に自分の推理で挑むしかありません

これは自分がプレイした時は総当たりのような感じで解きました(3回間違えると・・・
それだけ理不尽な謎解きなどではなく
しっかりトリックが仕組まれている謎解きなのです

いわゆる本当にそれこそ某小学生探偵の終盤のあんな感じです
なるほどなと思える内容でした

ほかにもミニゲームなどもありますし、特定の方法でしか見れないENDなどの隠し要素もあります

笑いの意味での面白さ、そして推理による面白さ
この二つを同時に味わえるかなりの良作だと思います

あなたは、全ての謎を解くことができるか?(こんなゲームじゃな(殴


 管理人コメント

主人公名が明らかに作者名のもじりと言う点で、猛烈に嫌な予感がしますが、プレイしてみれば、良い意味で裏切られます。
それだけ、推理の難易度は歯ごたえがありますが、証拠品はきちんとゲーム中で言及されますし、どうしても解けなければダンス占いと言う最終手段があるため、解けずに積むことも、簡単すぎてつまらなくなることもありません。
道中には、タイミング命のミニゲームやアイテム集めもあり、推理以外でも歯ごたえのある要素が楽しめます。
ただ、真に楽しめるかどうかは、「保安官ラプソディ」のもう一つの要素・ギャグに付いて行けるかどうかにかかっています。「保安官ラプソディ」のギャグの方向性は、ほとんどがキャラいじり、しかも、ヒゲ親父のBORNETが主な被害者となるため、そういうギャグが受け付けない方には勧めづらい作品です。

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【 記憶少女 】

記憶少女
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 記憶の糸をたぐりよせる謎解きアドベンチャー ]
作者 [ ひがしどら さま ]
容量・圧縮形式 [ 13MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:8

知らないほうがいい記憶だってある・・・。

プレイヤーが操作するのはかよわい女の子。HPも1しかない。
屋敷の中に閉じ込められちまって出れないもんだから探索しつつ、謎を解きつつ、鍵を探しつつ、変態ジジイから逃れつつ、発光体から逃れつつ…まあ、そういう感じのゲームでございます。

恐怖演出が光る一作

まあ、このゲームは処女作ということだが恐怖演出がそりゃあもうたまったもんじゃない。

特に日本人形とか。
特に甲冑の足音とか。
特に途中で挿入されるわけのわからん画像とか。
特にふすまを開けるときの音とか。

怖いぜ。
ヘッドホンでやるとビビるぜ。

あ、でもやっぱり一番怖かったのは
「ミニゲームで主人公を執拗に追ってきやがる変態ジジイ」

「本当に心底どうしようもない主人公の兄貴」である。
「危険な爺ちゃ」というミニゲームをクリアすることによって、金庫を開けるパスワードを入手することが出来るのだが、本当に変態的な動きをしてきやがるんだぜ。どうにかしているんだぜ。

あと、兄貴…そういうものを他人に見られてしまったら死んでも死に切れんぞ。

で、このゲームは謎解きもあるんですが、間違えたら問答無用で即死です
ここ重要ね。一切の猶予与えてくれないから、調べるところを調べてセーブする。
セーブしていない状態で死んだら悲惨なことになるからね。そこは慎重に。
あ、あと即死トラップもあるからね!セーブは忘れずにね!(重要なので二度言いました)

サウンド面の使い方や怖がらせる演出は光るものがあり、途中もなかなかハラハラドキドキでまあ、アレですね。・・・途中でR-15的表現が出てきます。
俺が紹介しているゲームの傾向をだいたい分かる人は分かるでしょう。
はい、そういう表現です。

というか、何でこのゲームRPGツクール2000なのよ?というのは気になっていたんですよ。
ああ、そういうことね・・・。うん。これは一番最後になればその意図が明らかになる、はず。

難点が無いわけではない

まあ、しかし・・・難点もあった。改善してくれればもっとよくなると思う。

①「何も見えない白い部屋」の攻略が億劫
基本的に、このゲームの謎解きはオーソドックスで分かりやすいものなんだけれども、「何も見えない白い部屋」の攻略だけは面倒だった。
とあるイベントで主人公は何も無いところに飛ばされる。そこからとあるキャラに話しかけなければいけないのだが・・・これ無理ゲーじゃないの?
ひたすら移動が面倒で、苦痛だった。このゲームで一番辛いところだった。
②移動速度が遅い
ともかく主人公の移動速度が遅い。それでいて、ジジイの動きは速い。
どうなっているんだ。
・・・まあ、あのミニゲームクリアしなくても先にすすめるために必須なパスワードは入手できるからいいんだけれども、どうも納得がいかない。
③フラッシュがうざい
\富○フラッシュ!/
最初は怖かったんだけれども、「!!!!」が出てきて音楽が出てきた時点で「ああ、またですかそうですか」みたいに怖くなくなってしまった。
プレイするときは、フラッシュは気をつけておけ。目に優しくない。
④ストーリーのオチに難有り
「記憶少女とは何だったのか」「何故発光体は主人公を殺そうとしてくるのか」「返してくれ、とは何だったのか」ということはだいたい最後でわかるんだけれども、終わらせ方が多少強引な気がして「どういうこっちゃねん」ということに成りかねない状態だった。
じゃあ、あの甲冑や日本人形は「何の記憶」だったのだろうか?
件の「事件」とは何だったのか?つーか動機は?犯人はどうなった。
あの写真に映っていたものは何だった?
つーか、OPに出てきた屋上の少女の正体を「おまけ」だけで公開するのは分かりにくい感じが。
せめて本編でもうちょっと分かりやすくやってくれないだろうか。

そういうわけで総評。

ハマリ度:7/10
おっそろしいくらいに怖いのよ、これ。もうタンスとか開けたくねえし袋を切りたくもないし、ゴミ箱の中身も箱の中身も確認なんてしたくねえ。
甲冑とか勘弁してくれ。
だけれども、それを損ねている部分も多少はある。そこが非常に残念。
グラフィック:9/10
まあ、これはあんまり文句はないところですかね。つーか、日本人形怖い。
サウンド:8/10
「音楽」よりもSEの方が良かったんじゃないんだろうか、このゲーム。
…某BGMがズチャズチャズダダダみたいな感じで、あまり雰囲気に相応しくなかったというか。
あ、ミニゲームのBGMはイカしていましたよ!

つーわけで、このゲームは惜しいところもあるが光るものはある。
これからもっと良くなっていくことを期待しています。完結編楽しみにしています。


 管理人コメント

このゲームの難点を一言でいうと「分かりにくい」の一点に尽きます。
謎解きについては、作者様HPにあるヒントを見ないと手も足も出ないレベルですし、些細なヒントのみで、そのものズバリの回答は書かれていません。場合によっては、ネタバレを見た状態でも「なんでその回答になるの?」とさえ思うモノもありました。
ストーリーでも、本作でも、続編の「記憶少女 アエナクテ」でも解明されていない伏線があり、色々な意味でのモヤモヤが溜まります。「あえて解明しない謎を残しておく」ことがホラーのお約束だとしても、「なぜ、彼女が『記憶少女』になったのか」など、大黒柱たる謎が見えてこないのは、さすがにストーリーテリングが甘いと言わざるを得ません。
なお、「~アエナクテ」の方は、謎解きの難しさもさることながら、相手の隙をついて攻撃するタイミング命のアクション要素が加わり、余計クリアしにくくなりました。正直、Easy modeをオススメしたい出来栄えです。
…いろいろ苦情が出てしまいましたが、それだけ、本作がよくできたホラーゲームでもあるということです。特に、ホラー表現については、攻略やダメージに全く関係しないモノも含めてかなり豊富に発生し、納涼感は抜群です。

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【 ツルゲーネフによろしく!~ Give my love to Turgenev! 】

ツルゲーネフによろしく!
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 王道恋愛ノベル ]
作者 [ めそ さま ]
容量・圧縮形式 [ 152MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ リンク先は18禁サイトです!18歳未満の方は、下の「ツルゲーネフによろしく」紹介ページからダウンロードしてください。 ]
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ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:9

王道ながらも、掛け合いや演出が光る一品

▼「・・・ツルゲーネフってそもそも何者なんだ?
ロシア文学といったらトルストイとかドストエフスキーくらいしか知らないわ」
▽「それでも結構知っている方だと思うけれども・・・まあ、いい。
イワン・セルゲーヴィチ・ツルゲーネフはロシアの作家。代表作は「はつ恋」ですね。
▼「ちなみにどういうお話なんですか?」
▽「まあ、平たく言ってしまえば」

少年が好きになった年上の女性が小悪魔サディストで、しかも少年のオヤジが彼女と深い関係にあることを知ってしまったとある少年の儚きも美しい悲恋話

ですな。

▼「何その泥沼」
▽「まあ、そのオヤッさんが死んでしまったり悲しい別れをしたりとまあそういう作品なんだけれども・・・もちろん、このゲームにはそういう要素は一切ありませんよ!」
▼「しかし、何故彼女はそう名乗ったのだろうか。普通それを持ち出す高校生とかいたら変じゃなくね?」
▽「まあ、それはストーリー中に明かされるんでそれは読んでのお楽しみ」

▼「んで、本編はどんな感じなんすか」
▽「ストーリーは
『学園のアイドル、ツルゲーネフに告白をする掴みどころがない、変人なまー君(主人公)。
果たして、彼らたちはどうなってしまうのか・・・?(あと猫は助かるのか)』
てな感じの超王道パターンでごぜえますよ」
▼「まあ、超王道でありながらも、この作品にはかなり惹かれるものがあるんですよね」
▽「そうですね。ひとつは掛け合いの面白さ。そして、もう一つは」

にゃーにゃーにゃー
(なんといってもツルゲーネフちゃんのカワイさですよ!)
ニャンニャンニャーン
(何で猫みたいになっているんですか)
にゃーにゃーにゃにゃー
(そりゃあ、ねこだいすき!なものですから。すました感じの彼女がデレデレになる様はもう本当・・・)
にゃあ?
(っていうか、男が猫声だしても気持ち悪いだけなんじゃないんですかね)
ニャーン・・・
(よくよく考えたらそうですね)

▼「このゲーム、おまけの方が長くないすか?」
▽「もともとは1dotContestちゅう、いわば『縛りモードで決められたテーマに沿って1週間でゲームを作る』ちゅう企画があって、それの第一回目で優勝したのがこれなんですわ。
本編がそれで、オマケがその後に付き足されたわけで」
▼「なるほど。・・・まあ、しかしなんというデレっぷりなんだ。特に後半。加速しまくりだぜ」
▽「続編の「ツルゲーネフとよろしく!」も最近出たんだけれども、まあ・・・その・・・
18歳以下はダメダメよ♪ということなんでそこんところよろしくお願いします。」


 管理人コメント

このゲームの冒頭から、主人公「まー君」およびヒロインの「ツルゲーネフ」の「変」っぷりが余すところなく表現されています。あえて冒頭で「こいつらは変な人ですよ」ということで、ヒロインが「ツルゲーネフ」と名乗った理由など、数々の「謎=伏線」に読者が興味を持ってもらう仕掛けになっています。
ちなみに、そんな本編は、「ツルゲーネフによろしく!」というソフト内ではほぼOP扱いとなっています。メッセージスキップ最速にすれば10分足らずで読み終わる長さです。
短い本編のみで完結されたシナリオですが、「おまけ」を見ることで、よりキャラクター造詣に深みが増す仕掛けになっています。
作者様のサイトでは、18禁版の続編「ツルゲーネフよろしく!」および、同じく18禁の作品「Might」も、現在フリーでダウンロードできます。ただし、どちらも18歳未満の方には見てほしくない表現が含まれるため、心していただくよう、重ねてお願いいたします。

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【 ずるずるさん 】

ずるずるさん
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 追っかけられ系ホラーゲーム ]
作者 [ こりす さま ]
容量・圧縮形式 [ 1.5MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:8 グラフィック:8 サウンド:9

いまどきの小学生ってああいうもんなのか?

▼「学校にはずるずるさんというお化けが出るという。
ずるずるさんは、大きな肉のかたまりみたいな姿で、ずるずると這いずって移動する・・・

▽「ジャバ・ザ・ハットみたいなものか」
▼「(無視)そして、一度捕まった哀れな人間は・・・食べられてしまう
▽「おお恐ろしい」
▼「この『食べられてしまう』というのが意外と重要なファクターです。
後々重要な伏線となってくるわけでして。」

▼「そしてなんでこんなキャラが小さいんだ。」
▽「なんかMOTHERチックなイラストですね。」

▼「基本的に逃げろ!逃げて!逃げまくれ!てな感じのゲームです。
謎解きは無く、逃げるのが目的です。」
▽「・・・しかし、かなり速くないですか、ずるずるさんの移動速度」
▼「むしろかなり速い。あと不意打ちひどくないですか」
▽「何度か遭遇しないとベストエンドには達成できないんで、サシで対決しねえと
いけねえんだよねえ・・・死にたくなければ走れ!
▼「まあ、ベストエンド以外のENDをみないと話の本筋が見えないんで、とりあえず
『見捨てるエンド』『時すでに遅しエンド』も見たほうがいいんじゃないんでしょうかね。
それほど難しいわけではないですし。」

▼「一部残酷なシーンも少々ありますが、全体的にはなかなか楽しめます」
▽「アッチッチー♪」
▼「・・・クソッ!小学生の分際で・・・ッ・・・!」
▽「まあ、お化けもたまには気まぐれを起こすんじゃないんでしょうかね」
▼「そして、オマケもあるんですよねこのゲーム」
▽「逃げながら(ずるずるさん以外の)学校の7不思議を探索するわけですが・・・
正直言うと、おっかけられるのに必死過ぎてこれじゃあ落ち着いて7不思議を見れないんじゃないかいのか?
保健室のアレは面白かったけれども」
▼「そういう難点はありますが、基本的に童心に帰って遊べるゲームだと思います」


 管理人コメント

いわゆる「青鬼」系ともいわれる、触れれば一発死の怪物から逃げつつ、謎を解いていくアドベンチャーです。
とはいっても、クリアのために必須となる謎は「ヒロイン・ちえ(デフォ名)の居場所」の一つのみ。「見捨てるエンド」の際にズバリのヒントも出るため、謎解き自体はそれほど難しくありません。
問題は、「ずるずるさん」との遭遇回数によって分岐するENDです。マップ構成は逃げやすくなっていますが、「ずるずるさん」は、移動速度や出現するまでのラグがかなり早く設定されており、常に走り続けないと即死です。
隠し要素を探す際には、常に移動しつつ目的の場所へ向かわないといけないため、かなり難易度が高くなります。

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【 嫉妬深い彼女 】

嫉妬深い彼女
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ ヤンデレサウンドノベル ]
作者 [ すかるちのふ さま ]
容量・圧縮形式 [ 45MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:7

ヤンデレ初心者にオススメできる内容です(※多少語弊があります)

▼は、初制作ゲームでヤンデレっちゅうジャンルに挑むのはなんたるチャレンジャーじゃ・・・
▽その意気込み、良しとする!

【ストーリー】
サラリーマンである次郎の彼女、琴音は可愛いのだが・・・異様に嫉妬深い。
ともかく、異様なくらいに彼を束縛するのだ。
嫉妬深さに疲れてきた次郎は、琴音に別れ話をやんわりと持ち出すのだが・・・

2chの「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」スレッド内の話を大元にしているが、この話は独自の
展開を見せエンディングなどはもちろんオリジナル。
エンディング数はハッピー1つ、ノーマル1つ、死亡2つという過酷な仕様となっております。
彼女さんの誤解をどうにかするのがこのゲームの目的です。もうどうにかどころではなくなっていますが。

▼・・・いや、そのそこまでくれば嫉妬深いというよりもう異常なんじゃねえのか。
▽個人的には生かさず殺さずのノーマルエンドが・・・怖ぇよ!
▼あれでノーマルなのは・・・あれはアブノーマルでしょうよ。
(まあ正直某ゲームの緑の髪の惡魔シナリオっぽい感じもするが・・・ベクトルは違うんでそれはそれでいいと思う)

▽とりあえず、死にまくったり生かされたりロクな目に合わない主人公。
それでも生き残れた後に見た結末とは!?
▼なんかうっすらと寒いものを感じますね。
▽もういいや、どうせまた同じ結果になるだけだし運命に身を委ねようといった感じですね。一種の諦念というか。
▼なんというか、このエンディング『だけ』を見ていると
「ちょっと彼女さんは束縛するところはあるけど、ある意味尽くしているわけだし二人とも幸せになれてよかったねえ」
ということにはなるんだけれども、アレやコレやソレを見てしまった身としては・・・。
▽ええ、将来的に修羅場にならないことだけを祈ります。

▼このゲーム、一つ不満があるといえば『彼女の過去』に関する記述があまり無いということですね。
そういう点で深みを持たせられれば良かったと思います。
▽・・・つーか何をされたらここまでこうなるんだ。
▼琴音の「女」に対する深い執着心・・・あれはいったい何だったのでしょうかね
▽結果的にそれが明かされることはない・・・ちょっと不満もありますが、不気味に感じましたね。はい。
プレイ時間が短いので、ヤンデレ初心者でもオススメ出来る内容となっていますよ!どうですか!


 管理人コメント

やはり「ヤンデレ」かつ「恋愛もの」となると、どうしてもこう言う展開になってしまうものなのですね。「私だけを見つめて」でも、殺されたり生かされたりと、主人公は様々な酷い目に遭ってきました。
幸い、作者様の絵柄が手馴れてない(失礼)せいか、出血シーン・死体シーンなど、ヤンデレの「恐ろしさ」がダイレクトに伝わってこない設計になっています。その点では「初心者向け」と言えますが、そもそも「ヤンデレ」という属性自体が(読み手・作り手ともに)初心者に向いてないものです。
初作品でこの属性を持ってきた作者様は、まさにチャレンジャーです。次回作もどういう展開になるのか、色々な意味で楽しみです。

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【 かぼちゃと魔女の森 】

かぼちゃと魔女の森
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 童話サウンドノベル ]
作者 [ Mr, Escapism さま ]
容量・圧縮形式 [ 11.1MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:8

めでたし、めでたし。

【ストーリー】
むかし、あるところに少女がいました。
彼女は、弟の病気を魔女に治してもらうため、魔女の森に足を踏み入れました。
その森はとても危険で、中には行ったっきり帰ってこなかった人も。
そんな中、彼女は「しゃべるカボチャ」と出会ったのでした・・・。

エンディングは6つ。プレイ時間は1時間ちょっとくらいです。

【概要】
ま た 乙 女 ゲ ー か
・・・まあ、いいんですよ。カボチャかわいいし。

▼なにこれかわいい
▽まあ、しゃべるカボチャのジャックは・・・かわいいですね。
実際にいたら蹴っ飛ばしていたと思いますが
▼まあ、そこまではしないけれども、初見であった場合だと不気味ですからね
▽いや、まあでもかわいいのは事実ですよ。表情もコロコロ変わりますし。
・・・あと西の魔女!俺を踏んでくれ!
▼子供も見ているかもしれないんですよ!何を言っているんですか!

▼えー、まあ、童話っぽい感じのゲームです。
当然残虐な、童話らしいエンドも収録されています。
▽・・・そう、あんまりにもかわいいカボチャが・・・あんまりなことに・・・
▼最初に出てくるエンディングでの「めでたし、めでたし」も嫌いではないですね。
▽なんか、娘に「ねーねーどうわよんでよー」って父親にせがんだんだけれども父は毎日働きづくめで人生に疲れていて、それで自分の時間が欲しいんだけれどもそれでも娘がしつこいから「しょうがねえなあ」と適当に話しつつ、適当に話を切り上げたら娘が泣き始めたから父親が「はいはいもう読んだんだから早く寝なさい」と寝かしつけたあとに、一人で酒飲みながら録画しておいた番組を見る、みたいな感じですね。
▼めでたくねぇ!夢も何もねぇ!

▼真面目にレビューしましょう。魔女の家にたどり着いた場合に、ある事実に気づいてしまいます。
▽まあ、それは遊んでからのお楽しみということで。
▼ええ魔女や・・・・
▽面白いですからね、あの人。ドジ属性入っていますし。
▼個人的にはEND 5の方が「トゥルーエンド」の方より好きでしたね。一番童話っぽい感じでしたし。
▽まあ、基本的にどのエンドでも「めでたしめでたし」になる要素があるのが童話ちゅうもんじゃないすかね。
▼そこが童話のすばらしいところでもあり、恐ろしいところなんですよ。


 管理人コメント

この物語の6つの結末(の内、最初の1つを除いて)は、カボチャのジャックとの会話で出てくる3つの選択肢によって決定されます。よって、選択肢ごとにセーブするよりも、最初の「【右に行く】【左に行く】」の箇所だけでセーブし、選択パターンは紙などにメモっておいた方が攻略しやすくなります。
「乙女ゲー」と呼ぶには、ジャックには「カッコよさ」が足りませんし、逆に主人公のライラ(デフォ名)は無闇やたらとカッコいい性格付けになっています。しかし、それ故にジャックにもライラにも「親しみ」が持てる展開になっています。
「乙女ゲー」と呼べるような恋愛要素のあるEDは、TRUE ENDの一つしかありませんが、それ以外のEDも、様々な方面での「童話らしさ」があり、「普通の物語」として楽しめる作品です。

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【 Rooms 】

Rooms
レビュワー [ 斜 ]
ジャンル [ ノベル ]
作者 [ D.S. さま ]
容量・圧縮形式 [ 29.1MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

第七回フリーゲームクラシック投稿作品。
サンプリングされた人格データとの対話を楽しめるコミュニケーションツール『Rooms』。
そのβ版テスターに選ばれたあなたは、臨む三者三様の『部屋』で何を見るのか。

予め隠し要素の存在を言及された上で進行させることになりますが、強制でないとはいえ解放に要する難易度が尋常なものではありません。
『空想怪奇』といい勝負でしょうか。
比較的簡単に突破できるキョウカ、レイコの二人は兎も角として、残り二名の裏に関しては閲覧するのがかなり困難なように思えます。チヅルに至っては一切誤答が許されませんし。
ただ通してクリアし終えた後に全体を振り返ってみれば、何れも「ギリギリ判らないでもない」程度の絶妙な調整をなされているのは明白で、それ故悪しざまに全否定することも出来ないのですが……。

所々光る要素があるだけに、総じて「惜しい」出来だと感じました。
しかしながら、クリアした時の達成感は難易度も相まってかなりのものです。
多分に人を選ぶ内容ですが、是非一度プレイして欲しい作品だと思います。


 管理人コメント

このゲームの「ストーリーの隠されっぷり」は並大抵ではありません。私の初プレイでは、登場人物の名前すら出てこず、Readmeを見たとき「…キョウカってどこの部屋の人?」って思ったぐらいですから。
通常ルートの3名+隠しルートの1名は、相手の性別・年代によって態度を変えてくるため、普通は自分に合わせればいい「主人公の性別」なども謎解きに関わってくるという、まさに「どこがヒントになるか分からない」点で難しい謎解きになっています。この点は確かに「空想怪奇」に通じるものです。

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