【ACT】INDEXへ / トップページへ

■ Celestial Mechanica

Celestial Mechanica
作者 [ Roger Hicks さま, Paul Veer さま ]
ジャンル [ 探索アクション ]
容量・圧縮形式 [ 23MB・ZIP ]
製作ツール [ FLASH ]
言語 [ 英語 ]
備考 [ Mac版もあり・サウンドトラックが購入可能 ]
配布元 ダウンロード先

Celestial Mechanica Celestial Mechanica Celestial Mechanica Celestial Mechanica Celestial Mechanica Celestial Mechanica Celestial Mechanica

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 7 /10 9 /10 9 /10 199/240 B
naclav 7 /10 8 /10 9 /10
すのーまん 9 /10 10/10 9 /10
牛人 7 /10 8 /10 7 /10
天ノ原 6 /10 10/10 9 /10
アンサンブル 7 /10 7 /10 10/10
DECOすけ野郎 8 /10 9 /10 10/10
赤松弥太郎 8 /10 9 /10 7 /10

 《 ES 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:9

二度とやりたくない。(誉め言葉)

…煽りの高い文章ですが、私のまごう事なき感想です。そして、これが誉め言葉になるほど、本作の難易度は傑出しています。
アイワナのような「プレイヤーをイジワルで引っ掛けること」を趣旨とした作品ではありませんが、「うわー、そうきたかー」と言う驚き、「ふざけんな!」と言うストレスを幾度となく感じる作品です。

本作の難易度は、トラップ一つ一つの難易度ばかりではありません。本作は「探索アクション」です。
ここまで難易度の高いトラップがひしめいていると、苦労して攻略するうちに次に行くべき場所を忘れてしまいかねません。
一応、マップ表示(Enterキー)もあるのですが、来たことのある部屋がボックス単位で表示されるだけです。肝心の部屋同士の繋がりや部屋ごとのイベントは表示されません。

マップ同士の繋がりが分かりにくいせいで苦労する場面も多くあります。
最初の水の神殿は、アクション的には易しいステージですが、スイッチの仕掛けが複雑で、どこに水ができたかがわからず、下手すると最初の砲台地点のスイッチからやり直さなくてはいけません。
火山ステージから神殿ステージに戻る際、火山ステージの折り返し地点からジャンプとホバーをフル活用すれば近道ができます。それを忘れるか操作ミスで落ちてしまうと、あの針山だらけの神殿ステージを逆送する羽目になります。
その苦労した針山も、当たり判定が意外に広く、注意が必要です。床から足先1本踏み出すとアウトです。「普段のアクションではセーフのはずなのに!」と思う距離でも死亡し、マップの最初に戻されます。余裕を持って踏み出すようにしましょう。

「Celestial Mechanica」のキモでありウリである「敵の攻撃をZキーで掴む」能力、攻撃に使うことはほとんどありません。ビームを掴んでスイッチを入れたり、ミサイルを掴んで針ブロックを破壊したりと、トラップ回避に使うのが主です。
もちろん掴み能力が手に入る瞬間から、それを利用するトラップは超イジワルです。当たり前のように弾を吐く場所と使う場所が別のマップに分かれています。その途中で死亡したらまた最初から。
正直、このあたりになると「マップの最初に戻されるからリトライが楽」と言うのが嘘やろと感じてきます。

とにもかくにも、殺意満点の作品です。以前レビューした「迷宮城ハイドラ」と同様、「難しいゲーム」であることをウリにした作品なので、下手な私がどうこう言うのは適切ではないでしょう。
死んで死んで死にまくり、その中で攻略の道筋を見つけ出していくゲームです。非常にストレスフルで面倒くさい道のりです。
それに堪えられる心の余裕を持ってプレイに望みましょう。

 《 naclav 》  ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:9

はじめまして、「イマイチでした」方面からレビューを書きます。

日本語翻訳版の「天空のメカニカ」のほうをキーボードでプレイして、最後の方で挫折しました。
(日本語翻訳版は→http://www.playism.jp/games/celestialmechanica/にあります。)

<概要>
ざっくり言えば「メトロイド的なやつ」です。
アイテムを取る事で行動範囲が広がり、行った先でさらにアイテムを取って、を繰り返していくアクションゲームです。
ただ、「本気でメトロイド的なやつ」と違い、攻略順序に自由度はなく、基本一本道です。
youtubeに19分クリアのスピードラン動画がありますが、普通に初見プレイでも、うまい人なら1,2時間でクリアできるのだと思います。
うまくない人(俺ですけど)は一生クリアできないかもしれないステージが終盤にありますが。

ゲーム本編中からボタンひとつでサウンドトラック販売サイトに行けます。激安です。
売るだけの事はある音楽ですし、このゲームを好きになった人はおひねり感覚で買うと思います。
こういう「ゲーム自体はフリーなまま収益を得る構造」を持つ事はとても良い事だと思います。

<感想>
プレイしていて「難しいゲームがクリアできなくて悔しい」というのとは少し違う種類のイライラを感じました。
たとえば、

・スイッチを押す(踏む)事でステージに変化が起きて、これまで行けなかった所に行けるようになるのですが、
「どこにどんな変化があったのか」「で、どこに行けばいいのか」が分からず、しばらくウロウロさせられます。
自由度のない一本道だと分かっていると、このウロウロはただのイライラです。

・画面のタテ幅が狭いせいで「下り勾配の地形を、足場を飛び移って移動する」状況においては
「ジャンプしたはずみに画面が上にずれて、目的の足場を見失う」という事がしばしば起きます。
そのせいでトゲを踏んだり水に落ちたりした時、「それは俺のミスなのか?」と、釈然としない思いになりました。

・ミスするたびにほとんど時間をおかずにリトライできるのはいいのですが、戻される距離が結構長いです。
ゲームが先に進むにつれ「次のリトライポイントまでに回避しなければいけないトラップや敵」の数は増えていきます。
プレイした事がないゲームと比較するのもどうかとは思うのですが、「I wanna~」シリーズよりも次のリトライポイントが遠い印象です。

・キーレスポンスが微妙な感じです。方向キーをちょん押ししただけで予想外に長い距離を歩いてしまい、
トゲぎりぎりのところからジャンプするつもりが普通にトゲを踏んでミスになったことが何度もありました。
ジャンプボタンをもう一回押したはずなのに2段ジャンプにならずにミスになったケースもかなり。

・敵からの攻撃に1回だけなら耐えられる設定なのですが、ダメージを受けた際にかなり吹っ飛ばされるため、
ゲーム後半のたいていの場面では1発くらえば事実上の即死です。

 《 すのーまん 》  ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:9

強くなるたびトラップ増えるね

ハマリ度 : 9 / 10
自キャラをアップグレードさせて行けなかった場所に行けるようになる、
敵と遭遇しても逃げるだけだったが進めていくうちに利用したり倒せるようになった、
などふとした瞬間に主人公が強くなっていることを実感できます。
このゲームは死にゲーに該当しますが、極端に意地の悪いトラップはありませんし、
リトライの位置も死んだマップの入り口なのでリトライ自体は容易に出来ますが、
先に進むにつれて要求される動作のタイミングがかなりシビアになっていくので、
度重なるリトライのストレスで心が折れるか折れないかでも評価は変わると思います。
グラフィック : 9 / 10
丁寧なドット絵が楽しませてくれます。
マップもエリアごとにテーマが分かれていて面白かったのですが、
殆ど建物の中にいたのでもう少し外の景色を楽しみたかったです。
サウンド:8 / 10
全体的に落ち着いた曲調で、ゲームの雰囲気や世界観にとてもマッチしています。
ですが、終盤辺りになるとBGMがトラップの効果音にかき消されてしまい、殆ど聞こえなくなってしまう点が残念でした。
また、ラスボス戦に専用BGMが無く流れているBGMも静かなので殆ど撃ち合いの音だけが響くというのも寂しかったです。

初めまして。すのーまんと申します。
レビュー初参加ですがよろしくお願いします。

Celestial Mechanicaは道中様々な能力を入手して先へ進んでいくタイプのアクションです。
主人公はゲーム開始時はジャンプすら出来ません。
ゲームを進めていくと2段ジャンプやホバリング、壁蹴りといったアクションが出来るようになります。
道中、謎解き要素もありますが、答えが解ってもタイミングかシビアなので回答中に死にまくれます。
ですが、死体を積み重ねていくうちにそこを抜けることができた時の達成感は素晴らしいですよ。

このゲームは難しいですが、死にゲーとしては簡単な部類ではないでしょうか。
例え洞窟物語の聖域の2FやSpelunkyのLevel10到達前に挫折したり、アイワナの最初のボスが倒せなくてもクリアできます。
死にゲーと聞いて遊ぶのを躊躇っている方も是非挑戦して死体を積み重ねてみてください。

※余談※
・カウンタ
このゲームは死亡数カウンタがあります。クリア時に見ることができます。
管理人さんが「キーボードでのプレイに耐えられる難易度ではありません」と言っていたので、
私はキーボードでクリアしました。その結果こうなりました。
クリアタイム:1h58m(起動したまま放置とかしていたので実時間は不明です)
総死亡回数:428回
すいませんでした。
・サントラについて
サントラの買い方はゲーム内でもサウンド担当のRoger Hicks氏(赤い帽子の人)が教えてくれます。
$1から買えますが、アカウントを作っても再ダウンロードのリンクは作られないので注意してください。
隠れキャラ
ゲーム内にはグラフィック担当のPaul Veer氏(金髪の人)もどこかに隠れています。
見つけやすい方だと思うので是非探してあげましょう。

 《 牛人 》  ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:7

デュルデュルデュルデュルデュル!(何言ってるかさっぱりわからん!)

 オーソドックスな2Dアクションです。
あと、死にゲーです。ビックリするくらい死にゲーです。5秒に一回死ねます。

 英語なので、ストーリーはさっぱり分かりません。英語が分かる方ならばもっと楽しめるでしょう。

 緻密なアクションを要求されますが、キーボードでもクリアできました。
ただ、本当に細かい動きをしなければならない個所もあり、達成感よりダルさが前に来てしまうこともありました。

 この作品の最大のウリはやはり死んでから復活までのスピードでしょう。その気になれば3秒に一回くらい死ねます。
トライ&エラーを繰り返しているうちに動きがやたらと洗練される、というのが死にゲーの醍醐味だと思いますが、
短時間で繰り返せる本作はその醍醐味を味わうのに良いでしょう。

ハマリ度:7/10
死にゲーアクションとしては抜群のテンポの良さがあります。しかし、それでもダルい場所があったりするのはいただけません。
グラフィック:8/10
ドット絵万歳!
サウンド:7/10
あんまり印象に残りませんでした。

 《 天ノ原 》  ハマリ度:6 グラフィック:10 サウンド:9

何度死ねば(俺の)気が済むんだ?

先に言っておきますが、このゲームは非常によく出来ています。段階的に取得できるスキル、それに応じた地形・トラップの変遷等、実に丁寧に作りこまれています。
問題は、その丁寧さがプレイヤーに試練を与える方向へ全力で向いている事なのですね。ハマリ度を低くしたのも、今作の人を選ぶ高難易度ゆえです。不用意に手を出すと火傷します。

我らがMechanian、最初は能力も何も無く、左右移動しかできません。各地にちらばっているアイテムを取得する事で、ジャンプ、2段ジャンプ、特定のブロックを押す等、能力が拡張されていきます。勿論、それらの能力が必要になる局面も登場する訳ですが‥‥作者様の「能力入手おめでとう! それらをうまく使って切り抜けてね! じゃなきゃ死ぬから!!」というメッセージが聞こえてくるかの様なデストラップのオンパレード。
一応このゲームは残機無限で、死亡時の復帰地点も縦横2~3画面程度に細かく分けられたエリアの最初からと、この点だけなら有情です。が、やっぱりそれを前提としたかの様なトラップの密度。残機無限なのが救いなのか否か分からなくなってきます。
中盤あたりまでいくと、能力が手に入ってもそれに対する喜びより「ああ、次はこれうまく使わないと死ぬんだな」という、うすぼんやりとした不安の方が大きくなってしまったり‥‥先に進むほど、全能力をフルに使わないと突破できない地形ばっかですからね。

その最たるものが、終盤で手に入る飛び道具キャッチの能力です。タイミングよくZキーを押す事で敵の飛び道具を掴み、再度Zキーで投擲します。Mechanian唯一の攻撃能力(追記:間違いでした。もう1つ攻撃能力があるようですが、私は未入手)ですが、実際のところ攻撃で使う場面は殆どありません。特定の飛び道具で作動or破壊可能なオブジェクトに使う事が主な用途となり、しかも大抵必要な飛び道具を打ち出す敵は別マップにいます。死線を潜り抜けて弾を運び、オブジェに投げつけて突破!‥‥した先のトラップで乙り、オブジェが再配置された時の絶望感は筆舌に尽くしがたいものがあります。
少しネタバレになりますが、ラストはこの能力とジャンプだけで済むので、少し拍子抜けでした。

ゲーム部分は厳しい評価になってしまいましたが、丁寧に描かれたドットや、美しくも自己主張しすぎないメロディのBGMは、単体でも非常に良いものです。これを見聞きするだけでもDLする価値はあります。

最後に。貴様は今までに死んだMechanianの数を覚えているか?

リザルト

‥‥しっかり記録されてましたよ畜生。

 《 アンサンブル 》  ハマリ度:7 グラフィック:7 サウンド:10

手抜き紹介
王様?を止めろ
キーボードでは絶対おすすめしないゲーム
内容紹介
英語を見てすぐに雰囲気はわかるが日本語に変換する能力を持ち合わせていないためパス
わざわざ辞書片手に和訳する気になれない
和訳版もあるらしい・・・が私はダウンロードできなかった
能力紹介のメモ 右左というのはスタート地点より
能力名は適当です
移動 最初から所持
最初はジャンプすらできないとはいえ移動もできなかったら詰む
ジャンプは段差が身長より高いからできないのは仕方ないといえば仕方ない
ジャンプ 左
基本のジャンプ
いきなりの自分二人分を超える跳躍
二段ジャンプ 右
ブースターで二段ジャンプ
アクションゲーではかなりはやくからの入手
物押し 左
力持ちになれる ブロックを押せる
出番が少ない 押せるブロックが場所によってはわかりにくいので注意
壁蹴り 右側の女神像?下
このゲームで一番難しい操作の一つ 遠くへ跳ぶコツは壁側へ押さずにジャンプ
壁蹴りで岩男Xが頭に浮かぶのは私だけだろうか?
キャッチ&リリース 右奥火山
エネルギー弾やミサイルや火の玉をキャッチ キャッチした後は当然リリース
キャッチしたものは攻撃に使えます 電球にはエネルギー弾 棘箱にはミサイル
投げ返せるけども相殺されることも・・・
ホバー キャッチ&リリースのさらに奥
滑空する いっそ上昇して欲しい
ジャンプし滑空しばらくして二段ジャンプまた滑空で遠くに行ける
高性能反射シールド 左へ行く
先に進むとストーリー上で入手できる
何でも跳ね返すシールド 反射能力が見た目より高性能 近接最強
はまり度 7
キーボードプレイだと壁蹴りから遠くに行くのが非常に難しい
などなどの操作の難しさや迷子になりやすいことから7
英語だからってのは評価対象外
グラフィック 7
ドットゲーなために少々酷かもしれないが4
オリジナルだと思われるため3
合わせて7
音楽 10
音楽は良かった 聞き飽きることも無かった お気に入りは森とラッパーっぽいの
一部の敵の攻撃がでかいところがあったが10
感想
コントローラーを持っていないためキーボードでのプレイ、序盤は簡単だが後半はつらい
特に壁蹴りの操作が非常にネックとなってしまった
一部の能力を取り逃しているようだがやり直す気が・・・
マルチエンドだったとしても同じくやり直す気が・・・
次はどこに行ったらいいかわからず、迷子になるのもこのタイプのゲームだと定番
私個人のラスボスの攻略
スタート後に
①三人の仲間?が捕まっている部分の上やや左側でシールド反射
②途中シールド展開のスピードが負けるのでそしたら左に降りジャンプでしばらく回避
③タイミングを見て①を一度だけ行いすぐに②を行うこれの繰り返し

私としては一度遊べばそれで満足といったゲームでした

ミスを繰り返すと直感プレイになっていくことから
「そのうち私は考え(ながらプレイす)るのをやめた」

 《 DECOすけ野郎 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:10

壁貼り付きアクション・・・もしかして、これはニンジャなのでは!?

イチオシの方では久々となります。(あと多分ニンジャではないと思う)

さて、このゲームアクションとパズルゲームの要素が組み合わさった洋ゲーです。

ゲーム時間そのものは短いはずなのですが・・・
「慣れるまでは死ね」「死なずにすむまで慣れろ」となる箇所が後半ではとても多くなります。
それに心をへし折られるか、折られないかでこの作品への評価が分岐するのではないでしょうか。
見た目に反し、かなりテクニックの高さが要求されるので、アクションゲームが苦手な方には辛いですね。

このゲームは、各ステージをクリアする度特殊能力を習得することができます。

・2段ジャンプ
・ブロック押し:青いブロックを押すことが出来る(パズル的な要素が増える)
・ライトニングアタック(仮):タイミングよくZボタンを押すことで、敵弾を使用することが可能となる。使用用途としては1)明かりをつける 2)敵を倒す 3)邪魔なブロックを壊す などがある。
・ホバリング:ジャンプボタン長押しでホバリングすることが可能。

ここで大事なのが「アクションを完璧に覚えろ」「ゲームパッドでプレイすべし」であるということです。

序盤の2ステージ分(神殿、水のダンジョン)はどうにかキーボードでも対応できるものの、これが炎のステージになると格段に難しくなるわけです。

後半ステージになる度、ライトニングアタック(仮) (以下【仮】)の使用タイミングや、ジャンプの正確さが求められるわけですね。
そういうわけで、キーボードでは苦戦を強いられることとなります。

三面で一番苦戦したエリアでは

壁貼り付き→落下→砲弾を避ける→【仮】→砲弾を倒す→壁貼り付き→連続ジャンプ→砲弾避ける→落下→砲弾を避ける→【仮】→砲弾を倒す

という箇所があり、キーボードで何度も執拗に殺された(幸い、死んでもその場で即開始することができる)のですが、ゲームパッドに切り替えた後にあっさりと進めてしまったので「これまでの苦労とは何だったのか」という失望感が半端じゃないわけでした。
あと、キャラの移動速度がなめらかで速いせいでいくらミスをしたことか。
とっても速いんですよ、体感的に。慣れればどうってことはないのかもしれませんが。

このゲームをおすすめできるかどうかというのは・・・どうだろう。途中で死にすぎて億劫になってしまったので、高い難易度でも乗り越えていけるぜ!という方でないと、最後まで遊ぶのが辛いかもしれないです。

あなたのハートには何が残りましたか?

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:7

青い空からやって来て 緑の地球を救う者

オープニング1
199X年、世界は核の炎に包まれた!

オープニング2
海は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体が絶滅したかに見えた。
しかし! 人類は死滅していなかった!

オープニング3
― 世紀末救世主伝説 ―

 こんにちは。誰かがやるだろうと思ったことは率先して自分からやりにいく赤松弥太郎です。
 本作を一度でも起動すれば、ぜんぜんそんな雰囲気の作品でないことはわかりますよね。

森

 最初に主人公が落ちてくるのは、明るい森の中。
 花が咲き、鳥が歌う、とても一度は滅んだ世界とは思えない牧歌的な光景が広がっています。
 この画面から、「人類は問題なくやってるんだな」という雰囲気が感じられるのがいいですね。
 原生林とかジャングルとか、自然によって征服された地球って感じではありませんからね。

森の神殿

 森を抜けると、うち捨てられた遺跡がありました。
 所々天井が破れて、陽の光が差し込んできています。
 この神殿も、陰気でじめじめと腐ってたり、蜘蛛やらハエやらが飛び回ったり、みたいなところはありません。
 割とハードなストーリー設定だし、ゲームとしても死にまくりのレベルデザインだったりしますが、
 あまり深刻にならずにプレイできるのは、ひとえにこの明るいグラフィックのおかげです。

水源地

 そして森を越え、その先の水源地へ……
 この後も次々と新しいステージが開放され、新しい景色がプレイヤーを楽しませてくれます。
 「次はどんな景色が広がってるんだろう」と、それを楽しみにプレイを続けられる、そんな牽引力があります。

 本作、それほどボリュームのある作品ではありません。
 それでもクリアしたとき、「もっと長くこの世界に留まっていたい」と感じさせる、そこまでプレイヤーを惹きつける世界観を、本作は見せてくれます。
 グラフィックの力は大きいですが、キーレスポンスの良さや軽快な動作などの足回りの良さがあってこその一体感であることも、忘れてはいけません。

 ……しかし、個人的には、もう一押しほしい感じもあるんですけどね。
 上で人類のことについて触れましたが、本作で登場する人類は、おまけとして存在している開発者たちだけ。
 作中の人類がどうなっているのか、はっきりした痕跡も、ふとした気配すらありません。
 ちょっと寂しいですね。もうちょっと世界観の広がりを出せればいいのにな、と思うのですよ。

 例えば、主人公たちが冒険する、メカニアンが作った遺跡群。
 「100年間、手入れもされずに野ざらしになっていた」という設定の割には小綺麗なんですよね。
 森の神殿は苔むしたりしていて雰囲気があるのですが、後半の遺跡は、見た目がメカニカ本国と大差なくなっています。
 もうちょっと、経年劣化をうかがわせる描写があると雰囲気が出ますよねえ。
 ひび割れたり、すすけたりしているのもいい感じですが、ドアが開くときにホコリが落ちたり、水が漏れたり、動きがあるとより印象的です。
 仕掛けが、明らかに意図されていない、中途半端な状態で止まってるのがわかるとか、ゲーム性とも連動しているとなお良い。
 別におどろおどろしくする必要もなくて、こうした描写の積み重ねが物語性をより深くするんじゃないか、と思うのです。

 以上、「100年経ってセキュリティも甘くなっている。アップグレードした我々の敵ではない!」と焚き付けられたときに感じた、
 「どこが? ウソだろ!?」という感覚を、それっぽくフォローしてみましたが、いかがでしょう。
 評点に入ります。

ハマリ度 : 8 / 10
 バグってハマってしまうことも少々あったが、全体的に不具合や理不尽な仕様は少なかった。コンティニューのしやすさは○。
 不満点、水の神殿の仕掛けが非常にわかりにくい。ノーヒントなうえボタンの位置関係がばらばらで、順路にあるボタンを順に押しても脱出できず、「押してはいけないボタン」が存在する。高いアクション性が売りになる本作で、頭脳を使う爽快感もなく、探索時間が増えるだけになるギミックの作りはいかがなものか。
 隠しアイテム以外のヤリコミ要素は特になく、2週目以降はタイムアタック狙いがメインになるだろう。その点、クリアタイムを分単位までしか表示しないのは非常に残念。最低秒単位までは表示するべき。
グラフィック : 9 / 10
 上記のような感想を個人的には持っているが、ゲームとしては明瞭でわかりやすく、非常にプレイしやすい。
 配色がビビッドな反面、目にうるさく感じることもなく、統一した雰囲気を作り出していたのは大きくプラス。
サウンド : 7 / 10
 サントラはbandcampで試聴可能。森の神殿やマグマの神殿等、盛り上げるところはしっかり盛り上げてくる。その分ラスボスやエンディングで物足りなさを感じるのが残念。
 ミサイルの飛行音が止まらず鳴り続ける、非常にやかましい現象が発生することが度々あった点で大きくマイナス。スピーカーでのプレイはお勧めできない。

貫通弾

 ……はい、実はそうなんです。あのアイテム、ふつうに入手可能でした。チャットでウソついてごめんなさい。
 ↑を見ると強そうなんですけど、個人的には「あれだけ苦労してコレかよ!」って感じです。攻略にはあまり役立たないどころか、足を引っぱる場面もあるからなあ……。
 無理して手に入れるようなものでは無い、とボクは思いますわ。

【ACT】INDEXへ / トップページへ