■ 三代目レビュー シミュレーション
たったひとつ?の冴えた?ナントカ Nash Upgrade 霧のアルター My Sweet Blossom ずっと朝でいいのに
ぼくらのアイランド Mushtopia A Dark Room DotWar Plants vs Zombies

【 たったひとつ?の冴えた?ナントカ 】

たったひとつ?の冴えた?ナントカ
ジャンル [ シミュレーションRPG風脱出ゲーム風ミニゲーム ]
作者 [ 草次暁子 さま ]
容量・圧縮形式 [ 165MB・ZIP ]
製作ツール [ SRPG Studio ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

トンネルを落ちると、そこは異世界でした。

ごくありふれた繁華街、ごく普通…と呼ぶにはいささかミニマムでドットドットした少女・ナントカが歩いていた。
しかし、突如としてナントカの足元に大穴が開く。なすすべもなく転落する少女。
彼女が目覚めた先は、ファンタジー風味の箱庭異世界だった。周りには5人の女性と1匹の小動物のみ。
傍にいたお姉さん・ドゥが曰く、「この世界は一人の王女を捕えるための牢獄だったが、魔力が似ていたお前を間違って捕えてしまったようだ。脱出するには門番を倒すほかない。」
能力も性格も一般ピープルであるナントカは、この世界から脱出するため、全力を尽くさねばならない。

たったひとつ?の冴えた?ナントカ

何しろ、その「門番」は、触れるだけでこちらを一刀両断してくるのだから!!

たったひとつ?の冴えた?ナントカ たったひとつ?の冴えた?ナントカ たったひとつ?の冴えた?ナントカ

本作は、1画面マップからの脱出を図る短編ゲームです。面白いのは、脱出のためのアプローチが主に2種類あるところ。「脱出ゲーム」と「シミュレーションRPG」です。
そう、本作は、フラグを立てて門番を倒せるアイテムを手に入れる道筋も、ひたすらレベルを上げて素手で門番を倒す道も、両方用意されているのです。

時間が掛かるものの、最もやりやすい攻略法が「レベルを上げて全員倒す」です。
本作の謎解きは「特定のアイテムを手に入れていないとダメージを受ける」ものばかりです。初期HPが1のナントカに対し、数十ものダメージを与える強力なトラップばかりですが、レベルアップとドーピングを繰り返してHPを100単位まで育てれば、ゴリ押しでクリアできます。
ただし、ドーピングができるほど稼げるレベルになることが一苦労。攻撃に移る前に、5人のヒロインとは精いっぱい会話しましょう。
会話をしないと手に入らないアイテムもありますが、一番大きいのが会話1回で手に入る経験値20。序盤は、会話によるレベルアップが大勢を占めます。レベルさえ上がっていれば回避可能なトラップは数多いですし、中盤のレベル上げ(小動物「プチプチ」潰し)もやりやすくなります。

また、「レベルを上げて物理で突破する」攻略法は、次週で「レベルを上げずにスマートに脱出する」攻略法を得ることにも役に立ちます。
脱出の手がかりとなる「灯り」「橋」「鈍器」「空を飛ぶ道具」「五つの剣」…これらを得る方法も、「レベルを上げて強引に奪う」「対応する攻略法を手に入れてスマートに解く」の2通りあります。
「どれがどこにあるのか」を前週で把握したら、「それをもっとスマートに得る方法」を考えながら次週に臨みましょう。

本作は、様々な攻略法に対応し、それに合わせた3つのENDも用意されています。覇道か王道か賢者の道か…あなたは一般人・ナントカにどのような道を歩ませるのでしょうか?

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【 Nash Upgrade 】

Nash Upgrade
ジャンル [ 育成シミュレーション ]
作者 [ F-man さま ]
容量・圧縮形式 [ 107.7MB・ZIP ]
製作ツール [ SRPG Studio ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

最弱英雄のなりあがり

ここは女神に守られた大陸。今ここは、魔王に支配されようとしていた。
各国は既に魔王の配下に征服され、大陸の中心には魔王城がその禍々しい姿を現していた。
しかし、大陸の片隅で、ある一人の英雄が目覚めようとしていた。彼の名は「ナッシュ」。
勇者は今、大地に立った!! 武器も無く(えぇ!?)、スキルも無く(ええ~!!??)、歩む足すら無いまま!!(ええぇぇぇぇぇぇ!!!???)

Nash Upgrade そう、スタート直後のナッシュ君は、1歩も進めないまま1ターンで消える最弱の存在だったのです!
まさか、敵の一人すら出会えないままに死ぬなんて…。
そして、ナッシュ君の最弱っぷりを目の当たりにしてからが、本作の本番なのです。

Nash Upgrade 最弱キャラを覚醒させ、チート級に育てる…それこそが最近流行りのファンタジー!!
何をすれば、ナッシュ君は強化されるのでしょう!? パーティからの追放? No! 奴隷少女の救出? No!
答えは単純!! It's Money!!!
撤退までに宝箱で得た資金を強化屋に支払うことで、ナッシュ君は少しずつ、それでいて見違えるほどに強化されます。
※ 強化アイテムには在庫があるため、「果てしなく」「青天井に」は強化できませんが。

Nash Upgrade まずは、1歩進める「移動プラス」から。その1歩先にある宝箱で資金を集めた後は、「制限ターン数プラス」で生存時間を伸ばしていきます。
そうして強化を進めていけば、いつかナッシュ君は大陸片隅から抜け出せるでしょう。ここまでで、何人のナッシュ君が犠牲になったでしょうか…。
しかし、片隅から抜け出した瞬間、貴方はある大切なことに気づくでしょう!

Nash Upgrade  Nash Upgrade
そう、ナッシュ君は武器を持っていないことに!!!
アイコンの右手に持っている長剣はお飾りだったようです。
敵には出ている赤い攻撃判定マス、ナッシュ君の周りには表示されていません。つまり、ナッシュ君はHP1のザコ相手にも、尻尾を巻いて全力撤退するしかないのです。
強化屋に頼ろうとしても、「武器ランクアップ」は2400Gと、この時点では手の出ないほどの大金! HP1の「敵」(正式名称)からの一方的なボコられは、「HPプラス」で何とか耐えるにしても、その先にいる「通せんぼ敵」を攻撃で排除しないと次のステージへ進めません。
どうすればいいのでしょう!? ここでちょっと視線を横に向けてください。色の違う宝箱がありませんか?

そう、本作はただ金に飽かせて強化するだけではダメなのです!
大陸のそこかしこには、強力な装備、頼りになる仲間、解放されると情報源となってくれる村人など、数々の重要イベントが揃っています。
先述の「最初の武器が入った青い宝箱」など、イベントはほぼ全て「手に入れないとクリア不可能」なものばかり。
そう、それはラスボス戦まで貫かれています。もし、「どうやって勝てばいいんだ!!」と絶望を感じたのならば、大陸全土を見渡してみましょう。きっと手に入れていないアイテムがマップ上に残っているはずです。
SLGらしい「育成の多彩さ」こそありませんが、徐々にチート級に育っていく「育成の快感」、思わぬ所に逆転の一手が鎮座している「探索の快感」、本作「Nash Upgrade」は、それらの快感を2時間程度の手軽さで楽しめるシミュレーションです。

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【 霧のアルター 】

霧のアルター
ジャンル [ 霧で信仰を育てるシミュレーション ]
作者 [ ふゎふゎホヨモッテリ さま ]
容量・圧縮形式 [ 5.4MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

霧は人を癒し、人を惑わす。

その村では「霧」を神の象徴としてあがめていた。そして、その村に1人の女性が訪れる。
女性は、自身の持つ「自然物から霧を生み出す」技術をもって、村の「霧祭司」を務めることとなった。
その神秘により、「霧祭司」の教会は日ごとに信者を増していった。
果たして、女性は何故に信仰の薄れた村に訪れたのだろうか? 完全なる善意? それとも…?

霧のアルター

本作のゲーム進行は非常にシンプルです。マップ上方に備え付けられている「アルター」…霧を発生させる炉を調べ、触媒・溶媒を1つずつ選択。あとは日ごとの信者数の増加をマップ左側のメモで調べることの繰り返しです。
物語冒頭で「序盤は『普通』の霧で信者を集め、信者が伸び悩んだら『癖の強い』霧で信者の依存度を高める」と説明されますが、問題は「アルター」の画面を見るだけでは、どの素材が「好みの」霧になるかが分かりづらいこと。最初に表示される溶媒「冷たい井戸水」が最もノーマル、見た目の怪しい「マンドラゴラ」が「癖の強い」霧を発生する触媒であることは何となく分かるのですが、それ以外の触媒・溶媒がどれぐらい「癖の強い」素材であるのかが見た目だけではまるで分りません。何しろ、最初に表示される触媒「蛍達の這い跡」の時点で、怪しい素材と言えば怪しいですからね。
各素材の詳細な性質は、カーソル左でCatalyst(触媒)、カーソル右でSolvent(溶媒)を選択した後、決定キーを押すことで説明されます。溶媒・触媒の選択は、Catalyst, Solventにカーソルを合わせた後、カーソル上下で切り替えます。初めに、各素材の性質をざっと見ておきましょう。少なくとも「最もノーマルの霧」を出す方法は、それで分かるはずです。
問題は、信者がだいぶ増え、「ノーマルの霧」では信者が増えなくなった段階から。正直言って、溶媒の性質はどれもこれも別方向で「癖が強く」、どれが信者に響くか、どの溶媒がどの触媒の「癖」を引き立てるか、試行錯誤しようにも、反映される結果がほぼ「信者数の増加」しかない仕様では、なかなか分かりづらくなっています。

そして、本作のENDは、このシンプルな進行の中で6つにも分岐します。基本的には「左にある瓶『奇跡の欠片』を取った状態で『アルター』を調べると、ENDに向かう霧が発生する」と説明にもあります。唯一数値で表された「信者数」が分岐の第一要因になるとは大体想像がつくのですが、問題は「信者数」での分岐はENDの極一部にすぎない事。残りの条件は、数値では表されず、そして「偶然」すら必要な条件になっています。
正直言って、タイトル名で検索してトップに出る攻略ページが無ければ、ENDのコンプはまず無理でしょう。何より、信者数が100%になってからも「最も癖が強い霧」を出し続けるループがかなり重荷となります。
しかし、本作の最終ENDは、そんなシンプルなループに慣れたからこそ響く演出であることもまた事実です。とりあえず「信者数で分岐する」ENDまではノーヒントで閲覧してください。その後のENDは「何か変わった所」が無いか、隈なく見る…としか、ここでは説明できません。より詳細な条件が知りたければ、攻略ページを参考にしましょう。

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【 My Sweet Blossom 】

My Sweet Blossom
ジャンル [ ほのぼのお花育成SLG+サイコホラーノベル ]
作者 [ クリムS さま ]
容量・圧縮形式 [ 110MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 第13回 WOLF RPGエディターコンテスト 総合9位 ]
配布元 配布元

咲き誇れ、愛の華。

本作「My Sweet Blossom」は、愛ゆえの花卉園芸シミュレーションです。森の奥地に暮らす若き木こりと、村に訪れた修道女との愛の物語です。
そこそこ顔がいい木こりは、村ではモテモテでしたが、彼自身は奔放な村娘たちを好きにはなれませんでした。そこに訪れた美しく賢い修道女に、木こりは一目惚れしました。
2週間ごとに木こりの家に来る修道女に捧げるため、木こりは家の裏庭で花を育て続けることになります。

…以上のストーリーは、木こりの主観上のお話。修道女が森に訪れる目的、それは、村で頻発する若者たちの行方不明事件の解決、およびその容疑者である木こりの心の闇を探ることであった。
果たして修道女が見た「花」の真実とは…。

My Sweet Blossom My Sweet Blossom

本作の本筋は、「木こりと修道女とのかなりひん曲がった『愛』の物語」ですが、そのストーリーを紐解くためには相当数の試行錯誤を要求される花卉育成が必要です。
初めにすべきは、全16種類ある花図鑑を埋めること。16種類ある花は、咲くまでの日数・(水の不足や過剰摂取などの)ダメージへの耐久量・土の乾きやすさ・好みの肥料などが異なります。
特に重要なのが「好みの肥料」。本作の「花」は超繊細。普通に水を与えても、肥料の種類が合わないと逆に枯れてしまいます。
こなこな・ぬるぬる・ちべたい・きらきらの4種類の肥料の中から、種と合致するものを与えれば、花にハートマークが浮かびます。
攻略の基本手順は、「種植え>えらぶ」で上の種から順に「好みの肥料」との対応表を作ることです。一度花を咲かせれば「育成メモ」にて大まかなステータス(日数・耐久・土の乾きやすさ・好みの肥料)が記録されますが、効率よく花を育てるためには「好みの肥料」は事前に把握しておく必要があります。
種ごとの「好みの肥料」「好みじゃなかった肥料」をExcelなどでメモを取りながら育成するのがおススメです。

本作のストーリーは、花を1種類育てきるごとに、そして特定の花を4つセットで修道女に献上することで紐解かれていきます。
16種類の花ごとのストーリーを開放する条件は、「14日目時点で枯れずに咲いていること」です。一度咲ききれば「育成メモ」には載りますが、14日目を迎える前に枯らしたり切り取ったりしてしまうと、その花に対応したストーリーは開放されません。
花によっては咲くまでに10日以上かかる…一度枯らすと再び咲かせることはほぼ不可能なものさえあります。花のコンディションは毎日注視しておきましょう。水の消費速度が遅い花は、土が白くなる前に不調を訴えだす場合もあります。そういう花は、土が茶色い段階でもある程度日数が経ったら水やりをしておきましょう…当然、好みの肥料を添えて。

16種類の花ごとのストーリーを開放すれば、「特定の花を4つセットで修道女に献上する」ことで紐解かれる数々のENDに至るヒントも自ずと解放されます。…と言うより、このヒント無しであてずっぽうで行っても「特定の花4本」を16種類+αから探り出すのはまず不可能です。
そう、END解放の条件には種からは作れない「花」も必要なのです。種からは作れない花は、1日の終わりに「見回り」で「お花を探す」「探検してみる」で手に入ります。
ただし、「お花を探す」「探検してみる」にはデメリットも存在します。「お花を探す」で手に入れた花は、当然ながら植木鉢に空きがないとストックできません。そして「探検してみる」はかなりギャンブル性の高い選択肢です。花の生命力が回復したり、逆に傷を負ったり、場合によっては育てている花が全て「『お花を探す』でしか手に入らない花」になってしまうイベントさえあります。
「探検してみる」で発生するイベントには規則性があるため、その規則性もメモしておくのがおススメです。

本作は、1プレイは数十分で終わる作品ですが、16種類の種ごとのストーリー、(2021.09.26現在のバージョン2.04で)6つあるENDを極めようと思うと、その1プレイを数十週プレイする必要があります。
正しい意味で試行錯誤が楽しいゲームであり、色々な意味で木こりと修道女の物語が楽しく恐ろしいストーリーです。合わせてお楽しみください。

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【 ずっと朝でいいのに 】

ずっと朝でいいのに
ジャンル [ ゾンビサバイバル ]
作者 [ るぅ さま ]
容量・圧縮形式 [ 70MB・ZIP, ブラウザゲーム ]
製作ツール [ ティラノビルダー ]
言語 [ 日本語・英語 ]
備考 [ ダウンロード版は120円で販売 ]
配布元 配布元

そして、戦慄の夜がやってくる…。

突然、この街はゾンビの巣窟と化した。主人公・サニーは、姉と共にバリケードを張って籠城戦の構えをとる。
姉はゾンビから逃げる中で両足を失い、まともに動けるのはサニーだけという絶望的な状況。周りを無数のゾンビに囲まれた中、サニーはたった2人でゾンビと戦いながら日々を過ごす。
いつか助けが来ると信じて…。

ずっと朝でいいのに ずっと朝でいいのに

本作は、かなりの恐怖と生存の難しさを味わえるサバイバルシミュレーションです。本作の難しさの理由は2つ。「数値のパラメータが一切表示されず、概略的に表示されたグラフィックから類推する他ない」「ゾンビの追撃・ネズミ害など、ランダム要素が致命的結果を引き起こす」です。特に、一番難しいのが「グラフィックで概略的に表示されたパラメータの見方」です。

ずっと朝でいいのに ずっと朝でいいのに ずっと朝でいいのに

マップを含めて5画面だけで繰り広げられるゲームですが、上の通り、見るべきパラメータはかなり多く、どれか1つでも見落とすと即死が発生しかねない、非常にピーキーなバランスに仕上がっています。
そして、本作で地味かつ最大にきついのが、「クリアまで何日耐えればいいのか分からない」という点です。終わりの見えない状況が最も絶望を呼び起こす…本作はサバイバルホラーにふさわしい絶望を手軽に味わえる作品です。
総プレイ時間は1時間程度と少ないですが、先述の通り、一瞬のミスで即死する常に油断のならない難易度です。詰まらないよう、こまめに複数のセーブを取りプレイしましょう。

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【 ぼくらのアイランド 】

ぼくらのアイランド
ジャンル [ 放置系育成シミュレーション ]
作者 [ へなぽこや さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・ブラウザゲーム ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 現在の最新バージョンはv8.40 (2020.01.05) ]
配布元 ダウンロード先

延々と広がるアイランド!

結果が出たばかりの「フリゲ2019」、その上位作品を試しプレイしていた時、ふと目を引いたのがこの作品でした。
1位の「新約・帽子世界」、3位の「MARIKIN online 4」など、昨今のフリーゲームはストーリー・演出重視の作品が主流となっていました。
そこへ来て、本作「ぼくらのアイランド」は、真っ当なストーリーは「島を巡って脱出の手掛かりを探す」ただ1つ。しかも、「脱出の手掛かりを探す」の部分は、開始後1時間あたりで有名無実と化します。

ぼくらのアイランド ひたすら素材を集め…
ぼくらのアイランド ひたすらモンスターと戦う…
それをひたすら繰り返して世界を広げる、MMOのような育成をひたすら続けるゲームだったのです。

そのため、本作はイチオシ候補から外れました。しかし、私は昨日のチャットが終わった後も本作をプレイしていました。というか、「チャットをしながら本作をプレイしていた」の方が正しいでしょう。
本作はRPGツクールMVを利用しているため、ウインドウを表示している限りゲーム内の時間が流れ続けます。そのため、素材集めを始めたら、他のゲームをしながら、スマホをいじりながら、別窓のブラウザでSNSやYoutubeなどを閲覧しながら、どんどん素材が増えるのです。

※ 逆に言うと、ウィンドウを非表示にしている間は「ぼくらのアイランド」内の時間は経過しません。Chrome, FireFoxなどのタブブラウザを使用する場合、「ぼくらのアイランド」が表示されているタブをドラッグして、別のウインドウに分割させましょう。

それ故に、本作自体は序盤の時点で10時間を超すプレイが必要になります。それほど素材集めをこなさないと、ミッション用の道具作りですら満足にこなせません。
本作はその単純作業の過程を楽しむゲームです。ゲームを進めれば、家具を建設して素材集めの効率を上げるなど様々な要素が解放されます。集めた装備で主人公の能力を上げ、更なるダンジョンに挑む…その成長を楽しむゲームなのです。
あまつさえ、既存のクエストを鍛え終わった後には、随時追加されるイベントミッションが待っています。今まで集めた素材が〇万単位で必要と、序盤基準で見れば気の遠くなる物量を求められますが、今までのダンジョンをクリアできたプレイヤーにとっては決して苦ではない…はずです。
…いやぁ、流石に昨日知ったばかりの段階ではそこまで進めません。現在、初級ダンジョン「ツルの層」でひたすら採掘作業をしながら、この原稿を書いています。


(補足)
2023.06.28:ゲームアツマールのサービス終了に伴い、現在はプレイできません。

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【 Mushtopia 】

Mushtopia
ジャンル [ クリッカー系育成SLG ]
作者 [ mt.saji さま ]
容量・圧縮形式 [ 17MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

か~もせ か~もせ 地球をか~もせ~♪

この世界は「とある事件」により、人類は危機に瀕していた。人類に寄生する菌糸類が、世界を蹂躙していたのである。
その中で、貴方は「意志を持つ菌糸類」として目覚める。目の前にいたのは「こぬ」と名乗る少女。
彼女は菌糸類を統べるものとして、貴方は「工場長」として、人間「だったもの」を操り、同志を増やす計画を進めるのであった。

本作は、「クッキークリッカー」系に属する育成シミュレーションです。クリッカーに当たるベルトコンベアと、自動取得できる培養層の2種類にまとめられた、シンプルな作りになっています。
インフレゲームとして重要な「収集量の増強」はどうするか…普通のクリッカーのような「施設への投資」もありますが、要になるのが「ジンザイ」…ええ、培養層に漬け、ベルトコンベアで死のマラソンをさせる「人材」を、人類の拠点もしくは「だった場所」から掻っ攫ってくるのです。

序盤は、「ジンザイ」が最もインフレさせやすい育成要素となります。ガチャ方式になっている「ジンザイ」は、☆の多いジンザイをゲットできれば、劇的に収集量が上がるためです。
ジンザイによって、「培養する方が収集量が高い」「走らせるほうが収集量が高い」といった特徴があります。取り換え画面で「現在栽培能力」「現在培養能力」とアイテム説明欄を比較して、より収集力の高いジンザイに取り換えていきましょう。

シンプルなインフレシミュレーションとしても、ブラックジョークに見せかけて深遠な真相があるストーリーも、両方とも楽しめる「Mushtopia」ですが、シミュレーションとストーリーはほぼ乖離しています。プレイヤーがその気になれば、ストーリーを全く進めずとも☆5ジンザイで工場を埋めてインフレするキノコたちの様子を楽しむことさえ可能です。
インフレシミュレーションで手に入れたキノコを消費して進めるストーリーは…この場では説明を控えておきましょう。この場で文章だけで説明するより、実際のゲーム画面で作者渾身のグラフィックを交えた会話劇で見た方が分かりやすいし、感動するし、衝撃を味わえるからです。

ストーリーをより深く理解するためには、同作者の処女作「きのこぬん」もプレイしてはいかがでしょうか? 「か?」と疑問形にした理由は、「きのこぬん」はmt.saji氏自身も「高難易度」というほど難易度の高い脱出ゲームだからです。
「キーアイテムを扉の前までもっていく」「謎を解く」レベルの脱出ゲームとは異なり、アイテムに多数の使い方がある点、「死に戻り」時に前回プレイで集めたアイテムを取りに行かされる点など、謎解き以外の仕掛けまでプレイヤーを邪魔してくるゲームになっています。
少なくとも、以前紹介した「HIDDEN...」よりは確実に難しい作品です。「HIDDEN...」の「10分で終わる短編だからこそ許されている要素」が、何度もGAME OVERを繰り返す「きのこぬん」にも入っているためです。

ちなみに、「Mushtopia」を極めるためには、1京本というインフレにも程があるキノコを納品する必要があります。
この原稿を書いている間に放置し、時々ベルトコンベアをクリックし、「寄生キノコ強化」をLv800以上つぎ込み、8時間半ほどプレイしましたが、それでも遠く届かないレベルの要求量です。極めたい方はご覚悟のほどを。


(補足)
2023.06.28:ゲームアツマールのサービス終了に伴い、リンクを変更。

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【 A Dark Room 】

ジャンル [ 放置型シミュレーションRPG ]
作者 [ Michael Townsend さま (doublespeak games) ]
容量・圧縮形式 [ DL不要 ]
言語 [ 英語 ]
配布元 ダウンロード先

ある日、あなたは目覚めた…

A Dark Room あなたが目覚めたのは、何も無い部屋。
手探りで見つけ出したのは、ほんの少量の薪(wood)のみ。
……寒い……。
あなたが最初にできる唯一のこと、そして最初にすべきこと、それは、薪に火を灯し(stoke fire)、明かりと暖を確保すること。

A Dark Room 明かりで照らし出された外は、うっそうと茂る森。うなり声を上げる動物(creature)が跋扈する、暗くて危険な森である。
……チャンスだ……!
木を集めれば(gather wood)、できることは数多い。trapを作成し、引っかかった動物の肉(meat)、毛皮(fur)などの素材を集めることができる。
そして、あなたは一人ではない。木を大量に集めれば、別の小屋(hut)を建てられる。どこからともなく同胞たちが集い、あなたの資材集めを助けてくれる。

そこから、このコロニーの文明は急速に進歩していく。
初めはノロノロと木を集めることしかできない同胞たちも、施設を建てるたびにできることが増えていく。
lodgeを建てればhunterとなり、肉(meat)や毛皮(fur)を一定周期ごとに集めてくれる。
肉を餌(bait)にして、trapの効率を上げることもできる。
食用肉(cured meat)やなめし皮(leather)の作成、交易による上位素材の取得など、次第にあなたではできないことも覚えていく。

A Dark Room ある時、あなたは集落の外の世界を知るだろう。そこは、周辺の動物など比べ物にならないほどの凶悪な場所。
武器であるbone spearを携え、外の世界を旅していく。
ただし、最初に行ける範囲はごくわずか。一歩ごとに水(Water)と食糧(cured meat)を消費するため、持てる荷物の少ない序盤では、周りの数歩程度しか観測できない。
しかし、その数歩の中でも収穫はある。石炭と鉄鉱石が手に入る鉱山があるのだ。
このときには、同胞たちは鍛冶の技術まで習得している。頼りないbone spearからsteel swordに乗り換え、大量の荷物を運べる装備まで作ることができる。

外の世界は、あなたに謎を教えてくれる。明らかに知性を持つ敵たち、遠くの世界で手に入る「alien alloy」なる物体…。この世界は何なのだろうか…。それは最後に明かされる。

<ES的蛇足>
攻略の手助けとなる同胞たちだが、任命する仕事には注意が必要である。
特に、中盤のcured meatを作成する際は、バランスを考えないと詰まる可能性が高い。
cured meatの作成には、meatと大量のwoodが必要となる。薪拾い(gatherer)が集められるwoodは1人あたり10秒に1本。cured meatの作成には10秒当たり10本ものwoodを消費してしまう。
遠征、および後半の炭鉱、鉄鉱で必要となるcured meatであるが、調子に乗ってこっちの人員を増やすと、すぐにwoodが切れてしまう。前述の通り、woodは建造物の建設に必要不可欠な素材であるため、再び集めるのに余計な時間が掛かってしまうのは、攻略上マイナスとなる。
攻略を早くするには、一次素材であるwood, meat, furを集められるgaterer, hunterに人員を入れること。
村画面にある人員名や部屋画面のstoreにある素材名にマウスカーソルを合わせれば、素材の蓄積量・消費量が分かる。収支を考えて人員のバランスを取ることが攻略の手がかりとなる。


(補足)
2015.06.19:現在、日本語版がプレイできます。リンク先を日本語版に変更。

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【 DotWar 】

DotWar 戦闘画面
ジャンル [ RTS(戦闘のみ) ]
作者 [ しっぽ さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
備考 [ Twitterアカウントの取得を推奨 ]
[ アカウントが無くてもプレイ自体は可能 ]
Play ダウンロード先

140文字で、短いブログ的な広報から、チャットのようなコミュニケーションまでこなすWebサービス・Twitter。何よりの特徴は、OAuthを利用した他のWebサービスとの連携。
気に入った発言をバックアップする「Favorite」をまとめ、また、それを利用してTweet以外の主張もできる「ふぁぼったー」
Replyをつなげない限り、一つ一つがブツ切れになっているTweetを編纂し、一つの記事にできる「Togetter」
ちょっと前には、Tweet内の語句・つぶやいた時刻などから、Twitterユーザーの発言傾向を判別する「教えてこの子 ツイート君」が話題になりました。
そんな中、先週(2009.06.14~2009.06.19)、ある一つのTwetterサービスが話題になりました。様々なTwitterユーザーのアイコンを陣形に見立て、RTS的戦闘を楽しめるWebゲーム「DotWar」です。

DotWar 説明
DotWar アイコン作成画面
DotWarのルールは、「三国志大戦」「LOV」と同様。与えられた兵士で、自分の陣営にある3つのクリスタルを防衛します。
相手のクリスタルを完膚なきまでに破壊するか、60秒の時間制限の間にダメージを少なく抑えられた方が勝者となります。
DotWarの主役である兵士たちは、用意したTwetterアイコンのRGBのバランスに対し、8種類に分かれます。
  • 灰(RGBがほぼ一緒)…一般兵:能力のバランスが取れていて、全ての兵種に対処可能…とあるが、はっきり言って器用貧乏。下手な数と強さでは、どの兵種にも一方的に潰される。
  • 赤(Rのみ突出)…近接兵:動作はとろいし、遠距離攻撃力もないが、近寄れば無双級の攻撃力を発揮する。中盤の逆転、防衛の両方に使える。
  • 黄(RとGが多い)…砲撃兵:遠距離攻撃と大群へのカウンターに特化した兵。同型の緑と比べて連射力は劣るが、接近前に殲滅できるので、ある無しで結果の変わる場面も出てくる。
  • 緑(Gのみ突出)…射撃兵:黄と同じく遠距離兵だが、攻撃間隔が早いため、牽制力が強い。攻撃力もそこそこで、防衛・攻撃の両方に役立つため、一時は「最強」との説もあった。
  • 水色(GとBが多い)…奇襲兵:素早く脆い、まさに「クリスタル奇襲用」の兵。トロい兵種ばかりのアイコンならば速攻でカタを付けられる。開始時のアドバンテージを得るためにもオススメ。
  • 青(Bのみ突出)…魔法兵:威力は弱いが、相手の動きを停止できる。近接・遠距離全ての兵種に対して有効なのも利点。
  • 桃色(BとRが多い)…防盾兵:相手の接近を跳ね返す能力と、高い防御力を誇る。トロい近接兵を安全に運ぶためにも、クリスタルの死守にも役立つ兵種。
  • 黒(RGBが全て0)…人形兵:全く動けないが、近接兵に対して強威力のカウンターを返す。桃色と同じく防御専用の兵。
  • 白(RGBが全て最大値)…空き:兵種にはカウントされない部分。ただし、空きが一定値になると、兵種の強さにボーナスが付く。フルにアイコンを埋めるよりも多少の空きを作った方が勝ちやすい。

例えば、以前の私ことES@激辛のアイコンアイコン1は、バックが灰色で、それ以外は全部赤みが掛かった色ばかり、即ち、ALL近接かつ非常にトロい…最弱と言ってもいいぐらいの性能でした。青・緑・黄系統の多いアイコンだと、こちらがクリスタルにたどり着くまでにカタを付けられるし、同じ赤系統でも、白が多いと、一方的に無双されてしまいます。
その弱点を補い、なおかつ、現在の長所である「中盤からの一発逆転」をより生かすために、アイコンに改造を施しました。
まず、バックの灰色はバッサリ削除して真っ白に。弱点である遠距離と速攻を補うため、青・緑・黄を入れ、その中でも、対速攻と赤兵のエスコートのため、桃兵は特に重視して配置いたしました。
その理念で作ったのが、現在の私のアイコンアイコン2です。絵心の無さを脇にどければ、バランスが大きく強化され、勝率も段違いに伸びました。
ただし、このアイコンも決して最強とはいえません。緑系統のアイコンには相変わらず不利ですし、「白背景に文字」と言うアイコンだと、兵一つ一つの能力が高いため、押し切られてしまいます。

このゲームがここまでの人気を得た理由は、プレイ時間の短さと、プレイヤーの腕が勝敗を決しないイーブンさだけではありません。先ほどのように、兵種によって有利・不利がハッキリしているため、「神の一手」が生まれない、少なくとも生まれにくい構造になっているのです。
アイコンをカスタマイズし、それを自分のPC上にダウンロードする機能もあるため、「強い陣形」を作って無双する…と言う手もあります。が、「Twitter上の発言人を判別する」アイコン本来の役割が放棄されると言う、本末転倒な事態になりかねないので、ホドホドに抑えておきましょう。

Twitterでの話題は流れるのが早いため、このレビューの掲載時ですら下火となっていますが、知ってるTwitterユーザーのIDを入れるだけでプレイできるので、参加人数が減っても対戦できる人口が減るなんて心配はありません。
ただし、対戦結果をTweetする際には、厳重な注意を。デフォルトだと、対戦者のアカウント双方にMentions(@を付けた相手に「貴方へのTweetですよ」とお知らせする機能)を送信するようになっています。決して、対戦者へのあおり目的で使用することのなきよう、冗談の通じる相手にのみ利用するようにしましょう。 なお、Twitterアカウントが無い方でも心配ありません。先述の通り、DotWar内に自分なりのアイコンを作成する機能やサンプルアイコンがあり、アカウント登録をしなくても楽しめる仕組みになっています。

参照リンク:Togetter - まとめ「DotWarの最強アイコン」

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【 Plants vs Zombies(Web体験版) 】

PvZ01
ジャンル [ 防衛シミュレーションゲーム ]
作者 [ Popcap ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
備考 [ 製品版(Windows用)・税込 \1,980・日本語版あり ]
[ 製品版(iPhone/iPod touch用)・税込 \350・英語版のみ ]
ダウンロード ダウンロード先

植物 V.S. 元・生物 庭園の大決戦

以前、extracks氏より紹介のあった「Peggle」、ハイテンションなベートーベン 交響曲第九「歓喜の歌」と、ハイテンションなビーバー(ジャーラーン!「ヤバい!」)で有名な作品です。その「Peggle」を製作したPopcapが送り出す「Plants vs Zombies」(以下PvZ)が、今回私の紹介する作品です。

PvZ02 「PvZ」は、攻撃ユニットである植物を配置し、画面右から迫り来るゾンビを撃退する防衛系SLGです。ただし、過去に当サイトで取り上げたTower Defense系とは少々異なります。道は複雑には入り組んでいませんし、道は左右に走る進行ルートのみです。ゾンビは(特殊なユニットを使用しない限り)、その横方向のルートを右から左にひたすら直進していきます。

…何があろうとゾンビは直進するのなら、途中においた植物たちはどうなるのかって?
喰われます。
喰い尽くされれば、ユニットは消去され、今まで注ぎ込んだ太陽(PvZにおけるユニット建設費用)は全てパー。その上、防衛線を維持するために新しいユニットを立て直さなくてはなりません。逆に、「Wall-nut」など、あえて喰われることでゾンビの足止めをするユニットを利用することが、攻略の基本となります。

こういった壁となるユニットの他にも、「PvZ」には、多数の、本当に多数の種類のユニットが存在します。その数は、途中までプレイできるWeb版では12種類、完全版では40種類以上にまで及びます。そのユニットの中には、ノーマルな直線攻撃を持つもの、設置した瞬間自爆して周囲のゾンビを巻き込むもの、夜間ステージでのみ使用できるキノコ類(夜間は太陽を集めにくい分、キノコ類は安い)などなど、それぞれが独自の特色を持つものばかりです。

PvZ03 また、ステージ構成も、普段の防衛系SLGのように「時間が経つたびに難しくなるけれど、基本の攻略法は一切変わりない」と言うものではありません。ステージごとに、出現するゾンビやステージの状況が異なるため、必要となるユニット・戦術もそれにあわせなければいけません。
ステージは、10ステージごとの章構成になっており、章ごとにステージの状況が異なってきます。Web版では夜間ステージである2章までで終了しますが、完全版にもなると、プールのあるステージなどが追加されます。
最初に手に入るユニットは、あくまで日中の地面ばかりのステージで上手く機能するユニットです。太陽を集めにくい夜間ステージでは、コストの高いユニットは中々投入できません。逆に、夜間ステージで必要不可欠なキノコ類は、日中では(特殊なユニットを導入しない限り)全く動作しません。
また、水上専用のユニットでなければ、プールの上に設置することはできません。ゾンビはプール上も容赦なく攻め込んでくるので、地上ユニットを乗せられる「Lily-pad」を入れなければなりません。
ユニット自体の種類豊富さに比べ、1ステージに持っていけるユニットは7,8種類程度(完全版では、お金を集めるとスロットが増やせる)しかありません。ステージごとに、持って行く最適なユニットを選択することが、様々な意味での攻略の第一歩なのです。

途中途中で、ルール自体が変わってしまうステージまで出てきます。いわゆる変則的な「ミニゲーム」と呼ばれる物です。ただし、このミニゲームをミスって、ゾンビを画面左側に攻め込ませてしまっても、GAME OVERになってしまいます。
最初は「Wall-nutでボウリング」と言う簡単な物ですが、ステージが下ると、「ベルトコンベアでランダムに運ばれてくるユニットのみで防衛する」「墓から出てくるゾンビをモグラ叩き」と言う、普段よりも、そして、普段とは別方面で難易度が高いルールが適用されます。
普段のステージの基本である「適切なユニットを選択する」戦法が効かないものばかりですので、頭の切り替えが肝心です。

このように、とてもWeb上の一記事には書ききれないほど、要素がたっぷりなゲームが「PvZ」なのです。Web版は、その要素の多さにもかかわらず、1~2時間程度あればクリアできるボリュームです。Web版を遊んで、「もっと多くのステージを、もっと多くのユニットを、もっと多くのゾンビを見たい!」と思われた方は、是非、製品版を購入してください。
PC版は\1,980と、ちょっと財布の紐が硬くなる値段ですが、iPhone/iPod touchをお持ちの方ならば、iPhoneアプリ版が\350で購入できます。もちろん、私はiPhone/iPod touch版を購入し、現在攻略中です。
本当は、普段無料のゲームばっかりやっている私では、iPhone/iPod touch版の値段でも「購入」を押すのがためらわれましたが、そんな私を後押ししてくれた(別名:ムリヤリ引っ張りこんだ)のが、PopcapがYoutubeで提供しているオリジナルテーマソングでした。
このオリジナルテーマソングムービーも、歌声・映像の質もさることながら、All Japaneseと言う親しみやすさ、そして、所々英語の歌詞と食い違うと言う突っ込みポイントが、私のハートを掴んでしまいました。
こちらのムービーも、あわせてお楽しみください。きっと、この「Plants vs Zombies」を奥の奥まで知り尽くしてみたいという、まさにゾンビの如き欲求に駆られること、間違いありません。

・プラント vs ゾンビ 日本語ミュージックビデオ→http://www.youtube.com/watch?v=qHWpqSfJTIQ

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