■ 三代目レビュー アドベンチャー 6
ルドアルア

【 ルドアルア 】

ルドアルア
ジャンル [ 日常を過ごすADV ]
作者 [ きののべ倉庫 さま ]
容量・圧縮形式 [ 5.9MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

ある日、森の中、アクマさんに…

魔法使いの青年・エルは、「協会」への入所試験のため、とある森深くに向かう。人里から遠く離れたそこには、似つかわしくないほど普通な家屋が建っていた。
その家の地下牢で、エルは一人の悪魔と出会う。悪魔の少女には、元の家主に虐待された跡があった。おまけに、家の外には悪魔を閉じ込めるための結界が掛けられていた。
エルは、試験期間の1か月を過ごすため、そして、悪魔の少女を見捨てることができずに、悪魔の少女に「アルア」と名付け、当分の間共に暮らすことを決意した。
そして、アルアと共に暮らす中で、エルにはもう一つ目標ができた。魔女と思しき元の家主と、アルア自身の真相を探るという目的が…。

ルドアルア

本作は、以前に「カホロとテトラ」で取り上げた、きののべ倉庫 氏の最新作です。魔女と悪魔の関係など、「カホロとテトラ」と世界観を共通している箇所もあります。
ただし、ストーリーの方向性は、ホラー風味のあった「カホロとテトラ」とは異なります。どちらかと言えば、悪魔の少女と過ごす「日常」を中心としたストーリーになっています。
その証拠として、本作の序盤では「家を掃除する」というミニゲームまで交えています。ミニゲームは画面下の矢印・Enterキーを順番に入力するという単純なもの。しかも、失敗ルートはありません。
本作の面白さは、その「実際に部屋を片付けているかのような操作」をアルアと共に行うことで、アルアとエルの関係性に感情移入できる仕掛けになっていることです。そして、普段の生活で感情移入してからの「アルアの真相を探る」パート以降で、溜めとカタルシスを味合わせてくれます。
アルアの過去には、かなりの「胸糞要素」が含まれる点を、あらかじめ警告しておきます。アルアとエルがその辛い「過去」および「過去の象徴」と立ち向かうことが、本作後半のカタルシスとなるからです。

本作のストーリーは1本道、1~2時間ほどで読める作品です。読後感は、単行本1冊当たりの読み切りノベルの傑作を呼んだぐらいにさわやかな気持ちになれます。「カホロとテトラ」と「ルドアルア」、これだけでも様々な切り口が味わえる世界観、次はどんな話になるでしょうか。

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