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■ ちょわーディフェンス2

ゲームクリア画面
作者 [ サークルべにたぬき さま ]
ジャンル [ Tower Defense ]
容量・圧縮形式 [ 28MB・ZIP ]
製作ツール [ 吉里吉里 ]
備考 [ 要・高スペックPC ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード不可

(補足)
参照リンク:Tower Defense Wiki
2009.04.12:本作「ちょわーディフェンス」自体は一般向けの作品ですが、原作である「幻想のアヴァタール」は、男性向け18禁作品です。
18歳未満の方は、DLおよびプレイをご遠慮ください。
2009.04.12:現時点の最新バージョンは、rev4.02です。
2015.10.18:本作品は、現在DLできません。
レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 8 /10 9 /10 8 /10 103/120 B
もずくソバ 10/10 9 /10 8 /10
ckck 8 /10 9 /10 8 /10
赤松弥太郎 7 /10 10/10 9 /10

 《 ES 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8

向かい来る敵を玩べ! さもなくば死。

■ About "Tower Defense"

今回紹介する「ちょわーディフェンス」は、個数・ルール共に数多あるTower Defenseの中でも「自由設置型」に属する作品です。自由設置型Tower Defenseと言えば、以前、このサイトで取り上げた「Desktop Tower Defense」が代表作として挙げられます。
本来、Tower Defenseというものは、決められた侵攻ルートの傍に砲台を置いて、敵キャラをゴールにたどり着くまでに破壊する方式(もちろん、ルートを塞ぐことはできない)が主流でした。この方式の代表作に、そのものズバリな「Tower Defence」があります。

その中で、「Desktop Tower Defense」を初めとする砲台が壁にもなる方式のTower Defenseは画期的でした。それによって、無限の攻略法と独自のテクニックが開発され、Tower Defenseにハマる人間を着実に増やしてきたからです。
しかし、無限の攻略法があると言うことは、それだけ攻略法を学ぶのに手間が掛かると言う短所もあります。今回の私のレビューは、「ちょわーディフェンス」を通して、Tower Defenseの基本のキから説明することにしましょう。

■ About "Speed Defense"

皆様が「ちょわーディフェンス」およびTower Defense系のゲームをプレイして最初に感じた戸惑いは、展開スピードの速さでしょう。一度スタートしたら最後、敵キャラの攻勢が無限に続く戦場に放り込まれるのです。
その対策に必要なのは、まず落ち着くこと。初期のうちは、敵キャラの耐久力も低く、まばらに砲台を設置すれば十分対応できます。その中で稼いだお金で、まずは出口周りから壁を作っていきましょう。
しかし、ただマッタリとプレイするだけでは、プレイ後評価で「D」などと言う理不尽な評価と共に罵倒されるハメになります。
Tower Defense系、特に「ちょわーディフェンス2」においては、攻略時間が非常に重要になります。
まずは、マニュアルにあるキーボードショートカットを体に暗記しておきましょう。常にF1~F3に指を置き、敵キャラの早回しができる体制を整えておきます。
それだけ、攻勢が激しくなると思いがちですが、心配要りません。敵キャラの侵攻速度は変化無いので、落ち着いてさえいれば、今までと変わらないテンポで砲台の壁を建設する作業に集中できます。
むしろ、ひっきりなしに敵キャラを潰すことで、稼ぎ効率の向上→常に砲台を作れる状態にというオマケまで付き、一石二鳥どころではない利点があります。

■ About "Juggling Defense"

ジャグリング説明 説明書を見る限り、正体どころかオツムの中身までポンポコポンな赤矢ですが、その言動に似合わず、彼女の采配は正確無比。常に最短ルートを見つけ出し、そのルートに一極集中させる戦法を取っています。
しかし、その正確さは、同時に弱点でもあります。存分に利用し、攻略の助けにしましょう。
自由設置型Tower Defenseの戦略の一つに、「ジャグリング」があります。右図のように、侵攻ルートをあえて2本以上作り、最後の壁を売却→設置のコンボで入れ替えることにより、時間を稼ぎ、攻撃回数を増やす戦法です。
この戦法は、入り口と出口が1つずつしかなく、敵キャラが砲台を破壊しない「ちょわーディフェンス」では特に有効です。序盤は、この「ジャグリング」で、とりあえずゲームオーバーにならない程度には攻略できます。

■ About "Power Defense"

しかし、ただ壁を作るだけでは、最初のステージすらクリアできません。ステージ終盤の敵は、レベル1の砲撃が通用しない設定になっているのです。
そこで、砲台のレベルアップが必要になるのですが、レベルアップする砲台にも、有効な戦術があります。曲がり角の砲台を優先してレベルアップさせることです。
直進(攻撃範囲の1/2)よりも、旋回(攻撃範囲の3/4)の方が、敵機が攻撃範囲に触れている時間が長くなることは明白ですが、「ちょわーディフェンス」では、旋回時に戦車のスピードがダウンすると言う特性があります。九十九折り戦法がより有効になるのです。
基本さえ分かれば、あとは挑戦あるのみ! 皆様も「Tower Defense」という新たな世界に入ってみませんか?

 《 もずくソバ 》  ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:8

弾幕の雨をぶちまけろ!(処理落ち注意)

初レビューとなります、お見知り置きを。

皆様、「Tower Defense」と聞いて何を思い浮かべますか?
激辛レビュー愛読者の方なら『Desktop Tower Defense』をイの一番に思い出されるかと。

ブラウザさえあれば、ネットカフェでも知人宅でも仕事ちゅ(ゲフンゲフン)…どこでも手軽に防衛線。

しかし『プレイ時間が長い(エンドレス)』『一時停止できない』これでは奥深さが堪能できません。

しかーし! 『ちょわーディフェンス2』なら!
ダウンロードの壁さえクリアすれば!
 ・短いプレイ時間:ミッション制
 ・擬似一時停止:終了処理→キャンセル
を兼ね備え、なおかつ

 ・実力の蓄積:スコアランキング
まで実装されているのです!

長くなってしまいました。最後に一言

『(徹夜地獄へ)お 逝 き な さ い !』

 《 ckck 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8

行くぞアカども。タンクの貯蔵は十分か。

ハマリ度8/10
ルールは単純ながらも深く遊べ、敵が防御陣地内で蒸発していく様は中々の快感がある。
ミッション制はプレイヤーの間口を広く取るよい手法なのだが、その反面、最終ミッションがおかしなレベルに。
グラフィック9/10
力の入れどころがややキャラ絵に偏っている気はするものの、武器やマップなども十分な水準に達している。
これで、敵戦車の種類が一目で分かるようになっていれば、評価がもう一つ上がっていたかもしれないのだが。
サウンド8/10
効果音は小気味好く、ダメージや敵の撃破など、システムの補助という観点から見てもなかなかのもの。
BGMも悪くはないのだが、全ステージ同じ曲の使いまわしというのは流石に残念である。

前置き

2007年初頭、「Desktop Tower Defense」(以下DTD)というFlashゲームが公開される。
ルールは簡単。砲台を配置し、敵の侵攻を防ぐ。以上。

それだけ分かっていれば特に問題なくプレイできたことに加え、驚異的な中毒性を持っていたため、日本語非対応にも係わらず様々なブログやニュースサイトで取り上げられることとなる。
中毒者曰く、「気が付いたら夜中の3時だった」「面白すぎて仕事にならない」「法律で薬物指定をしたほうが良い」など、各地から上がる声には純粋な歓喜と、いささかの狂気がはらまれていた。

この作品の影響は凄まじく、瞬く間に数々の作品が派生し、タワーディフェンス系という単語をRTSの一ジャンルとして認識させるまでに至った。

そして、イチオシにもついに「DTD」の亜種が登場する。
その名は「ちょわーディフェンス2」。基本的なシステムはそのまま残しながら、強烈なジャポナイズが施された一大作品である。

解説

二つの作品を比較した場合、細かな違いは少なくないが、大別すれば以下の二点が顕著かと思われる。

・システム的な違い

本作品には、地形を無視して侵攻する飛行系ユニットが存在しない。
その為、敵は必ず砲台設置によって築かれた陣地にそって進むこととなるので、こちらがジャグリングを続ける限りゲームオーバーになることは殆どないだろう。
また、砲台の撤去がノータイムで行えるため、いかに素早い敵がやってこようとも、操作ミスさえしなければ延々と砲台陣地の内部を走り回ってもらうことが可能である。

結果として、リアルタイムストラテジーというジャンルでありながら、戦略よりも一層のアクション要素が重視された作りになっている。(特にステージ4)

・グラフィックの違い

「DTD」において襲い掛かってくる敵は、

丸生物こんなのや、 とげ生物こんなのや、 しずく生物こんなのである。

対して、「ちょわーディフェンス2」の敵は、

アカタンクこんなのや、 高機動タンクこんなのや、 陸戦型タンクこんなのであり(あくまで顔グラだが)、さらには

何故に妹キャラこんなキャラがアドバイスをしてくれたりする。

イギリスの方が日本人を評して「あいつら未来に生きてんな」とおっしゃるのも致し方ないことかもしれない。

まとめ

総合的に見れば、システムをより簡素化し、グラフィックを(日本人にとっては)なじみあるものにすることで、とっつきやすさを追及したタワーディフェンス系作品といったところだろうか。
それでいてボリューム不足ということもなく、コレ一本で満腹どころか食傷気味にすらなりかねない遊び応えも兼ね備えている。

本作のイチオシを契機に、RTSといったジャンルにも、今後食指を伸ばす方が増えることを期待したい。

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:7 グラフィック:10 サウンド:9

この力解き放つ時 この時空赤く染める

ハマリ度 : 7 / 10
 一般的なTower Diffence系のゲームと比べるとステージが広め。侵攻に時間がかかるため初心者のとっつきも良く、たまった敵を一度に吹き飛ばす爽快感も味わえる。
 のだが、その代償としてメチャクチャ重くなっている。イチオシ史上最重更新である。一昔前の環境だと、CPU使用率は簡単に100%に跳ね上がり、とてもReal-time Strategyとは呼べないようなまったり具合で爽快感は皆無になってしまう。かと思えば、ロードした直後だけ本来のスピードが出て、コンティニュー直後に死亡することも多い。
 吉里吉里2エンジンでもRTSが作れることは示したが、C#あたりで制作していれば、あるいは少しは軽かったのかもしれない、と思ってしまう。
グラフィック : 10 / 10
 非常に見やすく、丁寧なグラフィックとエフェクト。質はRTSとして最高水準だろう。
 ボス出現エフェクトは慣れるとうっとうしいが、オプションでOFFにできるので問題なし。速度が気になる人のためにかなり細かくオプションが設定できる。
サウンド : 9 / 10
 唯一にして最大の不満は、サウンドモードがないこと。
 デフォルトだとだいぶ音量が大きいが、ちゃんとオプションで調整できる。

 本作は、初心者にやさしいRTSです。反射神経が鈍くて、RTSなんか大っ嫌いの私でも、らくらくプレイできました。
 と言うのも、初めに出てくる機体のスピードが遅い上に、ある程度機体が増えてくると勝手に(オート)スロウがかかるんですよCPU負荷が高すぎて。レジューム機能もありますから、焦らずじっくりプレイしましょう。

 とは言え、はじめて赤くて3倍速いのが出てくるステージ4では、「弾幕薄いよ。何やってんの!」と言わずにはおれない状況に追い込まれるでしょう。今までのやり方から、戦略をもう一歩進める必要があります。
 完全な初心者からクリアした私としては、ぜひ自力で突破してほしいとも思うのですが、折角なので、私なりのやり方を書いておきます。
 どうしても越えられないという方の、ヒントになれば幸いです。

※ここから先、すべてネタバレ !! ※








・気分は203高地
開幕直後  まず開戦後、一番最初にやるべきことは何か。
 私は、速射砲を入り口に設置します。しかも2門。
 スッテンテンになってしまいますが、効果は絶大です。狭い入り口をキッチリ塞ぎ、最序盤の戦車を完全にシャットアウト、十二分に元が取れます。
 序盤が終わったは、撤去してもいいでしょう。しかし今回の目玉、高機動型アカタンクは、どんなにレベルが上がっても装甲は0のままです。当たりさえすれば、どうと言うことはないのです。
・車は急には曲がれない
九十九折り  速射砲が稼いでくれた資金を使って、量産砲を使って防壁を築きます。
 当然、九十九折りに、十重二十重に砲台を重ねていくのですが、本作の戦車は90°曲がる時、一時停止してから転回する性質があります。
 つまり、曲がり角が多いほど、侵攻に手間がかかるのです。
 曲がり角は絶好の集中砲火ポイントになります。余裕が出てきたら、速射砲を置いてみるのもいいでしょう。
・一人一人は小さいけれど
Next連打の結果  今までのステージではF3押しっぱなしで進んできた人も多いでしょうが、今回はやめておいた方がいいです。
 今までとは敵の数が段違いに増えているので、なかなか終わりは見えません。弾幕が手薄になると、倒せる敵も倒せなくなってしまいます。
 敵が倒せない、つまり収入がないということですから、スコアにも当然悪影響です。どれだけタイムボーナスが多くとも、資金ボーナスが0なら、0に何をかけても0なのです。
 ミサイル砲を作るまでは、適当なタイミングでF3キーから指を外し、しっかり頭数を減らしておくことをオススメします。
・ホワイト将軍の教訓
マップ  ジャグリング、切り返し等と呼ばれるテクニックは、これまでのステージで十分会得したかと思います。
 そこで問題になるのが、2-wayにするか、3-wayにするかという議論ですが、私は必ず3-wayにしています。
 2-wayの時に恐いのが、両方の出口に敵が分散することです。頻繁に切り替えなければならず、ミスの確率が増える上に、非効率になります。
 今回はステージが狭く、敵が速いため、分散してしまう危険性が高くなっています。下手をして、切り替えコストが収入を上回ることになったら、おしまいです。
 そこで3番目の出口を開いて、分散している敵をまとめるわけです。
 本作は砲台売却に時間がかからず、その上キーボードショートカットも完備されているので、切り替えはとても簡単です。売る砲台を選択してから、[F2]→[1]→クリックの流れを確実にできるようにしましょう。
・なぎはらえー!!
ミサイル発射  あとは、なんとか資金を200貯めて、ミサイル砲を設置するだけです。
 ミサイル砲は範囲攻撃です。どんなに敵が密集していようと一網打尽、圧倒的火力で焼き尽くします。ここまで来れば、F3押しっぱなしで大丈夫です。
 弱点は、リロードに時間がかかり、弾速も遅いことです。高機動型には、当たったらラッキーと思ってください。速射砲との併用が不可欠です。
 最終的にはレベル2以上にしないと、ダメージが通らない敵が出てきます。費用対効果を考えつつ、アップグレードのタイミングを計りましょう。

 そして、現時点での私のハイスコアです。
 何かの参考になれば幸いです。

 現在のインターネットランキングは、私程度の腕でも、ちゃんとランクインできるような状況です。
 きっと、このレビューの読者の誰かは、軽々と私の記録を抜いていくことでしょう。
 ぜひぜひ挑戦してみてください。

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