■ 投稿レビュー RPG 41
ハッピーエンドは紡げない Dystopia 退廃の抒情詩 ダンジョンイクサ
-魔王軍の再興-

【 ハッピーエンドは紡げない 】

ハッピーエンドは紡げない
レビュワー [ 斜 ]
ジャンル [ 失ったハッピーエンドを求めたRPG ]
作者 [ 絹笠マルニ さま ]
容量・圧縮形式 [ 592MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

主人公の少女トルヴは「創造主」を名乗る謎の女性・ノルによって世界へと送り出される。
ノルから依頼されたのは「白紙の日記に出来事を記し、最後のページまでを埋め切る」こと。
送り出された先の洞窟ではどこか陰のある青年セオドア、訳在りの魔法使いジゼルと遭遇する。
それぞれの事情から冒険者として活動を始めていくトルヴ達三人。しかし行く先々で出会うのは一癖も二癖もあるような奇人変人ばかり。
この物語の先にある「ハッピーエンド」とは一体どのようなものになるというのだろうか?

ゲーム的な難易度は高くも低くもないのですが、豊富に用意されたサブイベントと独自のグラフィック、
戦闘時のフルボイス仕様が一体となって独特の世界観を形成しているのが特徴的だと言えます。
物語に深く浸りたい、中編RPGを求める方へと薦めたい一作です。


 管理人コメント

「クロウルの洒落竜頭」「ゆりかごの夢」「魔法使いニールと双子の街」と言った「アドベンチャー」の印象が強い絹笠マルニ氏ですが、今回の「ハッピーエンドは紡げない」は、公称プレイ時間8時間という本格的なRPGとなっています。
主人公たちのギルドに加わる恒常メンバーも、ストーリー上で一時的に加入する臨時メンバーも数多く、そのどれもが良く言えば個性的、悪く言えば奇人変人ばかりです。
セリフの少ない主人公・トルヴは、そんな個性的な脇役たちの中にいると、ともすれば埋没しがちです。しかし、「日記」として語られるトルヴ自身の想い、トルヴの目を通して語られる脇役たちのエピソードなど、主役として唯一無二の役割を背負ったキャラでもあるのです。
そんなトルヴが見る冒険譚が、どのように「ハッピーエンドは紡げない」という重いタイトルに繋がるのか、心の隅に置きながらエピソードを進めてください。

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【 Dystopia 】

Dystopia
レビュワー [ 楽来一知 ]
ジャンル [ サイドビュー型RPG ]
作者 [ team-HTN さま ]
容量・圧縮形式 [ 51.8MB・自己解凍EXE ]
製作ツール [ RPGツクールVX Ace ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

“露悪”ではなく“ロジカル”に描く惨くも美しい獣人達の物語

――獣人達が暮らす世界。
かつて存在した魔法は今では見られなくなり、今は代償なく使える能力を持つ獣人が増えた。
その能力は、神からの贈り物という意味の「ギフト」と呼ばれていた。

だがその世界は、決して平和ばかりではなかった。
戦争の残滓。
隠蔽された研究。
格差の広がる社会。
そして、ギフトの正体とは。

失った者を取り戻せるなら、非情に徹せられるか。
地に堕ち手を汚しても、世界を変えられるか。
他者を殺すことしか証明できなかった人生に、新たな目的は加えられるのか。
存在すら許されない者が、生きる価値を見出せられるのか。

それぞれの思いが交錯し、“Dystopia”が形成される――

獣人が好きな私は、このゲームを知るや否や飛びつくようにプレイしました。
そんな私を待っていたのは、次から次へと襲い来る、悲惨に次ぐ悲惨な展開・世界観。
かわいい獣人が、エッチな獣人が、それどころか名ありの獣人が次々と死にます。あっけなく、残酷に。
それは「作中の人(この作者様のゲームでは獣人を『人』と表します)をいかにして苦しめるか」という露悪的なものではなく、
「こういう行動に出たらこのように場が動いて、こんな状況になるよね」といった、
一歩引いたところから、淡々と悲惨な情景を見せているような感じです。

それを強く後押ししているのが、「主人公交代制システム」です。
本作では複数の「主人公」がいて、物語を少し進めると、別の主人公の視点から見られるようになります。
各々の主人公は年も境遇もバラバラで、「信念」も大きく異なります。
ですので、とる主人公の取った行動が、別の主人公の視点から見ると印象がまるっきり変わって見えたり、
あるイベントが起きたとき、主人公を変更すると、意外な真相が明らかになったりします。
(そのため、常に複数セーブデータを作り、各主人公ごとにイベントを見ていくことをおすすめします)
どのキャラも、「正義」と「エゴ」の両面を持っており、
あるキャラの「正義」が別のキャラには「エゴ」とみなされることも多々あります。
それぞれの主人公が行動した結果、「正義」と「エゴ」がぶつかり合い、
目を覆いたくなるような世界に変わっていくのです。

また、本作にはオリジナルのBGMが多数使われています。
同じメロディラインでも、アレンジによってかなり印象が変わります。
それも、ただ「悲しい感じ」だけではなく、
「かつてここで何かがあった、今はその記憶だけ」といったものや、
「恐々しくもどこか物悲しい雰囲気」といったものまで、細かくコンセプトが異なるのです。
サントラ発売もされていますので、興味を持った方は是非どうぞ。
オマケで立ちグラや戦闘グラ集などもあります。

このゲームの最終章は、複数の主人公から一人を選び、それぞれの結末を見ることになるのですが、
それは決して手放して喜べるものではないでしょう。
だけど同時に、「生きるとは何か」ということについて、得られるものもあるのではないでしょうか。
作中のキャラクターは、生にしがみつく者もいれば、生に執着心のない者もいます。
彼らが動くことによって、プレイヤーは、「生きててくれてよかった」だけではなく、
「死ぬことで救われたと思う」「未練なく生きさせることが出来た」といった、
普段はなかなか考えることのない感情が生まれてくると思います。
そして、全てを見届けたとき、心に何かが芽生えてくるのではないかと思います。
是非、ケモナー以外の方にもプレイしてほしいものです。

最後に。
お願いをされたら、あまのじゃくな行動に出るのではなく、素直に聞き入れることをおすすめします。
さもないとこのゲームの魅力が半減してしまうかも……?


 管理人コメント

本作は戦闘バランスは簡単な作品(ボス戦闘も序盤なら10ターン掛からず倒せるレベル)です。その分、ストーリーの方が深く枝分かれしており、全ての分岐を制覇しようとすると甚大な時間がかかる作品です。
楽来一知 氏がレビューの締めとして「あまのじゃくな行動に出るのではなく、素直に聞き入れることをおすすめします。」と念を押すのにも理由があります。ストーリーの本筋は「依頼などのストーリーラインを素直になぞる」前提で組み立てられています。提供する道筋から大幅に外れると、エピソードが中断されたり、重要人物が登場しない事態まで発生してしまいます。
複雑で多彩な分岐も、メニューの「冒険メモ」で分かりやすく説明してくれます。基本的にメモ上側にある「○○編」をなぞれば「最も多くのエピソードが見れる本来のストーリー」に近づきます。下側にあるサブイベントは、基本的に「メインストーリーの道中にあるなら立ち寄る」程度で十分に叶えられます。

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【 退廃の抒情詩 】

退廃の抒情詩
レビュワー [ かからみの青 ]
ジャンル [ 調べまくりRPG ]
作者 [ もさもさ さま ]
容量・圧縮形式 [ 154MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールVX Ace ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 配布元

少し古いゲームでもいいですか?面白いのでもっと広まってほしいです。

物を調べると主人公が突っ込んでくれる愉快なRPGです。
何を調べても何か言ってくれるので、戦闘そっちのけで調べまくってます。
というか調べないと話が進みません。
メタ発言も多く、バカゲー好きにおすすめです。

音楽が合わないなら自宅の猫で変えられます。


 管理人コメント

本作、ダウンロード先と作者名を見てピンときた方もいるでしょう。かの「Fanastasis」の作者・もさもさ氏の処女作なのです。
できうる限りキャラの感情を廃した「Fanastasis」と比べ、本作「退廃の抒情詩」と次作「ワールドサンプラー」はかなりコメディに振ったストーリー中心のRPGとなっています。
「憂さ晴らしによる勢いで出来てしまった」と自称する「退廃の抒情詩」は、確かに1時間未満で終わる短編ですし、作者の名前を冠する神まで登場するギャグ作品です。しかし、そんな短編でも自作のBGMを惜しげもなく盛り込み、数々の仕掛けを入れたダンジョンなど、後の「Fanastasis」に通ずる片鱗を見せています。
次作「ワールドサンプラー」もギャグよりの作品ですが、フィールドは大幅に広くなり、ダンジョンの仕掛けも複雑になりました。もさもさ氏の作品を通してプレイすると、いかにツクールとRPGに理解を深めて「Fanastasis」を作るに至ったのか、その道筋が見えてくるでしょう。

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【 ダンジョンイクサ-魔王軍の再興- (体験版) 】

ダンジョンイクサ
レビュワー [ びーな ]
ジャンル [ ダンジョン制作RPG ]
作者 [ あとらそふと さま ]
容量・圧縮形式 [ 921MB・ZIP ]
製作ツール [ WOLF RPGエディター ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 有償作品の体験版・製品版は現在制作中 ]
配布元 ダウンロード先

舞台は、魔族と人間が戦争を繰り広げていたファンタジー世界。先代魔王は勇者によって討たれ、力を失った魔族達は衰退の一途を辿っていた。
そんな中、最後の魔王族であり、魔王の力を受け継いだ主人公もまた囚われ、剣闘士として見世物にされていたが、ある日勃発した争乱に乗じて脱出。すっかり荒れ果ててしまっていた魔王城に辿り着き、城を拠点に魔王軍の再興を目指す――。

「マッドプリンセス」などの制作を行ったあとらそふと様の最新作……の体験版です。2020年中に完成予定の完全版は有償作品ですが、体験版時点でもその作り込み、楽しさは味わえる為、レビューの筆を執りました(Ver.0.03時点)。

戦闘チュートリアルを兼ねたOPを終えると、自由行動の始まりです。まずは、クエスト→戦闘員の召集から新しいモンスターを呼び寄せたり、副官に話しかけて出て来るメニューの戦闘員管理→戦闘員雇用で、招集したモンスターを雇ったりして、パーティメンバーや城内の警備を行うモンスターを集めましょう。
4人パーティが組めたら、出陣-イクサ-です。外に出ると、敵シンボルや新しい町が見えます。まずは手近な「棄てられた村」の制圧を目指すといいでしょう。途中でHPが減ってしまったら、逐次魔王城に戻って回復するのも忘れずに。
棄てられた村の制圧ができたら探索です。そこらへんに生えている草木から食料からプレゼント箱まで、片っ端から集めてしまいましょう。これら素材は時間経過で復活するので、奪ったからといって住人が死んだりする心配はありません。

集めた素材からアイテムを作り、新しいモンスターを招集し、強化し、配置してまた新たなシチュエーションに攻め込み、領土を拡大……。完全版だと、これにストーリークエスト等があり、それをこなす事で物語も進行していくものと思われます。体験版ではこのストーリークエスト含む一部クエストが発生しない制限がありますが、20日目まで遊ぶことが出来ます。

ベータテストも兼ねた体験版である為、バランスの悪い所や未実装箇所、分かり難い部分もありますが、ついつい遊び続けてしまう中毒性があります。登場キャラクター、モンスター達のビジュアルも非常にこだわられており、新しい要素をどんどん解禁していきたい! と思わせてくれます。
ぜひ一度、遊んでみて下さい。


 管理人コメント

本作は戦闘チュートリアルを兼ねたプロローグ→魔王城経営→遠征と、段階を踏んでゲームを学べる仕掛けになっています。できること・見慣れない要素が多い分、戸惑う箇所も多々発生いたします。
魔王城に辿り着いてからの最初の助言で「初期の仲間3名では心もとないから、新しい仲間を雇用しよう!」と導かれますが、本作の仲間は素材を集めて雇用する権利を得る金を払って雇用という2段階を踏む必要があります。そして、魔王城に辿り着いた段階で持っている素材では、誰一人雇えません。味方を解禁する素材を得るためには、少なくとも「棄てられた村」の制圧および探索が必要となります。
素材は、かの「お怒り信長」と同様に、マップ上の草木などを踏んで手に入れます。この素材集めおよびアイテム合成も、チュートリアルの闘技場で慣れておきましょう。闘技場で集まる壺と地下水との合成でできる水瓶は、序盤に役立つ固定ダメージアイテムとなります。

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