■ 投稿レビュー アドベンチャー 26
雨とガシェット はなしぐれ シンデレラ乙女の恋 RIDDLE -piece of memory- 感染性ナイトメア
幽霊少女館 My Sweet ウマドンナ
~僕はキミの馬~
4月1日帰り道 くちさけおかま ZIGOREKISHI

【 雨とガシェット 】

雨とガシェット
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 梅雨を乗り越えたかったミニADV ]
作者 [ あき さま ]
容量・圧縮形式 [ 2.89MB・ZIP ]
制作ツール [ 吉里吉里2/KAG3 ]
言語 [ 日本語 ]
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 雨、雨ですね・・・。

 ちょっとだけ梅雨が好きになったシュンと申します。

 大学の寮。外は雨。季節は梅雨。男子大学生が2人。
梅雨が嫌いな主人公、驟(しゅう)に友人のユタが梅雨について色々と語る、ただそれだけの超短編作品です。
全く他愛の無い会話ですがそれはそれで良かったです。
選択肢が1つだけありますがお好きな方をお選びください。
おまけパッチを当てることにより本編前のユタ視点の話が読めます。

 全部読んでも5~10分くらいの本当に短い話です。何か心に残るものがあるでしょうか。
何気ない会話が一番なのでしょうね。そういった要素を楽しんでくださいね。


 管理人コメント

ショートショートなお話です。別にその中に隠された真相とかどんでん返しとかも無い、ただ男子2人が駄弁っているだけのお話です。
それでも、風景を心の中で描きながら読むと、不思議と感動できる作品です。
グラフィック面では、画像の1枚しか絵はありません。外の様子などは、本当に心の中で描くしかないのです。

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【 はなしぐれ 】

はなしぐれ
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 急展開和風恋愛アドベンチャーゲーム(ぽいの) ]
作者 [ あき さま ]
容量・圧縮形式 [ 7.44MB・ZIP ]
制作ツール [ LiveMaker ]
言語 [ 日本語 ]
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 思うようにならない恋愛の行方。

 色々と思うようにならない展開に唖然としたシュンと申します。

 異母兄の為敦から突然結婚話を持ちかけられたあやね。今までは異性との関わりさえ避けられていたのに・・・。
名前も顔も知らない人との結婚にあやねは困惑する。
こっそり会いに出ていた友人、てんじとも会えなくなるかもしれない。
彼女が選ぶのは友人か婚約者(彰達)か、それとも・・・?

 2009年エイプリルフール企画として2週間(!)で制作した作品だそうですが・・・。
そうとは思えない完成度にびっくりしました。話もしっかりしてるしスチルも多いし。
ちょっとシステムに不備があるくらいで特に問題はありませんでした。

 その画風からは想像出来ないほどシリアスな作品です。特に衝撃を受けたのが為敦END。あれは・・・衝撃です・・・。
2種類あるてんじENDは切ないですね・・・。どちらにしても幸せな未来に辿りつけるのか不安です。
彰達ENDは王道でした。というより王道以外の要素があるのかどうか・・・。
四月馬鹿ENDは・・・何ですかあれ?まあ確かにエイプリルフール企画の作品ですけど・・・。

 舞台は平安時代(らしい)。名前どころか顔も知らない人と結婚・・・だけならまだしも。
その結婚には思惑があったり、友人のてんじはある秘密を抱えてたり・・・。
婚約者の過去とか、異母兄の本性(?)とか。でもあやねも普通に塀よじ登ってたし。
みんな普通じゃない所だけは伝わりました。あ、世話係の弥生だけは普通でしたか・・・。

 色々と思うようにならないシリアス展開を楽しんでくださいね。


 管理人コメント

この物語の主要人物は、ほとんどが自分本位な人たちです。それ故に、「自分が好きだから」あやねを想う気持ちも伝わってくる作品です。「自分を滅した」愛の形ではないのです。
あるルートでは、その思いが真っ向から実を結び、また別のルートでは、その思いがすれ違う…と、選択肢に応じて様々に変わる運命も見所です。
だからこそ、正規ルートである彰達ENDが王道のラブストーリーで、てんじENDや為敦ENDは登場人物の裏の顔が衝撃を持って目の前に現れる、そんな真っ当な話になっています。
選択肢は「こっちなら彼のルートにいけるだろうな」というのが分かりやすくなっています。まず見たいENDから探してみましょう。

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【 シンデレラ乙女の恋 】

シンデレラ乙女の恋
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 女性向け純愛ノベル(乙女)]
作者 [ ありっちょ さま ]
容量・圧縮形式 [ 46.4MB・ZIP ]
制作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
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 恋も幸せも自分の手で掴むもの!

 純愛物語にちょっとしんみりしたシュンと申します。

 ストーリー・・・
内気で口下手で自分に自信が持てない主人公、安藤結衣(名前変更可)。そんな性格が災いしクラスで孤立していた。
ある日、クラスメイトの神埼 真に声を掛けられる。それが彼との出会いだった。彼女はやがて彼に惹かれていくようになる。
シンデレラのような恋に憧れていた彼女は様々な出来事を経験し、そして・・・。

 この話は一見すると「シンデレラのような恋に憧れる主人公が本当にシンデレラのような恋をする」といった話に見えます。
そのような話ではありません。この話における「シンデレラ」はあくまで憧れまでであり、
実際にシンデレラのような恋をするわけではないのです。「シンデレラ」が示す本当の意味とは・・・?

 2人の出会いも、恋に落ちる過程も、すれ違いも、全てに派手さが無い普通の恋物語です。
しかし普通では無い要素が1つだけあります。それが作品の伝えたかった要素となっています。
「実際にシンデレラのような恋をするわけではない」ということがポイントです。
 美麗な立ち絵とスチル、状況に合わせた演出やBGMも話を引き立てています。

 ありそうで無かった、無さそうでありがちな、そんな恋物語を楽しんでくださいね。


 管理人コメント

この話も、同作者の「RIDDLE -piece of memory-」にしろ、登場キャラクターの煮え切らない言動に、良性の「ヤキモキ」よりも、悪性の「イライラ」を感じてしまう欠点を、私は感じました。
ラストの感動、またはどんでん返しを引き立てるためだとは分かっていますが、「常にメッセージスクロールは最速、キャラボイスはOFF」でサクサク読みたい派の私にとっては、状況が遅々として進まない主人公の態度とストーリーは、どうにも相性が悪いです。

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【 RIDDLE -piece of memory- 】

RIDDLE -piece of memory-
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 純愛系女性向け恋愛ADV(全年齢)]
作者 [ ありっちょ さま ]
容量・圧縮形式 [ 134MB・ZIP ]
制作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
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 「記憶のかけら」を取り戻したとき、魔女は何を見るのか?

 記憶に隠された真実に驚いたシュンと申します。

 ストーリーとしては魔女リリィが使い魔アッシュと共に過去の恋人を見つけ出しにいく、というもの。
その恋人によく似ている町の牧師エリオット、彼の連れ子コゼットと一緒に暮らしながら
何故か思い出せない恋人の記憶を探し出します。しかしその記憶は・・・?記憶に隠された真相は・・・?
物語は3つの章+αで構成されており、今回はそれに沿ったレビューをしていきます。

 まずは第1章(EP1)。リリィが真相を見つける・・・過去の記憶を取り戻すまでのエピソードです。
終盤、真相が明らかになるまで何気ない日常が長々と続いていく為、何が起こるか分からない状態となります。
何か起きるわけでも無いし、重要な伏線が張られていることもありませんが、とにかく長いです。
確かに真相が明らかになるには時間がかかっていましたが、もう少し話を絞ることは出来たはずです。
余談ですが、同じ作者様の作品の登場人物がゲストとして登場します。

 次に第2章(EP2)。リリィが封印していた過去の記憶のエピソードです。
それにしても住民のリリィに対する扱いはひどすぎます。何も悪い事していないのに・・・。
宗教や人種差別などの倫理的な問題があるにしても、これには納得がいきません。
これまた長いので真相を明らかにするのならもっと短くできたかもしれません。

 そして第3章(EP3)。このエピソードにのみ選択肢があり、エリオットルートとアッシュルートに分岐します。
ここからが作品の真骨頂です。記憶を取り戻したリリィのとった行動とは?
 各ルートには1つだけ選択肢があり、それにより運命が決まります。個人的にはバッドに当たるルートのほうが好きでした。
エリオットルートではどのみち周囲の考えが変わらないのであればこの終わり方のほうが良いと考えましたし、
アッシュルートでは無理に救いを与えるのは逆に野暮と考えました。悲しいですね・・・。

 最後に第4章(EP4)。あるルートのエピソードを終わらせると追加されるIFストーリーです。
このエピソードをどう捉えるかは・・・プレイヤー次第ですかね・・・。

 この作品は絵がとにかく素晴らしいです。デジタル絵の塗りが半端なく美麗です。
スチルも美麗なものが揃っています。ただ絵の塗りだけでなく、構成も素晴らしいです。

 この絵を見るだけでもプレイする価値があると思います。とにかく長いので時間には余裕を持ってプレイしましょう。
 記憶と真実の果てにある壮絶な展開と美麗な絵を楽しんでくださいね。


 管理人コメント

「名前も詳細な顔も分からない、エリオットに似た恋人」という謎は、話一つを引っ張るには充分すぎるほど魅力的なエピソードですが、その一つだけで前3章の1章分を丸々引っ張るには、流石に長すぎるシナリオです。
その謎が解き明かされた後の悲しい回想エピソードは、当初の予想を遥かに超えます。乙女ゲーらしく、2名の男性キャラを攻略する要素もありますが、ベタな恋愛は想像できないぐらいシリアスな物語です。

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【 感染性ナイトメア 】

クリュー登場
レビュワー [ 阿賀栗 ]
ジャンル [ 探索型サスペンスアドベンチャー ]
作者 [ yotabana (与太花) さま ]
容量・圧縮形式 [ 23.7MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX Ace ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 遊ぶには RPGツクールVX Ace RTP が必要です ]
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少女は二人、さまよい歩く

夏になり暑い日が続く今日この頃、ゲームで涼みませんか?

このゲームは、記憶を失った少女ヘレンが、双子の妹のクリューとともに不思議な空間から脱出しようとするお話です。
驚かし表現などは控えめで、どちらかというと心理的な怖さが主になっています。

ゲームとしては短編で、クリアするのに一時間から数時間かかります。
音楽やグラフィックも良いので、より怖さが盛り立てられました。

マルチエンディングですが一周目からすべてのエンディングを見ることができます。
難易度もあまり難しくないので、ぜひ二人の行く末を見届けてあげてください。

[最後のエンディングはハートのカギを使うか否かで分岐します。]


 管理人コメント

ニューゲーム当初から、そしてストーリーを進めるたびにヘレンとクリューの謎は深くなっていきます。
特に、クリューが何者なのかについては展開が二転三転し、その糸口を掴ませようとしません。ヘレンに心底惚れているように見せて、時には命さえ狙いにくるようになる…その行動原理は最後まで行かないと分かりません。

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【 幽霊少女館 】

幽霊少女館
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 即死型館脱出アドベンチャー ]
作者 [ 上月k. さま ]
容量・圧縮形式 [ 75MB・自己解凍EXE ]
製作ツール [ 吉里吉里2 ]
言語 [ 日本語 ]
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可憐な少女と死亡遊戯(デス・ゲーム)!ガツンと一発!楽しもうぜ!

【あらすじ】

それは、とある夏の日のことだった。
ぼっちサークル所属の大学生、内井涼(うちい・りょう)は登山中、大嵐に遭遇し遭難してしまう。
運良く洋館を見つけるが、そこで幽霊である綾月初希(あやつき・はつき)と出会う。
そして、彼女主催の「死のゲーム」に強制参加させられてしまう。
洋館から生還するには、初希が仕掛けてくる罠を全て回避しきらなければならない。
果たして、彼は無事に館から脱出することが出来るのか?

【概要】

即死系脱出アドベンチャーです。死と一触即発のデス・ゲームです。
館を探索していき、脱出しましょう。主に死ぬことが多いですが。

選択肢によって、アイテムを入手する場合があります。
ただ、気をつけて欲しい点が一点。入手しただけではアイテムは使えず、「次に重要なアイテムを考える」で一度選択する必要があります。
これをやらないと、フラグがたちません。
そして、場所の移動・選択肢を選ぶ前に、「次の展開で、これを使うのでは?」と思うアイテムを選んでから、行動してみてください。罠を回避できる可能性があります。

ただ、間違ったアイテム、間違った選択、あるいはフラグ無しの場合で罠を選んだ場合は即死です。
明らかに「これを選んだら絶対に死ぬだろ」という選択肢を選ぶと死にます。
そうでない場合も、不意打ちを食らって死にます。
ざんねん!! わたしのぼうけんは これで おわってしまった!
幸い、すぐに死んだ箇所からリトライできます。じゃんじゃん死んでいきましょう。

ゲーム自体はおよそ1時間程度でクリアできるでしょう。 この館から生きて出ることが出来るか、そして幸せなエンディングを見ることができるのでしょうか?


 管理人コメント

アイテムをどこで使用すべきかは、一度トラップに引っかかって死なないとまず分からない仕掛けになっています。その点でも死を避けられないストーリーになっています。
逆に言うと、一度引っかかればその対処法は、ぼんやりレベルではありますが分かる仕掛けになっています。
ベストエンドを探るためには、そういったトラップを潜り抜けるだけでは不十分です。初希がなぜ死んだのか、その真相を探り、初希を救う必要があるのです。最も、この謎も解くのはそれほど難しいことではありません。前述の通り、リトライもやりやすいので、色々と試してみましょう。

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【 My Sweet ウマドンナ~僕はキミの馬~ 】

My Sweet ウマドンナ~僕はキミの馬~
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ 恋愛シミュレーション(馬) ]
作者 [ ウマドンナ製作委員会 さま、プロダクションI.G(アニメパート)さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

さあ馬だ!

▼マイ・フレンド、マイ・サラブレッド。サラブレッドが、競馬が、身近になった。
▽Enjoy&Study。競馬は遊びの一つです。遊びの主役はあなたです。
身近って、そういう意味じゃねえから!
遊びといっても、こういうものは想定していなかったよ!

というわけで、プレイヤーが馬となり、世話をしてくれる3人のヒロインと交流するJRA公式のブラウザゲームです。公式のムチャぶりについていけるか!

このゲームはよくある恋愛SLGと同様に、選択肢によって行動を選んでいきます。
3人のヒロインと仲良くなると、特別CGを見ることができます。
それぞれのヒロインを攻略したあとに、セーブが出てくる仕様になっています。
始まりと終わりにムービーもついてきます。まさにいたれりつくせり。
あと女性陣は全員フルボイスです。

馬名は、自由に決められます。Twitterとも連動させることができますが、ちょっとそういうのは怖いんで俺はあまりやりたくないですね。

順調にゲームを進めていくと、「好きな言葉を入力しろ」と出てきます。
文字制限以内なら何を入力してもいいですが、あまりにもふざけた内容、いやらしい欲望丸出しの内容を入力すると後で絶対に後悔します。普通の内容を入力するようにしておきましょう。
それとは別に、ちょっとサービスシーンもあったりします。

ちなみに、新ヒロインが追加された「2」も出ています。
今度は、3人のヒロインの心の傷を癒し、新ヒロインの謎に迫る、という話になっているそうです。
そちらはスマートフォン版もありますが、ムービーを見ることが出来るのはPC版のみなので、そちらの方をおすすめしたいところです。
あ、PCの要求スペックはそこそこ高いので、低い場合はアニメパートでカクつきが出ることもあると思います。注意してください。

▼競馬シーンがちょっとしか無いじゃないですか!
大井や中山、関西なら阪神や京都に行けば見れますから!
そういうことを言いたいわけじゃない


 管理人コメント

公式のムチャぶり度については、かつて「ハリボテエレジー」を生み出したJRA直々の製作であることからお察し下さい。
なお、Twitter連動を行うと、TwitterのIDをそのまま馬の名前に使われてしまいます。大抵の場合、馬らしい名前にならないため、私としても連携せずに自分で名づけることをオススメします。(デフォ名も無いため、主人公の名前は自分で考える必要があります。)
ストーリー描写は厩舎が中心となり、そこで3名のヒロインとの絆を深めていきます。しかし、このヒロインたち、主人公の思っていることを本当に理解しているのか、それとも「分かってるフリ」なのか…それもED後に明らかになるのでしょうか?

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【 4月1日帰り道 】

4月1日帰り道
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 4月1日の何気ない会話を綴った乙女ゲーム ]
作者 [ じべた さま ]
容量・圧縮形式 [ 5.43MB・ZIP ]
制作ツール [ LiveMaker ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 作者様サイトは未成年の閲覧禁止 ]
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 何気ない会話。それがどうして・・・。

 作者様HPはこちらから。備考にもあるとおり未成年は閲覧禁止となっているのでご注意を。
 この作品は全年齢対象ですのでご安心ください。

 さて。ほのぼのした話かと思いきや案外ほのぼのしてない展開に驚いたシュンと申します。

 話の内容としては4月1日の帰り道、主人公が幼馴染に「彼氏が出来た」と伝える、というもの。
道中4つの選択肢があり、選択に応じて5つのEDへ分岐します。
3つのバッドED、2つの正解EDに分かれ、正解EDにはスチルあり。
4月1日、つまりエイプリルフールなので嘘も重要な要素です。どの要素が嘘になるのでしょうか?
それはEDによって大きく変わっていきます。

 2つの正解ED、一方はほのぼのして笑える展開でした。しかしもう一方は・・・。

 怖っ!怖すぎる!

 と思ってしまう展開でした。どうしてこうなった。

 身長差コンビと方言口調がほのぼのした話を引き立てています。
おーちゃん(幼馴染)とちーちゃん(主人公)という名前がいいですね~。
桜(おう)だから「おーちゃん」。ちほだから「ちーちゃん」。名前どおりの凸凹身長差コンビ。
昔は身長差が名前と合っていなかったようですが今は逆転しています。
そんな2人の何気ない会話のはずが・・・どうしてこんなことに・・・。

 是非ほのぼのした側の正解EDを見て楽しんでくださいね。
あのEDは・・・ホントに良かったです・・・!いや怖い側の正解EDも捨てがたい・・・!


 管理人コメント

たとえ嘘とは言え「ほかに恋人ができた」と好いた人に言うのは大いなるリスクが伴います。特に、言った相手が「ヤン」でいた場合、その結果は悲劇となります。
不正解ENDでは、本当に恋人ができたことにされてしまいますし、正解ENDで嘘と分かっても、それが二人の絆を強くするかは1/2の確率です。
選択肢も「それと分かる」ずばりの物ではなく、総当りを強いられます。苦労して到達したENDの結果がアレだったときのショック、二度と味わいたくありません。

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【 くちさけおかま 】

くちさけおかま
レビュワー [ あんこ ]
ジャンル [ 不条理(おかま)系ホラーAVG ]
作者 [ 潤野 凌央さま ]
容量・圧縮形式 [ 63MB・ZIP ]
備考 [ 12歳以上推奨 ]
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(デンデンデンデン)振り返れば男又女又がいる(デンデンデンデン)

こんばんわ。唐突ですが、やっぱり、見た目のインパクトって大事ですよね。
例えば作文なんかにしろ、冒頭に読者の目を引くような表現を盛り込みなさいなんて言われるじゃないですか。
これをフリーゲームに置き換えて言えばそのタイトルと、配布場所によってはサムネイルが当たるわけですが、
ある日私が、みんな大好きふりーむ!様でフリゲ探しをしていたところ、こんなサムネを見つけたわけですね。

くちさけおかま

そしてそのサムネにはこう冠されているわけですね、「くちさけおかま」、と。
真の恐怖を未だ知らないあなた、もはやダウンロードするしかありませんね?(白目)

冗長な前置きはここまでにして、中身は選択肢によって結末が変わる一般的なAVGです。
が、内容に関してはタイトルとキ○ガイホラーAVGというジャンルからただのホラーゲームではないことは察して頂けるでしょう。
話の本筋としては、薬をキメた主人公が、道中で2人(?)の人間と出会いながら、得体の知れない何かおかまに執拗に追い回されるというものです。
うーん、青鬼ですね。捕まったら食べられる(お察し)ところまでマッチしてます。とても怖いですね。
そして困ったことに、唐突に現れるおかまには結構マジでビビらされるんですね。もう、泣けばいいのか笑えばいいのか分からなくなりますね。いやホントに。

END数は7つありますが複雑な分岐もなく、総プレイ時間も1時間程でサクッといけます。
まだ初夏ではありますが、おどろおどろしいBGMと共に迫りくるおかまに肝を冷やされてはいかが?


 管理人コメント

このゲームは【BAKA】カテゴリに入れるべきか、非常に迷いました。しかし、これを【BAKA】カテゴリに入れてしまうと、他にも入れなきゃいけない【ADV】作品が山のように出てくる気がして、とりあえず【ADV】カテゴリに入れてしまいました。
それこそ、本作品の反社会的態度(主人公がヤク中)、ストーリーの投げっぱなしジャーマン度、そして「くちさけおかま」のインパクトは計り知れません。
分岐によって色々な展開を見せますが、結局は「くちさけおかま」に帰結します。その点を御覚悟の上、お楽しみください。

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【 ZIGOREKISHI 】

ZIGOREKISHI
レビュワー [ 煮え吸い・Chobi ]
ジャンル [ サイコAVG ]
作者 [ 神波裕太 さま ]
容量・圧縮形式 [ 45.4MB・ZIP ]
製作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
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■ 煮え吸い さまのレビュー

俺らとあいつら、どっちが化け物?

彼らは歪で、気色悪く造られた
そんな彼らの単なる日常を
ある日ある時最後の仲間が目覚めた時からお伝えしましょう
彼らは人間的に成長しません
彼らの心に変化があることはほぼないでしょう。
一つの物語として大きな山場はあるでしょう
その山場の終焉がこの物語の終わりです
彼らのその後は語られません
彼らはこの物語の主役ですが、主軸は彼らではありません
ただ、この物語はたった一つのことを聞くためだけに造られた

それだけのお話です。

或いは――――――――

そのたった一つのことを問われた子の話

何も伝わらなかった?
或いは何か伝わった?
それは正解けれど不正解
このお話は詰込み過ぎて湾曲しちゃったお話。
だから説教臭くても、意味がわからなくても
それはそれでいいんです。
そういうお話だから。

(紹介ページより引用)

再びお目にかかります、煮え吸いです。
今回は「ZIGOREKISHI」をレビューさせていただきたく存じます。

【あらすじ】
人が人として扱われず、禁断の研究が続けられていた研究所――は夢の跡。
今は責任感の強い拘束された恐竜、とてもとても大食いのウサギ、心優しいお姉さんなツギハギのお人形、無邪気なキメラのライオン。
涙する食べられる天使、面倒見の良い毒がある植物、強い力と絆で繋がった双子、そして、神出鬼没でカメレオンなリーダー。
この8人(9人)がひっそりと暮らすのみの研究所跡に、新たに目覚め加わったのが主人公の「マレ」君です。
物語は、マレと彼ら「実験体」である住人の日常を静かに描いていきます。

ZIGOREKISHI

【概要と紹介と感想が入り混じったもの】
初見から怪しくも魅力あるイラストと雰囲気に彩られた、インパクトの有り過ぎる登場人物達に驚かされ、しかし彼らが自然とそこに存在している感を得られたのは世界観とのマッチが感じられたからでしょうか。
新入り実験体の主人公に対し親切ながら、時に毒のある本音を告げる先輩実験体達。
彼ら彼女らの容姿は恐ろしさも感じさせながらも、付き合いを深めていく内に何故そうなったのか、については理由が語られていきます……エンディングを重ねる毎に彼らについての「実験レポート」が見られるのも面白いです。

ZIGOREKISHI

人でありたかったのに、化け物、として作られた彼ら。化け物にされた彼ら。
幼い主人公の「外に出たい」「お母さんに会いたい」というごく自然な願いは、しかし登場人物達にとっては決して自然ではない、寧ろ「何故ここに放り込まれてお前は尚そんな事が願えるのだ」と問いかけられる程にギャップのあるものだと気付かされた時にグラッと来ましたね。

ZIGOREKISHI

彼らは決して「人でなし」などではありません。
「出来るのが自分しかいなかった」と言いながら医者役を買って出ているクブツ兄貴、ある意味究極の愛を振りまく天使ダテン。
自由奔放に振舞うアプリケットは無理に義務を負う必要などないと諭してくれ、マレが眠れない時に絵本を読んでくれるヘレナの姉性にはプレイしながら和んでしまうほどでした。
それでも彼らは化け物と呼ばれます。人間ではない、と「人間達」に恐れられるのです。理不尽であっても。その「人間」によって彼らが化け物にされたのだとしても。
そして比較的一般的な人に近い、可愛らしい主人公ですら結局は化け物である、といやがおうにも自覚させられていくのです。

外のやつらは、敵だけなのに。と。

平和な世界ですら異端の者は排除されるのに、平和でない世界では果たしてどういった扱いを受けるのか――
モルモットである彼らのみならず、遠い様で近い様な問題な気もします。

ストーリーを見終わっても、何かが劇的に「変わる」のではありません。そう簡単には、変わらないのです。
そんな閉じた、閉じざるを得なかった世界で繰り広げられるつかの間の「日常」、とっても可愛いマレ君と共に体験してみませんか?

全体的な総合プレイ時間は3時間程度といったところです。
最初は何度も同じエンディングに行き着いてしまい戸惑ったところもありましたが、「違和感のない」進め方をするのがコツです。
是非1人1人と交友を深めてみてください、「変わる」事はないにしても、彼らを深く知ってみたいと思える仲間達です。
そして劇的に変わるわけではありませんが、最後にマレは真実と、そして「たった一つのこと」と向き合う事になります。
マレと共に、考えてみてください……

本当の化け物は、一体どっち?

あとアガラさん&シガラさん、あの時は私も初見で誰だか分かんなかったッス……

■ Chobi さまのレビュー

不条理で納得いかないこの「ハウス」に無理やり押し込められもう何年たっただろうか。
自分の仲間は今ではたった8人になってしまったけれど。
家族だと考えれば寂しくない。
けれど、寂しくはないと好奇心とか退屈は別モノで。
この「ハウス」は中々居心地はいいけれど
どうしても知りたいことがあった。
こんなことになってから、どうしても知りたいことが。
だから外を見に行くことにした。

ああ、そういえば。
あの最後の一人だけは気がかりでしょうがないなぁ・・・

「包丁さんのうわさ」,「料理」,「暑いから」などなど、フリーのホラーサウンドノベルで数々の傑作を生み出してきた「たぶんおそらくきっと」の神波裕太さまの新作です。

「たぶんおそらくきっと」の新作ということだけで、ほとんど事前知識なしに本作をいきなりあそんだ自分ですが、最初のインパクトに目が点になりました。

この物語は、「マレ」というキャラクターの視点で8人の仲間たちと共同生活を営むというだけのゲームです。
しかし、プレイヤー=マレはなんの予備知識もなく急に目覚めたため、眠っていた長い期間に何が起こったか知りません。
マレや○○を通して、この世界と登場するキャラクターたちを観察することで、色々と興味深いものが見えてくるのが、私にとって、このゲーム一番の面白い点でした。(物語のなんともいえぬ雰囲気も素晴らしかったです)

ただ、少し気になった点をあげますと、

っていうのが、気に入らないっていう人には勧めにくいかなとは思います。

遊ぶ場合、ほぼ予備知識なしの状態で遊ぶことをお勧めします。
(ただ、凄惨な描写や欝成分を多量に含むので、そういうのがダメな方はご注意ください)


 管理人コメント

この物語は、「プレイヤー=マレの行動」と「各キャラのエピソード」という2種類の選択肢を交互に繰り返していくアドベンチャーノベルになっています。
行動ターンによって、マレの行く末を決めるのはもちろんのこと、「各キャラのエピソード」を掘り下げていくことで、新たな一面を覗かせる作品になっています。
ただし、選択肢を間違えば、マレや仲間たちが悲惨で凄惨な最期を遂げることになります。そこは、今までの「たぶんおそらくきっと」作品らしい世界になっています。

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