■ 三代目レビュー アドベンチャー 3
メイのトバリ 私はここにいます まだまだっ!
女子高生と時々幽霊ちゃん

【 メイのトバリ 】

メイのトバリ
ジャンル [ ノベル+探索ゲーム ]
作者 [ tentenpla(藤里 さま、天芽 さま) ]
容量・圧縮形式 [ 229MB・ZIP ]
製作ツール [ Adobe AIR ]
言語 [ 日本語 ]
備考 [ 性的倒錯、及び暴力的な表現を含む ]
[ 要・Adobe AIR ]
配布元 ダウンロード先

金目の少女に捕らわれた少年。その理由もわからぬまま…。

目覚めたら、四肢を縄で縛られ、首枷を付けられた少年、トバリ。
彼のそばにたたずむのは、金色の目を持つ少女、メイ。
トバリに愛を告白するメイ。しかし、トバリはメイの事を含め、ほとんどの記憶を喪失していた。
果たしてトバリは、メイの重い愛から逃れられるか? そして、トバリの記憶に秘められたメイの秘密とは?

メイのトバリ メイのトバリ

本作は、あのサイコな恋愛(?)ノベル「イツツメのセア」の続編です。
前作レビュー時には、「あんな結末で、どうやって続編を作るんだ!?」とシュン氏も私も思っていましたが、本作は舞台以外は丸々交代という方式を取り、完全なる続編を作っています。
登場人物を丸々交代させることで、前作を知らなくても楽しめる仕掛けにしています。
もちろん、前作を知っていれば、本作でも重要アイテムとなる「金色の水」の秘密、村のマップ画面など、楽しめる箇所が増えるでしょう。

本作の最初の関門は、画面クリック型の脱出ゲーム。メイに捕らわれたトバリを洞窟から脱出させることが目的となります。
まぁ、脱出ゲームはまず詰まることはないでしょう。カーソルが指さし型になる箇所を総当たりでクリックすれば解ける仕掛けになっています。
問題は、そして真骨頂となるのはここから。1週目でたどり着けるENDは1つのみ。行けるルートは多数ありますが、たどり着けるENDは1つのみ。「惨劇」としか呼びようのないENDが1つのみなのです。
それならば2週目…とニューゲームしてみても、同じENDになるばかりです。
さて、どうすれば2週目のフラグが立つのでしょう。それには特殊なギミックを解く必要があります。何度か惨劇なENDを繰り返した所で、タイトル画面をよ~く見てみましょう。

2週目の展開はまさに怒涛という他ありません。END種類も豊富にそろっています。1週目以上の惨劇になる物も、前作からの因縁を含め全ての因果にケリを付けるENDもあります。
前作からおまけシナリオまで、ばらまかれた複線を回収していく手順は「見事」の一言しかありません。前作を含めてプレイしておきましょう。
なお、本作・前作共にAdobe AIRという特殊なプレイヤーのインストールが必要です。他のフリーゲームだと「遺跡島と7つのまほう」をプレイしていた人しか持っていないと思われるため、必ずインストールしておきましょう。

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【 私はここにいます 】

私はここにいます
ジャンル [ 短編ホラー ]
作者 [ Giggle さま ]
容量・圧縮形式 [ 53.4MB・ZIP ]
製作ツール [ Smile Game Builder ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

「あなたは誰?」「私はあなたのパートナーです。」

「Smile Game Builder」…それは、ツクール・ウディタに続くRPG制作ツールです。その特徴は、3D空間でRPGが作れる点。
しかし、私は正直言って、このニュースリリースにはそれほど興味が向きませんでした。「3Dになったからと言って、ツクール・ウディタと何か決定的に差が出るのだろうか」そう懐疑的な感想を抱いていました。
しかし、実際にSmile Game Builderで作られた作品を見て、その懐疑は全くの間違いであったと確信しました。それがよく分かる作品が、今回ご紹介する「私はここにいます」です。

「私はここにいます」の物語は、主人公が突如として見知らぬ部屋に迷い込むことから始まります。
周りはコンクリ打ちっぱなしの殺風景な部屋。目の前の扉はもちろん施錠済み。
主人公が持っていたのは、愛用のスマフォのみ。しかも外部との通信は不可能。
果たして、主人公は、片手のスマフォ一つでこの閉鎖空間から脱出することができるのでしょうか。

私はここにいます

本作を制作したのは、「アリスの娘」を先日紹介したばかりのGiggleGame。その恐怖表現は、短編の本作でもいかんなく発揮されています。いや、短編だけにその恐怖はかなりダイレクトに表現されています。
目を引くのは、一人称視点で表現されたマップ。一人称視点にすることで、主人公の目の前に迫る恐怖が、実際にプレイヤー自身に迫るかのように感じられます。ある意味VRに近い臨場感を感じられます。
探索の度に目にちらつく少女の影、時折画面端から覗いてくる恐ろしい顔、そして、事件の真相とそれが暴かれた時の恐るべき結末…たった10分間のプレイ時間の中に、余すところなく恐怖が詰め込まれています。
これらは、3Dで描くSmile Game Builderならではの表現です。

エンディングは3種類。そのうち2つは何となくでも解けるでしょう。しかし、最後の1つは、かなり細かいフラグを1つの抜けも無く立てないとたどり着けません。まず、ノーヒントでは無理でしょう。
本作はあえてセーブ機能を取っ払っているため、複数のENDを見る際にも最初から再プレイする必要があります。正直言って、1プレイ10分といえども、メッセージスキップの無いADVをノーヒントで周回するには余りにも煩雑です。
一番難しいENDを見る手順については、同梱のreadme.txtに記載されています。かなり複雑な手順の上、通常のプレイだと見逃しがちな箇所がフラグになっています。
恐怖の正体については、他のENDでも何となくはわかるでしょうが、実際にそれが牙をむくのは最後のENDです。3D表現と一人称視点を生かし切った恐怖を、あなたも体感してください。

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【 まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん 】

まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん
ジャンル [ ゆるふわ探索ホラー ]
作者 [ 春紫(春太郎 さま & むらさき さま) ]
容量・圧縮形式 [ 431MB・ZIP ]
製作ツール [ RPGツクールMV ]
言語 [ 日本語 ]
配布元 ダウンロード先

放課後わっしょーい!

電ファミニコゲーマーの新連載「まぢちる」。かの「りるれふ」と同じく衝撃のサスペンスでした。まだ連載途中の作品なので、本稿では詳しく触れません。ご自身でダウンロードの上、プレイしてみてください。
本稿で紹介するのは、「まぢちる」とほぼ同時期に配布開始された同作者の作品です。その名も「まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん」。
以前、WOLF RPGエディターにて作られた「女子高生と時々幽霊ちゃん」のリメイク+後日談を追加した作品です。ジャンルに「ゆるふわ」と付いているだけあり、「りるれふ」や「まぢちる」とは一風異なるコメディ風味の作品です。

まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん

大まかなストーリーは、リメイク前とほぼ変わらず。
放課後クラブ的なダベり集団、ねね(アホ毛)るい(金髪ツインテ)のん(黒髪ストレート)あむ(桃色サイドテール)の4人。
彼女たちの目下の話題は、取り壊し予定の旧校舎での怪事件。るいとあむは、一歩間違えば命を落としかねない怪事件と出会う。そして、部活の帰り道、のんにまで…。
旧校舎に置き忘れたのんの携帯電話を取り返すため、4人は旧校舎の怪異に挑む。

まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん

ちなみに、ねねは何故かゴリラと相撲を取っていた。

…という風に、「ゆるふわ」の大部分はねねの頭の中ということがよく分かる展開です。
本作は、とにかく細かいネタがいっぱい詰まった、大半が日常系コメディ、ほんの一部がホラーな作品です。
細かいネタはあらゆるところに散らばっています。リメイク時に追加されたネタまであります。場面転換ごとに変わる黒板の文字、羊型の携帯電話と通信電波…「何でっ!?」と思う所にネタが詰まっています。
ただし、一発GAME OVERとなる箇所も豊富。リメイク前では分岐なく通れた箇所でもミニゲームが付いてきます。ツクールMVでは追いかけっこのプレイに注意が必要です。マウス操作だと途中経路が指定できないため、移動途中に鬼とぶつかってしまう可能性が高くなります。追いかけっこシーンはキーボードでプレイするようにしてください。
逆に、追加シナリオなど、特定箇所をクリックして場面移動を行う箇所もあり、マウス操作の方がやりやすい場面も出てきます。

本作のシナリオ分岐は、意外に難易度が高いです。TRUE ENDにならないと、リメイク後の追加シナリオがプレイできません。追加シナリオは、TRUE ENDの展開が無ければ成り立たないシナリオであるためです。条件分岐となる場所が他にないか、旧校舎を隈なく調べる必要があります。
また、追加シナリオはその展開自体が前半シナリオENDのネタバレとなるため、こちらでは詳しく触れることができません。ぜひ、あなたの目でご覧ください。
前半シナリオ、追加シナリオ含めても2時間は掛からないシナリオ量です。

まだまだっ! 女子高生と時々幽霊ちゃん

あと、作者様にはこれを機に「後輩と先輩と時々殺人鬼」もリメイクしていただきたいな~…と私ことESは無責任に思っております。

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