■ 投稿レビュー アドベンチャー 45
春の幻影 一翼のアリス もちこさん 醒めない悪夢をもう一度! SecreT:LosT
FortunaLand ヒメゴト 「A」 ナツオウヒイロ イツツメのセア

【 春の幻影 】

春の幻影
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ ファンタジーADV(たまに主人公が死ぬよ!) ]
作者 [ ななづこ さま ]
容量・圧縮形式 [ 53.4MB・ZIP ]
制作ツール [ 吉里吉里2/KAG3 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

「過去を語る」ことについて、貴方はどう思いますか?

 新年から新しいサイトの作品がやってきました。
さて、話としてはほのぼの系でしょうか。とはいえ、辛い過去とか事情とか、そんな簡単な話でもありません。
「雰囲気が良い」のがやはりこの作品の良いところでしょう。あまり気負いはせずにプレイしてみてください。

 狼族のキール(名前変更可)は、人間の魔術師・ウォルクに連れ添い自由気ままな旅をしています。
今滞在しているのはウォルクがかつて住んでいたという「春の国」。
彼はこの国の色んな人物と関わりがあったそうです。本人が今まで語ることがなかった過去話も次々と出てきます。
彼は自分の過去を語ろうとしません。「先生」のことを何も知らないことに気づいた主人公。
「私、先生の事をあまり知らないんだな……」(本編及び紹介ページのあらすじより抜粋)
そんなわけで主人公はウォルクのことを詳しく知りたくなりました。それが原因でちょっと大変なことになることも知らず・・・。

春の幻影 春の幻影

 ウォルクと兵士さん(途中で誰か明らかになります)、2人の攻略対象のどちらかと会いに行くことによってルートが分岐します。
「たまに死ぬ~」というジャンル名から分かる通り特定の選択肢を間違えるとあっさりと主人公が死んでしまいます。
但しその場合は何も分からぬままあっさりと終わるのでそっち方面に期待(?)してはいけません。まあ、話からしてそれで良いでしょうけど・・・。
おまけ(EXTRA)にあるシナリオ回想にヒントがあるためそちらも参考にしてみるのもいいでしょう。
両ルート、いずれにしても重い事情や過去が明るみに出てくる展開になっていて、主人公はそれをどう受け止めるか・・・と言う流れになります。
直接的な愛情表現が少なく、恋愛としてるというよりかは「一緒に付き合えるパートナーとなって欲しい」という風に感じます。
それはそれで1つの話としては悪くありません。しっかりしてるあの主人公のこと、恋愛はまだ早いのかも・・・?
 ・・・にしても。あるキャラの感情表現はホントに分かりやすくて笑いました。口では否定していますがバレバレなんだからもっと素直になってもいいんですよ!
今時こんな・・・ツンデレ?なキャラも珍しいのではないでしょうか?単に「プライドが高い」という感じがしないでもないです。
とあるエンドのスチル、主人公のアレはプレイヤーもヤラレてしまうことでしょう。そりゃあの人も惹かれてしまうわけですね・・・。

 おまけは立ち絵鑑賞、後日談、音楽鑑賞、スタッフロールといった要素が入っており、中々充実しています。
あの人の後日談も壮絶なひねくれっぷりに笑いました。だから素直になって本当の事を言えば良いだけの話なのに!
色合いやシスグラも作品の雰囲気に合ってて良いと思います。話全体で見ても基本悪い人はいません。
まあ・・・過去回想のあの人たちは頂けませんが。一族の誇りより大事な物があるんじゃないですか・・・!?


 管理人コメント

BAD ENDは本当に「ブツ切り」であるため、出会うとマジで「えっ!? どこが間違ってたの!?」と理不尽ばかり感じてしまいます。
いや、本当に、どこで間違ったらあんなスッパリ殺されちゃうんですか!? 登場人物の誰も彼もが「いいひと」ばかりなこの話の中で、あそこまでスッパリ殺される理由が分かりません。

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【 一翼のアリス 】

一翼のアリス
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 女性向け恋愛ADV ]
作者 [ 皐月の夢 さま ]
容量・圧縮形式 [ 60.8MB・ZIP ]
制作ツール [ LiveMaker ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 12歳以上推奨 ]
配布元 ダウンロード先

「アリス」は「救世主」となることが出来るでしょうか・・・?

 『友達ごっこ』『灰だらけは恋をする』の作者様の作品が久々に登場しました。前作に引き続き童話モチーフになっています。
この作品は童話『不思議の国のアリス』を題材にしたファンタジー。シリアス要素は相変わらず高く、一時も油断なりません。
下手をすると主人公や攻略対象たちがあえなく死んでしまうことも・・・!?
ちなみに、最初の頃はメッセージ枠が見えづらかったですが、Ver1.20では改善されています。

 衣純(名前変更可)は突然現れた白兎にトランプの国へと連れ込まれてしまいます。ここは魔物や妖精などが共存する異世界。
訳が分からないまま案内されたハートの国で彼女はこの国の窮地を救う「アリス」なのだと宣言されます。
白兎のマシロ。帽子屋のユリオス。チェシャ猫のカミオ。協力してくれる人物は皆油断なりません。
主人公はこの国、この世界を救うことが出来るのでしょうか?

一翼のアリス 一翼のアリス

 異変が起き、このままだと滅亡してしまう国を救うため主人公が行動に出ることとなります。時には戦闘も・・・?
ハッピー、ノーマル、バッド×2、そしてデッドエンドが複数。それぞれのキャラに存在します。
選択肢を間違えるとデッドエンドになってしまう場合があり、その時は直前の選択肢からやり直せます。
今までの作品と違い、バッドエンド時にスチルが登場する場面も用意されています。また、選択肢に応じて手段が変わることも。
紹介ページのヒントが無くても条件は比較的緩く、普通にプレイしてても十分に全てのエンドを回収できます。それは今までの作品にも言えますが。
また、それまでの話が選択肢の正解のヒントになる場合があるため見逃さないようにしましょう。

一翼のアリス

 攻略対象になる各キャラ(マシロ、ユリオス、カミオ)、「油断なりません」と言いましたが・・・本当に何かありそうな感じがします。
例えば、マシロはこの国を救おうとしている割には主人公以外に興味を示しません。本当に国を救う気があるのでしょうか?
主人公を「アリス」という救世主として連れて行ったのであれば彼女以外興味が無いとは考えられませんが・・・。
本心が中々掴めないカミオ。やたら主人公に厳しい一面があるユリオス。
どのキャラも何かを隠しているようにも見えます。しかし・・・その真相とは?まさかの黒幕とは?その目的とは?
実は主人公側にも何か後ろめたいことがあり、「何も変えられない」と悩んでいるようですが・・・。
ルートに応じて何を変えていこうとするかや起こる出来事が変わっていきます。
話の真相に一番近い展開になるマシロを後回しにし、残り2人のルートから始めるのが良いでしょう。
最初は戸惑っていた主人公も時には手伝い、時には自分の力で戦います。皆の気持ちも動かします。
こういう行動力のある主人公はやはり良いですね!守られてるだけじゃダメなのですよ!

 今作もエンドをコンプするとコンプスチルが追加される他、オマケのシナリオも見られるようになります。
OPムービーが用意されている辺り、「どこに力を入れてるのですか?」と思いました。他にも紹介ページに相関図があったり。
にしてもどのハッピーエンドも良い結末でした・・・。バッドエンドが悲惨な分、あの絶望的状況を乗り越えた末の結末となると
最後のスチルの2人の表情と相まって本当に「幸せ」になれたことを感じます。


 管理人コメント

初めに出会ったENDがマシロのBAD ENDであったためか、「それまでの話が選択肢の正解のヒントになる場合がある」に「え~っ!?」と思わざるを得ませんでした。
話の展開が二転三転する上に、選択肢の間隔が長く、どこの話がどこの選択肢のヒントになるんだろう…と悩みだけが増しました。終盤になると、取り返しがつかないほど病んできたマシロに、「もう、コレ挽回するのは不可能なんじゃ…」と諦めながら話を進めていました。
他2名の攻略対象も、第一印象時点でマシロに勝るとも劣らないほどの不穏さを漂わせる人物です。本当にこいつらとハッピーエンドが迎えられるのか、迎えたところで衣純はこれからも幸せな道を歩めるのか。「絶望」の2文字しかないBAD ENDを見ると、その不安ばかりが先立ちます。

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【 もちこさん 】

もちこさん
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 声の正体を突き止める脱出ゲーム ]
作者 [ ナーラ さま & asilitom さま & Jirno さま ]
容量・圧縮形式 [ 270MB・ZIP ]
制作ツール [ RPGツクールVX Ace ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

誰もいないはずの古びた館から声が。その裏に隠された出来事とは?

 「声の正体を探るため探索に出る」という話ですが、ホラー要素は低めです。
代わりに女の子同士の・・・ごにょごにょ、そういった要素の方が強いです。
キャラクターボイスも用意されているほか、どこかで歌付きの動画も・・・!?

 山に向かう途中にある古びた館。そこですすり泣くような声が聞こえるという噂が広がっていました。
クラスメイトに促されその声の正体を探るべく館に向かった香島ゆい。
そこで出会うもちこという少女。この館で待ち受ける出来事とは?
時は過ぎ、もちこは中学生になりました。ゆいを誘い、小学生の時に探索した古びた館に向かいます。
近々取り壊されるというその館では何か声が聞こえてくるそうです。2人がこの館で見たものとは・・・?

小学生編
もちこさん もちこさん もちこさん

中学生編
もちこさん もちこさん

 基本的には古びた館の探索と謎解きであり、時にはキャラを切り替えて探索したり、パズルに挑戦したりします。
小学生編と中学生編に分かれており、舞台は同じなものの探索の手順や謎解きは大きく変わっています。
謎解きは・・・全体的に見ると難しくありませんが、パズルは相当難しく、中でも難問なのがスライドパズル(5×4)。
なんと356回動かすまでに完成させないとクリア扱いにならず、ゲームオーバーにはならないもののコツが分からなければ苦戦必至です。
最後の一筆パズルも4、5回目辺りが非常に難しく、作中のヒントを見ても厳しいかもしれません。
ギブアップも可能ですが、それだと一部のアフターストーリーを見ることが出来なくなります。
どうしても解けない場合、紹介ページに攻略情報が載っているのでそれを参考にするか、
ギブアップしてもアフターストーリが見られるパッチを当てるかしましょう。
・・・と言いましたが、Ver1.02よりパズルの難易度が下がり、ギブアップしてもペナルティが無くなったので現在は問題なく挑めます。
全体を見てもゲームオーバーは無く、総当りで簡単に解ける謎解きもあるのでその点は大丈夫でしょう。
また、各シナリオをクリアすると見られるアフターストーリーは条件を満たさないと見られない物があります。
あるアイテムを全て入手していなければならない場合があるため、しっかり探索を行っておきましょう。

 コメディ要素が多い中、シリアス要素も結構多く、そのギャップを楽しむ話になっているでしょうか。
小学生編ではただ声の正体を探る話かと思いきや・・・。中学生編もまさかの真実に驚くはずです。
あるアフターストーリーは何と動画が入っており、しかもその動画で話の大半が占められているという代物。
本気を出し過ぎてる歌と共にお楽しみ(?)下さい。
とある人物の日記にまつわる話はあれほど騒いでいたのが嘘のようにシリアスで、もちこの家族は・・・。
そして中学生編で出会うあの子は・・・(泣 もっと救いがあっても良かったんですけどね・・・。
もうずっと孤独だったもちこですが、「もちこは1人きりになってはいけないんです!」とこちらからも念を押しておきます。

もちこさん


 管理人コメント

小学生編も「めでたしめでたし」で終わることは終わるのですが、館の謎は解けずじまい。館の真相は、中学生編になって、より難しくなった謎と共に解き明かしていくことになります。
中学生編で厄介なのは、シュン氏も言及したとおり、スライドパズルや一筆パズルなど、解答法を丸暗記しづらい謎が多い点。最新版で下がった難易度でコレなのですから、当初の難易度はどれほどだったのか…。
それを乗り越えたストーリーの結末も、また衝撃的です。オマケシナリオも充実しているため、色々と読み進めてみましょう。

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【 醒めない悪夢をもう一度! 】

醒めない悪夢をもう一度!
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 短編BL風ノベルゲーム ]
作者 [ Shadow's Silhouette さま ]
容量・圧縮形式 [ 6.52MB・ZIP ]
制作ツール [ 吉里吉里2/KAG3 ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 同性愛(男性) 、異性装 ]
配布元 ダウンロード先

悪夢だと思っているのは本人ばかりなり、ですよ!

 『夢なら早く醒めてくれ!』のいわゆる正史エンド(弥鶴が1票差で準優勝)の続編です。先にそちらをプレイしておきましょう。
前作はスチルが一枚も無かったことの反動なのか、こちらは全編スチルのみ、立ち絵無しで構成されています。
話のノリは相変わらず主人公が墓穴を掘りまくるものになっています。それに加えて後悔まで・・・。

 あの女装コンテストから2ヶ月。準優勝した成田弥鶴は優勝した柏谷直臣から何故か告白され、そのまま付き合う羽目になりました。
そんな中、学校のクリスマスイベントはミスと準ミスが司会を担当するという話を聞きます。
直臣が立候補していたことを知らなかったのが原因で2人は生徒会長と副会長になっていました。神様はどうしても弥鶴と直臣を引き離したくないようです。
これは神様の罰なのか、と後悔する弥鶴。そして始まったクリスマスイベントでは何故か2人とも女装していて・・・。

 まず最初に前作ではあまり語っていなかったことを少し。
「弥鶴・・・悪夢と思う前に早く現実を受け入れるべきでは?」と思いました。何度でも言いますが、そもそも弥鶴は何故直臣のことが嫌いなのですか?
その理由は一切明かされることがなく、「単に自分にとって邪魔なだけ?」という印象ばかりが残ります。そんなに毛嫌いするってどういうことなの・・・。
直臣は間違ったことを何一つしておらず、逆に弥鶴が間違った行動ばかりしたから事態が悪化したというのが皮肉です。
「墓穴を掘った」ばかりか「後悔先に立たず」まであるとは・・・本当に情けない主人公です。一番情けないのはその事実に気づいていないことでしょうか?
あの女子校で起こった悲劇の方がよっぽど悪夢です。それに比べれば思ったことをハッキリ言える弥鶴はむしろ恵まれている方なのですよ!

醒めない悪夢をもう一度! 醒めない悪夢をもう一度!

 ここからが本題。今回は一本道で選択肢はありません。先にも言いましたが全編スチルのみで立ち絵は無いという構成になっています。
どう考えてもクリスマスイベントに向いてない企画・・・。それにしてもこれどうやって通したのですかね・・・?
意外とこういう司会に向いてることが分かる弥鶴の言動には笑いました。自分の才能が分からないって・・・恐ろしいです!
散々後悔した挙句、とうとう学校にまで「おかしい」と嘆く弥鶴ですが、一番おかしいのは自分自身ですよ~!
にしても彼の受難(彼自身が思ってるだけ?)の日々は永遠に続くのでしょうか・・・。最後の彼の叫びが可哀想であると同時にお馬鹿な一面もあると感じました。


 管理人コメント

いやいや、いかに現実であっても「受け入れたくないモノ」はあるでしょう。
弥鶴も、直臣自身を嫌っていないことは、今作および前作からでも充分読み取れます。しかし、人物としての好悪と「男同士の恋愛」は別でしょう。
弥鶴のツッコミスキルと話し逸らしスキルのおかげで、コメディで済んでいるのが本当に幸せですね。

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【 SecreT:LosT 】

SecreT:LosT
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 現代掌編・失恋ノベル ]
作者 [ 雨ガエル さま(虚構製造社) ]
容量・圧縮形式 [ 15.8MB・ZIP ]
制作ツール [ NScripter ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

隠された「失恋」は一体誰のものでしょうか・・・?

 「これは、とある姉弟の、失恋の話です。」(紹介ページより抜粋)
第一印象は「普通の失恋話か・・・」と思ってしまうでしょう。しかしあの作者様のこと、そんなまともな話ではありません。
「え!?まさか失恋ってそういうことだったの!?」と思ってしまうこと必至です。

 美琴と透也は小学生の時、親の再婚で義理の姉弟となりました。2人は「新たな家族」となったのです。
そんなある日、初めて演劇部の主役に選ばれた美琴。部屋で自主練習していると透也が入ってきます。
どうやら美琴は何か悩みがあるようで、練習にも身が入らないようです。透也に問いただされ、悩みを打ち明ける美琴。
数年後、2人の関係は一体どうなっているのでしょうか・・・。

SecreT:LosT

 選択肢無し、30分程度で終わる掌編です。テーマはタイトルから察せられる通り「隠された失恋」。
話の本質はネタバレだらけのため語れることは少ないです。まずは先入観無しで一度読んでみてください。
透也視点の話に移った時が本番であり、それまでの美琴視点の話はあくまでも過去話という位置付けになっています。
序盤、2人が台本のセリフを言い合うという場面があるのですが、実はこれも重要な伏線になっています。詳しいことは実際に見て確認しましょう。
短い話の中にこんなことを仕込むとは・・・さすがは作者様の作品、本当に普通ではありませんでした。
最後に・・・これだけは言っておきます。「2人が一緒に幸せになれる道は無かったと言うのですか・・・!?」

SecreT:LosT


 管理人コメント

雨ガエル さまの作品と言うと、不穏な恋物語が数々ありますが、本作の「2人が一緒に幸せになれる道は無かったと言うのですか・・・!?」と言うのは、そういう不穏な方向性ではありません。
詳しくは、2人の恋の方向がどちらに向かっているのか、それを考えながら読み進めて下さい。本編後のオマケも、本編の恋の方向を見れば、決してコメディシナリオでは済まないと分かるはずです。

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【 FortunaLand 】

FortunaLand
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 遊園地探索ADV ]
作者 [ 戸塚 さま ]
容量・圧縮形式 [ 30.9MB・ZIP ]
制作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

無愛想な少女はこの遊園地で心の底から楽しめるのでしょうか?

 演出が更にパワーアップし、絵的にも見所がある作品になっています。
今回はまさかのファンタジー系。現代物、和風物しか見たことが無い作者様だとちょっと不思議です。
まあ、舞台が遊園地なのでそういう路線になるでしょうね。

 両親に連れられとある遊園地にやってきた主人公の少女、エレノア。
彼女は感情が表に出ず、特に笑ったことが全くありません。両親は少しでも笑ってくれるようにと
この場所に向かったのですが・・・どうやら効果は全く無さそうです。
そして・・・いつの間にやら呪いの遊園地「フォルトナランド」に迷い込んだエレノア。
ここから脱出するためには5つのアトラクションをクリアしてストーンを集める必要があります。
不思議と危険が散りばめられているこの遊園地から果たして脱出できるでしょうか?

FortunaLand

 ルート分岐が存在せず、話は完全に一本道。よってエンドも1つだけになっています。
1つのアトラクションをクリアし、ストーンを貰ったら次のアトラクションへ・・・というのが主な流れです。また、色んな施設や乗り物も用意されています。
また、最後のアトラクション以外では5枚ずつ金貨が手に入り、これはある施設で使うことになります。
お邪魔キャラに触れたり、一部の謎解きを間違ったりすると右下のハートが減っていき、全て無くなるとゲームオーバーです。
ハートを回復するにはハート型の風船を調べる必要があり、1つにつき1回しか回復できないので気をつけておいてください。
それ以外にもゲームオーバーになる箇所があるのでそちらも注意しておいてください。
例:アイテム探しで時間切れ、潜水で息が続かない(これも時間切れ)、配膳ミス、などなど・・・。
また、途中でディノという少年と出会い、2人でアトラクションに挑戦することになります。
最後のアトラクションでは2人の力を合わせて行う謎解きも用意されています。
観覧車やメリーゴーラウンドに乗れる券やアイスを食べることが出来る券が入手出来ることもあり、イベントを起こせます。
このイベントは話には直接関係ありませんが、折角遊園地に来たのですから是非ともイベントを見ておきましょう。
条件を満たすと隠しキャラと会うことが出来ます。全て出会った状態でエンドを迎えると・・・?

FortunaLand

 挑戦するアトラクションは不思議がいっぱい詰まっています。それと同時に危険もいっぱい詰まっています。
「楽しい」だけでは本当に心の底から楽しめない・・・というメッセージがこめられてるのでしょうか。
潜水したり列車がトラブルに遭ったり階段が崩れたり・・・命の危険にさらされるというのはどうかとも思いまね・・・。
何故エレノアは笑えないのでしょうか?心の底からも笑ったことが無いらしく、「どうしてこんな子供に・・・」と思う親の気持ちも分かる気がします。
その件に加え、結局この遊園地はなんだったのか・・・など謎も多いですが、それは想像の余地があるということでしょう。
ディノとの出会いも運命だったのでしょうか?暗くて感情表現に乏しいエレノアとは真逆のタイプで、明るくて感情表現も豊かです。
多分、1人では決してこの遊園地から脱出出来なかったと思いますね。これからの関係にも期待です。
この他、道中追加されていくスチルや、キャストに着替えられたりBGMを聞くことが出来る施設などにも注目してください。

FortunaLand


 管理人コメント

基本的に騒がしい戸塚 さまのキャラですが、こう言う鉄面皮な主人公は珍しいと言えます。途中に騒がしいキャラであるディノが加わることで、話にもゲーム的にも盛り上がりが出てきます。
登場人物には基本的に殺意が無く、そういった面では安心して物語を楽しめますが、問題はマップの方に殺意が満点なこと。タイムオーバーで死亡、高速で動くボートで壁にぶつかると死亡…一発死となるイベントは意外に数が多く、こまめなセーブが必要です。

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【 ヒメゴト 】

ヒメゴト
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 探索型ホラーゲーム ]
作者 [ いるあんこ さま ]
容量・圧縮形式 [ 36.5MB・ZIP ]
制作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 12歳以上推奨 ]
配布元 ダウンロード先

彼女の「秘め事」は全てを破滅させる代物なのでしょうか・・・。

 同作者の前作『ネガイゴト』と類似する所が多い作品です。
年の割りにしっかりしてる主人公、同情出来ない主人公の母親、何故か主人公を嫌う住民たち・・・。
前作共々色んな意味で主人公を苦しめる辺り、この作者は容赦しないタイプなのでしょうか・・・?

 瞳の色が赤いというだけで魔女と言われ、母親共々村の住民に嫌われている13歳の少女、ツバキ。
しかも母親は何をしてもツバキに冷たく当たる上に介護無しではまともに生きられない体になっていました。
そんなある日、母親が突然姿を消してしまいます。1人では外になど出られないはずなのに・・・。
ツバキが行方を追っているととある人物が館の中に入っていくのを見かけます。後を追ってツバキも中に入ると・・・。

ヒメゴト

 夢の世界も巡りつつ、探索や謎解きに挑戦することになります。
難易度の高さも相変わらず。初見殺しと追いかけっこが特に難しく、苦戦は避けられません。
今回は判断を誤ると確実に詰まる箇所があります。時には欲張らないことも必要でしょうか。
 今作も選択肢で2つのエンドに分岐することになります。今回は主人公の状況を考えれば分かりやすいです。
バッドエンドの救いの無さも半端なものではありませんが、もう一方のエンドもある意味では救いが無いかもしれません・・・。
まあ、まだ未来に望みを託せそうな結末ではありそうですが、肉親にも嫌われている地点でこれからも辛い出来事が待っていそうです・・・。
そういう結末がある辺りは『ネガイゴト』にも共通することでしょうか。また、「願い事」や「神様」に関する資料が確認出来ます。

ヒメゴト ヒメゴト ヒメゴト

 それにしてもどうしてそんなに主人公を邪険に扱うのでしょうか・・・。まるで主人公(とその家族)が悪役に見えてしまいます。
『ネガイゴト』にも言えることですが「主人公本人にも多少の責任はある」というのもまた皮肉にも思えますね・・・。今回は「秘め事」が鍵を握ります。
悲劇を避けるために自分の状況を変えることは出来なかったのでしょうか・・・。まだ出来ることはあったはずです。
それを言ってしまったらキリが無いですが、本当に理不尽なことだらけですよ!そりゃ主人公も年の割りにしっかりした性格になりますよ・・・。
途中出会うディアという少女や、何か事情を知ってそうな「とある人物」もツバキに関わってきますが・・・果たして?
もう頼れる人もいない中、ツバキには偏見や理不尽を乗り越えて幸せになって欲しいですね・・・。


 管理人コメント

主人公本人は地味めの服装だった「ネガイゴト」に比べ、本作の主人公の装いはかなり和風のフリフリになっており、「耽美」な雰囲気が余計に強まった作品になりました。
そして、「耽美」に付き物の「血生臭さ」もより強くなっています。幼い主人公ですが、決して『汝ら罪なし』とは言えない何かを背負っていることを、序盤から徐々に明かされていきます。

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【 「A」 】

「A」
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ サーカスをモチーフにしたホラーゲーム ]
作者 [ 窓辺のプリマ(Endolu さま & 七辺 さま & anna さま & iz さま) ]
容量・圧縮形式 [ 209MB・ZIP ]
制作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 12歳以上推奨 ]
配布元 ダウンロード先

名前の最初に「A」が付く、おかしな子供のおかしなサーカス。

 「おかしなこどもたちのはなし。」というのが「ふりーむ!」の紹介ページに書かれています。
正にその通りなのですが、「おかしな」・・・というより「訳わからん!」というのが正直な感想です。
まあ、その理由も話を進めれば分かると思います・・・但し、それも一部の結末だけですが!

 いつのまにか見知らぬ場所に立っていた主人公の少女。進んでみると「アリア」と名乗る青年と出会います。
自分の名前は「アーサー」とのことで、訳が分からぬまま探索を始めることになります。
そして「エイダ」と名乗る女性と出会い、一緒に探索することになりますが・・・。
分からないことが多過ぎる中、ここで判明する真実とは・・・?

「A」

 作品自体はサーカスを題材とした普通の探索と謎解き。文字入力を求められる箇所が結構あります。
「難易度はそこそこ」という割には結構難しいです。ただ、ゲームオーバーになる箇所は少なく、追いかけられ要素は序盤のみ。
絵での謎解き、音を聞く謎解き、箇条書きを利用した謎解きも用意されています。
途中にあるなぞなぞは検索に頼ったりも・・・。頭を捻っても分からないなら検索は大いに有効です。
 所持しているアイテムや選択肢に応じて5つのエンドに分岐します。普通に進めると何も分からない結末になる可能性が高いです。
条件が分からず、一向に同じエンドにしか辿りつけない恐れがあります。紹介ページの攻略は頼りになるので是非とも見ておきましょう。
真相が判明するエンドは2つ。途中までは同じ展開ですが、最後の展開とスタッフロールが大きく変わっていきます。
どちらも「ハッピーエンド」となっていますが・・・その内の一方はハッピーエンドじゃないですよね!?
ここまで来てそれはあんまり・・・なエンドを避けるにはある決別をする必要がありますが・・・?

「A」

 この世界は・・・残酷で何かがおかしい世界です。サーカスがモチーフになっているとしても、これでは・・・。
明かされる悲劇を乗り越え、2人は「ハッピーエンド」に辿り着けるでしょうか。あの一枚絵はそれを体現しているのでしょう。
そういえば1つだけ、結局なんだったのか分からない部屋がありました。あの部屋は一体何の意味があったのでしょうか!?


 管理人コメント

本作の謎解きは中々の変化球です。作者様サイトのヒントとナゾナゾの検索と首っ引きになると思われます。その中には、「おめぇ、そこは『f』かよ! 『t』と思って10分ぐらい迷ってたわ!」な理不尽さえ感じる箇所さえありました。
ただ、そういう箇所も、作者様HPのヒントを見れば、何となくなら分かる仕掛けになっています。逆に、本編のみの情報では、正直ヒントが不足している箇所も多くあります。話の筋のネタバレは無いため、素直に作者様HPのヒントを頼った方がいいでしょう。

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【 ナツオウヒイロ 】

ナツオウヒイロ
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 短編アドベンチャーゲーム ]
作者 [ トウヤイユキ さま ]
容量・圧縮形式 [ 114MB・ZIP ]
制作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

本物の「ヒイロ」とは一体どういう人物なのでしょうか?

 まず、この作品は『フィッシュ・フックは涙しない』の外伝的な話であり、その作品のハッピーエンドを見ていることが前提の話であるため、必ず先にそちらをプレイしておきましょう。もちろんその作品のキャラも登場します。
また、同じ作者様の作品『ドードーイーウとファーク』のキャラも登場し、その作品の重大なネタバレもあります。
こちらはプレイ必須では無いと思いますが、見ておくとより楽しめるかもしれません。

 あれから季節が過ぎ、今は夏。とある喫茶店のマスター、瀬戸カイリことセトはとある花を手に入れるため花屋に向かいました。
・・・のですが、実際には意外な場所へ向かい、ある目的のため友人に会っていました。その目的とは?
一方、ミチルという少年はとある世界で目を覚ましました。何故か自分の名前以外何も思い出せない彼は道中、ナツという少女に出会います。
被り物まで持っているほど『ヒイロ』に憧れているナツ。2人でこの世界を探索することになりますが、そこに隠された真実とは・・・?

ナツオウヒイロ ナツオウヒイロ

 今回の作品も『フィッシュ・フックは涙しない』と同様、まず1つの話が展開され、次に一見何も関係が無さそうな別キャラの視点で話が進み、最終的には2つの話が繋がって1つの物語になる・・・という展開です。今回はエンド分岐は無い一本道の話です。
全く関係無さそうな話がどう結びつくのか今回も期待しながら見てみましょう。
今作も難易度は高め。ヒント無しではまともに進められない謎解きはもちろん、推理要素、初見殺しまで加わっており、謎解きの数は少なくなっているものの、苦戦は避けられません。
分からなければ作品紹介ページにある攻略ページもチェックしておきましょう。

 意外な人物が意外な人物へと繋がっているのが良く分かります。そういった点でも必ず前作を見ておきましょう。でないと分からない部分が出てきます。
前作のある人物と深い関係があるキャラがいますが、勘が良ければ最初に見た時点で誰と関係があるか分かるかもしれません。
時系列は『フィッシュ・フック~』のハッピーエンドから少し後、及び本編より少し前でしょうか。
これで幸せになっているか不安になりつつも未来に希望を見いだせそうな、そんな気持ちにさせられます。
おまけ部屋では過去作品との繋がりも明かされます。もちろんプレイしたことが無くても問題はありません。当然前作はプレイするべきですが。
ここではレビューしてませんが、あらかじめ過去作品をプレイしておくともっと楽しめるかも・・・?


 管理人コメント

シュン氏のレビュー、およびゲーム本文でひたすら「『フィッシュ・フックは涙しない』のプレイが必須」と書いているのは、本作品が『フィッシュ・フックは涙しない』の1キャラを主人公にした外伝だからです。
…それ以上は、ここではとても言えません。本作のみならず『フィッシュ・フックは涙しない』『ドードーイーウとファーク』までネタバレになるからです。
『フィッシュ・フックは涙しない』で2時間、本作で1時間、それだけ費やせば充分に物語が理解できます。お時間のある方は、『ドードーイーウとファーク』も事前にプレイしておくと良いでしょう。

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【 イツツメのセア 】

イツツメのセア
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 短編ノベル+探索ゲーム ]
作者 [ tentenpla(藤里 さま、天芽 さま、キリサト さま) ]
容量・圧縮形式 [ 51.6MB・インストーラー ]
制作ツール [ Adobe AIR ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 12歳以上推奨 ]
[ 要・Adobe AIR ]
配布元 ダウンロード先

同じ誕生日の2人の少年。そこに待っていたのは・・・悲劇!?

 http://tentenpla.ebb.jp/ シナリオ担当の要望によりサイトURLを貼り付けておきます。
美麗なグラフィックととんでもない展開が特徴のADVです。
話自体はとても短く、プロローグ的な立ち位置に当たるものでしょうか。また、暴力的表現、性的倒錯があることに注意してください。

 ここはとある神様を崇拝する村。今日はセアとエイダ、2人の少年の誕生日です。
セアはエイダからプレゼントがあるというので部屋を探索したり、村を回って謎を解いたりしてプレゼントを探すことになりました。
普通に誕生日を祝われる・・・かと思いきや、そこに待っていた衝撃の出来事とは・・・!?

イツツメのセア イツツメのセア

 探索と謎解きで話を進めていくことになります。探索は総当りで調べれば何とかなりますし、謎解きもヒントが明確で難しくありません。
しかし・・・この作品の本質は衝撃どころの話ではありませんでした。主人公(セア)の誕生日を祝うだけで終わるはずがありません。
あるキャラのある行動には唖然としましたよ・・・。何でそんな結論に達するというのですか!?
でも全然関係無さそうなプレゼントが実は伏線になっていましたし、村の人たちも・・・みんな何かを隠している・・・?
それにしてもこうなるとは全く思っていませんでした。ある意味では悲劇、すれ違い、といった所です。これは・・・幾らなんでも・・・!
明らかに続編がありそうな雰囲気で終わりますので続きが気になりますね・・・でも、ここからどうやって話を繋ぐのですか!?


 管理人コメント

話は短く、それだけに、最終章のインパクトに全てを賭けた作品です。
微妙に祝われていない村人の様子、序盤から違和感を感じるエイダの言動、「ただでは終わらないだろうな」とは感じていましたが、最終章の展開はその予想を遥かに超えるものです。
謎解きは難しくなく、総当りで行けば解けるレベルです。数十分で読み尽くせるので、何の予備知識も無いまま読み進めて下さい。

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