■ コネクトネイバー
作者 [ 蔦森くいな さま(PARALLEL DREAMS) ] ジャンル [ ジャンプアクション ] 容量・圧縮形式 [ 50MB・ZIP ] 製作ツール [ RPGツクールXP ] 言語 [ 日本語 ] ダウンロード
レビュワー ハマリ度 グラフィック サウンド 合計 総合判定 ES 8 /10 9 /10 9 /10 101/120 気ノ懐戎徒 7 /10 8 /10 8 /10 DECOすけ野郎 9 /10 9 /10 9 /10 赤松弥太郎 8 /10 9 /10 8 /10
ヒーロー満載! 苦労も満載!
今回のイチオシ「コネクトネイバー」は、RPGツクールXP製作のアクションです。
「RPGツクール製のアクション」と言えば、「ツクラーの野望」などのトップビューのアクションRPGが主流でした。
細かい操作が可能な「天使の絵本」にしても、トップビューであることは変わらず、サイドビューアクションまでは流石に実装には至りませんでした。
「コネクトネイバー」の製作ツールであるRPGツクールXPは、独自言語によるツール自体の改造が可能になりました。そのため、「コネクトネイバー」のサイドビューアクションは、今までの「RPGツクール製アクション」に付きまとっていた動作のギクシャクさが全く見えません。
ジャンプアクションとして破綻無くまとまった作品になっています。
そして、「コネクトネイバー」の要素はアクションステージだけではありません。フィールドパートでは、ヒロインであるマリナ・(初期)パートナーのツバサ、そしてサブキャラクターであるハヤト・カレン・ルリたちとの交流を深めるイベントがあります。
イベントをこなすたびにもらえる「ヒーローコイン」で「いいもの」がもらえますし、MAXになれば更に「いいこと」が発生します。…ここは、ぜひ皆さんの手で見てほしいものです。当の私も、ほとんど見れていません。
この「コネクトネイバー」は、まさに「作者のやりたいこと・できることを全て注ぎ込んだ」作品になっています。
ただし、この「全てを注ぎ込んだ」というのがアダとなる面も出てきています。いつぞやの「あんだわ」のように。
最初の操作面から、「注ぎ込みすぎた」欠点が出てきています。あまりにも操作ボタンが多すぎるのです。
攻撃だけで「近接」「飛び道具」「ドレイン」の3つもあり、それに加えて「ジャンプ」「交代」「シンクロモード」「ポーズメニュー」の4つの行動を、各ボタン1つずつに割り当てています。
この7つのボタンを初めに覚えなければいけない苦労もありますが、それ以上に厄介なのがボタンコンフィグ。ゲーム内で例示されるパッドコンフィグは、プレイステーション用パッドを前提に組み立てられており、私が使っているセガサターンパッドなど、構造が異なるパッドは、ReadMeと照らし合わせながらの設定が必要になります。
7つのボタンは全て攻略には必要不可欠なため、万が一設定を間違えて操作から外れてしまったり、ボタンが8つ未満のパッドを使用していたりする場合は、もはやプレイが不可能になります。
ここら辺は、作者に事前連絡をする際にも、「攻撃はしょうがないとして、交代なんかはポーズメニューにまとめ、操作をシンプルにした方が便利。」と意見を飛ばしました。
そして、イベントシーンでもかなり「注ぎ込みすぎ」な面があります。ここ1ヶ月、ひっきりなしに来た投稿レビュー作品で忙しかった私は仕方ないとして、他のレビュワーの方も「なんか盛りだくさん過ぎるなぁ…」という意見が先週のチャットに寄せられていました。
メインストーリーだけでも相当なサイズ(少なくとも10時間以上のプレイは覚悟)がありますが、それに加えて「寄り道」としてのキャライベントが更にドン!
正直、いろいろな意味で時間の無いこの身では、満足なプレイができないのがもどかしい。
「アクションツクール」のある現在において、「RPGツクールXP」でここまでのアクションを作り上げた手腕は、素直に感服するしかありません。
次の課題は、「より親しみやすく楽しめる作品」。初作でこれほどのレベルに仕上がったのなら、決して無理ではないと私は確信しています。
《 気ノ懐戎徒 》 ハマリ度:7 グラフィック:8 サウンド:8
少年少女(ヒーローヒロイン)達の跳躍飛翔(ぴょんぴょんばびゅーん)大冒険
気ノ懐戎徒と申します。
本日のイチオシレビューに参加させていただきます。
お読みの皆様、よろしくお願いします。
この作品・・・コネクトネイバーですが
詳細なジャンルが『ジャンプアクション』ですね
つまりジャンプが大事なのか!?って思う方居ると思います。
そのとおりです。
洞窟物語やhack9の『押し続けた分ジャンプの飛距離が伸びる』というくらい大事です。
この作品ではレベルアップした時に得られるポイントを『ジャンプ力』か『ジャンプ回数』に振り分けることでジャンプを強化します。
『ジャンプ力』はボタンを押し続けている間に伸びる。ジャンプ時の最大飛距離の増加です。
ジャンプ力を強化しない事にはジャンプ時にいくらボタンを押し続けていても、主人公達が『空を自由に飛びたいな♪』と思っても、『ダメだ!あきらめろ!!』としかなりません。
まぁ、やってくれそうな方はいますが…。
とにかく高く跳びたければジャンプ力を強化しよう。ということになります。
『ジャンプ回数』は1度ジャンプした後で何回ほどジャンプできるかという解りやすいモノなんですが…
ボスの攻撃を回避するのにも、高い所にとどかせるのにも大事。
ジャンプで上昇中の操作を柔軟にし、選べるアクションを増やしてくれる。
ボスや雑魚さんの居るマップでは探索面回避面でも非常に大事です。
以下のような場合にも対応できます。
敵に攻撃を受けて足場からはじき出されちゃった!
→ジャンプ回数により擬似滞空して奈落の底に落ちなかったヨ!
(奈落の底に落ちると大ダメージ+そのマップの最初から敵は全て再配置。ボスならばボス体力MAXで最初から。)
足場に乗ったら落ちる足場!そのまま奈落に急降下を始めた!(白い相棒の場合除く)
→ジャンプ力、ジャンプ回数によって滞空して奈落落下を一時的に予防できた!
こんな感じです。
この作品には他にも魅力がたくさんあります。
主人公の友人や知り合いである各キャラとのイベントに、
アルフとの会話で『こんにちは』を『ちーずぱん』と言葉を教えたり。
などなどです。
それでは私個人の体感的なモノでオススメの操作のキャラ?と個人的なお気に入りひとつずつでも…
ツンデレでコネクタがブルーになる『あの子』は
ライフドレイン…防御力無視でじわじわ攻撃の効果範囲を自由に操作できるうえに必殺技が自分の体力回復。
技を乱用しつつライフドレインで一歩ずつ確実に進もうとする方にオススメだと思うのです。
スパッツでかわいらしいあの子は可愛いですよね…泣いてる時にはどうやったらそんな顔になるのかとも思いますが。
ほんの最近では健全でスパッツ少女ばかりのバスケット小説やアニメがありましたね。どうでもよかったですね、スイマセン。
それでは、今回のレビューを終えたいと思いますが…
今回の私は、『ジャンプが大事』の一言を必死に伝えようと奮闘してみましたが…伝わったでしょうか?
上手く伝わらなかった場合はお詫び申し上げます。ごめんなさい。
このような乱文長文をここまで見ていただき真にありがとうございました。
以上で私が書くコネクトネイバーのレビューを終わります!
《 DECOすけ野郎 》 ハマリ度:9 グラフィック:9 サウンド:9
世界一の、ヒーロー!
世界を救うのはヒーロー。俺は疲労
毎度おなじみ流浪のフリーゲームレビュワー、DECOすけ野郎です。
今回のゲームは、ツクールXP制作の本格派アクションRPGゲームです。
ツクール作成のアクションゲーと言えば「天使の絵本 -THE FABLES ALTER-」が有名なのですが、これはよりアクション・育成・友情を育むことを重視したゲームです。
アクションパートで敵を倒し、ポイントを振り分けパワーアップ!
集めたカードを合成し、新たなカードを作る!
街探索パートでは、各キャラクターとの親交を深め、イベントを見ていこう!
そういうゲームです。
キャラの魅力とかそういうものはY・A氏が余すところなく書いてくれると
思いますので、それ意外の点について書いていきましょう。
【ボス戦、マジで難しいんですけど】
ステージの終わりにあるボス戦。割合あっさり倒せたボスと、そうでないボスの差がありました。
現在どうにか最終章まで進めたんですが、一番苦労したのが2面のキメラ、6面の水龍(仮称)ですね。
「1面のボスは楽勝だから、2面も大したことないだろ」
↓
10回死にました
↓
「・・・・」(ヒーロー辞めて、普通の一般人に戻るか)
あの時は投げ出すと思った。
いやあ、ボス戦でもステージを抜けられる事を知らなくて(一部ステージでは不可能)強化しないまま戦っていたんですよ。マヌケですね。
ジャンプ力&ジャンプ回数をパワーアップすることでどうにか最終的に勝つことができました。
6面のボスは、3面のボスを強化したものです。3面にあった安置が存在せず、さらに主人公一人で戦わないといけない(交替不可能)ので難易度が跳ね上がります。
「こんな狭い足場でどうやって戦えっていうの・・・」
そこで大事なのが「パターンを読む」「ライフドレインをタイミングよく使用する」ということです。
ボスは一定のパターンで動きます。それを読みきれば、安易なミスをしない限りは倒すことが出来ます。
このゲームでは、ゴリ押しは通用しないのです。
ライフドレインも、タイミングよく使うことが出来れば戦いで有利になることでしょう。
アクションパートは、ボス戦とはうってかわって割合優しめ。
足場から落下してもそのままゲームオーバーにはなりません。
多少アイテム回収が面倒なくらいで、まず死ぬことはないでしょう。
ただ、流石に最終面のステージは難しいです。アクションパートの難易度、跳ね上がりすぎじゃないのか。
今回は、残念ながらそこで足止めを食らってしまったのでラスボス&その後のシナリオをまだ見ることが出来ない状態です。いやー、悔しいですね。
ボス・アクションステージにおいて、アイテムは「(体力・MP回復)カード」を1枚しか所持することが出来ないので、後半になるほど辛くなっていきます。
【パートナーキャラクターってどうなのよ】
キャラクターイベントを進めていくと、新たなヒーローを使用することが出来ます。
無論、主人公だけのソロプレイで進めても支障はないのですが、そうした方が楽しいですし、何しろヒーローメダルが貰えますからね。
キャラクターイベントを進めていくと、それをが貰えます。
時折出されるクイズに正解すれば、2枚貰えることも。
とある少年がそれを集めているので、ある一定数を揃えたら彼に渡しに行きましょう。きっといいものが入手できるはずです。
親交度がマックスになると、その人がプレイヤーキャラに参戦します。
個人的にオススメなのが青のキャラクター。(名前はネタバレなので言えません)
主人公が接近戦タイプなので、遠隔攻撃できるキャラクターがいると非常にありがたいですね。バブル攻撃も強力ですし。ただ、気になる点もあります。キャラクターを変更するたびに、毎回「能力がリセットされたので割り当ててください」というのは面倒ですね。
あと、変更したい場合に、「わざわざその場所まで出向かないといけない」というのはかなり面倒、と言うほどでもないですが少し面倒です。
1箇所に集まって、すぐに選択できるようになればやりやすいというか。ハマリ度:9/10
いやあ、楽しかったですよ。ストーリーのテンポ良し、キャライベント良し、そして何よりも熱さがある。
最後に、主人公が「何のために戦うのか」ということを決意表明するあのシーン。1話のおちゃらけていた彼とはまるで見違えるようでした。ただ、若干バランスが悪い所も。ボス戦は「簡単に倒せる」ところと「苦戦する所」と二極化になりやすい傾向にあるのではないか。
ゲームオーバーの時に出てくるヒントを何度も見て「前にもそれを見たよ!」と何度嘆いたことか・・・。
操作に慣れるまでが辛いかもしれません。なお、自前のゲームパッドはすでに販売終了となった「LRボタンが2つある」もので、「コネクトネイバー」推奨のゲームパッドは「LRボタンが左右に2つづつ(計4個ある)」でした。
・・・キーボードプレイは、慣れるまでが大変ですが、慣れればなんとか進められることでしょう。
グラフィック 9/10
ルリちゃん最高!
サウンド 9/10
街のサウンドが1つだけだったというのは、少し物足りなさを感じましたが
それ意外は、各パートにそれぞれ合っていた感じでしたかね。
▽このゲームの小学生ですら恋愛しているというのに、お前らと来たら・・・
▼そういう心に来るのは辞めてくれ
《 赤松弥太郎 》 ハマリ度:8 グラフィック:9 サウンド:8
君もライダー 僕もライダー もうすぐ明るい春が来る
コネクトネイバー。繋がる隣人。
街に降りかかる未曾有の危機を救うため立ち上がった、7人の小学生たち。
彼らを繋ぐのは1つの使命、幾多の思い出、そして熱き友情の絆!
てんこ盛りMEGAMAXの本作を一言だけで表すなら、ボクは友情の物語だと断言するッ!
小学校卒業までの貴重な時間を共に過ごしたなら、中盤以降、友人たちはヒーローとして力を貸してくれるのです。
今回は彼ら7人のキャラクターと、変身後の性能をベーシックモード基準で書いてみました。
さあみんなもレッツコネクト!
キャラ萌え時間の始まりだぜ!
笹川 大翔
まずは我らが主人公、ヒロト君の登場だ!
正しいと思ったことはどこまでもやり抜く、まさに主人公にふさわしい熱い漢です。
まあ、ちょっとおバカなんですけど。調子に乗りやすかったり、精神的にあどけない部分が若干目立ちます。
それでも、決めるところはキッパリ決めるし、言うべきことはスパッと言える、気持ちのいい快男児なので、不快に感じることはまったくありません。
付き合いのいいヤツで、友人は多いのですが、広く浅いお付き合いといったところ。特撮オタクですが同好の士に恵まれていません。
成績は良くなく、体育もパッとしません。ケンカも苦手です。朝は大の苦手で、たまに早起きすると学校が爆発します。
さすが主人公、他とは一線を画する性能です。
最大の長所はその圧倒的な火力、そしてリーチの長さ。間合いが広い上に素速い3段攻撃で、敵の体力をごっそり削り取ります。
ただし3段目はスキが大きすぎて危険です。2段連携→ダッシュキャンセル2段連携は練習する価値のあるコンボですが、とりあえず攻撃振り回してるだけでも十分な火力が得られます。
ライフドレインの射程も長く、ザコ相手ならライフドレインだけで十分やっていける、という性能です。
また、変身前から7人の中で一番低い身長に加え、ダッシュ中の前傾という、喰らい判定の小ささも大きな利点です。
弱点は初期MPが低いところ……かな。でもMPならすぐ回復できる本作では、目だった弱点にはなりません。
高月 翼
ヒロトの一番の親友が彼、ツバサです。
傍目に見てると、親友というより保護者って感じですけどね。学業優秀で学級委員も務める、いわゆる優等生タイプです。
それだけに、なんでも一人で抱え込もうとする悪いクセがあります。友だちもあまり多くはなさそうです。
中学受験を控えている大切な時期なのですが、状況に振り回されることなく、本当に精神的に安定してます。その中学受験も親に強いられたのではなく、自分自身で決めた高い目標のために挑んだものだとか。
琴羽というおマセな妹がいますが、「ウゼえよ腐女子!」などとキレることも無く、兄妹仲は良好なようです。いいお兄ちゃんですね。
前半戦のパートナーです。中盤離脱しますが、キャライベントを進めれば再び加入します。
ただ、他のキャラが選べるようになる中盤以降、敢えてパートナーに選ぶか、というと……正直器用貧乏で微妙な性能です。設定上ヒロトと並ぶヒーローのハズなんですが……
ジャンプ回数等ステータスの初期値でヒロトと差別化されてますが、ぶっちゃけベーシックモードでは初期値による差別なんて……ですし。
特殊能力は落下床の上に立ち続けられるというものですが、活かせる場面は少ないです。終盤じゃジャンプ回数が上がってるので、彼でなくても空中戦はこなせますし。
個人的には、空中ダッシュ可能くらいのアドバンテージの欲しかったキャラです。
広瀬 真里菜
突然空から降ってきて、ヒロトの家に上がり込んできた少女……と言うと、アレですが。
やってきて早々、勝手知ったる他人の家といった風な暴君っぷりを見せつけます。この性格は間違いなく親譲りですね。ヒロトは完璧ペット扱いされちゃってます。
あまりに元気が良すぎて忘れがちなことなんですが、育った環境がかなり複雑です。そのせいで愛情とか友情とかに餓えているところがあり、まあ悪く言えば構ってちゃんですな。中盤かなり鬱陶しい思いをした人もいたことでしょう。
勉強よりは運動、といったタイプです。花が好きで、植物に対する造詣が深いです。
料理の見た目が壊滅的、という弱点がありますが、味は悪くないのだそうです。経験もそれなりに積んでいたのでしょう。
最大威力のキックは4回に1回ですが、素晴らしい火力があります。ライフドレイン2倍特性でザコは一瞬で蒸発します。
そう、火力はあるんです。ただし、リーチが極端に短い。相打ち覚悟でないと攻撃できない、上級者向けのキャラです。
体力が低く、必殺技がボス向きじゃない、さらに回収に彼女が必要なアイテムは1つもない、といった具合で、1回も使わない人も多いでしょう。「ねんがんの トランスコネクタをてにいれたぞ!」の結果がこれだよ!
なお第0話で登場した変身してないマリナも、おまけで使用可能になります。紙、安い、必殺技無いとさんざんな性能ですが、技カードの威力が2倍になります。これから毎日バブルを撃とうぜ?
佐野 隼人
ヒロトの友人の一人。口癖は「僕って、頼りになるからさ!」
案の定頼りにならないわけですが。トラブルメーカー担当ですな。身の丈に合わないことに首をつっこみ、周り中を巻き込むという。
マリナに自意識過剰と書かれたり、リョウからはお節介焼きと言われたり、あまり良く思ってない人も多そうですが、一番の被害者はヒロトです。付き合いがいいものだからいつも巻き込まれてます。
本人としては100%善意なので、結果として他人に迷惑をかけていることには気づいていて、気を揉んでいるようです。それでも問題を解決しようとする姿勢は立派だと思いますけどね。
運動神経が良く、徒競走では無敵です。また生物部の部長でもあり、生物のことならキメラであっても守備範囲内です。
ダッシュよりも早い無敵突進が通常攻撃、というかなり変わった操作感を持ちます。普通の打撃ができません。
当たり前ですが、喰らいをキャンセルして突進できる、なんて狂った性能ではありません。突進の距離も長くはなく、突進明けに敵がいて喰らうというパターンにハマりがちです。また火力も低いため、結局倒せてなくて背後から攻撃される、というパターンも……。
ライフドレインも使いづらいです。間合いが広いため、懐に入られると対応できません。
さらに彼のイベントは手の込んだものが多く、後回しにされがち、とある意味仲間にする前の段階で不遇です。
彼でないと取れないアイテムがあるので、マリナよりは使用頻度がありますが、使いこなしは最高に難しいです。敢えて使うとしたら、それは愛ですね。
カレン・デュラン
とある財閥のお嬢様。少し前に町はずれのお屋敷にやって来ました。
メイドの間では「素直ないい子」という評判ですが……素直すぎるというか、ハッキリ言って精神年齢が幼すぎます。どうしてこんな子に育っちゃったのか、家庭環境が激しく不安です。
まず、絶望的な方向音痴で、ほぼ100%迷子になります。一度などはそれが原因で命を落としかけたことさえある程です。
その上ひどい泣き虫で、ちょっとしたことでアラレもなく泣き出してしまいます。
助けてもらったら助けてもらったで、何事もすべて金で解決できる、という歪んだ考えを持ってしまっていて、感謝の気持ちとして手に持ったアタッシュケースから簡単に札束を出してしまう……この場面で、生理的に彼女のことを嫌っちゃった人も多いんでしょうなあ。一応後でフォローはあるんですけども。
言っちゃえばダメな子ほど伸びしろがある、ドラマになる、ということでもあります。
あとキャライベで服選びイベントという男の浪漫があるところは特筆事項ですね。しかし結果は……某ギャルゲー並の待遇を求めた俺がバカだったよ……
ボクのメインパートナーですね。何よりマテリアル入手率Upという特性が得難いです。
挙動が非常に素直です。アタッシュケースの攻撃力は単発ならヒロトとほぼ同じ程度、リーチも長めです。
必殺技は自己強化技、たったの消費10%で使える割にパフォーマンスが良好です。
基本ザコ特化ではありますが、一撃火力に乏しいところに目をつぶれば、ボス戦に連れて行っても問題なく戦えるでしょう。
早坂 瑠璃
黒髪ロングツンデレストーカー引きこもり系メカ好きねこ好き一人称名前スケバンという、なんか属性付けすぎてワケわかんない子です。特に最後の一つが。どこぞのミニスカマント金髪ツインテ貧乳鬼畜ドSメガネ魔法少女ほどじゃないですけどね。あれはいいものだ……
開幕早々ヒロトの家の前をうろついてますが、実はとても熱心なヒロトのストーカーです。ヒロトが好きすぎて生きていくのが辛いという、まず聞かない理由で不登校になってしまいました。
フード被ってたり、目つきが怖かったりでいい評判をあまり聞かない子ですが、真相は人見知りが過ぎて誰にも声を掛けられなかった、ということらしいです。当然友だちは0です。
一皮むけば一人称が名前だったり、肝心なところがちょっと抜けてたり、一途でいい子なんですよプレイヤー視点では。
ただヒロトに色恋はちょっと早いというか、うん……不憫だなあ。
メカとファッションに強いのですが、どうしてか勉強だけはからっきしで、ヒロト以下という有様です。
さぞかし強かろうと期待してフタを開けてみたら、変身すると遠距離専門だった、というあれあれ~? なキャラです。
主戦力はライフドレインで、発生させた後でカーソルで動かすことができます。画面内ならどこでも届くこれで敵を掃討します。
ただ、一度でも懐に入らせてしまうと、通常攻撃まで遠距離なので為す術無く殺されます。
浮いてる(空中浮遊的な意味で)せいで、唯一ベッピーの射撃がニュートラルで当たってしまう、という弱点もあります。
安全圏に陣取って、敵を近づかせないように立ち回る……というのは、彼女の設定的には違和感のある戦い方ではあります。懐に入られるとガードができないってのはその通りだけどさあ……。
あらゆる意味で、てんこ盛りな本作を象徴するキャラと言えるような気がします。
性能が悪くはないんですが、むしろ付属品の技カード「バブル」の方が本体で、幾多のボスを瞬殺する凶悪な性能を誇ります。ザコ戦でも使い道は様々です。有効活用していきましょう。
櫻木 諒
リョウ。ヒロトとは因縁のある宿敵です。
まず見た目や素行の問題で、とても評判が悪いです。力こそすべてという価値観の持ち主で、早く大人になってもっと強くなりたいと願っている様子。
世の中の理不尽に対してまっすぐ怒れる、純粋さを持った人間とも言えます。彼は彼なりの筋の通し方を考えているんですよ。
はぐれ者独特の観察力の鋭さを持っていて、なんだかんだでみんなのことを見ています。友だちがいないので、誘えば割と付き合ってくれます。すっごいツンデレさんです。
過去は捨てたとうそぶきつつ、細かいことまで覚えていて、若年性健忘症のヒロトにはぜひ見習ってほしいところです。テストを受ける気さえあれば、学力も高いでしょう。
仲間にする条件が一番厳しいキャラですが、性能面では優遇されてません。隠しキャラポジでは無いってわけ。
確かに単発火力はズバ抜けてますが、回転率が悪いせいで、時間あたりではヒロトに大きく水を空けられてます。カレンに勝てるかどうかも怪しいところです。
固有技「クラッシュボム」ですが、進まない劣化バブルといった感じで、取り回しが非常に難しい上消費も大きいです。
必殺技の火力は非常に優秀ですし、シンクロ率が100%なら3連発できるのは大きなメリットです。100%上げるまでが大変ですが。ライフドレインの射程まで短いからねえ……。
あとは見た目でしょうか。どうにもスカート穿いたサイヤ人みたいで、コトハちゃん層には大人気でしょう。カワイイ♥
戦いの日々は、時につらいこともあるでしょう。(特に、ボクのようなアクション苦手の人にとってはね。)
しかし、共に戦う彼ら隣人たちがいれば、そして彼らとの思い出があれば、きっと乗り越えていけるだろうと思います。
ボクなんて、途中からキャライベのためにアクションクリアしてるような感覚でしたからね。
敵も含めて個性溢れるキャラクターたっぷりのこの物語、アクションが苦手な方にもオススメします。
- ハマリ度 : 8 / 10
- ただツクールXPでアクションを作っただけ、というレベルに留まらない意欲作。作り込みがすさまじい。
ただし、あまりにてんこ盛りすぎて、焦点が定まらない印象を強く受けた。
本作の最大の売りは、6人+αの多彩なキャラから選べるタッグシステムだろうと考えているが、だとするとキャラを選べるようになるまでがあまりに長く、飽きる。少し無理してでも、前半にもう1人くらい変身できるようにならなかったものか。
ストーリーは丁寧に作り込まれているが、おそらくアクションゲームにプレイヤーが期待することは、一刻でも早くアクションしたいということだろう。アクションが始まるまでが長いと、それだけでプレイヤーが離れてしまう。
そして、セーブ無しで6フェーズにわたって繰り広げられるラストバトル。その内2フェーズはもはやアクションゲームではない。にも関わらず、そこで失敗すると第2フェーズからやり直し、という仕様。アクションゲームなのに最後で2Dアクションではない部分で躓く、というのは理不尽に感じる。
個人的にてんこ盛りは大好きなのだが、最低限プレイヤーに楽しんでほしいことをハッキリさせ、それ以外の部分はあくまでオプションという割り切りは必要だったと思う。先述のバランス面の話は2の次の問題。
人のこと言えるかって? ごもっとも。- グラフィック : 9 / 10
- 使い回しが目立つものの、モーションは敵・味方ともしっかり描き込んであり、判定に理不尽さも感じなかった。予備動作の見切りが重要な本作ではとても重要な部分。
- サウンド : 8 / 10
- ルリの音当てクイズが成立する程度に印象的な使い方をしていた。ラストバトルでメインテーマがかかる前後の演出は震えた。……ええ、震えたせいで失敗しましたけど。
声もなかなかの健闘。予備動作の見切りとして必要なわけで、その点ちゃんと機能していた。本作は、「現代に生きる子どもたちの目から社会を見る」といった性質のものではまったくないのですがしかし、
現代社会で生きている子どもたちの姿を、ある種の類型であるとはいえ、いきいきと描き出すことに成功してるんじゃないかと感じました。
きっと作者さんが子どもだったときに感じていた気持ちを大切にして、それで書かれた物語なのだろうと思います。
子どもが主役のゲームというとそちら系ばかりプレイしているもので、ボクにとってはなかなか新鮮でした。
香織里さんハァハァに割くスペースが無くなってしまったことを関係者各位に深くお詫びし、筆を置きます。
たまには人妻もいいよね!