【 角田さんだぁ~ Love!! 】

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レビュワー [ ES ]
ジャンル [ 横スクロール・妄想シューティングゲーム(自称) ]
作者 [ カメハメハ大王 さま/Team GrisGris さま ]
必須ソフト [ 特になし ]
価格 [ 1,575円 ]
公式HP [ http://www.gris2.com/~tsunoda_love/Team GrisGris内)]

「つのだ」なのか、「かくた」なのか、「すみだ」なのか…それが問題だ。

■ 序文(about "Team GrisGris")

フリーゲーム史に名を残す恐怖RPG「コープスパーティ」…当サイトを見ている皆様の中にも、その恐怖表現にキンタ…ゲフンッ…ハートをワシづかみにされた方が多いと思われます。
そんなゲームを製作した「Team GrisGris」も、最近はツクール方面の活動は影を潜めています。より自由度の高いオリジナルプログラム作品に移行しているのです。
今回は、そんな彼らの最新作「角田さんだぁ~ Love!!」を紹介したいと思います。このレビューを通して、彼らの製作熱は未だ冷めていない事の証明、そして初代より植え付けられたKedwin氏 炉梨疑惑の払拭を図りたいと思います。

■ 序文(about "HUTABA channel")

このゲームの主人公・角田さん(25歳)は、夢見がちな独身OL。しかし、彼女は「Team GrisGris」のオリジナルキャラではありません。
彼女の出身は「ふたば☆ちゃんねる」と呼ばれる画像掲示板。開設から少なくとも5年以上経つ現在も「生まれたばかり」と標榜するケンちゃんラーメンの如きサイトです。

「ふたば」が与えた功罪は数え切れません。「やらないか」「陛下」「ねないこ だれだ」など、「ふたば」がきっかけで有名になった作品も多く存在します。今では「OS娘」「めどいさん」など、独自のジャンルまで立ち上げております。
しかし、ふたば住人の無軌道な情熱の犠牲になったキャラクターも数知れません。「洞窟物語」のミザリーに花粉症を患わせ、「ガンダムSEED」のキャラクターにある意味正当な扱いを受けさせたりと、その暴走は留まる事を知りません。
特に、クリスタルボーイやディードリットの改変ぶりは、健全たる当サイトでは、とても説明できません。

…以上の知識は、「角田さんだぁ~ Love!!」をプレイする上で全く必要ありません。
プレイヤーは、角田さん(25歳)を操り、彼女の妄想世界の中で、不条理な戦いを繰り広げるのです。

■ システム面

ゲームとしての本作品のジャンルは、いわゆる「グラディウス」風の横STG。仕掛けと地形トラップとレトロな思い出が、ふんだんに詰まった傑作です。
難易度自体は低い部類に入ります。横STGの鬼門となる地形ダメージを受けない「Easyモード」の存在により、STG初心者も、今時の敵キャラに触れてもノーダメージな弾幕STGに慣れた方でも、容易に「グラディウス」なSTGに慣れる事ができるのです。
しかし、横STG特有の難しさは、本作品でもしっかりと存在します。それは「復活」
万が一死亡した場合には、パワーアップは一からやり直し。生き残るには、アイテムの出現位置を把握し、緻密な計画に基づいたアイテム取得が必要となります。

■ 武装面

ノーマル角田サンダー レーザー角田サンダー

角田さんの武装は「ノーマル」と「レーザー」の2種類。2つの武装は、通常の性能から2ボタンで出せる「角田サンダー」の性能まで、全てが異なります。

ノーマル:
・いわゆる「バルカン」タイプのショット。パワーアップの度に、1WAY→2WAY→3WAYへとパワーアップ。
・攻撃範囲が広いため、ザコキャラつぶしには最適。反面、威力は低め。
・角田サンダーは、ホーミングショット。命中率が高く、チェーン稼ぎ・ザコキャラ潰しの必需品である。
・ただし、ホーミングショットは壁を越えられない。下手な場所で使うと、エネルギーの無駄遣いになりかねない。
レーザー:
・その名の通り、一直線に飛ぶショット。貫通能力があり、一発で複数のザコを倒せる点が魅力。
・最も、わざわざ敵キャラが一直線に並んでいる状況など、相当限られているが。
・角田サンダーは、威力大のごんぶとレーザー。特定のボスキャラなら、MAXパワーの角田サンダーをぶつけるだけで即死する。
・ごんぶとレーザーは「レーザー」である故に、自機前面しかカバーしない。チェーン稼ぎ・ザコキャラ潰しには不向き。
・一応、地形を貫通するが、その性能が発揮できる場所は、相当限られる。

しかし、本作品のパワーアップで重要な点は、ショット性能よりも、ショット自体のパワーアップです。
本作品のショットパワーは、バリアの強度も兼ねています。弾や体当たりを食らった場合、ショットパワー数だけ耐えることができます。(食らった瞬間、ショットパワーは一段階下がりますが。)
本作品のパワーアップ方式は、「同じショットを取るとパワーアップ・異なるショットを取ると武装チェンジ(パワーアップなし)」と言う「雷電」方式です。「復活」のためには、あえて異なるショットを避けることも必要となります。

■ 稼ぎ面

サンダーボム 今まで数々のゲームを製作し、そして触れてきた「Team GrisGris」…。STGに付き物の「稼ぎ」についても、非常に凝ったシステムになっています。
弾幕STGの金字塔「首領蜂」シリーズで有名な「チェーンコンボ」システムが、本作品にも付いております。連続して撃破することにより、スコアが倍増していくシステムです。
本作品のチェーン稼ぎで重要なのが、「角田サンダー」の存在。角田サンダーやボンバーで敵キャラを撃破すると、チェーンが切れるまでの時間が長くなり、チェーンを増やしやすくなります。
敵キャラが途切れる場所で角田サンダーを放ち、チェーンを途切らせ無いようにする「覚え」要素が、本作品では重要となるのです。

■ まとめ

以上の通り、「Team GrisGris」の皆様は、今現在もゲーム製作熱は全く冷めず、むしろヒートアップしております。最近の作品は、残念ながら無料では提供されてはいませんが、実際に触ってみれば、1000~2000円程度の出費はむしろ安すぎると思える程に練りこまれた作品ばかりです。
…えっ?Kedwin氏 炉梨疑惑については、何も解決していないって?
…その答えは、君の心の中に…。

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