■ 投稿レビュー パズル 9 | ||||
黒くないカギで 開かないドアはない |
プリンセスラナ | いりす症候群! | おっちゃんクレーン | 猫蟲毒 |
レビュワー [ SSS ] ジャンル [ 2Dアクションパズルゲーム ] 作者 [ ZeF さま ] 容量・圧縮形式 [ ダウンロード不要・ブラウザゲーム ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 文章の「ない」を操る力で世界のルールを改変して先に進むアクションパズルゲーム。
文章を書き換えることで存在の有無やルールのオンオフを切り替えられるので、それを利用して先へ進む。改変できる場所はマウスを合わせれば黒枠で見えるため、謎解きに詰まる事は少ない。
クリアまでは謎解きに多少詰まっても15分程度。気軽に遊べる良い短編ゲームだ。
管理人コメント「謎解きに詰まる事は少ない」「多少詰まっても15分程度」とありますが、それはアクションに慣れた人の話。私のようなヘタッピだと、飛び移りをミスってやり直しになったり、「改変できる場所」を確保するための高台に登れなかったりと、謎解き以外の試行錯誤を強いられます。
それぐらい、ジャンプステージの構成はシビアに計算高く取られています。時には「ない」の2文字分だけ伸びる足場を利用したり、行き先を遮る「ない」を取り払ったりと、謎解きギミックがアクション的な仕掛けとなるステージもあります。
しかも、本作はマルチエンド。「ない」を駆使して世界を救うルートの他、数々のストーリーが「ない」の使い方によって掘り起こされていきます。
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レビュワー [ 牧瀬空 ] ジャンル [ アクションパズル ] 作者 [ Peacock Blue Software さま ] 容量・圧縮形式 [ 43MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ ver 1.04 ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:9
シンプル操作性と奥深いやりこみ要素
ひたすらのめり込みました。
かれこれ20時間プレイしていますが、まだ中盤だと思えるボリュームです。
そのクオリティの高さは起動時ロゴ画面でわかったほど。
「プレイヤーキャラの見た目、どういう行動をするゲームなのか、ボイスが存在することを明示、BGMのクオリティの高さも表明」を全てワンアクションで行っており完全にプロの所業。
グラフィックとBGMも自作とは思えないほど高品質(特にドット絵グラフィックとキャラの立ち絵はいずれも自作)。
ボイスも必要と思える箇所に必要なだけ存在して不満点もなし。
本作はソロモンの鍵をオマージュしたアクションパズルです。
元の作品は(本作公開当時で)20年以上前のFCゲームであり、今風にとっつきやすく改良されています。
例を挙げると
・各ステージごとに存在した制限時間を廃止(代わりにタイムカウントが追加され短時間クリアの目標に)
・連続ステージ制以外のモードを多数実装
・敵を一定時間無力化&足場にできるシール行動の追加(無制限に使用可能)
・エンジェルウィングなどのノーコストで使える移動スキルの追加
・その他数多くのアクティブ・パッシブスキルを追加
など、パズルが苦手でもじっくり考えたりスキルを使って楽に突破しやすくなりました。
何より「基本はブロックの生成・削除」だけなので、アクションパズル未経験でも馴染みやすいかと思います。
本作は複数モード存在しますが、最初から解放されているのはクエストモードとシンプルモードのみ。
◆クエストモード◆
クエストモードはストーリー仕立てとなっておりチュートリアルも兼ねています。
ですが最序盤を終えると連続で複数ステージクリアする必要があったり、難易度の上がり方も激しかったり…
◆シンプルモード◆
反面シンプルモードはステージを一つずつクリアするのみ。
難易度の上がり方もかなり緩やか。
そのためクエスト1を終えた後はシンプルモードで操作を慣れつつ余裕ができたらクエストモードを…というプレイスタイルにすると気疲れしないかもしれません。
ステージ一つだけなら簡単そうに見えますが、各ステージごとにノーミスクリアや短時間クリアなどの実績が存在。
中には「ノーミス・ノー魔力消費・全メダル回収・短時間クリア」を全て満たすと取得できる実績も。
あくまでもやりこみ要素の一つですが試しに狙ってみるのも一興。
◆エンドレスモード◆
後に解放されるエンドレスモードはひたすら上に登っていくモード。
個人的には一番気に入っているモードであり、上記2モードと違ってステージは毎回ランダム生成されるため飽きません。
上記2モードはパターン構築を突き詰めることになりますが、エンドレスモードは毎回構造が異なるためパターン構築はある程度しかできません(ここはこうやって登ると楽…みたいなのはある)。
そのため本作で最重要となる「瞬間的な状況判断能力」が身に付くため、繰り返しプレイするだけでどんどんプレイヤースキルが上達していきます。
金策効率が良いのも大きなポイントだったり。
エンドレスモードでは全4ステージ存在。
最初の3つこそ難易度は徐々に上がりますが、最後の4ステージ目は地形・敵配置がかなり凶悪。
最低でもギリジャンを安定できないとレベル30到達すら覚束ないかもしれません。
◆サバイバルモード◆
最後に解放されるであろうサバイバルモードはひたすら敵を倒すモード。
他モードと違ってどんどん敵を倒せるので爽快感がありました。
こちらも4ステージ存在。
いずれも趣向を凝らした作りになっています。
◆他にも色々◆
それ以外では条件を満たすとプレイできるスペシャルクエストも。
スキルの大半の性能が変わったり一部仕様も変更。
敵も殺意が高くなりクリアするだけでもかなりのやりごたえが。
細かな設定項目も豊富であり、難易度も3段階、ゲームスピード4段階、追加の高難易度設定1つと盛りだくさんで各モードで適用可能。(サバイバルモードのみ難易度・ゲームスピード固定)
固定マップとなるクエストモード・シンプルモードの後半では思わず唸るほど難解なステージも登場したり。
ユーザー作成ステージもプレイ可能で本家と同じく垂直登りもあったりと極めようと思えばどこまでも極められるほど。
反面今の時代から考えると少し気になる点も。
特にデフォルトではリプレイファイル用フォルダが存在しないので、あらかじめリプレイファイル用のフォルダを用意しておくと便利。
他にはリプレイ用のファイルネームが完全な自由記入欄な点もやや戸惑うかもしれません。
私の場合、
モード名_ステージ名_難易度_スコア_クリア時間
例:
quest_3-6s_hard ※ステージ名のs=スペシャルクエストの略
simple_8n_nomal_7s ※ステージ名のn=追加の高難易度設定の略
endless_standard_nomal_1401
survival_kihon_1345
というファイルネームにしているので参考までに。
若干の気になる点こそありますが、アクションパズル面では非の打ち所がなく一級品。
そもそもやりこみの目安となる冒険者ランクが10段階中3段階目と愕然とする低さのため、まだまだ嵌まれそうです。
管理人コメント1stレビューが来たのが2009年(15年半前)、ゲーム公開が2007年と、本体だけでもかなり歴史のある作品です。
更にリスペクト元となっているのが「ソロモンの鍵」(1986年作)やPC-98時代のグラフィックとなっており、2007年当時でも雰囲気は「レトロ」な作品でした。
それでも、本作は今もなお人気のある作品です。シンプルな操作、幅の広い難易度、スキルやスコアなど莫大なやりこみ要素。いくらプレイしても尽きることのない、そして飽きることのないゲーム内容が、2007年から今までの15年以上の間に渡る知名度を確保しているのだと、あらためて実感できました。
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レビュワー [ 牧瀬空 ] ジャンル [ 即死系物理パズルゲーム ] 作者 [ てつ さま ] 容量・圧縮形式 [ 39.1MB・ZIP ] 言語 [ 日本語 ] 備考 [ 現在の最新バージョンは、Ver.2.03 (2010.02.08) ] 配布元 ハマリ度:10 グラフィック:9 サウンド:10
病的なほどまでの中毒性と物語
凄まじいです。
ここまで嵌ったパズルは過去に類がありません。
ルールは「下から白ブロックを発射して同色ブロックを接触させて得点にする」とシンプルながらも、落ちてくるブロックのランダムさと物理演算の挙動も相まって延々とプレイしてしまいます。
(落ちものパズルで同種接触ということでスイカゲームに似ているという意見も)
プレイ時間も長くて20分ほどと短く、ついついプレイする様子はまさに片手間。
やることもわかりやすいので簡単そうに見えますが、実際は意味不明な方向にブロックがすっ飛んだり情実ゲージの減りも速いので気を抜くとすぐ死にます。
そのためプレイヤー自身のマウスさばき技量が重要。
最初はなかなか難しいかもしれませんが、一度身についた技量は衰えにくいのでやればやるほど上達することでしょう。
そして「あること」に気づいてしまうと非常に忙しいプレイへと変貌するでしょう…
本作のもう一つの魅力はストーリーの魅せ方。
ゲーム内で開放されるイベントCG以外にゲームフォルダにテキストファイルが生成されるのが特徴的。
他にも画像ファイルが生成されたり変化したりすることもあり、なぜか全体的に不穏だったり…
シナリオ自体も魅力的であり、特に2万点エンドは必見。
内容を知っていても鳥肌が立ち驚いたほど。
本作は何度かアップデートされており、現行版は通常モードで4万点エンドを見ると滅モードがプレイ可能に。
高難易度モードと言うよりAnother版であり、体感通常モードよりかなり簡単。
一番の理由はブロックの落下速度と情実ゲージの減る速度(ブロックを腐らせた時・時間経過両方で)が通常モードよりはるかに遅いため。
特にラッシュ時の落下速度が明確に異なり、床に接触したブロックを頑張って移動させて他のブロックにぶつける…という通常モードでは見られないことも可能。
ブロックも縁取りされており視認性も通常モードより上。
反面通常モードと違って下から丸ブロックが上昇してくるため、画面全体を見ながら対処する必要があるでしょう。
さらにBGMはどれも最高。
その中でもUSAGI Noteは必聴といえるほどの良曲。
こちらのモードもストーリーが存在。
その内容はひとえに美しいと思ったほど。
初期版と比べて色々緩和されているようで、通常モードの難易度緩和に滅モードの条件緩和などかなり優しくなっているのだとか。
それでも最終目標である通常モード10万点は滅モード最終要素解放とは比較にならない大変さのようなのでひたすらやり込むことが可能。
全体的に非常にクオリティが高く欠点らしい欠点が見つからない作品。
唯一にして最大の欠点は「Google検索しようものなら最上部の概要欄でネタバレしてくる」点。
当然画像タブもネタバレの嵐のため、興味を持たれた方は何も見ずにレビュー上部から本作をダウンロードしてプレイすると初見での驚きを十二分に堪能できることでしょう。
管理人コメント1stレビューの掲載は16年前。当時のバージョンは1.00。この時代の「いりす症候群!」はとても難易度が高いゲームでした。
唯一の操作である「白ブロック」がお邪魔と化し、「ブロックを地面に落とす」自体がダメージとなり、「何も身に付くことが無いままゲームオーバーとなる」ループを何度も繰り返すこととなります。
そもそも、「いりす症候群!」が発表された2008年は、スマートフォンが出たばかりの時代。「物理演算を用いたパズル」自体がメジャーに浸透していない時代です。1㎜のズレが成否を分ける不安定極まりない操作は、ただでさえ難しいルールを更に受け入れがたくしていました。
そこから2年もの間、数々のバージョンアップを繰り返した本作は、「滅モード」の追加や難易度の緩和など、かなりプレイしやすくなりました。
2024年の現在は、本作のルールを発展させ、シューティングにジャンルを移した「ムラサキ」からも更に久しく、本当に長き時が経ったなと感じます。そんな今現在もなお話題を巻き起こす「いりす症候群!」。本当にゲームの歴史のランドマークとなりました。
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レビュワー [ やでぃ ] ジャンル [ ステージクリア型アクションパズルゲーム ] 作者 [ yadiweb さま ] 容量・圧縮形式 [ DL不要・ブラウザゲーム ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 日本語 ] 配布元 ハマリ度:9 グラフィック:10 サウンド:7
おっちゃんグネグネアクションは必見です!
酔っ払いのおっちゃんをクレーンで吊り下げて運び、ベンチに寝かすというバカゲーです。
とにかく、クレーンで雑に扱われるおっちゃんには悲哀さえ感じます。
面が進むと、象、トランポリン等、なかなか一筋縄では行かないギミックが設定されていて、やり込み度も満点です。
でも、一番は、おっちゃんのグニグニ動くアクションは必見です。
管理人コメント画面も操作も非常にシンプルなクレーンゲームです。横移動・下移動・停止を順に押し、おっちゃんを安全に台座(ベンチ・ゾウの鞍など)に載せればクリアとなります。
横位置を合わせる以外にも、停止位置と台座の高低差が(おっちゃんの身長程度に)大きいと上手く台座に載せられず失敗となります。
これが効いてくるのが、鼻で鞍を上げ下げしてくる象と、ベンチ上で邪魔してくる風船が出てきてから。
象の鼻に合わせるには、停止のタイミングを見て上下どちらの位置で降ろすかを瞬時に決める必要があります。
風船にクレーンが当たると、その場でおっちゃんを離して失敗となってしまいます。周囲のトランポリンを使って、風船を避けておっちゃんを飛ばす必要があります。このあたりになると、トランポリンの飛び方も予測する必要があります。
システムも見た目も単純ながら、仕掛け豊富な何十をも超えるステージを突破するのは容易な事ではありません。
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レビュワー [ SSS ] ジャンル [ 落ちものパズル ] 作者 [ SHIRASE さま (Cat Shrine) ] 容量・圧縮形式 [ 47MB・ZIP ] 製作ツール [ Unity ] 言語 [ 日本語・英語 ] 備考 [ ダウンロード版・ブラウザ版あり ] 配布元 本ゲームは上から降ってきた猫の顔をクリックして同種の猫を合体させ消去していくパズルゲームである。
ルールは単純で、猫の顔をクリックすると隣接している同種の猫を吸収して大きくなり、サイズが20以上になると消去される。
適当に繋げるだけでもそれなりに進める事は出来るが、効率よく消して高得点を狙おうとすると繋げる位置や順序などが重要になる為なかなか難しい。
落ち物パズル系としてはなかなかよくできているのでおすすめしたい。
管理人コメント本作は現在、Androidアプリとしてもプレイ可能です。
管理人レビューにも記載したとおり、本作は最高のENDを見るまでは簡単です。しかし、そこからネットランキング上位を目指すとなると、運だけでなく判断力・物理演算の読みといった実力も必要となります。
気軽にプレイできる分、気が付くととんでもない時間が経っている類のゲームです。プレイの際には呪いよりもむしろ睡眠不足による衰弱に気を付けてください。