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■ パロって!! Fighter SPECIAL HEROES DYNAMITE

デ○ラルではありません。メガスです。
作者 [ 岩本三四郎 さま(RETSUZAN) ]
ジャンル[ 2D格闘 ]
容量・圧縮形式[ 71.4MB・ZIP ]
使用ツール[ 2D格闘ツクール 2nd ]
備考[ 製品版:税込 1,050円 ]
ダウンロード 公式HPへ

(補足)
2010.03.28:DL先を「DLsite」に変更。
2010.03.28:作者様HPへのリンクを削除。(名も無きアマチュアフリーゲーマー さま、情報ありがとうございます。)

名乗りを挙げた闘士たち 魔法のいかずち 怒涛のラッシュ 読みの果てに掴む勝利 勝者と敗者を分けるもの

レビュワーハマリ度グラフィック サウンド合計総合判定
ES 9 /10 10/10 7 /10 129/150 B
ckck 7 /10 9 /10 9 /10
メタトロン 8 /10 10/10 6 /10
或野 吟山 10/10 10/10 8 /10
赤松 弥太郎 8 /10 9 /10 9 /10

 《 ES 》  ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:7

萌えるのも可!燃えるのも可!

ハマリ度:9/10
私でもノーコンティニューでクリアできるほどの手軽でシンプルなシステムは見事。
もっとも、この私がクリアできるということは、世間一般で見ればVERY EASYと言うことであるが。
グラフィック:10/10
作を重ねるたびに、グラフィックが益々向上している。
最も、グラフィックの向上方向がDANDAN3時代の燃え方面から、どんどん萌え方面にシフトしていることには、賛否両論あるかもしれないが。
サウンド:7/10
ソレっぽいBGMは、好みが分かれるところだが、私はレトロめいて好きな部類。
サウンド面で特筆すべきは、やはり、声優の皆様の演技。「ショーン隆拳」とか「必勝拳」などと言う台詞をしっかりとした演技で言ってくれるだけで頭が下がる。

■ ドキッ!女だらけのコスプレ格闘

本作「パロって!Fighter」(以下:パロファイ)は、登場人物全員が女性という、萌え格闘…と言うのが第一印象でしょう。
しかし、肝心のシステムは、複雑さを丁寧に廃し、かつての格ゲーを新しい視点で楽しめるようにした、初心者もかつての凄腕も楽しめるモノです。流石は、今までの作品で我々フリーゲーマーを魅了してきたRETSUZAN。
その視点で見ると、「パロファイ」の登場人物たちは、いかにも骨太で暇あれば自己研鑚に励んでいそうな方々ばかり。某・天使さんの力で戦う女子学生軍団よりは、格闘家として不自然さを感じません。

実は私、どちらかと言うと、萌えを語るのは苦手です。
私のレビューは、「パロファイ」のシステム面…燃え方面を中心に語って行きたいと思います。

■ 「コンボ」以前の物語

「コンボ」…現在では格ゲーの常識…というより、知らずしては一方的にボコられるのみと言う程まで成熟したシステムです。
しかし、「パロファイ」が参考にした黎明期のシステムでは、そんな言葉はありませんでした。いわゆる「ジャンプ大パンチ→アンパン→塩ラーメンアッパー→昇竜拳」などと言った「連続技」でした。
今現在の格闘ゲーム(…他のRETSUZAN作品でも言える)のように、「通常技の弱→中→強が必ず繋がる」システムは、「ヴァンパイア」の時代…格闘ゲームが成熟しつつある時代まで進まなくてはなりません。

今では、「格闘ゲームで覚えることが増えた」と、短所のように語られるコンボですが、元々は複雑なコマンドを使わなくとも戦えるために作られたシステムです。
そう、「パロファイ」が参考にした時代のシステムは、

…と、今よりも知っていることと知らないことの差が大きいものでした。
事実、私が「パロファイ」の登場人物で知っている連続技は、「飛び込み→アッパー→ショーン隆拳」だけです。
当時の私は、アクションゲームにアレルギーがあって、ゲーセンではギャラリー専門でした。

■ 「コンボ」以後の人たちへ

「パロファイ」は、黎明期のシンプルなシステム(↓→\+パンチが出せたら英雄)を、現在のコンボバリバリの格ゲーで育った人々、ついて行けない人にも楽しめるようにした作品です。
波動・昇竜・竜巻のシンプルなコマンド技、初心者に出しやすいタメ技で固め、真空波動・覇王翔吼拳と言った難しいコマンドは廃しています。
複雑な超必殺技コマンドを持つ「SPECIAL」スタイルでは、コマンドが簡単(レバー方向が3つ程度)な2キャラを配し、苦手意識を防いでいます。
「DYNAMITE」スタイルでも、わざわざ同時押しボタンを実装したほどです。

コマンド技自体も、今現在の格ゲー(…と言うより「格ツク2nd」の仕様)に従い、出しやすくなっています。
…おかげで、今現在の格ゲーに慣れた私の場合、タメ技が出せるようになるまでかなり時間が掛かりましたが。

■ ちょっと問題点

「パロファイ」は、初期のシステムの良いトコ取りをしたシステム…なのですが、若干悪い所も受け継いでしまっています。
その代表的なものが、飛び道具の対処方法の貧弱さ。
何てったって、コンティニュー画面のアドバイスに「CPUは飛び道具に弱い!」と堂々と書かれている程です。
現在の飛び道具の対処法(無敵時間のある移動方法、ガードを前提としたジャンプ)が使えないため、いわゆる「鳥かご」状態が発生してしまいます。現在の格ゲーマーが「SVC CHAOS」で感じた違和感が、このゲームでも起こりかねないのです。
対人戦ならば、いくらでも戦略の幅が広がるので、この違和感はほとんど感じないのですが、戦法が画一化されがちなCPU戦では、後半戦では「離れて飛び道具連発」と言う、サムいシーンことになりかねません。
フリー格ゲーは、ほとんどの方がCPU戦しかプレイしないため、「対戦」としてのシステムと共に、「CPU戦」としてのシステムも練って欲しかったなぁ…と非常に惜しんでおります。
まぁ、こんな「色々してみたい」というユーザーの要望が、今現在の格ゲーを複雑化させた一要因なのですが。

■ 最後に

この「パロファイ」には、現在評価している無料版のほかに、有料版(\1050)もあります。
無料版ではCPUでしか登場しない、増田 佳(スト1版)、岡野 杏里(餓狼1版)、そしてラスボス2名がプレイできます。
…別の言い方をすれば、有料版の追加要素は、キャラ追加と広告の排除だけとも言えますが。
追加キャラ4名は、どれも様々な面でトンがった性能を持っています。特に、極悪な性能を持つ隠しラスボスを使ってみるために、1000円弱の価値はあると断言します。
…私?逢ってもいねえよ!!

 《 ckck 》  ハマリ度:7 グラフィック:9 サウンド:9

見かけは萌えゲー。中身は格ゲー。その名はパロって!!(略

ハマリ度7/10
パロディに走りつつも、ゲーム性を上手く両立している。
これで、ボス以外のキャラ性能にばらつきを感じなければ…。
グラフィック9/10
正直、仕事量が尋常じゃない。フリーで遊べることに感動を覚えるほど。
巨乳キャラが多すぎるので、1点マイナスしましたが。
サウンド9/10
キャラごとのシステム音までパロディにする力の入れっぷり。ボイスの量も、無料版の限界を超えている。
贅沢を言えば、BGMにもう少し燃え要素が欲しかった。

読み合い格ゲーとは

大変乱暴な表現になりますが、読み合い格ゲーとは、威力に大小の有るじゃんけんと言い換えることが出来ます。
コンボに頼らなければ、牽制・対空・飛び込みを三すくみにして、お互いの体力を削りあうゲームですからね。飛び道具で浮かせ、対空で打ち落とすという基本セオリーも、この理にのっとったものですし。
ムシキングなんかが良い例です。あれは見た目までじゃんけんですよね。

え?それならコンボとは何かですって?
じゃんけんで勝った後に、相手に追い討ちをかける行為ですよ。
現在の格ゲーは、それ主流ですが。

格ゲーに萌えを配合する意義

先日、このフリーゲームのことを全く知らない知人に対し、
「2Dの読み合い格闘ゲームを復活させるには、どんな要素が必要だろうか尋ねたところ、
「萌えだろ」と大変漢らしい返事が返ってきました。コンマ秒で。
世間の需要とクリエイターの供給の一致に感動しつつ、萌え絵がゲームの入り口として活躍する時代なんだと、今更ながらに痛感しましたね。

確かに、単なるじゃんけんなら、誰もゲームとしてプレイしません。
格闘ゲームにカードの要素を足したムシキングが大ヒットしたり、アクション性と爽快感を追加したコンボ系の格闘ゲームが読み合いのそれをほぼ駆逐したことから考察するに、ゲームには何かしらの付加価値が必要なのでしょう。
その様に考えられた結果、このゲームに搭載されたのが「萌えパロディ」だった。と。(大変勝手な想像ですが)

内容としてどうか

「なら、この作品はネタゲーなのか」という疑問が湧くことかと思いますが。それは断じて否。
ゲージは体力一本。無闇と繋がるコンボは無し。基本は読み合い三すくみ。
さらに、パロディ元のシステムを驚くほど忠実に再現。外見こそ今流行の萌え格ゲーながらも、蓋を開けたら10年以上前の本格作品を髣髴(ほうふつ)とさせる仕上がりとなっています。

この作品のパロディは、単なるお遊びではありません。
客寄せ的な要素と、ゲームとしての完成度を高める、二重の効果を持った付加価値なのです。

 《 メタトロン 》  ハマリ度:8 グラフィック:10 サウンド:6

デラごっつい 立ち強キック 強チェスト 四段で止めて 強怒龍砕(八割)

ハマリ度 8/10
とにかく元ネタ再現度の高さに驚かされる。原作どおりのコンボを叩き込んでニヤリ、カシカシ投げをやってはニヤリ。
ただ、敵のAIが弱めになっているためクリアが非常に簡単で、格闘ゲームとしては飽きが早いかもしれない。(裏ボス除く)
グラフィック 10/10
流石はRETSUZANと言うべき高品質なグラフィックには文句のつけようも無い。
溝内の負け絵が岩本弾にしか見えないのはご愛嬌か。
サウンド 6/10

元ネタ再現してねェーッ!!!

決して低品質なBGMでは無いのですが、正直期待していただけに落胆が大きかった。
佳と対戦したときにあのBGMが流れなかったときの落胆は筆舌に尽くしがたい。
音楽をパロれというのも無理な話だし、しょうがないことは解っていても減点してしまう。

●パロって!!のここがスゴい

○キャラがスゴい

SFC時代に勇名を馳せたゲームから、とりあえず掻き集めてみましたとばかりにパロったキャラがスゴい。
そのどれもが原作をキッチリ再現しつつ絶妙に萌やされており、RETSUZANのアッツイ漢魂が伺える。
個人的にはキャプテゲフッゲフンキャサリン木戸が原作好きも相まって好きなキャラ。

…まさか21世紀になってキッドに萌える日が来るとはお天道様でも思うめえ。

○再現度がスゴい

一通り試してみましたが、原作で使用されたコンボは自分が知る限りほぼ全て使用可能。
ケイ三段や小足アッパー昇竜、上で記した八割コンボなどもガッチリ可能で、こだわりにこだわったRETSUZANのアッツイ漢魂が伺える。
しかし残念ながらま こ と に残念ながら、ハイパーバズーカの尻尾を起き上がりに重ねることができないため溝内二十段は不可能ッ……!!
溝内十八段は繋がるのに…もったいない…至極もったいない……!!


○小ネタがスゴい

ステージごとの背景画像はどうやら原作を再現していないようだ、と思いきや何故かストリートファイター(初代)のステージがあったり、
デスマッチモードのみ登場するステージがあったり、ちょいとズレた所からチョイスされたステージがいくつか。
他にもクリアするとベgゲフッゲフン佐衣子が律儀に表彰を受けていたり、ボーナスステージでは車を破壊できたり、
随所にニヤリとさせられるネタが盛り込まれており、往年の格ゲーマーに向けたRETSUZANのアッツイ漢魂が伺える。

●パロって!!のここがアカン

○AIがアカン

弱い!!とにかく敵が弱い。飛び道具を連発しているだけでガードすらせず完封とはどういうことか。
初心者向けであるとか救済措置であるとかではなく、単純にAIがしょっぱいのでは?RETSUZANのゲームは毎回こんな感じであり、 漢魂を感じない。
ここは改善を求めたいポイント。
その割に佐衣子だけはやたら執拗にニーラッシュを仕掛けてきたり、バランスが取れていないのも問題に感じた。

○ギース様がいない

許しがたい。

○カルノフがいない

許しがたい。

○ザンギエフがいない

まっこと許しがたい。

●総評

格闘ゲームとしてみると、正直なところ敵の頭があまりよろしくないので手ごたえは薄い。
往年の格闘ゲームを愛するプレイヤーであれば随所に盛り込まれたネタにニヤリとできることは請け合いであり、
萌え萌えしたキャラの見た目で拒絶することなく、一度プレイしてみてはいかがだろう。
昨今の萌え萌えした格ゲーを好むプレイヤーも、古臭いシステムで拒絶することなく、
かつての格ゲーが携えていたアッツイ漢魂に触れてみて欲しい。


●注釈

○カシカシ投げ
ワールドヒーローズシリーズに存在する投げ返しを何度も繰り返す様のこと。ワーヒー2では特に敵のAIが強く、投げ返しをかなり正確に決めてくるためによく起こった。
永久ループを防ぐため投げ返しは6回までとなっており、最後まで続けば結局投げを仕掛けた側が打ち勝てるようになっている。今作ではこれも再現されており、RETSUZANの(略)
カシカシ合戦に打ち勝ったときの快感は言い表せないものがあり、ワーヒーの面白さの一因であったというか最近の格ゲーにも実装すべきだと思う。ガチで。
○裏ボス
  • 風神脚はガードしても食らってもスクリューいずな落としが繋がりますが仕様です。
  • ジャンプ攻撃を除くほぼ全ての攻撃が必殺技でキャンセルできますが仕様です。
  • 根性値が異様に高く、HPが点滅してからがどうかしてると思うほどタフですが仕様です。
  • おまけに恐ろしい性能の超必を装備していますが仕様です。(とどめのパンチがかならずミスるのも仕様です)
  • こんなとんでもないキャラが普通に主人公として使用できる格ゲーが存在しますが仕様です。
○溝内二十段
しゃがみ強K>ハイパーバズーカ>ジャンプ弱K>空中チェスト三段>少し歩いて近立ち強K一段>チェスト四段>しゃがみ弱K>立ち強P>強チェスト四段>しゃがみ弱K>怒龍砕のコンボ。
しゃがみ強Kでダウンした相手にバズーカの尻尾をめくりで重ねるとガード不能っぽく当たることを利用したコンボだが、今作はこれを再現できないため再現不可能。
ジャンプ弱Kから始動する溝内十八段は普通に使用可能である。

 《 或野 吟山 》  ハマリ度:10 グラフィック:10 サウンド:8

Year! めっちゃパロディ

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 いやぁ、私が「バーニングエンジェルス」のレビューを書いたときには、再び裂斬のフリー作品でイチオシをやるとは思いもしませんでした。もっとも私は、1050円出して有料版買ったんですがね。
 という訳で、私のような裂斬馬鹿(れつざにすと)はさながらブレーキの壊れた某社のトラックのように危なっかしく遊びまくっていることでしょう。人生踏み外すなよ!

 さて、今回私はどのようにレビューを書いたものかとちょっと悩んでおりました。キャラクターの元ネタと魅力についてなどは、多分赤松様がきっちりやってしまい(眼鏡っ娘が2人もいるので)、私が繰り返すのもどうかな・・・、と思ったのです。
 そこで私は、キャラクターの萌え要素などについて語るのは控え、代わりに対戦格闘漬けの高校時代を送った者としての、しばらく対戦格闘から離れていたプレイヤーのためのリハビリ解説をお送りすることにいたします。
(そう言えば、高校3年生のときセンター試験の前々日にゲーセン行って風邪もらってきたのを思い出しました。それなのに何故、大学に現役合格してしまったんだろう・・・)
 しっかし、こちらの「ミコイチ」のレビュー、ものの見事に歴代管理人の間で分業体制が成立しております。何でこんなに上手く被らずにすんだのでしょう?

リハビリ解説の前に、たまには評価の内訳を書きます

ハマリ度:10
いや、このゲーム、私は折に触れて何度も遊び返すことになるでしょうから。次回作が出るまでは・・・。(さりげなく要望)
以前私が指摘した「名古屋不足」も、溝内の技にて一応解消されていますし(瑣事)。
グラフィック:10
 岩本様がFlashアニメの技術をゲーム制作に用いるようになったのは、同人活動を始めた頃から(『MAJEWELICK IMPACT』から)なので、フリーソフトしか遊ばない人には「こんな滑らかなキャラアニメ作るのを知らなかった」という方も多いのでは。
 元ネタをより良く思い起こすためにも、背景はもっと描いて欲しかったとも思うのですが、「背景8点、キャラアニメ12点を平均して10点」という感じで10点にしました。
サウンド:8
もうちょっとBGMが立ってても良かったかな・・・。これが唯一のマイナス要因。
あの頃を思わせる各種音声には感心しました。100均のイアホン持ってMVS(マルチ・ビジョン・システム)に小遣い注ぎ込んだ高校・大学時代を送った、現在28歳の私を含む30±5歳程度の人には感涙モノです。

リハビリ解説、こちらから。

ファイターサイドキャラクター

 このゲームの中ではもっともスタンダードなファイトスタイルのキャラクターなので、特に戸惑うこともないでしょう。
 このスタイルに於いて、初心者がちょっと困るであろう唯一の要素は、「攻撃ボタンが6つもある」ということでしょう。その困惑を和らげる方法として、私は「慣れるまでは、中攻撃を封印する」ことをお勧めします。私が前面4ボタンのスーファミでやっていた方法です。そして、徐々に慣れてきてから、使うボタンの数を増やしていくのでも良いでしょう。

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増田 圭
 もっともスタンダードなスタイルの中で、もっともスタンダードな操作感のキャラクター、ということで、このゲームでもっともスタンダードなキャラクターというふうに考えて間違えありません。多分。別に一目惚れした娘がいない、というのであれば、彼女から試してみて下さい。
 さて、格闘ゲーム初めてだし、という御尽にはとりあえず、彼女の3種の必殺技を自由に出せるようになって欲しいところ。そこでここでは、必殺技の出し方について軽くアドバイス。

・覇王拳、竜巻旋空脚
 コマンドを急いで出そうとすると、うっかり斜めジャンプに化けてしまいがちだと思います。
 格ツクの仕様上、コマンドの方向キー部分の最後の方向にキーを入れっぱなしにしてボタンを押さないと必殺技は出ません。
 具体的に言えば、例えば自分の操る圭が右を向いているときに覇王拳を出すのであれば、「方向キーを真下、右下、真右の順に入力→最後に真右に方向キーを入れたまま、パンチ」と入れることになります。
 よって、必殺技を出す練習として、「方向キーを真下に入れた状態から、スムーズに前に方向キーを入れ、前に歩きながらパンチ」というのを繰り返しやってみて下さい。
 慣れないと普通に「しゃがみから少し前に進んでパンチ」となるでしょう。しかし、少しずつ前に歩く距離を縮めていけば、いずれ前方に両手を突き出し気弾を飛ばせるようになります。これが覇王拳です。
 覇王拳が出せれば、コマンドが左右逆でボタンがキックボタンになっただけの竜巻旋空脚も出せるはずです。

・ショーン隆拳
 難関です。とりあえず出せなくても、ショーン隆拳の代わりになる技はあるので、気にしない方向で・・・。(対空技としては、圭にはしゃがみ強パンチや、立ち強キックが使えます。)
 どうしても出したい、というのであれば、「前(右)に歩く→歩いた状態から、すぐに方向キーを真下、右下と入れ、右下に入れたままパンチ」と入れると良いはずですが、なかなか出ないと思います。出せないのなら、「気が向いたら練習してみる」ぐらいの気持ちでたまに出そうとしてみるのが良いでしょう。

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加賀部 佐衣子
 佐衣子は、必殺技を出すためにある方向に方向キーを入れっぱなしにしておかないといけない、いわゆる溜めキャラです。
「ある方向に入れっぱなし」と言っても、「左に溜めて」とある場合は、必ずしも真左である必要はありません。左下でも、左上でも構わないのです。
 まあ、上溜め技のない佐衣子の場合、何はなくとも方向キーは左下に入れておくようにしましょう。
 さて、佐衣子の必殺技、特にサイコスマッシャーアタックはなかなか強力です。とりあえず強サイコを連発し、ちょうど画面の端から端へ往復しまくるのは、御子様染みていますが、相手によっては死ぬほど嫌です。
「俺はガキじゃねぇ!」という方は、サイコ以外にも、時折長い脚による立ち強キックで相手の動きを封じていくのが良いでしょう。サイコの代わりに、ダブルニープレッシャーを出すのも良いです。ダメージ高いですし。
 なお、佐衣子の弱点は、相手から攻められたら反撃しづらいことです。自分から攻める分には強いのに。勢い、佐衣子のいる対戦にはワンサイドゲームが多くなることは、頭に入れておきましょう。

スペシャルサイドキャラクター
 このスタイル、元ネタが2ラインバトル(最近で言えば、某イスカみたいな奴です)のものなので、ちょっと無理があるような気がしますが・・・。
 このスタイルのキャラクター最大の特徴は、体力が減ると出せる超必殺技の存在です・・・が、なぜか元ネタでも超必殺技に癖のある2人が選択されているところに、岩本様の通っぽさを感じます。
 個人的に言えば、 肥満成金太極拳士動作の緩慢な巨漢レスラーを使いたかったのですが。(私も通好み)

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岡野 杏里
 元ネタの方でも、アニメでは眼鏡を掛けていましたけど・・・。狙いましたね岩本様。

 それはともかく、杏里には、飛び道具に対空技・突撃技と、一通り技が揃っていて使いやすいです。ただ、彼女を使いこなすのであれば「めくり空破斬」は是非覚えて下さい。
 どういうことかと言えば、「空破斬は弧状の軌道をとって移動する技だが、ちょうど降りてくる途中の足が相手の後頭部のちょっと後を狙うような位置関係で繰り出す」ということです。
 このような位置(ラウンド開始時の間合いよりちょっと近付いた位がちょうど良い)で上手く出すと、相手は普通にはガード出来ずに喰らってしまうのです。
 これを相手がガードするためには、前に方向キーを入れておかないといけません。こういったガードをしないといけない攻撃のことを、めくり攻撃と言います。
 このめくり攻撃、通常はジャンプ攻撃で行うものなのですが、杏里のジャンプではなかなか上手く飛び込めない(対空技を喰らいやすい)と思います。しかし、結構対処しにくい速さで突っ込む空破斬だと、相手も慣れないと喰らいがちです。コンピュータ戦の杏里もよく使ってくるので、是非お試し下さい。

 なお、基本的に超必殺技の超裂破斬も、当てるならこの使い方がよいのですが、いかんせん溜め技なので、超裂破斬を出すまでの技の組み立てをうまくしなくてはなりません。これについては、個々人の研究に任せ、私からは何も言わないでおきます。 ・・・私が使いこなせないからではないですよ?!

0705ariya_yawara.jpg 山田 やわら
 このゲームでは唯一となる投げキャラなのですが、某ザンギとは違い、数ある投げ技の多くが溜め技です。その為、ここでも溜め方が重要になってきます・・・が、例えば「相手を何らかの技で転ばす→起き上がりに(溜めをつくりながら)飛び込み、技をガードさせる→相手のガードが解けるタイミングで、コマンドを完成させて投げる」という、某ザンギと同様のハメっぽいやり方が単純でしょう。超必殺技のダイナマイト稲妻落としも、ふっとばし攻撃などをガードさせてから決めてしまって下さい。

 さて、私がやわらについて注視して欲しいと考えるのは、空中投げである稲妻落としです。これ、かなり優秀な対空技になるのですよ。
 やわらを使う際は、相手が飛び込んできたのを見たとき、即座に「上→下を入れながら強パンチ」と素早く入力できるよう心構えしましょう。相手を真下から投げ飛ばす、やわらの雄姿を見ることが出来るはずです。

ダイナマイトサイドキャラクター
 このスタイルは、攻撃ボタンが4つで済むこと以外に、一見してファイターサイドキャラクターと操作系などが変わらないような気がします。
 実際、元ネタの1作目では攻撃ボタンがパンチ・キックそれぞれに弱・中・強と、6ボタン用意されており、「そのまんまパクったんかい」と思った人も多かったかもしれません。
 少なくとも、作品名の前に「訴えられた」とわざわざ付けてた某レビュワーの認識はそうに違いないと思います。
 ともかく、ファイターサイドのスタイルに慣れてしまった方なら、こちらについての説明は不要でしょう。ジャンプが低いので相手に飛び込みやすいことと、溝内は頭部、玲は足元を執拗に攻撃されればすぐ気絶してしまうことだけ頭に入れてさっさと使ってみて下さい。

0705ariya_mizouchi.jpg

溝内 命
 元ネタの方では、主人公がイナヅマポリ公であることをすっかり忘れさせるほど強烈なインパクトを放った、浪花快男児(27歳高校生)だったわけですが・・・。溝内女史にもその心意気はしっかり息づいております。
 元ネタからの傾向であるインパクトのあるルックスと、対照的に癖の少ない必殺技群もそのまま。ただ、怒龍砕にだけはご注意下さい。
「左→左下→下+パンチ」というコマンドの関係上、焦っているときに出そうとすると、ハイパーバズーカになってしまう可能性もあります。弱怒龍砕はなかなか良い対空技なので、コマンド入力の際は真下で止めるように気を付けましょう。これは、空天砕とデラごっついハイパーバズーカの間でも同じことです。

 なお、全ての技を間髪なく繰り出すことで、デラごっついハイパーバズーカ→連続空中蹴×4→空天砕」が連続技(16段・補正無しなら7割近いダメージ)になります。
 元ネタの方にもある、ちょっと有名な連続技です。私は確認したので、腕に自慢のある人は確かみてみろ!

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天道 玲
 元ネタの方、実はあまり知らないのですが・・・。
 というわけで、彼女については敢えてあまり語らずにおきます。(疲れたし)
 言えるのは、「じぇっちゅー」の追加入力はヒット確認できたら強の「いりやっ」、それ以外は弱の「はっ」にすることくらいです。

ヒーローズサイドキャラクター
 このスタイルでは、方向キーの他のボタンをたった3つしか必要としません。その3つの内訳は「パンチ・キック・挑発」なので、実質攻撃ボタンは2つ、非常に単純なスタイルかもしれません。
 しかし、パンチやキックの威力は、弱・強の2段階あります。これを出し分けるためには、ボタンを押す時間に差を付ける必要があります。感覚としては、パンチボタンを押してすぐ(0.1秒程度で)離すと弱パンチ、押しっ放しなら強パンチになるのです。慣れましょう。私は中学生のとき元ネタを猿のようにやりこんで慣れました。
 ・・・もっとも、このスタイルで戦う2キャラの場合、それほど弱攻撃にこだわる必要が無いような気が・・・。
 その他にも色々システムが特殊で、当時を知らない方にはかえって新鮮かもしれませんね。当時はやってる本人達は命懸けでやってた投げ返し合戦とか、「はたから見てどれほど笑える状況になっていたか」などと呑気におっしゃる某レビュワーがいたことを思い出します。

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阿須 房美
 いかにもな怪僧のおっさんだろうが、三つ編みの眼鏡っ娘だろうが、基本は巨大化する手足です。
 ふーちゃんの場合、他のスタイルのキャラから攻め立てられると、技の出の遅さもあってちょっと面倒です。そこで中距離からデカい手足(判定もデカい)や飛び道具を適当に出しまくって威圧し、相手を事前に押さえ込んでいくのが、ふーちゃんにお勧めの戦い方です。

 さて、ここではこのヒーローズサイドキャラクターに特有の起き攻め(倒れている相手が起き上がろうとしているところに仕掛ける攻撃)について、ちょっと触れておきます。
 このスタイルでも、投げは方向キーを前か後に入れながら強パンチ(キック)です。しかしこのスタイルでは、強攻撃を出すためにボタンをちょっと長く押さないといけません。
 そこで、起き上がろうとする直前の相手に密着しながら、投げのコマンドを入力してみて下さい。
 ・・・普通はただの強攻撃が出るでしょうが、タイミングが絶妙だと、相手を起き上がった瞬間に投げてしまうことが出来てしまいます。
 これぞ必殺起き投げ。コンピュータもたまに使ってきます。
 ひどい、とお考えの方もいるでしょうが、投げ返しのシステムのあった元ネタのゲームの方では割とあっさり受け入れられていた攻め方です。・・・でも、全員が投げ返し出来るわけでないこのゲームで、起き攻めとして投げを使うかどうかは、プレイヤーのモラルに委ねます。
(黒魔術師や海賊はどちらかと言えばヒールなので、私自身としては許されると思いますけど。)

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キャサリン 木戸
 元ネタの方では、最強キャラの聖女剣士(『さっさと魔女狩りにあって火炙りされろこの高飛車女め!』と言われるほどバカ強かった、10割連続技があったし)に次ぐ強さを誇った海賊さんなのですが、その強さもきちんとコスプレされていますのでご安心を。

 木戸の強さは、その技の豊富さにあるのですが、必殺技のいくつかが溜め技ということもあり、その豊富さを生かさずに「待ち」に徹してしまうプレイヤーも多いことでしょう。
 木戸は待ちプレイでも強いのですが、折角なので、佐衣子のところでも書いたようにジャンプしながら方向キーを左下に入れるなどして「攻めながら溜める」ことを意識してみるのをお勧めします。
 なお、システムの都合上、例えば右向き時に「左に溜める→パンチボタンを押す→押しっ放しのまま方向キーを右に入れる」としてもジョーズナックルが出せます。
 これを利用し、「左下に溜める→パンチボタンを押す→押しっ放しのまま方向キーを右に入れ、すぐにまた左下に溜める→ジョーズナックルが出たらパンチボタンを離す→ジョーズナックルを出した後の硬直が解けた(自由に動けるようになった)ら、パンチボタンを押す→押しっ放しのまま方向キーを右に入れ、すぐにまた左下に溜める→ジョーズナックルが出たら・・・」と繰り返すことで、ジョーズナックルを連発することが出来ます。
 途中で相手が飛び込んできても、ジョーズアッパーの溜めが完了しているので、撃ち落せるでしょう。どうせ待つなら、これ位は覚えましょう。

 もう一つ、システムを利用したリバーサル(起き上がりの瞬間に必殺技を出すこと)のやり方も解説します。それは簡単で、「起き上がるちょっと前から必殺技のコマンドを完成させ、最後の方向キーとボタンを押しっ放しにしたまま起き上がる」というものです。起き上がりに相手が攻撃を仕掛けてきた場合、リバーサルで出すのはジョーズアッパーが良いでしょう。

 これら全てをマスターすれば、木戸は恐ろしい強さを発揮してくれるかも。友達無くさないでね。

最後に・・・

 以前の裂斬ゲーム(例えば、『魁!!男塾』)のヘルプには、「格闘ゲーム講座」という、結構ためになる記事が含まれています。是非、一度お目通しをしてみて下さい。
そして、「ザ・ワールド」や「へっきし!」などの用語をガンガン広めましょう!!!

 《 赤松弥太郎 》  ハマリ度 : 8 グラフィック : 9 サウンド : 9

クソゲーモード
なんだこのクソゲー !

やろうって言ったの君じゃん

(※画像はイメージです!)

 おはようございます、赤松です。
 今回は久々の再登場、あの同人格ゲー界の(おす)、漢の中の漢、萌えなじーが熱く滾る岩本"DAN"三四郎兄貴のゲームです。
 燃えるハートでクールに戦う兄貴への礼儀として、本来ならば、もっと萌えて萌えて萌えまくる、かつ気合いの入ったレビューをお届けするべきなのですが、私はむさい野郎ですし、萌え萌えなおにゃのこにも縁がないので……上橋軍曹なら辛子ちゃんを呼ぶところなんでしょうが。仕方ないので、私の真心込めた平文レビューをお届けしま

……呼んだ ? 兄。

 いや、呼んでない呼んでない。俺は断じて決して呼んでない。

……ふうん……。

 ま、待て、落ち着け ! とりあえず刃物はしまおう、な ?
 ……まあ、一応「女の子」ではあるし、最近はやんデレなんてはやってるみたいだし……理解できんが……
 そのー実はな。お前に頼みが

……兄にやってほしいゲームがあるの。

 ん ? てーかそれ、パロファイだし。
 いや、俺の頼みってさ、俺の代わりにそれのレビューを

……兄がやるの。

 ちょと待て、何ビデオとかマイクとかセットしてんのうわカメラをネットにつないでるって

……嫌なら代わりに、兄の恥ずかしいプロフィールを一挙公開……

 いやー ! やめてくれー ! それだけはマジ勘弁 !
 ……ああ、そうだよ。どうせ俺は波○拳も出せないヘタレだよ ! 格ゲーなんて嫌いだぁぁぁ

……そんな兄のプレイを全世界に配信。

 美しくないぃ ! 下手くそなリプレイなんて誰が見るものか !
 まあ、若妻ヴォイスで「あっ……」とか「ジャンプできるんでしたっけ ?」とか「あーんもうやだぁ」とか言えば話は別だけど

……頑張れ。

 な゛。

【兄の挑戦】パロってファイターを兄にやらせてみたの【パクリ】

タイトル画面

 もう始まってんの !? ちょっと待った……

 ……げふん……

 若妻ヴォイスって、こんな感じですか ?

キャラセレクト

 あー、結構知ってる。
 3段目がちょっとわかんないけど、他は見たことあるよーな気がー。
 オススメとかあります ?

 じゃあ、この娘で。

技表

 あれ ? 飛び道具出ないな……
 え、こうですか ?
 あー、技表出せるんですね。これは便利だわ。

 えいっ。
 ほら、ね、出るでしょ。キーボードなら出せるの。パッドだと出せないんですけどね。

ボーナスステージ

 あー、これか。
 これいっつもうまく行かなくて……

 どうでもいいですけど、車体浮いてますねー。
 すんごい壊しっぷりだなあ。

 おっし、クリアー。

裏キャラ

 えっ !? なんでこんな減るの ?
 これ怖いなー、一発で1/3くらい、あっ !
 もう、来ないで ! 来ないでよ !

 やぁっ……
 悔しいっ ! 絶対勝てると思ったんだけどなー。

ボス

 出たーっ(笑)
 サイ子って名前が、あっ痛い痛い !
 あーん、投げられたー。反則だよそれわ !

 あぁっ…… !
 わかってたんだよ、来るってわかってたんだよ。

ボス

 おおー、ラスボスだー。
 格の違いが……一人だけ3Dっすよ。

 え ? 知ってますよ。○ュラルでしょ ?

クリア?

 ふう……。
 達成感というより、終わったーって脱力感がー。

 え、ウソ !?
 なーんーでー、コンティニューたくさんしてるよ ?

隠しボス

 あっ、ひど、あっ !
 ひどい ! 見た目バタバタしててかわいい、えっ !?
 潰された ? なんで !?

 ちょっ……今、何が起きたのかわからなかったんですけど。
 もうやだ……

……兄の成績なの。

vs 山田2 - 0
vs 溝内2 - 0
vs 天道2 - 0
vs ふーちゃん2 - 0
vs 車破壊
vs 木戸2 - 1
vs 佳2 - 0
vs 裏杏里2 - 1コンティニュー2回
vs 佐衣子2 - 0コンティニュー1回
vs ボス2 - 0コンティニュー3回
vs 隠しボス2 - 1コンティニュー7回

……盛り上がりに欠けるの。お蔵入り決定。

 ぜい、ぜい……無茶言うなぁ !
 知らなかったんだよ。突進技途中キャンセルで必殺投げ出せたり、飛び道具キャンセルで上昇技撃った下降中に通常技出せたり、乱舞技一つでピヨリからピヨリに持ってけたりする格ゲーが、この太陽系に存在してたなんて……しかもチチデカイ ! 赦せん !

……自分がないからってひがんじゃって。

 俺巨乳になんかなりたくないわいっ。
 だが、このゲームには貧乳も、ロリも、メガネっ娘も、メガネっ娘もいるからな。お前のような巨乳嫌いでも安心だ !
 特に山田やわら ! 原作でもCPUが鬼という以外売りのないキャラを出したあたり、ロリ要員のためだけに確保されたと考えても良いはず。軍曹も泣いてお悦びのことだろう !

……鼻、拭いて。

 泣かずにいられるか ! DAN兄貴は我らが同志だ ! メガネっ娘が2人も、2人も……チーン
 っ゛て゛こ゛れ゛、サ゛ン゛ド゛ペ゛ー゛パ゛ー゛じ゛ゃ゛な゛い゛か゛ !

……痛む ? 痛む ?

 安心しろ、使ったの裏側だから塩塗った手で近づくなって。
 しかし……心を鬼にして言おう。本作の弱点はズバリ萌え !
勝利画面

……エロい兄を持って不幸せなの。

 やはりわかっていないな……エロとは違うのだよ、エロとは !
 いや、もちろんエロは好きですが。むしろレトロな微エロはもろ○ん大歓迎ですが。
 しかし、きっつい言い方をすれば、それだけなんだよね……かの先人と違い、コスプレが活きてない。なぜ彼女たちがコスプレするのか、背景が見えてこない。

……そこにコスプレがあるから ?

 た、たまに核心を衝くな、お前……
 本作の最大の売りは超高レベルな原作再現だろ ?
「当時のキャラ同士が当時のシステムで闘ったらどうなるか?」(DLsite.comより)って製作動機だからね。
システムに始まり、モーションやCPUの戦術、小ネタに到るまで、凡人の俺にはどんな技を使ったのか想像さえできない位精密にコピーしてる。
「格闘ゲーム黄金時代のゲーマーに捧ぐ」というキャッチコピーは伊達じゃない。
 ただそれだけに、レイヤーが原作キャラの代用品に成り下がってるんじゃないか ? と思ってしまうのだよ。

……原作キャラ出せば解決。

 それは言わない約束だ。
 原作キャラではなく、彼女たちが出場する以上、彼女たちのストーリーをもっと明確にするべきじゃないかと思うんだ。MvCやCvS、KOFみたいな、独自の絡みがあってこそのクロスオーバーだし、そもそも原作キャラ関係ないんだから。
 不思議なのは、DAN兄貴はそういうキャラ立てがちゃんとできる人なんだよね。対戦前の掛け合いとか、レトロ路線を意識して敢えて封印したのか。それは非常にもったいない話。キャラの立っていない萌えなんぞ、ただのエロに過ぎん ! 脱ぐだけだったらサルでもできる、服着てたら日光猿軍団 !

…………脱ぐの。

 いや、やめなさい。はしたない。

……兄が。

 なぜぇ !?

☆大胆次回作予想 !!☆

……綺麗に剥けたの。

 さすがに少し寒いが……かくなる上は、裸でもレビューを断行するッ !
 さてこの「パロファイ」、一作で打ち止めとするのはもったいない。是非第二弾を作っていただきたい。いや、必ず作られる ! 俺の占いは当たる…… !

……食あたり ? ぽんぽん痛いの ?

 確かに……お前の料理の方が当たりやすいな、ある意味で。
 ということで、次回は長モノ解禁、これに決定 !

……ぶんぶん。

 だからカッター振り回すのはやめなさい。本当に危ないから。
 長モノというと侍魂の印象が強いが、どの格ゲーにも一人くらいは武器を使う奴はいる。そいつらだけでコスプレバトル !
 レイヤーにとって命より大切な衣装を危険にさらしながら、彼女たちは戦う ! 戦況が不利になれば、衣装は容赦なく綻びていき、ついには脱げる ! 黒装束のラスボスを倒し、中から出てきた顔はなんと……って、どっから持ってきたのそのチェーンソー。

……重いの。

 だったら無理して振り回すなって。
 しかし、もしシステム的・プログラム的に無理があるなら……あの手を使うしかない。
 名付けて ! 禁断・男の園 !! うっほほーい !

……兄が狂ったの。いつものことなの。

 失礼な。俺は常に正常だ。
 考えたんだよ……なぜ、ふーちゃんのにぎにぎに、原作のようなやらしさが無いのか。
 それはやはり、重低音を響かせるヒゲオヤジに、大の男が身悶えしながらされるがままになっているからこそなのではないか ?
 男同士の戦いには、女だらけの格闘大会にないエロティシズムがあり、それを追求したのがかのゲームだったのではないだろうか !?

……もしもし、救急ですか……

 女性キャラに扮した野郎共が、画面を華麗に舞飛ぶ ! 彼らはレイヤーとしての名誉を賭け、裏声を張り上げ、あくまで艶やかに戦うのだ !

……全裸の男がチェーンソーを持って暴れてます……

 「うっ……」「あぁっ……」などのうめき声入り ! 当然ポロリあり !
 ストーリーによっては、あまりの美しさに魅せられたレイヤー同志の、禁断の恋愛描写も…… !
 あぁ、たまらん ! 扇を持ったくノ一の胸が、胸がァァァァ !

……急いで来てくれるって。

 って、マジで呼んだのかよ !

……警察にも連絡してくれるって。

 てめえの救急車は何色だァァァっ !!

急げ ! 評点だ !

 くそう、またどたばたと評点しなきゃならないのか !

……自業自得なの。

ハマリ度 : 8 / 10
 対戦をやってないので、厳密にはわからないが、バランスはかなりいい方だと思う(クソゲーモード除く)。
 構造的に1人遊びになりがちであるPC格ゲーとして見ても、全盛期の鬼CPUが再現されているため、それだけで十分面白い作品。
グラフィック : 9 / 10
 口の色は仕様と諦めるにしても、やられ絵の線のタッチが違ってたり、3D使用で手を抜いた感があるのが残念。本来10点でもいいくらいの絵でもケチが付くところがDAN兄貴のすごさ。(褒め言葉)
サウンド : 9 / 10
 相変わらずワンダホー。特に「全身ちゃーしゅー !」とか「ち○こーたい !」とか熱演してくださった玲の声優さん、本当にごちそうさまでした。
 ってーか、声優リンク一覧どこかに作ってくださいマジでお願いします。

 ってもうサイレンが聞こえるーっ !?

……今回のレビュー、3 / 10点くらいなの。

 わあっとるわい ! 対談形式は無闇に長くなるから以後封印 !
 撤収だぁ !

……以上、兄と私でお届けしたの。

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