■ 投稿レビュー RPG 21
セスタニアの迷宮 Trigger Knight 東方自然癒 tiny green The Legend of Oyaji
だいちのかけら フルメタルパンツァーズ Ahriman's Prophecy ブルーバレット タクティカルダンジョン

【 セスタニアの迷宮 】

セスタニアの迷宮
レビュワー [ 内村杜斗 ]
ジャンル [ ダンジョンRPG ]
作者 [ 水鏡幻姿 さま ]
容量・圧縮形式 [ 11.3MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:8 グラフィック:7 サウンド:7

いぶし銀の探索ゲーム

とってもシンプルなダンジョン探索RPG
自分でキャラクターを作るのでキャラゲー的な要素は殆ど無く、ストーリーも薄味なので、そういう部分を重視する人にはおすすめしません。
ただ、飾りが無い分バランスの良し悪しは明確に。
そして、このゲームの優れている所は正にそこだったりします。

最大五人のパーティを組み、ダンジョンに潜って探索していきます。
普通に強そうなパーティで進めても良いのですがRPGに腕に覚えのある貴方はゲーム中でもちらりと言及されるように少人数でプレイする事をお勧めします。
無駄な戦闘をしないように心がけていれば、ほどよくシビアなバランスに。
また、隠し扉や宝箱の罠解除といった要素があるため初回はシーフが必須でしょう。

物好きな貴方は一周目から三人、回復職縛り、出来るだけ低レベルクリア でプレイしてみて下さい。
回復職縛りによって戦闘中使えるアイテムが一人につき二つのみというジリ貧な戦いが楽しめます。
ラスボス戦はそこはかとなく絶望感が漂いますが、そこは貴方の頭脳でなんとかしましょう。
希望はありますよ、多分。

まあ、そんなマゾい事せずとも十分楽しめますし、二周目にも堪えうる高バランスゲームなので、手軽にできるダンジョン探索ゲームをお探しならやって損はしないと思います。

あんまり良いことばかり書いても嘘臭いので、 戦士系の戦術の少なさ
使用型スキルが無いのが少し物足りない
足音システムが斬新なんだけれども、実際あまり機能していないような気もする
エレベーター装置⇔回復施設の移動がちょっとだけ面倒
なんていう気になる点もあるにはあります。
が、それを差し引いてもゲーム性は十分、地味ながら良作です。


 管理人コメント

ストーリーが薄味な分、ダンジョン自体の仕掛けとアイテム探しで魅せる作品になっています。
ダンジョンではところどころに隠し扉があり、シーフ能力が無いと影かたちすら見ることができません。シーフ能力は罠解除でも利用するため、必ず一人は揃えておきましょう。
逆に言えば、それ以外のプレイヤー編成はかなり自由です。メインクラス+サブクラスで意外と幅の広いスキルが組めますし、メインクラスとサブクラスの組み合わせに応じて「上級職」にクラスアップします。
なお、ダンジョンの仕掛けや戦闘バランスは厳しめです。謎解きをミスると全滅必至の戦闘に突入する場合もあるため、街でのアドバイスはしっかり頭に叩き込んでおきましょう。

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【 Trigger Knight 】

Trigger Knight
レビュワー [ REN ]
ジャンル [ 自動進行RPG ]
作者 [ Mintsphere さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
言語 [ 英語 ]
Play ダウンロード先 (English Site)

可愛い日本的なキャラクターと超かっこいいBGMが印象的な、フルオートで展開するRPG。
店の前でクリックすると商品を買い、戦闘中にクリックすると所持中のアイテムを使用。
防具を買うとHPも全回復。
HPかLifespanが尽きるとゲームオーバー。

見てくれはすごく面白そうだけど
戦闘は回避不可能で、強力な敵が連続で来たりすると問答無用で終わったり
持ち越される経験値で強化されるのはスコア倍率のみだったりなど奥はやたらと浅い!
それでも意外と苦痛なく繰り返しプレイできてしまうのは、グラフィックとBGMばかりでなく
すぐに強くなりすぐに死ぬ圧倒的なテンポとお手軽さにあると言えるだろう。
工夫次第で化けそうな内容であるだけに惜しい作品。


 管理人コメント

このゲームの欠点は、「持越し強化がスコア倍率しかなく、ほぼ運ゲー」である点につきます。プレイヤーが介入できる要素は「アイテムの購入」と「アイテムの使用」しかありません。
そのため、確率で配布されるイベントがどうしようもないと(Elixirが切れたところで戦闘が連続・アイテムが無いときにドラゴンと遭遇…など)、文字通りの「詰み」となります。
少しでも長く生き残るためには、RENさまも触れた「HP回復を防具購入で代用し、Elixirを節約」「Gold Ticket(使用時の戦闘報酬が10倍!)を購入する…ただし、購入資金(500G)を手にするまでが大変」などのテクニックを使用する必要があります。
13日目から登場するドラゴンを倒すには、Devine Edge…通常の100倍(!)の攻撃を1ターンに与える技が必須と、結局はクジ運に頼るしかありませんが…。

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【 東方自然癒 】

レビュワー [ sunori ]
ジャンル [ 東方二次創作RPG ]
作者 [ ASATO さま ]
容量・圧縮形式 [ 258MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:9 グラフィック:8 サウンド:9

葉っさーん俺だー!リーフスパークしてくれー!

どーもsunoriです
今回ご紹介するのはこれ!東方自然癒!!
と、まぁ東方二次創作(オリキャラ有り)なのでそこを承諾できない方はプレイをお控えください

全然OK、私は楽しいものに目が無いんだヒャッホイな方は是非プレイしてみてはどうでしょうか?

このゲームの見どころは数多くあれど、私的に一番の見どころはストーリー!
正直序盤は少し退屈さを感じる方も居るかもしれませんが(これが原因でハマリ度は9とさせて貰いました)、中盤辺りからグイグイとプレイヤーを引きつけてくれます
・・・と、ストーリーに関してこれ以上はネタばれになりそうなので深く踏み込むのは止めておきましょう

自分で観て聴いて悩んで、そして泣け!

他に見所は戦闘エフェクトなんかもキャラが動いてカッコいいので、作業的になりがちな雑魚戦なんかも比較的楽しめます
個人的にカリスマ吸血鬼さん(ネタばれ防止の為仮名)のスピア・ザ・グングニルがお気に入り

と私的に神ゲーですが、褒めるばかりじゃ公平なレビュワーとしてダメだろと言う事で少しだけ

まず上記の序盤の退屈さは後半の物語の良い塩梅になっていると思うので置いとくとして
マップチップが少し物足りなかったかなと思う部分も
と言うのも、このゲームはツクールVX製なんですが、VXっぽさがやはり出てしまっているので違和感を感じてしまう
それぐらいで他には特に無いかなぁ

最後に

葉っさん(本作の主人公)の薄い本とか絶対に誰も描くなよ!葉っさんはいつまでも純粋な子であって欲しいんだ!もし描いたとしても俺が全部買い占めてやるからな!・・・うへへ


 管理人コメント

プレイして、「この絵柄、どっかで見たことあるなぁ…」と感じた方もいるかと思います。グラフィックは「リィンカーネイション」でお馴染みのFor-Ring さまが担当されています。フリーゲーマーの方は、「For-Ring 氏が描く東方キャラを見る」という楽しみもできます。
この物語の序盤の退屈さは、「本家のキャラ紹介も兼ねている」点も原因の一つです。
原作自体はSTGであるだけに、「こんにちは。死ね!」と評されるぐらいストーリー説明が省略されています。二次制作が公式に許可されているため、世界がむやみやたらと広がり、二次制作からの設定とゴッチャになっているモノも多くあります。そういう膨大な設定を、とりあえず「東方自然癒」に登場するキャラだけでも説明するために、序盤は東方ファンではお馴染みの場所をお使いする展開になります。「お使いシナリオ」が嫌いな方や「すでに知っている」方には、序盤は退屈極まりないかもしれません。
その分、キャラ説明が済み、オリジナルの展開となる中盤以降は、盛り上がりが加速していきます。「フリゲ2011」でも1位を争った作品(最終的にも2位)だけに、「東方自然癒」オリジナル・原作のキャラの魅力を含めて楽しめる作品になっています。

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【 tiny green 】

tiny green
レビュワー [ 七紙 ]
ジャンル [ 極短編RPG ]
作者 [ 地獄カバ さま ]
容量・圧縮形式 [ 41MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

30分で終わるRPG「tiny green」のご紹介です。

森に異変が起きたので森の妖精ティコが原因を探りにいくようです。

気になるところに触れたり、初めて会う敵と戦うときに二言三言コメントがあります。

絵柄はかわいらしいです。

ザコ敵の強さが加速的に上昇していくので見た目よりもスリリングなゲームバランスです。


 管理人コメント

かわいらしい絵柄にもかかわらず、油断してると意外と死ねるバランスになっています。
その最もたる原因と言えるのが、唯一の回復役であるカラス「ブルム」がよりによってオート操作になっており、プレイヤーの任意で回復魔法が発動できない点です。しかも、作者様HPを見る限り、この点は「バグ」ではなく「仕様」として処理されています(=おそらく変える気はない)。
そのため、回復アイテムの購入はいつものRPGより重点的に行いましょう。主役である「ティコ」ともう一人の仲間「リヴ」からして、魔法中心のキャラクターのため、MP回復アイテムも同時に必要になります。

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【 The Legend of Oyaji 】

The Legend of Oyaji
レビュワー [ DECOすけ野郎 ]
ジャンル [ バイオレンス&カオス&ブラックユーモアRPG ]
作者 [ 495 さま ]
容量・圧縮形式 [ 30.5MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
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ハマリ度:9 グラフィック:8 サウンド:8

地震、雷、火事、OYAJI・・・!

【STORY】

時は西暦2000年代。
とある街の僻地に『カツラ会社おやじ』という会社がありました。
その会社は、表向きはカツラ作りをしていますが、実態は金を積まれれば『どんな仕事(つまりは犯罪である)』でもこなす闇の組織だったのです。
そこに勤める社員は「一人で軍隊を軽く壊滅できる」くらいの力を持っていましたが、それ以上に圧倒的な社長、OYAJIがいました。
社員はOYAJIによって犬畜生以下の扱いをうけていましたが、OYAJIはとても強かったので社員は誰も逆らえませんでした。

しかし、それはある日すべてが変わってしまったのです。
プレイヤーの目的は「世界を見てくる」こと、そして「はぐれた仲間を探すこと」だったのですが…旅の目的が見つかるのでしょうか?
マルチエンド制を採用しています。

【概要】

このゲームはRPGですが、既存のよくあるRPGと異なる点が多数あります。

その1:力でゴリ押しができる
いざというときは、このゲームではゴリ押しができます。

例えば、ここにロックされてあるドアがあるとしましょう。 先に進むためにはどうするか。

①スイッチを押す
②鍵を探す
③扉をぶっ壊す

そうです。このゲームは①や②という選択肢を選ぶのは損そのもの。
・・・まあこのゲームにはカギとかそういう概念がないから、ともかくロックされたドアがあったらぶっ壊す。
ペナルティは存在しないので、じゃんじゃん力でゴリ押ししていきましょう。

その2:独自の戦闘システムを採用している
覚えることが多いですぜ、このゲーム。

本ゲームは、ウェイトターン制を採用していて、「行動ゲージ」が一定ラインに到達するとそれぞれのキャラを動かすことができます。
そして、戦闘コマンドなんですがこれがまた独自というか、面倒というか・・・。

このゲーム、SPポイントが重要です。MPみたいなものです。コレがないと回復をしたり特殊攻撃・防御をすることができません。
通常攻撃や【溜める】で回復していきましょう。

【攻撃】では「通常攻撃」がありますが、それ以外に「回避率が上がる(攻撃の精度が下がるので当たりづらくなる)回避攻撃」や「SPポイントを使用する特殊攻撃」、味方1人の援護をし、敵からの反撃を防ぎやすくなる「援護攻撃」があります。
単調に「通常攻撃」しているだけでは、いくらザコ敵であろうと勝ち目がないので回避・特殊・援護攻撃などその場その場に合った攻撃で対抗していきましょう。

BOOSTは連続攻撃可能(しかし、続けると攻撃の精度・攻撃威力が下がるので連発するのはオススメできない)、HYPERでSPポイントを多く消費し攻撃力アップ、そしてCHECKではアイテムドロップや敵の耐性を調べることができます。

【防御】ではふつうの防御以外に「援護防御」「防御技能」「回避防御」があるけれども、基本的にはここはあまり使いません。
「防御技能」でマイナスステータスの治療か回復を行う程度でしょうか。
【道具】も基本的にあまり使いません。

そして、ここがかなり重要である【交代】
交代するとSPポイントはゼロになりますが、マイナスステータスが回復され、HPも自然と回復します。
しかし、一度行動不能になる(HPがゼロになる)と【救出】になり、その戦闘で復帰することが出来なくなります。注意しておきましょう。

SHIFTキーを押すことによって【オート戦闘】になりますが、あまり頼り過ぎない方が良いでしょう。通常攻撃を繰り返すだけなので、雑魚戦でもレベル差があまり無い状態だと負ける場合もあります。

その3:ゲームそのものが親切設計
これでもう無駄な村人と会話する手間や、広大な街をうろうろする手間が省けたぞ!
フハハハーッ!・・・えーっと、このゲームでは街はありますが、基本的に無駄な情報しかしゃべらない村人Aとか「ようこそ!○○の村へ!」とだけしか言わない村人Bとかそういうのはいません。地名を選び、そこに行くだけです。
すごいシンプルです。フィールドからフィールドに移動する面倒なこともありません。
地図にあるマーカーにカーソルをあわせ、行きたい場所を選択するだけですぐに行くことが出来ます。

そして、システムメニューでは

といったことが出来ます。いやあ、いいもんですねえ。

その代わり、ストーリーはそうは甘くないです。ブラックです。ハードパンチャーです。
楽なゲームではありません。その点だけはご理解いただきたいところです。

果たして、主人公らが見た世界とは何だったのか、旅の目的を果たすことが出来るのか・・・あなたは果たしてそれを見届けることが出来るのでしょうか・・・!?

【追記】

もちろん、心折設計の方においてもこのゲームは充実しています。
敵を倒しても金など落とすわけがありません。金は拾うかそれ以外の何かで稼いで行きましょう。
アイテムは買っても売ることが出来ません。アイテムの整理など出来ないし、それを売ってお金にすることなどできません。アイテム整理が出来ないのは不便ですな。

よりマゾい体質の方は難易度を「過労死」に変更することが可能です。普通のプレイヤーなら「難易度:残業」でも大丈夫なのですが、難易度「過労死」だとアイテムドロップ率が減り、敵回避が不可能になり、どこでもセーブが出来なくなり、敵の耐性が大幅アップするなど、難しいゲームが更に難しくなります。チャレンジャーな方々には是非。

それから、このゲームではバグに注意してください。以前のVerで見られた「ゲームが進めなくなる」バグなどは減りましたが、それでも時折そういうのが見られるので、そういうのがあった場合は直接http://freegame.on.arena.ne.jp/roleplaying/game_881.html経由で作者様に連絡をお願いします。


 管理人コメント

とにかく、【交代】のできないOPダンジョンの段階で、はじけ飛ぶ血と肉塊!なブラックでハードパンチャーなストーリーを味わえます。こういう血なまぐさいシナリオ、そして、頭を使わなければ勝てない戦闘に抵抗を感じる方でなければ、この「The Legend of Oyaji」は、至高の作品となりうるRPGです。
現代(あくまで『風』)の時代設定ながら、登場人物は主人公・敵役・そこらの一般人全てがキレた野郎ばかり。そして、そんな連中が束になっても敵わない伝説級キャラ「OYAJI」の雄姿(!?)は是非見ておきましょう。

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【 だいちのかけら 】

だいちのかけら
レビュワー [ 七紙 ]
ジャンル [ 地域振興RPG ]
作者 [ くろあめ さま ]
容量・圧縮形式 [ 25MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

「だいちのちから」のくろあめさんが再び世に送り出した地術RPG、「だいちのかけら」のご紹介です。

ゲームでも漫画でも地味、かませ、やられ役の地位を不動のものにしている属性、地。
火も水も風も潰えた世界で、地のみが人と共にあった。
かつて地術の里として栄えていた村を復興させるため、今6人の若者が立ち上がった!
という様な粗筋となっています。

最初から個性的な仲間が6人もいて少々面食らったので、短く解説しましょう。

以上の6人を入れ替えつつ村の復興の為にダンジョンを探索していきましょう。
宿泊すると会話イベントが起こるなど、若干のキャラゲー要素も含まれています。


 管理人コメント

最初のダンジョンは、難易度設定ができなかったり、宝箱や戦闘リザルトの演出に「らんだむダンジョン」と同じスクリプトが使われていたりと、前作「だいちのちから」らしさはほとんど見当たりません。
しかし、最初のダンジョンはあくまでチュートリアル。そこをクリアしてからが「だいちのかけら」の本番です。
今回のPC6名は、前作のコンビとは異なり、覚えられる技に共通点が全くありません。各特技は、その人一人しか覚えられないのです。
そのため、「だいちのちから」でも重要だった属性関係がより重要になりました。HPだけでなく攻撃力も高いボスは、弱点となる技を使える人をあらかじめ前に出してから挑戦しましょう。
また、七紙 さまのレビューにある通り、各キャラには技の弱点属性以外に様々な特殊能力を持っています。道中「きつい」と思ったら、戦闘メンバーを変更しましょう。控えのメンバーにも(前衛より減るとはいえ)経験値が入るし、技を覚えるポイントはパーティ共通のため、大きなレベル差が生じる危険性はありません。

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【 フルメタルパンツァーズ 】

フルメタルパンツァーズ
レビュワー [ 七紙 ]
ジャンル [ 人と戦車のRPG ]
作者 [ くらけん さま ]
容量・圧縮形式 [ 35MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
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突然の空からの光により、大地が焼き尽くされ、文明が崩壊した後……
生き残った人類は怪物と暴力によってその運命を支配されていた。
前世紀の遺産"クルマ"を駆り、怪物と戦い、賞金を稼ぐハンターを除いては。

主人公は、ハンターになるため、旅に出ることを決意する。(作者HPより抜粋)

と、この様な前置きを読めばピンと来る方もいるでしょう。本作はあの『メタルマックス』シリーズのオマージュ作品となっています。
荒野をあてもなく駆け回り、賞金首を討ち取って戦車を強化した後意味もなく酒を奢っていくことができる、まさにメタルマックスな作りになっています。
敵キャラのグラフィックも全て自作されているらしく、「いかにも」な姿形とネーミングの怪物たちが旅路の上に立ちはだかってくれます。
また、ツクール2000でありながら戦闘アニメーションにも凝っており、武器ごとに異なる演出はプレイヤーを楽しませるという思いと原作への情熱を感じさせてくれます。

荒れ果てた世界の中で、一流のハンターを目指すか、平凡な人生を送るか、ドラム缶を押すかどうかは、あなた次第です。


 管理人コメント

作者のくらけん さまは、10年近くも前から、「幻夜の女剣士」「陶片世界」と言った、シリアスかつド直球のファンタジーRPGを作成された大御所です。
そんな作者が作成されたオマージュRPGであるからして、かなりの(時には行き過ぎたほどの)「愛」がこもった作品に仕上がっています。
「○○に行け」と言う明確な指示のないストーリー展開、下手なところに入ると容赦なく全滅する自由度の高い移動方法と言った投げっぱなしジャーマンな展開も、また「オマージュ」故のものです。
本作にしろ、前作にしろ、くらけん さまの作品は難易度高めで広大な世界観を持つ物ばかりです。気軽には勧められませんが、本作で興味を持たれた方は、ぜひ色々な作品をプレイしてみてください。

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【 Ahriman's Prophecy 】

Ahriman's Prophecy
レビュワー [ fore ]
ジャンル [ 海外製長編ファンタジーRPG ]
作者 [ Amaranth Games さま ]
容量・圧縮形式 [ 9.93MB・インストーラ ]
製作ツール [ RPGツクール2003 ]
言語 [ 英語 ]
ダウンロード ダウンロード先

海外のフリーゲームってどんな感じなんだろうと思って海外のフリゲ紹介サイトを巡ったところ、レビューで数多くの高評価を受けているツクール2000製RPGがあったのでやってみました。
プレイ時間が30時間以上という大作。

ゲーム中のテキストを日本語訳した攻略サイト(Ahriman's Prophecy 翻訳攻略)もあります。
海外ツクール作品に興味があるけど英語が壁になっている方や、RPGを通して英語の勉強がしたいなんて方におすすめです。
日本の素材屋さんのグラフィックが使われているのでなじみやすいです。

邪悪な魔術師の手により、かつて世界を恐怖に陥れたアーリマンが復活させられようとしており、主人公の少女がそれを阻止する使命を負って冒険するというストーリーです。

戦闘はアクションRPG。敵を倒すと血だまりが残り、死骸を調べるとお金やアイテムが手に入ります。
日本のゲームだと普通倒した敵は消えてなくなるんだけど、このあたりが洋ゲーっぽいです。

ゲーム開始直後、でかいカラスが猛スピードで村の空を飛んでいてびびります。
(蝶がひらひら飛んでいたりするのと同じノリらしい。)
最初にミルクのお使いを頼まれますが、村の中にあるのかと思ったら魔物の出るフィールドを抜けて行かなければならず、蛇に近づいたら一撃で殺されました。

敵の強さにに面食らい、しかも最初のミルクのお使いイベントがやたら長いので序盤で結構やる気がそがれるのですが、ここで挫折せずにプレイを進めてもらいたいです。

中盤以降はバリエーション豊かで細かく作りこまれた世界観が現れてきます。
ドワーフ、エルフ、魔女、ドラゴン、妖精といったファンタジーでおなじみの面々が登場し、様々な地域を訪れます。死の世界や夢の世界なんかも出てきます。

ゲーム中にはメインのストーリーのほかに豊富なサブイベント(クエスト)が存在します。
クエストをこなすことでキーアイテムを入手することもあります。
生活感漂うクエストが多いですが、ほのぼのしてるかと思いきや、あっさりと人を殺したりすることがあるあたりは洋ゲーならではかもしれません。

このゲームは雑魚敵が強いです。
新しいエリアに進むたびに敵の強さが跳ね上がるので、レベル上げに時間を費やさないといけません。
戦闘システムは良く言えばシンプルでテンポがいいですがあっさりしすぎている感もあります。
ボス戦ではボスと対面したまま身動きが取れず基本決定キー連打。
ただデフォルト戦闘とかだったらさらに攻略に時間がかかりそうなのでこっちのほうがいいかもしれません。

愚直にレベル上げをしているとかなりつらいゲームですが、
高値で売れるルビーやダイヤモンドを逃さず入手したり、クエストを通してキャラを強化することでかなり楽になります。
これらは初見では気づきにくいことが多いので、楽にプレイしたい方は攻略サイトを参考にしながら進めるといいでしょう。

悪者から世界を救うわかりやすいストーリーといい、いろんな種族が出てくる世界観といい、直球の正統派ファンタジーといった雰囲気でした。
ツクールゲーではこういうのは逆に珍しくて新鮮に感じました。

環境によっては文字がかぶったりしてテキストが見にくいことがありますが、それを修正するためのフォントパッチが用意されています。
ダウンロード先Amaranth gamesのサイトの上メニュー「Patches」からダウンロードできます。


 管理人コメント

このゲームは本当に強さのインフレが激しく、また、それらに対抗する手段が実質「レベル上げ」1つしかありません。
相手の攻撃を封じるスキルといったRPG的手法、相手の攻撃を移動で避けるアクションゲーム的手法のいずれも、このゲームでは全く通用しないのです。
魔法が手に入れば遠くから先制攻撃もできるのですが、序盤では無理。序盤は多大な犠牲を払いつつステゴロか、敵を避けてクエスト解決に全力を注ぐ他ありません。
経験値による強化だけでなく、装備による強化も生存に大きく関わります。魔法の覚えられない序盤は、基本的に敵を避け、クエスト解決を通して装備を整えていきましょう。

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【 ブルーバレット 】

ブルーバレット
レビュワー [ 内村杜斗 ]
ジャンル [ 3DダンジョンRPG ]
作者 [ さば缶 さま ]
容量・圧縮形式 [ 184MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

ハマリ度:10 グラフィック:8 サウンド:7

壁は高いほど燃えるもの!

自衛軍の下士官(女の子)達が人工生命体の徘徊する地下施設から脱出する3DダンジョンRPGです。
全8階で初回7~8時間程度。百合要素あり。

このゲームで特に優れているのは戦闘システムとゲームバランス。
行動順、ダメージ、命中率、敵からの攻撃対象、被ダメージ、この全て表示されるため不確定要素が非常に少ないのです。詰め将棋みたいな感じ。
それじゃ楽勝だろ?いいえ、それが甘くはありません。
こちら側のHPに対し、敵からの攻撃が強力である事にくわえて

回復スキル、回復アイテムが少なく(1~5個くらい)
MP回復手段はLVUPか本拠地での休憩のみ
にも関わらず休憩にも制限があります(理由は後述)
よって、スキルを無駄遣いする→息切れする→そして死ぬ
という訳なので、これを回避するためには節約しつつダメージカットの効率的な戦い方が求められます。
目指せ省エネNo.1!

ところで通常、RPGには“十分レベル上げしてボスに挑む”いわゆるバランス崩壊必勝法がありますよね。
ブルーバレットは、これを防止するために“歩数制限システム”を導入しています。
各フロアを探索する時間が限られるこのシステム、過度なレベル上げが出来ません。
更に休憩で歩数が大きく減るため、休憩回数まで制限されます。
そのためフロアのすみまでじっくり探索するよりも近くの宝だけ拾ってさっさと次の階に行った方が楽なのです。
戦闘に自信が無いなら、道を塞ぐ強敵は遠回りしてでも避ける手もあります。

もちろん制限ばかりでなく、こちらにも選択の自由が与えられています。
拠点では補給アイテム生産、装備生産、ステータス強化薬とスキル入手、歩数増加
投資により、この4つが可能です。どこに割り振るかが攻略の鍵でしょう。
歩数増加は難易度が低下するので、緊張感を保ちたいなら使わぬが吉。

個人的にはネットランキングでのスコアアタックが本編(キリッ
ほぼ最短距離、かつダメージを最小限に抑えて戦う必要があります。
もちろん今まで回避していた強敵とも戦わねばなりません。時には連戦で…
クリリン、悟飯、ヤムチャ、天津飯で挑むフリーザ、みたいな絶望感が漂います。
悟空とかいうチートキャラは自軍に存在しませんから…

雑魚敵が狩りの対象でなく、障害として機能している今どき珍しいシステム重視の作品。
ノーマル、アナザー、スコアアタックと最低三周は楽しめるので頭を使って戦いたい
歯ごたえのあるゲームを探している方におすすめです。あと百合スキーの諸兄にも。


 管理人コメント

内村さまのレビューにある通り、「ブルーバレット」では、「できる限り少ない歩数でクリアする」のが推奨される攻略法となっています。
逆に、私のように「ダンジョンは隅々まで探索しないと気が済まない…というか、初回プレイで最短ルートなんぞ分かるかい!」などと言うプレイスタイルにも対応しています。
ただし、そのために必要な「歩数増加」は、「ブルーバレット」の醍醐味である「緊張感」を減少させる諸刃の剣。また、他の強化に比べて高価なので、装備・スキル・回復薬の確保が遅れるデメリットもあります。
また、百r…豊富なイベントシーンも、「ブルーバレット」の醍醐味の一つです。時には、戦闘のアドバイスになったり、スキル・アイテムが手に入ったり、コレクト要素になったりもしているため、ぜひ、色々と見てみましょう。その分、貴重な歩数が減るジレンマでもありますが。

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【 タクティカルダンジョン 】

タクティカルダンジョン
レビュワー [ 七紙 ]
ジャンル [ ローグライクシミュレーション ]
作者 [ いさ さま ]
容量・圧縮形式 [ 29MB・ZIP ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

不思議なダンジョンシリーズに代表されるローグライクRPGとファイヤーエムブレムシリーズのようなシミュレーションRPGを合体させたようなゲームです。
といっても、大軍を指揮してダンジョンを攻略する訳ではなく、1ターン毎自キャラの移動先指定と、攻撃又は道具の使用を選択していきながら進んでいく形式となっています。
当然自分が動けば敵キャラも動くので、いかに自分に不利な状況を作らないかが鍵になってきます。

そこでネックになるのがマップの形。一般的なローグライクは小部屋同士が道でつながっている事が多いと思いますが、この作品では基本的に一階層一部屋。その中にブロックや水場といった障害物が配置される形式となっています。
一対一に持ち込むことが難しくなっていますが、敵の移動する範囲を計算し、アイテムを駆使して急場を切り抜けてください。

プレイする上で最初の関門となるのが、マウスとキーボードを組み合わせた少々煩雑な操作方法になるのではないかと思います。
特にアイテムをシングルクリック後に自キャラを選択したときは床に置き、ダブルクリック後には自分に使うといった設定は「とりあえずプレイする」派の方にとっては混乱の種になりそうです。ダウンロードされた際にはまず説明書を開くことをお勧めします。

ローグライクらしく、一度死ねば全てを失うシビアなルールですが、序盤から武器防具の合成も可能ですので、知識を溜めてダンジョンの攻略に挑んでみてください


 管理人コメント

どうも、初回プレイは装備の仕方が分からず、訳の分からないままモンスターフロアに叩き込まれておっ死んだ管理人です。
また、このゲームは「1歩1ターン」ではありません。1ターンで移動できる量は意外と広く、また、「罠は移動先にドンピシャで踏まないと発動せず、通っただけでは無反応」など、システムの有利面を利用すれば、より深く進めます。
もちろん、システム的な不利面は、より注意して対処しなければいけません。敵も「1ターンで広い範囲を移動できる」点は変わらず、また、通常時ではクリックなどで敵キャラの移動範囲は見ることができません。なるべく次のターンで相手の攻撃範囲に入らないようにするか、多少攻撃されても対処できるよう装備を整えるか、様々な対策が必要となります。

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