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■ 人工女神

title
作者 [ 桜井 ひかる さま ]
ジャンル [ 育成シミュレーション ]
容量・圧縮形式 [ 13.3MB・LZH ]
製作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

(補足)
2010.11.03:作者様HPへのリンクを変更

OP 羽林 ノイン 戦闘画面 召喚 睡眠時間

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 8 /10 10/10 7 /10 162/210 B
雨村津雲@遠野志貴 10/10 9 /10 8 /10
ckck 8 /10 9 /10 7 /10
駄々甘 3 /10 7 /10 6 /10
爽やかそうな大虹風 7 /10 9 /10 8 /10
銅たぬき 7 /10 8 /10 7 /10
赤松弥太郎 7 /10 9 /10 8 /10

 《 ES 》  ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:7

時は回る。因果は回る。

ハマリ度:8/10
システム上、色々と不備や不満点が目立つものの、それを補って余りある程のハマり要素が満点である。
詳しくは、本文で存分に語っていこう。
グラフィック:10/10
桜井さまの作品を語る上で、その可愛らしいグラフィックは外せない。
無論、それが生きるキャラクターの作りこみも、見逃せない要素である。
サウンド:7/10
場面や天気ごとに細かく変化するBGMは、システムや選曲の面から言っても見事である。
しかし、あまりに細かく切り替わるため、BGMがシーンに追いついていない場面が多々存在する。
本来は、「サウンド」の評価に入れるべき要素ではないが、あえて、こちらで引かせていただいた。

■ ちょっと不満点

良いニュースと悪いニュースがあるならば、悪い方から伝えるのが礼儀…だと、おばあちゃんは言っていた。
…と言うわけで、本来の体裁とは少々異なり、今回のレビューは、「人工女神」のシステム上の不備から、先に伝えたいと思います。
なお、あえて不備から言及する理由は、このレビューをご覧の皆様方によりストレスなく「人工女神」を楽しんでいただくためです。本作が面白く無いということでは断じてありません。

・天気と学習

本作の重要な要素として「天気」があります。召喚などに影響を与え、特定のイベントを発生させるフラグにもなります。
ただし、「天気」には、それ以上に重要な局面があります。天気が「雪」もしくは「雷雨」の場合、外出ができません。
すなわち、本作で重要となる「材料集め」「戦闘」がたかだかランダム要素によって制限されるのです。
この要素は、特に序盤で致命的になります。召喚に使用する材料が揃いきっていないため、する事と言ったら「学習」しかありません。
しかも、この「学習」で成長する要素は「知識」のみ(経験値も少し溜まりますが)。その他のHP・MP・攻撃力・防御力は、レベルアップで強化するしかないのです。
必然的に、我らがルーンワークス氏は、知力がその他の2倍近くある頭でっかち君になりがちです。
この辺、「自主トレ」など、知力以外のステータスを上げられるコマンドを実装して欲しかった…と思います。

・召喚レベルとアイテムの不一致

召喚に必要な各種アイテムは、森や草原に出かけて現地調達となります。
場所ごとにドロップするアイテム・敵の強さが決まっています。レベルの低いうちに後半ステージに突入すると、突如であった敵になす術もなくK.O.されるハメになります。
問題は、召喚に必要なアイテムが集められる場所が大きく離れている場合があることです。
例えば、開始直後から持っている「黄の本」に記されている「赤鬼(はっきり言ってレベルは最低。無条件で召喚可能)」の召喚に必要な「とがった角」は、序盤の「森」では手に入りません。手に入るのは、レベルも悪魔リストも充実してくる頃です。
私なんかは、当初このことを考慮に入れず、間違って「赤い角+獣の皮→召喚失敗」と言うイベントを数時間は繰り返していました。

・憑依型の使い勝手

召喚できる悪魔は、主に「強化型」と「憑依型」に分かれます。
強化型は召喚後すぐにステータス成長がある即効性の効果です。同じ悪魔を複数召喚することはできませんが、リスクも少なく、確実な成長ができます。
対する「憑依型」は、魔方陣で「憑依」を選択することによりステータス強化がなされる装備です。初めに「憑依」しなければ、その効果は現れません。
しかも、憑依型の悪魔をストックしておくと、その数だけ起床時にMPが減少します。必要最低限のものだけをストックし、それ以外は「退魔」で捨てなければなりません。
また、強力な悪魔は、同じ属性の「憑依型」の悪魔を5体以上ストックした状態でなければ召喚できません。あまりポイポイ捨てると、あとで泣きを見るハメになります。…ええ、経験者です。

■ 苦難の先にある至福

以上の要素により、「人工女神」は、序盤のハードルがバカ高いSLGとなりました。しかし、苦労をいとわず、中盤まで成長させれば、本作は真の面白さを見せます。
序盤こそバリエーションの少なかったアイテムも増えてきて、悪魔のストックも溜まって来る頃です。この頃になると、「強化型」の悪魔により、ステータスも一層高くなり、後半ステージにも挑戦可能になります。

低確率で手に入るレアアイテムも見逃せません。悪魔召喚にはほとんど(例外あり)使用できませんが、ルーンワークスや羽林の着せ替え、部屋の模様替えに使用するという、やり込みの楽しさをより一層引き上げるアイテムです。

そして、本作のキモといえば、やはり「血の盟約」です。これは「特殊型」(いわゆる顔グラのあるキャラ)に対して行うイベントです。とは言っても、これによるステータス強化(必殺技発動率の上昇など)は起こりません。あくまで「イベント」なのです。
ただし、これを行えば、憑依画面でしか見られない悪魔たちに触れ合うことができます。そう、これは、装備品同然だったキャラクターたちに、文字通り血肉を与えるイベントなのです!
ステータスが下がるほどDE(欲求)を溜めなければ発動できず、条件は厳しいですが、本作をプレイする以上、「血の盟約」イベントの発動は義務と言えます。
このように、色々な意味で血の通ったキャラクターは、桜井さまの面目躍如と言った所でしょう。

…何ですって?「血の盟約」を交わしたら、下半身に血が通ったって?
それもまた、桜井さまの面目躍如と言った所でしょう。

 《 雨村津雲@遠野志貴 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8

召還するほどハマル。やりこみゲーム

ハマリ度   10/10
ヤリコミ要素がかなり高いです。
グラフィック  9/10
桜井様の書くCGは好き嫌いが分かれますが僕は大好きな一つの絵師です。
サウンド    8/10
とても穏やかで落ち着くBGMです。Smodeで、BGMを流せます。よく作業中に流してます。

お久しぶりです、雨村津雲です。
今回は人工女神ということで、自分にとってものすごく思いが深いゲームです。

人工女神のデバッカーということで、私も公開前の人工女神に携わらせていただきました~
(EDのデバックというところに遠野志貴と出ると思います)

デバックのころから判るのですが、とてつもなくヤリコミ性が高いです。
ひとつの事をやろうとしてそこから別の事に派生したりと、一つの道からたくさんの分岐があります。

ストーリーも、引き込まれるものがあります。
まず主人公が死罪の犯罪者というのに驚きます。
しかし犯罪者だからといって主人公を嫌いになれないストーリーがあり、
なおかつ、死罪として島に送られますが
その島であった人物や魔物などと展開されるストーリーにも目を見張る物があります。

ここから先はネタばれを少々含むので
「何を貧弱なことを申す!すべて自力だ!むっふん!」   という方は読まないようしてください

○そして本命の召還ですが、
召還には4つの属性、
「魔属性」「獣属性」「霊属性」「外道」があり、召還できるモンスターは104匹ほども居ます。
中には召還できる条件のあるモンスターや、クー○ー○ンなど某有名ゲームに登場するモンスターも居ます。

そしてモンスターには「憑依型」「強化型」「特殊型」の三つがいます。

・「強化型」は自身のステータスを強化する使い捨て型モンスターです。
一回召還したらもう召還は出来なくなります。
序盤は主人公が「かなり」弱いので序盤では必須になるのが強化型です。

・「憑依型」は自身にモンスターを憑依させて、
自身を強化したり部屋の属性を変えたりと後半で非常に重要になるモンスターです。
モンスターランクがあがってくると、部屋の属性、というものが必要になります。

部屋の画面で言うと右上の最初は真っ黒い玉です。

部屋の属性はその属性の憑依型を一定数憑依すると属性が変わります。
属性かかわるとその属性の上位モンスターが召還できるようになります。

ただ注意したいのはモンスターを憑依しすぎると「MPが大変なことになります」。
モンスターの憑依維持にはMPが必要になります。
MPや体力は切れると行動不能になり、その日は眠ってしまいます。
つまり「憑依しすぎるとMP不足で強くなっても行動できない」ということです。

・「特殊型」ですが、部屋に模様替えに役立つアイテムや、物語に重要なキャラクターを召還します。
桜井様ファンには嬉しい前作のキャラクターも出てきたりします。

○そのために必要に材料を収集するのが「外出」です。
時間は9時~6時までの9時間探索でき、いける所は11箇所あり、内9個が探索できる場所です。
探索は運が結構響き、探索は「発見」「戦闘」「遭難」の三つに分かれます。
およびキャラクターとの会話へは2時間所用します。

・「発見」は一時間所要し、材料を発見します。体力1を消費します。
最初は「発見」のみを願うしかないと思います(苦笑

・「戦闘」は敵との遭遇から戦闘になります。
正直、強化や憑依をしていない序盤は、逃げるしかないと思います。
負けると、家に帰って不貞寝となり一日終了します。
勝つと、一時間所要し、たまにうれしいレアアイテムを落とすこともあります。

物語が進むと、味方が助けに来てくれ、一撃必殺のダメージを出してくれることがあります。

・「遭難」はその名の通り、遭難します。
4時間所要し、体力もなくなるのに何もないのでなるだけなりたくないものです。

また、天気もランダム性で大きくかかわってきます。
晴れ、曇り、雨、嵐、雪
とあり、嵐、雪の日は外出できなくなります。
天気によって召還できるかどうかわからないモンスターもいるので天気も注意することが必要です。
また、嵐の日しか出来ないこともあるので自分でがんばってください。

便利な機能もいろいろ付いていて、
「辞典」で、モンスターの召還レシピを見れたり、いままで召還したモンスターを確認できます。

「セーブ」も名前が自分でつけれるのでヤリコミにはぴったりだと思います。

このゲームの感想ですが、
デバック時代からずっとプレイしていますが飽きるということは余りありません。
2006/9/11 に完成したゲームで、もう一年がたちますが飽きるということはないと思います。
クリアしてもCGモードや、部屋の内装等ではまり、女性にもお勧め出来るゲームです。
ヤリコミ性はすごく高く、たかが1ヶ月二ヶ月ではこのゲームのよさは完全には理解でき無いと思います。

桜井様は学校も卒業なされていまや会社で働いていて
「もう、こんな手の込んだゲームは忙しくて作れないかも知れません」との事です。
桜井様の一ファンとしてゲームを楽しみたいと思います。

 《 ckck 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:7

全てはあなたの望むがままに…

ハマリ度8/10
悪魔図鑑やアイテムのコンプリート、マルチエンディングなど、やり込み要素はフリーソフトの中でもトップクラス。
しかし、戦闘部分が非常に単調な上、アイテム収集がかなり面倒なため、作業プレイの感は否めない。
グラフィック9/10
「血の盟約」や「特殊交魔イベント」の一枚絵は、それだけを目的にプレイしてしまうほどの魅力がある。
これで戦闘のエフェクトにもう少しバリエーションがあれば、申し分なかったのだが。
サウンド7/10
天気によって家の中のBGMを変化させることで、ゲームの雰囲気を上手く演出している。曲数も悪くない。
その所為か、効果音の種類が少ないように感じてしまうのが残念なところ。

表現技法

コレはゲームに限った話ではありませんが、直接的な表現よりも、間接的な表現の方が効果的な場合という事例が多々あります。
拳銃で直接撃ち殺す映像が流れるよりも、映像上の死角から聞こえる火炎放射器による悲鳴の方が残酷に聞こえたり。 死体をそのまま映すよりも、傷口からの視点で「中に人なんていませんよ」とキャラにしゃべらせるという方法をとった方が残虐性が増したり。 パンツがモロに見えるよりも、パンチラの方に興奮したりとか。

これが何故かとなりますと、人間とは想像(妄想)力という独自の感性を持った生物であるが故、足りない部分を自ら埋めることで、間接的な表現を己の中で補完することが出来るからなんですよね。
やや乱暴な物言いになりますが、下手な直接描写で描ききってしまうよりも、アバウトな表現を用いて想像の余地を残すことで、読み手なりプレイヤーなりの想像に任せる事が可能となり、その部分の完成度を高めることが出来る訳です。

実例提示

今月のイチオシ作品は、前述のような直接的表現を避けることで、全年齢対象作品ながらも相当なエロ要素を盛り込むことに成功しています。

このゲームのシステムの一つに、特定の悪魔と交わすことの出来る「血の盟約」「交魔」というものがあるのですが…。このシステムを簡単に説明してみますと、

このようになります。
いかがでしょうか。これらの説明を目にして、いかがわしい考えに至らない方はまずいらっしゃらないことでしょう。もしいらっしゃるようであれば、その方は想像力が若干欠如しているに違いありません。

そして当然のごとく、「血の盟約」や「交魔」にはそれぞれ会話イベントやCGが用意されている訳なのですが、これが全年齢対象ラインギリギリのきわどさ。
ショタキャラが姉の手によって半ば無理矢理脱がされたり。強気な悪魔の王女に対してバックで盟約を結んだり。 うさ耳少女がスカートをたくし上げたら下は前張りだったり!
これら一枚絵とキャラ台詞の相乗効果により、健全な青少年の妄想力を刺激してやまない展開が、爆竹を叩きつけるかのごとき威力で炸裂するのです。

コレこそが、全年例対象作品だからこそ実現するエロさというものではないでしょうか。

強引総括

勿論、このゲームには「まともな」楽しみ方が他にも山ほど用意されています。
全ての悪魔を召喚したり、レアなアイテムまでもコンプリートしたり、マルチエンディングを制覇したり…。私が今回語ったことは、今作におけるほんの一部分にしか過ぎません。

遊び方はプレイヤー次第。何を望むかもあなた次第。 それが今月のイチオシ、「人工女神」というゲームなのです。

 《 駄々甘 》  ハマリ度:3 グラフィック:7 サウンド:6

悪魔萌え万歳!!

そう、このゲームを一言で表現するならやはり"悪魔萌え"であると思うのです。
登場人物はそれぞれに抱えているモノがあるのですが、"不幸萌え"と言うには少し悲壮さが足りないかなと思う次第です。
個人的には師匠(肉体年齢十二歳)も捨て難いのですが…あ、誤解の無いよう明言しますが、私は決してロリコンではありませんよ?

肝心のゲームの内容についてのレビューですが、システム面について淡々と語ろうかと思います。
まず能力値。ストーリー上の目標はさておき、ゲーム的にはこれを上昇させる事が直接の目的になるわけです。
シンプルに纏まっていて好感が持てますが、プレイするうちに欠点も見えてきました。

特に2番目と3番目は深刻です。想定するゲームバランスによって、各能力値の価値に差は必ず出るものですが、実質的に価値の無い能力値が存在したり、ゲーム中で必要な値を遥かに超えて上昇機会の存在する能力値は面白みを減らす事になります。

次いで本について。辞典には召喚済みの悪魔が載ります。羽林は最初から載っており召喚アイテムは不明ですが、イベントで何を用いて召喚したのかは判明します。
最初から持っている本の内指南書はゲームをプレイするのに必要な情報が書かれているので初めての時は目を通しておくべきです。用語集はマニュアルの方に載せておいても良かったのではないでしょうか。
あと、最初から持っているものを含めた、悪魔召喚のアイテムの組み合わせが載っている本ですが、本を手に入れる時点ではアイテムが手に入らない悪魔も結構居ます。また、本に載っていない悪魔も相当数居るため、存在意義は少し薄いです。

各シーンについて。イベントや会話、回想は別に書きます。操作は全てマウスなので簡単です。
まず家の中。クリックする場所が増えたりはしないので、マニュアルをちゃんと読んでいれば何の問題も無いと思います。ただ、睡眠はベッドをクリックした後確認が欲しいとは思いました。
次に外出。探索シーンと、NPCとの会話シーンへ移動できます。
探索シーンでは探索か帰還をクリックする事になります。探索か戦闘に勝利する事ででアイテムを得られますが、一つの探索シーンで大体20種類くらいのアイテムが存在するため、入手数が偏ってしまう事がよくあります。 ルーンワークスや羽林の服、家の内装に関するアイテムや本が何個も手に入る事もありますが、同じものを二つ以上持っていても意味が無いので、その辺りは二個目以降は無視できるようにして欲しいところです。
戦闘シーンは攻撃するか逃げるかの二択なのですが、魔物の出現率がそれなりに高いのもあって、余程HPに余裕が無いと逃げてもすぐに帰って寝る事になるため、実質は攻撃一択でしょう。必ず先制攻撃になるため、攻撃力さえ高ければ防御力は不要です。

イベントシーンと会話シーンについて。会話シーンの回数で大体の友好度が判ります。友好を高めるタイミングによっては見れないエンディングもあるので、エンディングをコンプリートする場合は注意が必要です。
各イベントシーンでは基本的に一枚の絵を背景に語られます。二人の♂NPCのイベントと各特殊型悪魔との絵があります。好みのキャラクターの絵を存分に堪能してください。
回想シーンでは、ルーンワークスがこの島に流されるまでの、そのきっかけとなった出来事が語られます。 ルーンワークスの師匠はここで登場します。

最後に、システム面とは違いますが、キャラクターの名前について。
羽林とかそうですが、あからさまに西欧的な身体をしているキャラクターに漢字の名前と言うのはどうも違和感があります。
シスター羽林に萌えたので許しますが。


ハマリ度:3/10
エンドレスに鍛え続けられるゲームは大好きです。が、マルチエンディングと言う事を考えた時に、期間を区切っていない事、そして一周のテンポの悪さが気になったのです。他の問題はレビューを参照してください。
グラフィック:7/10
顔だけでは男女の区別がし辛いのと、これは個人的な好みですがもう少しグロテスクな絵が欲しいです。
サウンド:7/10
一部のシーンで流れるBGMが浮いているように思えて仕方がありません。折角ですからもっと統一感を出して欲しいです。

 《 爽やかそうな大虹風 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:8

「瞬間よ止まれ、汝はいかにも美しい!」(違

■ストーリー

悪魔召喚術を研究し、見事操った人間ルーン・ワークス。

しかし悪魔召喚術は人間が手を触れてはいけないものだった。指ぐらいならいい彼は死罪となり、監獄島に流されていった。

召喚により大切なものを失った彼。

それを取り戻すため、彼はやっぱり召喚を続けるのであった。

■監獄島での一日

勉強や瞑想も出来ますが、メインは探索&召喚。

探索で集めた和式便器や狸の尻尾、拷問用金棒の下駄等の宝物(ガラクタとも言う)を使ってレッツ召喚。

かき混ぜ、煮込み、約5時間。はい!悪魔の出来上がり。

と言う事で私も召喚して見ました。結果は。。。

「召喚失敗」 やっぱり

悪魔召喚は難しい。。。

■まとめ

悪魔召喚と言うユニークなシステム。

徐々に謎が分かってくるストーリー

特殊悪魔召喚による様々なイベントや会話(他意はありません

一度プレイすれば、ゲームの隅々まで丁寧に作られている事がわかるはずです。

しかし全体的によく作られた作品だけに、欠点も目立ちます。

まずは、戦闘。

「ATTACK] OR 「ESCAPE」と言うシンプルな設定なのですが、それだけに一見勝てなさそうなバトルを勝つということは出来ません。

新しいダンジョンに行くと一撃で葬り去られることはよくあることです。

勝てるようになったと思ったら、貰える経験値は1になってしまいます。

自分のプレイスタイルも悪いのでしょうが、600日越えた今でもラスボス倒せません。。。。

もう一つはこの作品のメインシステムである召喚。

様々な悪魔を召喚するのは確かに楽しいのですが、ハマったか?と聞かれると考えざるを得ません。

材料で何かを作るゲームはフリーでもたくさんあり、ちょっと違いますが「自給自足」の製作や「レミュオールの錬金術師」の加工、後はうろ覚えだけど「月夜に響くノクターン」の召喚など、ほとんどがプレイヤーを強烈に引き込む中毒性を持っているのですが、このゲームにはそれが少なかったと思います。

うまく言い表せませんが、もう少しバリエーションを持たせてほしかったです。(いろいろな意味で

あと、召喚済みの悪魔は(その場で)分かるようにしてほしかったです。特に強化系。。。忘れっぽいので


ハマリ度:7/10
召喚だけでなく会話や雰囲気も楽しめる作品。
しかし↑にあげたような理由で減点しました。
グラフィック:9/10
悪魔のドット絵や、キャラの絵など全体的に丁寧。
部屋の内装や着せ替えまで出来るのがいい。
サウンド:7/10
天気や場所によって変わるBGM。
これと言った曲はないもののまとまっています。
個人的に戦闘敗北のSEが一番印象に残っています。

 《 銅たぬき 》  ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:7

序盤はキツイが中盤以降面白くなる.これってツンデレゲー?

えー,はじめにお断りしますが,今回少々辛めのレビューとなってしまいました.
今回のイチオシである「人工女神」は確かに面白いし,ヤリコミ度も高い.それゆえに所々の粗い部分が気になってしまうのです.
「ここがこうだったらもっと完成度が上がったのになぁ」という思いのために厳しい採点になってしまったことをここに謝ります.
決して前2回のレビューでのあまりの熱暴走ぶりに,某激辛管理人様から「銅たぬきさん,いい加減リアルな意味で空気を読んだレビューをしてくださいよ」という矢文が届いたからなんてそんなことはありません.
それで,予定していたネタレビューを撤回して,辛めのレビューに書き換えたなんてそんな失礼なことは断じてありません.

◆醍醐味は

まず,ゲームを始めてアイテム確認をすると全アイテム用の欄があって,所持しているアイテムは穴埋め形式で埋まっていくことがわかります.さらに悪魔辞典では召喚したことがある悪魔がこれも穴埋め式に記録されていくことがわかります.

アイテムリスト 召喚リスト
えっと,とりあえず,空欄があったら埋めたくなるよね?

ということで,(どういうことだ)プレイヤーとしてはストーリーそっちのけでこの空欄埋めに邁進するわけです.(おい)
悪魔はアイテム2つを組み合わせて召喚するのですが,名前から想像できそうなアイテム同士の組み合わせになっています.
だから,ゲーム中で得られるヒントを元に「名前がこっくりさんで,必要アイテムの他方が十円玉だからもう片方は…」と推理するのも楽しい.もちろん「この2つ組み合わせたらなんか出るだろう」とヤマ勘でもO.K.  結構当たるし.
そんな推理が面倒な方は「知力」というパラメーターを上げましょう.ヒント中の????が取れて答えが見えるようになっています.

このあたり親切設計になっています.

コレクター魂をくすぐる空欄を埋める楽しみと,召喚アイテムの組み合わせを組み合わせを推理する楽しみ,これがこのゲームの醍醐味といえるでしょう.

◆問題点は

このゲーム,どうも統一感が欠けているように感じました.まず,背景が普通の絵っぽいものとCGっぽいものが混在している.それに,CGっぽいほうは桜井ひかるさまの絵柄とはミスマッチと感じました.この辺はフリー素材の限界なのかもしれません.そのゲームに最適なものを用意するにはオーダーメイドしかありませんから.
また,これは私のわがままですが,悪魔の絵は特殊型以外も桜井ひかるさまのドット絵で見たかったです.

◆システム面はツンデレです

前作の「レグルスの箱庭」において赤松さまも指摘されていますが,やはり,今作も動作が重い.
Nscripterでゴリゴリ作ってあるのでサクサク動くとは言いがたい.作業が多くなりがちなシミュレーションにおいてこれは少々つらい.まぁ,しばらくすれば慣れますが.
また,「レグルス」では「序盤がきつい+はまってリセット連発」というコンボが存在していましたが,今作においてハマることは皆無となっています.これは主人公であるルーンワークス君が,HPがゼロになっても,戦闘でボコられようとも一晩寝ればMPの値までHPが回復するという驚異の超回復力を持っているからです.絶対アヴァロンを体に仕込んでますね,彼は.

しかし,どんな状況でも「MP回復 → 一晩寝る」でほぼリセット可能なためか,戦闘は特に序盤,かなり厳しめです.
もともと探索でHPが減っている(行動のたびにHPを消費する)ところで戦闘,しかも逃げてもHP-5というのはつらい. さらに言うなら確実に逃げられる保証もない.HPが8ぐらいならとりあえず殴ったほうがいいということになってしまう. 敵についても姿は同じであっても能力にはかなりのばらつきがあるようで,前は楽に勝てたのに,その次はあっさりやられたりすることがある.
これはそういう仕様だと割り切ってしまえば(どうせ一晩寝ればHPはMP分回復するので)別にどうということもないのですが,RPGに慣れて敵にやられることが嫌いな方には合わないかもしれません.

中盤以降(LV5を越えたあたり?)になれば,アイテムもそこそこ集まり,召喚のパターンを試したりもできるし,戦闘にもそこそこ勝てるようになります.ただ,そこにたどり着くまでのLV上げとシステム慣れにイライラしたり,面倒に思ったりするかもしれません.これは,まぁ,ツンデレなゲームだと思って気長にデレってくるのを(慣れるのを)待ってプレイするのが吉でしょう.

というわけで評点です.

ハマリ度:7/10
動作が重い,序盤がきつい等,粗はあるがそれに慣れればヤリコミ度満点のゲームである.
やはり,ゲーマーであれば空欄は埋めるべし.
グラフィック:8/10
統一感のなさはあるが,桜井さまのかわいらしいイラストが炸裂している.
ところで,羽林のけしからん胸について,ちょっと話そうか….
サウンド:7/10
おとなしめのBGMがプレイの邪魔にならず,聞いてて飽きないという絶妙の位置取りをしている.

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度 : 7 グラフィック : 9 サウンド : 8

自由のために 愛のために

 激辛でもお馴染みになってきましたSugar Starのキュート & カオス劇場、今回のお題は廃人系ゲームです。

 主人公はあどけなさの残る美少年。彼の無人島生活は困難の連続です。 襲い来る敵を倒しながら、島に散らばる素材を集めて合成、少しでも暮らしやすくしていきましょう。 一癖も二癖もある住人達と協力して試練を乗り越えていけば、やがて友情が芽生え、それが愛に変わり、ちょっとエッチなシーンもあるかも !? 目指せ地上の楽園、題してウホッ ! 男だらけの無人島生活(ポロリ有り) !!

 ……あっ、カンペ間違えた。

◆お気楽 ! 無人島生活

 ナナたんかあいいよナナたん今すぐ食べ……さておき、本作の話。
 本作の主人公も大変育ちが良いのですが、こいつは無人島に行ってもちーとも苦労してません。
 最初からベッド家具付きの家があてがわれ、さらにはメイドならぬ使い魔まで携行。 この使い魔さんが食料調達から炊事洗濯掃除に風呂沸かしまでしてくれちゃいます。(ま、食料と言ってもこの島の生物なんでしょうが……うげえ。) 何もせずに一日ベッドにいてもご飯が出てくるんですから、お城の生活をそのまま無人島に持ってきた感覚の生活です。
 このまま引きこもっててもゲームオーバーにはならないんですが、人間としてゲームオーバーになりそうなので、散歩がてら研究材料収集に出かけます。当然のように襲いかかるモンスターは、最初かなり強いです。結構な回数倒されると思います。
 しかし心配ご無用。殺される前に使い魔が救出してくれます。HPが1、MPが0になりますが、序盤ではこの程度のペナルティは屁でもありません。
 つまり本作、何をやってもゲームオーバーにはなりません。なんてヌルいんだ !

 考えてみて下さい。食料も、風呂も、ベッドも、家も、全部自分で調達しなきゃならない無人島生活を。
 資材調達に出かければ蜘蛛に襲われ、あえなく殺されてゲームオーバーになってしまう無人島生活を。

 本作の目的は、途中過程を全部すっ飛ばして話すと、島の最深部でラスボスを倒せばクリアです。
 そう。実は資材調達や悪魔召喚なんて、一度も(厳密に言うと「一度しか」)しなくてもクリアできます。効率はずっと悪くなりますが、ただ戦い続けるだけでもクリアは可能です。
 しかもタイムリミットがありません。最短で160日目でクリアできますが、急いでクリアしても何もありません。何千日かけても、他の条件が同じなら全く同じエンディングに辿り着きます。
 限られた時間と素材と人材を駆使し、複雑なパラメータをうまく調整して、なんとかイカダを組み立てたナナたちが聞いたら、きっと頬を紅潮させながら涙目で怒ってまあなんてかわいいのかしら

 ……もとい。
 本作の難度は非常に低いです。その分、気楽に気侭にヤリコミを楽しむことができます。好きなキャラと親交を深めるも良し、悪魔召喚に没頭するも良し、アイテムコンプまで粘ってもお咎めはありません。周回プレイが可能なので、エンディングコンプもらくらくです。
 雰囲気や難度の問題で廃人系ゲームを敬遠してた方、または時間が無くてしばらく廃人系ゲームから遠ざかっていた方にもオススメです。

 ……えっと、私ですか?
 一応、アイテム・召喚・エンディングコンプしましたが。プレイ時間は100時間いかないくらいかな?
 通常召喚コンプくらいで気力が尽きた皆さんのために、私のトータルコーディネート例を別ページにまとめました。
 ネタバレ多発の上、伏せ字・モザイク等一切無しでお届けします。モチベーションが著しく低下することが予想されますが、自己責任で見て下さい。

私のクリア時の画面へ

◆お気楽 ! 夜のハーレム生活

 さて、ではいよいよシナリオの話へ。
 ……と覚悟を決めてもらいましたが、普段の桜井さんと比べると今回は控えめです。一応あのレグルスの箱庭の外伝的扱いですが、全年齢対象ですし。
 さりとて、しのぶれど色に出でにける狂気。主人公が悪魔召喚に手を染めた、そのあまりに無邪気な理由はまことに狂っておられます。本当にかわいいものですね。
 かわいい顔した小悪魔召喚師は今日も「交魔は面白いな、イライラがすっかり消える」などと呟きつつ、研究に没頭するのです。

 ええ、わかってますよ、わかってますとも。
 上の方で他のレビュワーの皆さんがどれだけエロいエロい連呼してるか。まったく浅ましい。
 考えてもみて下さい。相手は悪魔ですよ ? 交魔とは、盟約を交わした悪魔と互いの魔力を交換する厳粛な儀式なのです。そのために必要な儀式が血の盟約。あくまで儀式なんですよ、儀式。
 つぐみさんまで「レグルスが15禁で、本作が全年齢である基準がよく解りません」と言っている中で、大変気が引けるんですが、私にはなぜ本作がエロいのか理解できませんね。露骨な性的表現の多いレグルスと比べて、本作には性的表現なんて皆無じゃありませんか。ね、ね ?
 身体の中から血の塊を取り出すんですから、そうですよ、耳掃除みたいなものですよ ! 人に耳掃除を任せるってことは、気を許してる証拠ってことなんです。初めてなら不安で怖いのは当たり前だし、ちょっとびっくりして声上げちゃうことだってありますよ ! うん、そうに違いない !
 性的目的で行うものでもないから、おしべとめしべの話ほどもエロくない。この程度のことをエロく思うとしたらきっと、あなたの頭が18禁なんですよ !

 まあまあ、皆さん落ち着いてくださいよ。点数でも数えましょう、ね。

ハマリ度 : 7 / 10
 最終更新から1年以上経つが、アイテム欄最終ページの表示乱れ、引き継ぎ画面右クリックで強制終了等々、見た目にはっきりわかる不具合を放置しているのは残念なところ。どれも致命的なものではないのだが。
 操作性が少々悪い。ポインタの移動距離が長く、一応キー操作もできるとは言え、使いづらい。アンディー・メンテは確信犯的に操作性を悪くしている場合もあるが、あくまで例外的事例。あくまで初心者向けなのだから、もう少し工夫できた部分だと思う。
グラフィック : 9 / 10
 いつもながらの高クォリティで悪魔104体(色替え含む)に立ち絵イベント絵、お疲れ様でした。
 ただ、その労作のドット絵が浮いて見えたのは残念。直打ち・縮小どちらの場合も、輪郭の処理一つでずいぶん変わったように思う。
サウンド : 8 / 10
 廃人系ゲームは飽きの来ない音楽であることが最低条件で、インパクトは求められていない。その点では合格点。天気によって音楽が変わるのもわかりやすくて良い。
 桜井さんは「やる気がない」と表現しますが、音楽モードすら無いゲームも多いですから。曲名と配布元までちゃんと入っていたら十分でしょう。

 以上24点……落ち着け……落ち着くんだ……

 あああああもう我慢できないいいい !! 召喚だ ! 交魔だ ! 盟約だああああ !!
 僕と装甲ぬぎぬぎしましょうねー !! 出でよ使い魔 ! 我願う、ギャルのパンティーの中身おくれーー !!

暗黒少女物質召喚
あ゛。

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