■ 投稿レビュー RPG 30
引き裂かれたバダール 灰色の衰退世界日記 ウィンディクリエイター アニキとチビスケ LIGHT TOWER
スカイフロンティア 冒険者達の晩餐 EFGH物語 さよなら、モナーRPG。 蛮界戦略

【 引き裂かれたバダール 】

引き裂かれたバダール
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ 荒唐無稽なデフォ戦RPG ]
作者 [ 藻太郎 さま ]
容量・圧縮形式 [ 7.39MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

本作はVIPRPGの祭りに投稿されたRPG作品です。
しかしながら、その作風はVIPRPGとは異なり、2chのモテない男性板にて展開されていた「喪板RPG」の要素が濃くなっています。
かなりストレートな下ネタやブラックなネタが多く、また全編にネガティブな雰囲気が漂っているため人を選ぶ内容と言えるでしょう。

記憶を失った謎の存在であるスズメが仲間達と共に塔を登っていくというストーリーなのですが、塔の各階層からは異なる世界が広がっており、主人公達はそれらの世界を順番に攻略していきます。
世界によって雰囲気は多少異なり、それらの全てが一つの小さな完結した物語を構成しています。
作中のモブキャラクターのセリフもその一つ一つに印象的なものが多く、他では見られないような独特な雰囲気を味わえます。
登場するモンスターも自作グラフィックで描かれた個性的なもので、その全てにモンスター図鑑による解説があります。
大いに人を選ぶ作風ではありますが、合う人にはこのあまりにも特徴的な作風が大きな魅力として映ることでしょう。


 管理人コメント

「塔内にある様々な世界を旅する」と言う大筋は、某「魔界塔士」に似ていますが、この物語の「塔内にある様々な世界」は、どれもこれもロクでもない物ばかり。
そんなロクでもない世界で暗躍する「バダール」と言う黒い人魂を追うのが、大筋のストーリーとなっています。
キャラクターは自由にメイクできず、7名の固定のキャラクターのうち、3名を仲間に組んで旅をしていきます。しかし、この7名のキャラクター、どれもこれも良い意味でも悪い意味でも個性的なやつらばかり。仲間にしたキャラによって会話に入るチャチャも異なるため、そういう意味でもいろんなキャラをプレイしてみましょう。

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【 灰色の衰退世界日記 】

灰色の衰退世界日記
レビュワー [ 祈 ]
ジャンル [ 短編RPG ]
作者 [ くろあめ さま ]
容量・圧縮形式 [ 53.9MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX Ace ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

どこぞの村で地術をネタに村を再興していくRPGとか、呪術をネタに呪術使いの二人の中で話が展開していくRPGを制作した、くろあめ氏の新作RPG
今回は「地術」も「呪術」も全く関連性無しだ。「魔導」がネタだ。
今作は基本的にスキルは金で買う事が多めだ。あとはダンジョンで見つかる奴ぐらいだ。
スキルは装備品同様に装備しないと使えねぇからそこは留意点な。
戦闘バランスはやたらとクリティカルが多めという印象でちょっと運ゲーという感じだったな。


 管理人コメント

今回の主人公は、「しゃべる主人公」である魔導師・アシュレイと、「しゃべらない主人公」であるゴーレム・(プレイヤーの任意)の2人で繰り広げられていきます。
ただし、「しゃべらない主人公」と言っても、ゴーレムは非常に雄弁。「Knight Night」のアドニス君を思い浮かべていただければ、だいたいあってます。
今回の戦闘は、今まで「MP」と一くくりで管理していたものを「MP」と「SP」に分け、「攻撃技に使い、通常攻撃で回復する」SPと「主に回復技に使い、宿屋か高価なアイテムで無ければ回復しない」MPとの使い分けが重要になりました。SPは足りない分をMPが肩代わりしてくれますが、その分、回復に回す分がきつくなる仕掛けになっています。上手く通常攻撃を使って、SPを溜められるようにしましょう。

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【 ウィンディクリエイター 】

ウィンディクリエイター
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ 育成RPG ]
作者 [ 生糸 さま ]
容量・圧縮形式 [ 13.4MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

余命一年の病弱な少女「ウィンドⅠ」を救うため、ウィンドⅠを培養して増やし(!)治療を成功させるというのが目的のVIPRPGのRPG作品です。

ウィンドⅠは資金を投入して「生産」することで培養槽から増やすことができます。
増やせる数には限界がありますが、医院の「増築」によって限界を増やせます。
必要となる資金はウィンドⅠ達を「仕事」させることで稼げますが、仕事をすると複数のウィンドⅠが死亡率に応じて死んでいきます。
必要となる筋力、知識といったパラメータを「開発」で高めることで死亡率を下げられますが、この投薬でもウィンドⅠは死にます。
アイテムやスキルが手に入る「散歩」でも死にますし、「冒険」をするとウィンドⅠの人数がそのままライフになり、敵の攻撃ごとにごっそり死にます。
おまけに「休息」を怠っていると更に死亡率が増えていきます。
つまり、ウィンドⅠは基本的に死にます。

最終的な目的は冒険で「心臓の種」を入手し、究極おくすりを作成することにあります。
ウィンドⅠが全滅すると資金半減などのペナルティがあるので、常にウィンドⅠの数は確保し続けるようにしましょう。
最初に仕事を優先的にこなしてパラメータを上げておくと後の冒険は相当にスムーズに進められます。


 管理人コメント

基本的に、資金稼ぎは「仕事」で行いましょう。全滅による資金半減のリスクが無い上に、回数をこなすことで熟練度が上がり、より多くの資金を稼げるからです。
※ ただし、熟練度が上がると、必要なウインドⅠの人数も増えていくので、設備の改良や増築資金と相談して決めましょう。
「ウインドⅠを増やす」と言うコンセプトからは某「なめこ」的な放置系コレクションゲームを思い浮かべますが、実際の内容は経営SLG+すごろくRPGです。油断してるとすぐに資金かウインドⅠが底を付くため、計画的な運用を心がけましょう。

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【 アニキとチビスケ 】

アニキとチビスケ
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ ダンジョン探索型RPG ]
作者 [ 仙豆が希少になったのはヤジロベーが食ったせい さま ]
容量・圧縮形式 [ 9.43MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

本作はアニキとチビスケという兄妹が冒険をするRPG作品です。
VIPRPGのキャラクターが僅かばかり登場しますが、メイン登場キャラクターの大半は全員本作のオリジナルキャラなので誰でも楽しめる内容になっています。

このゲームは戦闘システムが特徴的で、アニキは普段チビスケを守る壁として働き、チビスケは後ろからの攻撃役となります。
しかしアニキに延々と壁役をし続けてもらう訳にもいかない場合があり、そんな時はアニキを後ろに回してチビスケが攻撃を受ける事になります。
アニキにはHP、チビスケにはLPが設定されており、LPが尽きると敗北となります。
アニキの位置を回しながら二人の状態を管理することが重要なわけです。
また、アニキとチビスケはそれぞれ装備やスキルで技などを性能を変化させる事ができ、それに応じて戦略も幅広くなっています。

かわいいキャラクターや独創的な戦闘システムなど、万人にお勧めできるRPG作品です。


 管理人コメント

最大3回までしか耐えられない分、時間経過によって回復するチビスケのLP、状態によって耐久力が大きく変わり、場合によってはチビスケよりも脆いアニキのHP、2つのライフを状況に応じてどのように犠牲にしていくかが重要ポイントとなる戦闘システムです。
特に、アニキが戦闘不能になると、回復に費やすMPとターンがかなりの痛手となり、そのまま全滅にもつれ込んでしまうことも多くなります。
装備からカスタマイズできるスキルも、消費の大きいぶん威力の高いもの、消費が少なく使いやすいもの、様々なタイプがあります。こちらも状況に応じて付け替えていきましょう。

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【 LIGHT TOWER 】

LIGHT TOWER
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ 中編ダンジョンRPG ]
作者 [ 生糸 さま ]
容量・圧縮形式 [ 33.8MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

本作はVIPRPGのRPG作品です。
VIPRPGでお馴染みの魔法具現化などのキャラクターが大勢登場しますが、ストーリーに関わるキャラは極めて少ないため、メインキャラである「ライチ(スターライトⅠ)」と「やみっち(ダークネスⅠ)」を知っていた方が良い程度に遊ぶ上での敷居は低い作品です。
ゲーム中では全体的にゆるい会話やギャグが盛り込まれており、これらも魅力ですが、本作の良さは何と言ってもゲームシステムの完成度の高さにあります。

ゲームの目的は夢の世界のダンジョンを攻略すること。
ダンジョン内には多種多様な敵や罠が登場します。
ゲームは本質的にはライチの一人旅ですが、主人公のライチは倒した敵の肉体を奪って「からだ」として運用する能力を持っており、この能力で疑似的に最大4人のパーティを組んで冒険することができます。
「からだ」は戦闘中に倒されるとその場で消滅しますが、使い込んだ「からだ」はソウルを消費して強化することも可能で、様々な「からだ」を使い捨てながら冒険したり、一つの「からだ」を常に連れ歩くなど、プレイヤーの好みに応じて幅広い遊び方ができます。

このゲームの戦闘はランダム性が完全に廃されており、敵に与えるダメージは攻撃力から防御力を引いた値、または魔攻から魔防を引いた値でより大きな方が選ばれます。
攻撃は敏捷が早い方から行われ、敏捷に倍以上の差があればその分が攻撃回数に反映されます。
更に、全てのキャラクターが何かしらのスキルを有しており、様々な個性を発揮します。
また、ダンジョン内の敵やアイテムは全て有限で復活することは無く、強化に必要なソウルを無尽蔵に稼ぐ、といった行為はできなくなっています。
これらの要素に加えて前述した「からだ」の運用や成長の割り振りといった戦略の幅広さから、いかに消費を抑えてリターンを得るかという、効率的なプレイを追求できる内容となっているのです。

だいぶ長々と書きましたが、実際に遊ぶ分には予測ダメージを表示してくれるなどの親切設計からシステムをそこまで複雑に感じることもなく気楽に遊べることと思います。
効率を追求したり、好きなキャラを揃えたり、有効な組み合わせを模索するなど、その楽しみ方は人それぞれです。


 管理人コメント

敵が復活しないため、ソウルの取得量には限界があります。レベル上げの頼りとなる宿屋も、このソウルを使用するため、頻繁には使えません。必然的に、計画的な運用を求められることになります。
とは言っても、消耗を0にすることは流石にできません。弱い「からだ」を盾にして凌ぐか、強い「からだ」の高ステータスに賭けるか、臨機応変な戦略を求められます。

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【 スカイフロンティア 】

スカイフロンティア
レビュワー [ シュン ]
ジャンル [ 女性向け・長編ファンタジーRPG ]
作者 [ PON さま ]
容量・圧縮形式 [ 128MB・ZIP ]
制作ツール [ RPGツクールVX ]
言語 [ 日本語 ]
ダウンロード ダウンロード先

3人の男女が空を翔け、運命を動かす・・・

 舞台となる世界はレミシア。人間と魔族の戦争「魔戦争」の後「メノウ」という怪物が出没するようになり世界に危機が訪れます。
メノウに対抗するためアストリアという騎士団が結成され、世界は平穏を取り戻しつつありました。しかし・・・。
魔戦争から300年後。「迷いの森」で起こった謎の現象。それと同時に発見された記憶喪失の少女。
名はリセア。自分の名前以外何も思い出せない彼女に関わることとなる二人の人物、レイハルとリュウ。
やがて世界に再び危機が訪れ、アストリア騎士団も再び動き出すことになります。
リセア、レイハル、リュウ。この3人が世界の運命を、周囲の人間の運命も、自分の運命も動かすことになるのは、そう遠く無い未来。

スカイフロンティア スカイフロンティア

 ストーリー重視の長編RPGです。最終的な戦闘メンバーは18名。
女性主人公で交友度という隠しステータスが存在し恋愛要素がある女性向けの作品です。
この作品のシステムとして特徴的なのが「連携」、「ドライブゲージ」、「ターンボーナス」、「インターバル」です。

 「連携」について・・・コンボスキルというスキルを味方で連続で使っていくとダメージが上がっていきます。
敵に割り込まれないように、かつ繋げる人数を多くすることが必要で、「行動力」という数値(一般のRPGの「素早さ」に該当する)
の調整が必要となっていきます。
コンボ中、特定の条件でキャラのカットインが入ることも。

 「ドライブゲージ」について・・・この作品のスキルにおけるMP消費量は少なく、一切消費しないものもあります。
しかしその代わりなのかこのドライブゲージを消費するスキルが大半を占めます。
ドライブゲージが増えるのは戦闘中では通常攻撃をしたとき、敵の攻撃によるダメージを受けた時、特定のアビリティが発動した時で、マナという装備品やアイテムによって上げられることもあります。
このゲージは次の戦闘に持ち越せるのでいつゲージを使うかで難易度は大分違うものになっていきます。

 「ターンボーナス」について・・・ザコ戦では1ターンで敵を全滅させると経験値と獲得ゴールドが1.5倍になり、特定のボス戦では5ターン以内に撃破すると装備品であるマナが貰えるというもので、狙わなくても進行に影響は無いですが、是非狙っておきたい物です。

 「インターバル」について・・・この作品には計6回、いわゆる任務の空き時間となるインターバルがあります。
その間、キャラクターとの会話イベントによって交友度を上げたり、町やダンジョンへ探索に行くことができます。
会話イベントを発生させると消費する行動ポイントが0になるか、自室で休むまで行動できます。
条件を満たすと「アナザーアクション」というイベントが発生することも。
ちなみに交友度は会話イベントの分岐や隠しボス撃破後に行けるペアエンドに影響されます。

 他にも状態異常、ポジション、属性・・・など様々な要素があります。ゲーム内の「ヘルプ」で確認したり、公式ページにある攻略情報をチェックすることをオススメします。

 話のおおまかな顛末としては

 世界に異変が訪れ始める→記憶喪失の主人公、リセアがレイハルやリュウと出会う→リセアがアストリア騎士団の存在を知る
→騎士団の仲間を集め始める→騎士団が再結成される→世界を再び危機に陥れる黒幕が判明する
3人の秘密が明らかとなる→過去、現在、未来を揺るがす最終決戦へ・・・。

といった流れとなっています。
本編以外にも隠しボス&ダンジョンの存在やエネミーデータの完成、とあるアイテムの収集・・・
交友度によって進めるペアエンドなど色々な要素が用意されています。

 自分の名前以外全ての記憶を失っているリセア。
何故か人に優しくし、そんな中でどこか悩みを抱えている様子のレイハル。
他人との関わりを避け、1人でいることにこだわり続けるリュウ。
この3人には世界を揺るがしてもおかしくない秘密を抱えています。
それが明らかになった時、アストリア騎士団の仲間たちは何を想うのでしょうか。
そしてその想いが世界を救うきっかけとなるでしょうか。
過去、現在、未来。その全てを動かす戦いが始まります。


 管理人コメント

女性主人公で周りの男性キャラを攻略していく要素こそあるものの、本筋は真っ当なファンタジーRPGです。
戦闘難易度も歯ごたえがあり、特にターンボーナスを狙うとなると、かなり鍛えた上でスキルを出し惜しみしないピーキーな闘い方になります。…パーティ体力とプレイ時間を考えると、そうそう狙えるものではありません。
交流度を高めるイベントは、世界観に慣れる中盤に入ってからで、前半はストーリーを追いかける形式になっています。

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【 冒険者達の晩餐 】

冒険者達の晩餐
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ RPG ]
作者 [ YYY さま ]
容量・圧縮形式 [ 19.5MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

独自のパーティを編成して迷宮に潜っていく、戦闘重視のRPGです。
市販ゲームのグラフィックを多用している点や、ふざけたノリのダンジョン内イベントなどVIPRPGらしい要素はありますが、遊ぶ上で予備知識などは要求されず、遊びやすい内容に仕上がっています。

本作の特徴として、ゲームバランスの良質さと戦略の幅の広さが挙げられます。
20種類+αのジョブから自由にキャラクターを作成してパーティを編成できますが、用意されたジョブは全てが個性的で、性能的に極端に強いor弱いジョブは存在しません。
特殊な効果を持った装備品も数多く用意されており、好みに合わせて幅広い戦術で戦うことができます。

ダンジョンの構造は毎回ランダムに変わり、次の階に進む手段もランダムに変化します。
また、ダンジョン内では定期的にイベントが発生します。
このイベントにはパロディネタを用いた笑えるものが多く、シリアスな本編のストーリーとは対照的な内容になっています。

公開から長きに渡って追加要素が作られ続け、数年経った現在でも攻略談義がされるなど、非常に奥深い作品です。
RPGにおける戦闘が好きな人は是非とも遊んでみてください。


 管理人コメント

ダンジョン構造はマス目型に区切られた部屋が並んだ単純な構成ですが、その中に散りばめられたイベントは多岐にわたります。
次の階に行く条件も行くたびに変わり、速攻でクリアを狙うかじっくりと経験値と金集めに走るか、プレイヤーの好みに応じて攻略法も変わります。
しかし、バランス自体は簡単目です。空腹度の概念も無く、敵の強さもそれほどではないため、プレイヤーの好みに応じて縛りプレイや経験値稼ぎ重視など、様々なプレイスタイルができます。

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【 EFGH物語 】

EFGH物語
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ RPG ]
作者 [ えんがわ さま ]
容量・圧縮形式 [ 4.5MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

RPGツクール2000のデフォルトキャラクターであるエンリュウ、ファルコン、ゴメス、ヘレンの4人が名を上げるために戦いに臨む短編RPGです。
VIPRPGらしい軽いノリで物語は進みますが、独特のネタはそこまで色濃くなく、予備知識を要求するような内容でも在りません。
ゲーム内容としてはフィールドやダンジョンといった探索要素が無く、戦闘に重きが置かれた内容になっています。

戦闘では敵に通常攻撃をした後にタイミング良くボタンを押すことで追撃が可能というシステムが採用されています。
この追撃が綺麗なドット絵アニメも相まってなかなかに気持ちが良いのです。
また、パーティは4人ですが戦闘は3人で行い、残った1人はベンチからの支援役となります。
このベンチ役は戦闘の合間に入れ替える事ができ、前の戦闘で消耗した味方を回復させたり、特定のキャラを支援に特化させるなどの戦略性があります。

軽快な戦闘だけでサクサク進んでいけるテンポの良いゲームで、軽く遊びたいときなどにもオススメです。


 管理人コメント

本作はノンフィールド型で戦闘を繰り返していくRPGになっています。ただし、そのバランスはかなりピーキーです。ザコキャラに2~3回ほど戦闘不能にさせられることも珍しいことではありません。
戦闘不能になったキャラは、手番がくればHP半分で復活する仕掛けになっているのです。ただし、3人揃って戦闘不能になれば流石に全滅。戦闘中の回復も、前衛のスキルは準備に時間が掛かり、後衛の支援はこれまた間隔が長く、頼りにしきってはいられません。
HPを削ってスキルで速攻をかけるか、HPを温存する手に賭けるか、即座の判断が求められます。

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【 さよなら、モナーRPG。 】

さよなら、モナーRPG。
レビュワー [ 餅 ]
ジャンル [ はぁとメタメタRPG ]
作者 [ ローゼンクロイツ ◆ Mvhdw.2dlc さま ]
容量・圧縮形式 [ 36.5MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクール2000 ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

本作はVIPRPG紅白2012にて総合優勝を果たした作品です。
タイトルにある「モナーRPG」とは今となってはあまり見掛けなくなった、モナー、ギコ猫といった懐かしいAAキャラ達が活躍するRPG作品を指す言葉です。
彼らAAキャラの衰退とともにモナーRPGの新作はあまり作られなくなり、知名度も低くなっていきましが、本作ではかつてのモナーRPGの栄光を取り戻すというメタ的な目的を与えられ、救世主である主人公たちは冒険に出ます。

冒険の舞台はオワコンの塔と呼ばれる巨大な塔。
塔の中には廃遊園地、現代風の都市、和風の街、学園、ファンタジーRPG風のフィールドなど、多様な世界が広がっています。
これらの世界の中からラスボスの居場所に繋がるエレベーターの動力源となるアイテムを4つ収集するのが冒険の主な目的です。
多くの世界ではダンジョンの攻略によって動力源が手に入りますが、クリアの順序は存在せず、また滅ぼしてしまうことすら可能な世界もあります。
動力源候補のアイテムは7つも用意されており、その全てを入手する必要は無いのです。
更に、他の世界で取った行動によって別世界にも影響を与える事があるなど、フリーシナリオRPGに相応しい奥深いシステムが用意されています。

丁寧なドット絵で描かれ、多数のイベントで作り込まれた様々な世界を自由に冒険できる作品です。
救世主としてどのように振る舞うかはあなた次第です。


 管理人コメント

本作の作者は、その前年に「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」を作られた方でもあります。本作は「すでに私~」よりは残酷でセクシャルな描写は控えられていますが、それでもかなり見た目もストーリーもドロドロした作品です。
そして、難易度も高めになっています。戦闘よりも道中の仕掛けが難しく、ただダンジョンに行くことすら、タイミングを見てトラップを潜り抜けたり、複雑な一方通行を飛び移ったりする必要があります。
攻略するダンジョンの選別、またそれらを攻略するルート、色々な分岐があり、プレイするたびに新しい発見がある作品です。最も、「発見しない方がよかった…」な表現を含むことも魅力ですが。

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【 蛮界戦略 】

蛮界戦略
レビュワー [ SSS ]
ジャンル [ マウスクリック型超激辛RPG ]
作者 [ nyusei_lj さま ]
容量・圧縮形式 [ DL不要・FLASH ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

今回紹介する「蛮界戦略」は、マウスクリック型RPGとローグライク的な要素を合わせたゲームである。
プレイヤーは4つの職業から一つを選び、マップの奥にいるボスを倒す事が目標となる。

横14X縦11のマップのマス目には、アイテムやモンスター、宿屋や商店といった店等が隠れており、それを開けていく形で探索していくという形になる。
一度開けたマスは再び訪れる事は出来ないため、延々とLV1モンスターを倒して経験値稼ぎといったことはできず、計画的にLV上げ・回復・買い物を進めていかなければ手詰まりになってしまう。
開けたマスの隣接マスに文字が浮かぶ事があり、それによってそのマスの大体の内容がわかるので、如何に情報を得て、訪れる順番をうまく調整できるかが勝利のカギとなる。

死んだら最初からやり直しではあるが、そこに至るまでのプレイヤーの経験は無駄にはならないので、最初は死んで覚えるつもりでプレイするとよい。
プレイヤースキルとある程度の運があれば、30分程度でクリアが可能な作りになっている。
スコアランキングもあるので、腕に自信があるなら上位を狙ってみるのもいいだろう。

最後に、自分なりの職業ごとの評価を。君は参考にしてもいいし、しなくてもいい。

剣士:HPと攻撃力が高く、先制を取りやすいので相手を選ばず安定して戦える。
   安価で高能力の装備品も手に入るため、シンプルながら強い。初心者向け。
魔術師:HPと防御力が低く、先制を取りにくいのが非常にキツイ。
   装備品は僧侶と大体互換だが、ベース能力が辛い。ドM向け。
僧侶:平均的な能力を持ち、属性系列の装備が手に入る。
   属性装備品で優位を取れる相手を選んで戦うのが基本となる。中級者向け。
盗賊:平均的な能力を持ち、能力強化や状態異常等色々なアイテムが手に入る。
   アイテム欄が圧迫されがちだが、うまく立ち回れればなかなか強い。上級者向け。


 管理人コメント

このゲームの難しさは、「数値が多くて相手の強さがわかりづらい」「9ターンまでノンストップで戦闘が進むため、気づいたら死んでいた」など、とにかく分かりづらいシステムが原因です。
しかし、プレイを繰り返すたびにちょっとずつスキルが身についていくのも確かに感じる作品です。一つの装備・一つのアイテムが戦況をひっくり返すこともしばしば発生します。
マスのレベルもアイテムの説明も、「カーソルをしばらく置きっぱなしで出るポップアップ」でしか説明されません。分からない箇所・分からないアイテムが出てきたら、必ず説明を見る癖をつけましょう。

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