■ 三代目レビュー アドベンチャー 7
人魚沼 ただいま! 明日から夏休み ウシミツドキ
~学校の七不思議~

【 人魚沼 】

人魚沼
ジャンル [ 探索ホラー ]
作者 [ Uri さま ]
容量・圧縮形式 [ 44MB(パートボイス版)・90MB(フルボイス版)・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ グロテスク表現・性的表現を含む ]
[ フルボイス版・パートボイス版が用意されています ]
[ リメイク版 ]
配布元 ダウンロード先

人魚の夢は、水草と呪いに縛られて…。

人魚沼

山崎凛たち大学生4人グループ。彼女たちは旅行の帰り道に山道に迷い込んでしまう。あまつさえ、原因不明のトラブルで車まで立ち往生してしまう。周囲にも霧が出始め、歩いて人里に出ることも不可能になった。
たまたま通りがかった近辺の地主である土田幸男の厚意に甘え、彼のもとに一晩の宿を求めることになった。
しかし、怪異はここから発生する。仲間の一人・由香が身体が膨れる奇妙な病に倒れてしまったのだ。肝心の土田は近くの集落に出かけたまま姿を見せないありさま。
残る凛・清太郎・雄太は、人里に繋がる地図を求めて、屋敷の探索に乗り出すのであった。おぞましい人魚伝説の残る屋敷と沼に、彼女たちは何を見るのであろうか…。

本作は元々2013年に公開された作品です。リメイク前が出た2013年には、本サイトに投稿レビューは来ませんでしたが、実況動画界隈の人気はそれはもうすごい物でした。
私もリメイク前をプレイしましたが、2013年当時は他のゲームの投稿レビューやイチオシレビューが多かったせいか、後回しにしているうちに旬を逃してしまいました。
今回のリメイクは、より恐怖を増す方向に修正されています。6年の間に作者の画力も上がり、枚数の増えたイベントスチルが、本作の恐怖と悲しさを倍増してくれます。
歩行グラフィックも、登場人物の正気度など状況に応じて細かく変わるようになりました。余裕があれば、細かい表情の変化から本作のストーリーをより楽しんでおきましょう。

また、リメイクに際し、ほぼ完全な攻略チャートが本作に同梱されています。本作は中盤で大きなストーリー分岐がある上に、部屋数の多さで導線を見失いがちです。私も久々のプレイではどうしても攻略チャートに頼らざるを得ませんでした。
また、リメイクに際し、「達成度」というやり込み要素が追加されました。プレイ内で見たイベントにより解放されていく要素です。この「プレイ内に見るイベント」の中には、「目覚めてから外に出るまでの一瞬しか見れないシビアなイベント」や「普通にクリアするより難しい、追いかけっこの負けパターン」まで含まれます。
こちらも、同梱の攻略チャートを見れば、達成度が上がるイベントがある場所がわかるようになっています。

本作をプレイする際には、心すべき点が多数あります。1つは、注意書きにもある通り、本作にグロテスク表現・性的表現を含むこと。性的表現は凛の入浴シーンの他はテキストで少々出る程度です。しかし、グロテスク表現の方は、病中の由香を初め、リメイクで追加・改変された一枚絵や歩行グラが止めどなく襲い掛かってきます。
2つめは、ストーリー分岐の深さ。先ほども言ったとおり、本作は中盤で大きなストーリー分岐があります。ストーリー分岐になりそうなフラグは、作内で再三念押しされるため、フラグ立てに必要なアイテムを手に入れる前のセーブは、必ず分けておきましょう。
最後の1つは、凛の行動パターン。作者様のお叱りを覚悟して言うと、彼女の行動パターンは「ホラー映画で自分勝手な行動をして周囲をピンチに陥れるヒロイン」そのもの。あまつさえ、彼女は我々プレイヤーがメインで動かすキャラ。その彼女がいらんピンチを巻き起こし、あまつさえプレイヤー自身が彼女の「いらん行動」を操作しないとストーリーが進まない場面さえあります。
凛と作者の名誉のために念を押しておきますが、凛の行動のほとんどはちゃんと屋敷の謎解きと脱出に繋がるものです。ストーリー上も凛は由香を心から心配し、真相に涙するシーンがあるため、ご安心ください。

現在の作者は、この「人魚沼」を初め、初期に出していたほとんどの作品をリメイクしています。6~7年前にプレイした方々も、改めてプレイしてはいかがでしょうか。懐かしさも更なる新鮮な驚きも味わえる仕上がりになっています。

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【 ただいま! 明日から夏休み 】

ただいま! 明日から夏休み
ジャンル [ 探索ホラー ]
作者 [ にに さま ]
容量・圧縮形式 [ 166MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

ひと夏の様々な思い出

筒井彩は、小学校の夏休みを利用して、親戚の家まで一人旅を続けていた。
時には途中の祖父の家で一泊を過ごし、時には廃病院で一夜を明かし、彩は旅を続けていく。
その旅路の中、彼女は数々の怪奇スポットに立ち寄る。それは小学生特有の冒険心か、はたまた本人すら知らぬ因縁か!?
そして、彩が明らかに小学生には不釣り合いの過酷な一人旅をめぐる理由とは!?

本作は、小学生の彩を通して、怪奇スポットを冒険する探索アドベンチャーです。
そして、その怪奇スポットは全てスルー可能です。全てスルーすれば、ただの「小学生のひと夏の冒険譚」で終わります。
ただし、いざ怪奇スポットを巡るとなると、途端に本作は過酷な面を魅せます。「真相」を含めた過酷なストーリーもありますが、何より探索そのものが難易度の高い作品になっています。
実をいうと、私は本作の攻略を一度断念しています。2日目の廃病院で詰まっていたのです。
廃病院は、舞台の広さもさることながら、手に入れるべきアイテムも立てるべきフラグも、果てにはストーリーの分かれ道まで広大なシナリオでした。私が詰まっていたのは、フラグ立ての一つである「幽霊とのかくれんぼ」。この広大な廃病院を、ラジオのノイズをただ一つのヒントとして探索しなければいけません。
今現在は、作者さまのホームページに(攻略には充分なレベルの)ヒントが掲載されています。正直言って、攻略に頼らずしてクリアは至難です。重要アイテムにライトアップが無く、攻略上必須のアイテムが無い外れ部屋が多く、作中でのヒントも不足しているからです。

本作は、攻略に頼ってでも真ENDを見てほしい作品です。普通に怪奇スポットをスルーするルートでも不審な点が見えるストーリーラインが、怪奇スポットを巡る度にプレイヤーの目にも明らかになっていきます。
そこから先はネタバレの範囲内。自らの目で確認して下さい。コンプリートまでに1時間少々のシナリオです。

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【 ウシミツドキ~学校の七不思議~ 】

ウシミツドキ
ジャンル [ ホラー探索アドベンチャー ]
作者 [ ウシミツドキ製作委員会(夜野カラス さま・闇ヒツジ さま・守谷シゲ さま・飯讎零 さま) ]
容量・圧縮形式 [ 103MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ RPGアツマール・ふりーむからプレイ可能 ]
配布元 ダウンロード先

狂っているのは、怪異か自分か。

霧島 透子は深夜の学校で目覚める。親友・門倉 真希を待っているうちに眠ってしまったのだ。
すぐさま自分も下校しようとするものの、廊下には不気味な彼岸花が咲き乱れるなど、どう見ても学校の様子がおかしい。
真希の下駄箱から見つけたビデオから、真希が学校の地下に監禁されていると知る透子。真希を救い出すため、透子はしゃべるブラウン管テレビ・ウシミツと共に、学校の七不思議を解き明かす冒険に出るのであった。

ウシミツドキ ウシミツドキ

…さて、上記ストーリー説明に不可解な部分があったかと思います。「なんであんな不気味な手を『彼岸花』っていうんだ!」と。
道中で見え隠れする怪しげな女性霊…彼女に透子の認識が狂わされていることを序盤から提示し、このストーリーには「裏」があることをプレイヤーに分からせてくれます。
果たして、ストーリーの「真相」とは!? それを解き明かすには、単純にストーリーラインを沿うだけではいけません。道中で手に入る「ビデオ」を全て集めることが重要になります。
「ビデオを全て集めることがストーリー分岐になる」点についても序盤で明言されています。ネタバレには当たらないと判断し、このレビューでも触れることにしました。
ただし、このビデオ、実際にアイテムから使用して動画を閲覧しないと「手に入れた」フラグが立たない点にご注意を。2週目からプレイする場合は忘れがちです。

ウシミツドキ

謎を解き明かすためのリドルも、それほど難しくはありません。ウシミツとの相談でヒントが出ますし、難易度自体も楽な方です。
ただし、厄介なのが追いかけっこ。特に幽霊(←)が厄介なのです。
幽霊の出現フラグは乱数で決められているようで、逃げ切ったと思った瞬間、同じフロアで再出現するという現象が頻発します(Ver.1.0の場合)。
「特定の場所を踏むと、ワープで先回りしてくる」という追いかけ方も厄介です。決して勇み足でぶち当たることの無いようにしましょう。

本作の魅力は、色々な箇所に隠されたストーリーにあります。黒幕に隠された透子の真の記憶、時折出現して透子を助ける小さい影、そして、特定のタイミングで仰天エピソードが飛び出すウシミツとの相談…能動的に調べるほど色々なストーリーが浮かび上がってきます。
プレイ時間は1周30分程度。2つのENDを見るだけでも1時間もあればクリアできるでしょう。おまけも充実しているため、隅から隅まで味わってください。

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